中高一貫校(私立中学)で使用される数学の問題集『サクシード』の特徴と、定期テストの点数アップや大学受験に向けた勉強法を、中高一貫校専門塾が解説。
『サクシード』は、問題の量が多く、解説が簡素であるため、これまで数学が得意だったはずのお子様でも苦手意識を持つことは少なくありません。
重要例題から段階的に取り組み、間違えた問題があれば解けるようになるまで演習を重ねることで、成績アップを実現できます。
実際に『サクシード』を使っている中高一貫校の生徒が、定期テストの点数を20点台から65点に跳ね上げた事例も紹介します。
500校以上の中高一貫校の指導実績があり、『サクシード』対策も万全な「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」。
82.9%の成績アップを実現してきた定期テスト対策指導はこちら。
このページの目次
サクシードに苦手意識を持つ理由は簡素な解説と問題の難易度・量にある
『サクシード』は、見開き2ページで各単元の内容を扱っており、取り組む内容が直感的にわかりやすい構成です。
左ページには重要事項と例題、解法のポイント、右ページには基本問題(A問題)と標準問題(B問題)、発展問題と難易度別に問題が掲載されています。
左ページの重要例題を学習するだけでも、その単元の基本的な知識が身につくようになっています。
問題の難易度は基本~標準、入試問題の中級レベルまでなので、極端に難しい問題ばかりではありません。
しかし、中学受験を突破した中高一貫校生であっても『サクシード』に苦手意識を持つ生徒は少なくないです。
その理由は解説が十分でない上に、問題の難易度が高く、問題数も多いことにあります。
解説が十分でない
『サクシード』の問題編には、巻末に答えだけが記載されており、計算過程などは記載されていません。
別冊の解答編が学校から配布されている場合、計算過程などを確認することはできますが、詳しくは書かれていないため、既に単元の内容を理解できている生徒にしか解答方針や考え方を理解できないでしょう。
お子様が自ら考えて問題を解く力を養うために細かい解説が省かれていると思われますが、数学が苦手な場合、間違えた問題を復習するのにはあまり適していません。
解答編を見ても内容が理解できないと、数学への苦手意識が強まってしまいます。
問題数が多い
『サクシード』は、見開き2ページの中に多くの問題が掲載されています。
数学の成績アップには多くの問題を解き、さまざまなパターンの問題に対応できるよう演習量を確保することは大切です。
しかし、問題数が多すぎるとかえって負担になる場合があります。
中高一貫校では、大学受験に向けたカリキュラムが組まれており、授業が公立高校の1.2倍のスピードで進みます。
そのため、数学以外の教科から出される宿題も多いです。
日々の予習復習に加