英語の参考書・問題集|大学受験で実際に合格した受験生が使っていたテキスト厳選紹介

勉強をする高校生

中高一貫校英語教師歴30年のベテランライターが、これまでの指導経験から、実際に合格した受験生が使っていた英語の参考書と問題集を紹介します。

英語学習は学習順とレベルが大事。合格者の多くは効率的な学習順で、自分の実力に合ったテキストで勉強しています。

そして、何よりも反復してしっかりと仕上げています。

この記事では、学習順に従って、基礎から標準・発展レベルまで、英語の学力UPに本当に役立つ問題集・参考書を紹介します。

大学受験の英語学習を効果的に進める学習順

学習効果を最大化するには、学習順が大事です。参考書・問題集も、次の学習順で取り組むと効果的です。

①【基礎固め】英単語と英文法

英単語と英文法がわからないと英語は読めません。まずは英単語と英文法から始めます。

但し、英単語は通年で強化しましょう。

②【基礎確認】英文解釈

英単語と英文法の知識をアウトプットします。

英単語も英文法も、英語を読むためのものです。一文一文読み取る英文解釈で、基礎力を確認しましょう。

③【実力養成】長文読解

基礎が固まったら、入試問題で最も配点の大きい、長文読解に取り組みます。

志望校レベルの長文読解で出来るようになるのが最初の目標です。

④【応用力養成】英作文とリスニング

志望校で出題されるのであれば、英作文とリスニングに取り組みます。

⑤【完成】過去問対策

最後は過去問対策で総仕上げです。

【英語の成績が必ず上がる学習順はこちらの学習準備ガイドへ】

大学受験に合格する人が使っている本当に役立つ参考書・問題集を紹介

英語学習順に従って参考書・問題集を厳選して紹介します。

英単語・英熟語(高校入門〜標準〜応用レベル)

高校入門〜標準レベル英単語・英熟語は必須。単語を覚えないで英語ができるようにはなりません。

なるべく早い段階で単語を覚えると、その後の英語学習効率が一気に上がります。

英単語ターゲットシリーズ

ターゲットシリーズは、入試問題データ分析に基づいて、見出し語の高いヒット率が特徴です。

また、無料アプリ『ターゲットの友』が便利です。発音確認や確認テストなど、使い勝手の良さには定評があります。

その他の周辺教材も充実しています。

その他の英単語テキストを紹介します。

システム英単語シリーズ

データ分析に基づいた見出し語と音声無料ダウンロードが可能。ミニマルフレーズ(2〜5程度の例文)が最大の特徴です。

例文の方が暗記しやすいという人はこちらをおすすめ。

速読英単語シリーズ

見出し語を長文の中で覚えるのがコンセプト。長文まで読みこなせば、相当な実力がつきます。

更に、東大・京大・早慶など難関大志望で、応用レベルまで単語をしたい人向けは

語彙レベルが高いだけでなく、派生語・イディオムなど情報量が豊富です。イラストで単語をイメージしやすくなっています。

【英単語の勉強方法はこちらの記事へ】

英文法(解説系参考書・網羅系問題集)

英文法テキストは、解説を重視した解説系参考書と、演習を重視した網羅系問題集に分けて紹介します。

一般的には解説系→網羅系の流れですが、英文法が理解できている人は、解説系を飛ばして、網羅系に進みましょう。

解説系参考書

非常にわかりやすく、切り口がオーソドックスなので、学校の授業との親和性が高いです。

分量が多すぎず、比較的短時間で全単元を学習できるのが良いです。英文法の入門書としては最適。

網羅系問題集

網羅性が高く、問題数が約1600問と多く、全て学習すると、文法問題に関しては完璧です。

負担が大きいと感じる人は、Field1〜3までの約1300問でも十分です。

また、網羅系文法問題集の中でも、情報量の多さは随一。著者による無料解説動画が役立ちます。

その他の網羅系問題集です。学校で指定教材になっている場合は、そちらの教材でも大丈夫です。

【英文法の勉強法はこちらの記事へ】

英文解釈(入門〜標準〜応用レベル)

英文解釈は、これまでフィーリングでなんとなく英文を読んでいた人には馴染みにくいです。

入り口で躓かないように入門レベルからはじめて、標準レベルまで学習して下さい。

難関大を目指す人は、応用レベルまで進めましょう。

入門レベル

英文解釈の切り口がオーソドックスで網羅的です。

入門書として最適な一冊。英文解釈はこちらの問題集から始めましょう。

見開き1ページで1項目の構成。問題と解説のバランスも適当です。

標準レベル

『入門英文解釈の技術70』の続編。解釈の切り口は「入門70」を発展させた内容。

見開き1ページで1項目の構成は同様です。

解説は比較的コンパクトにまとめらていますが、演習問題までこなせば演習量は豊富です。

「基礎100」よりも解説が充実。非常に詳細に解説されているので、論理的に理解するのが得意な人にはおすすめです。

標準レベルの問題集ですが、難問も含まれているので、やり込めば相当な力がつきます。

応用レベル

最難関大、特に英語が難しい大学を目指す人は、この本まで仕上げてください。

負担が大きい教材なので、基本的には、上記の入門から標準レベルを仕上げるので十分です。

長文読解(レベル別厳選4シリーズ)

長文読解は、レベル別の問題集を選び、自分に合ったレベル(あるいは、それよりも下のレベル)から初めて、段階的にレベルUPを目指しましょう。

また、長文読解に関しては、質だけでなく量も大事になってきます。

さまざまな問題集にあたり、それぞれのテキストの切り口を学び、対応力を広げましょう。

ハイパートレーニングシリーズ

一文一文を詳しく解説。全文に視覚的にわかりやすい文構造図解がされています。

一方で、意味のかたまりごとに、英語の語順のまま理解するスラッシュリーディングの解説が充実しています。

全文を、精読と、スラッシュリーディングの両面から理解できるようになっています。

音読しやすくなっており、復習に役立ちます。

ソリューションシリーズ

解説が充実しています。

論理的な文章、抽象度の高い文章、大学入試頻出テーマなど、長文の質が高いのが特徴。

音読重視の内容です。

ポラリスシリーズ

関先生ならではの視点で、長文が解説されています。

受験英語を学ぶなら、関先生の切り口には触れておきたいですよね。

こちらも、一文一文の詳しい解説と、音読練習が充実しています。

やっておきたい英語長文シリーズ

大手予備校河合塾のテキストなだけに、受験で頻出のテーマや、志望校のレベルに合った長文ばかりです。

タイトルの数字は、長文の文字数の目安を表しています。

上記のテキストをして、さらに演習量を増やしたい場合は、こちらのシリーズを活用して下さい。

【長文読解の勉強法はこちらの記事へ】

英作文(和文英訳・自由英作文)

英作文はインプットが重要です。単語・例文などの暗記を英語学習全般で行なっておきましょう

インプットがある程度できていれば、テキストを使って、和文英訳と自由英作文の演習をします。

このテキスト一冊で、英作文の書き方はマスターできます。

あとは志望校の出題形式(和文英訳か自由英作文か)に従って演習をしましょう。

英作文に関しては、他の書籍も含めて竹岡先生の著書がおすすめです。

【英作文の勉強法はこちらの記事へ】

リスニング(音読トレーニング・過去問対策)

発音できない英語は聞き取れません。その意味では、音読がリスニング力UPには最も大事です。

英語学習全般で音読を習慣化しましょう。

あとは志望校の出題形式に沿って演習をしましょう。

こちらはリスニング用のテキストではなく、さらにマイナーなテキストですが、敢えて紹介します。

音読の解説が非常に充実しています。

このテキストで音読の効果を実感して、あとは過去問対策が得点UPの近道です。

リスニングは共通テストだけという人が大半だと思います。共通テスト用対策問題集を数多くこなしましょう。

共通テスト英語リスニング問題集

【リスニングの勉強法はこちらの記事へ】

英語参考書・問題集を有効活用するための3つの留意点

何を勉強するかよりも、どのように勉強するかが大事です。

せっかく良いテキストを使っても、使い方が悪いと、学習効果は得られません。

次の3つに留意しましょう。

一冊のテキストを繰り返して完璧に仕上げる

途中でテキストをやめて、最後まで終わらせないまま、別の問題集に進む人がいますが、それでは効果がありません。

テキストは最初から最後まで重要な情報があります。全てやり切ってこそ効果があるのです。

加えて、繰り返しが大事です。間違った問題はもちろん、正解した問題も繰り返すことで「分かったつもり」が防げます。

余程、相性が合わないテキストでない限りは、一冊を完璧に仕上げましょう。

一冊をやり切る自信がない人は、薄いテキストや、レベルを落としたテキストからはじめてみるのも良いかもしれません。

自分のレベルを合ったテキストから始める

成績が上がらない人にありがちですが、難しいテキストに手を出します。

逆に、成績が伸びる人ほど、基礎を大事にします。

自分のレベルには合わず、「問題が解けない」「理解ができない」「覚えるだけになる」「一冊が終わらない」などにならないように気を付けましょう。

ほとんどの人気テキストは、レベル別になっています。迷ったら、思い切って下のレベルから始めてみましょう。

自分のレベルより高いもので時間が掛かってしまうよりは、時間を有効に使えることになります。

【英語が苦手で基礎から学びたい人はこちらの記事へ】

過去問対策が志望校合格には最も大事

結局は、過去問対策が、合格を勝ち取るためには最も大事です。

極論すると、偏差値ではなく、どれだけ点数を取れるかで合否が決まります。

ここに紹介したテキストは、あくまでも志望校の過去問を解くまでのプロセスです。

なるべく早く過去問が解ける実力をつけて、過去問対策に進んでください。

有名大学の過去問、対策問題集、冠模試などは比較的容易に手に入ります。

しっかりと過去問対策をして、自信を持って本番に臨んでください。

大学別過去問・大学別模試過去問

学習コーチング型の個別指導塾を活用すれば誰でもベストな合格ルートを進める

志望校に合格する人が使っている参考書・問題集を一挙に公開しました。

しかし、最も大事なことは「どのタイミングでどのテキストと始めるか?」「テキストのレベルは合っているか?」「テキストの理解度は十分か?」「このペースで合格できるか?」を見極めることです。

スポーツでも優秀なコーチが選手をサポートしているように、受験でも受験生の勉強をサポートする「学習コーチング」が非常に有効です。

勉強の個別最適化が進み、塾の役割はただ教科を教えるだけではなくなりました

『中高一貫校個別指導塾WAYS』では学習コーチング型の指導で多くの合格実績を出しています。

中高一貫校生の学校のカリキュラムを最大限に活用し、高2の夏休みを目安にここで紹介したようなテキストを使って志望校合格に導きます。

WAYSでは中高一貫校生の落ちこぼれからの逆転合格の実績が多数あります。

WAYSの「大学受験対策」に興味のある中高一貫校生の方は、まずは無料Webパンフレットを受け取って下さい。WAYSの「大学合格のノウハウ」を詳しく解説しています。

投稿者プロフィール

ひろ先生
ひろ先生
中高一貫校指導歴30年のベテラン教師です。勉強が得意な生徒から苦手な生徒までたくさんの生徒を指導してきました。念願叶っての中高一貫校だと思います。充実した6年間を過ごして欲しいものです。ベテランならではの視点で悩みに寄り添ったアドバイスを心がけます。ちなみに2人の子供も中高一貫校に通っています。保護者としての目線も大事にします。

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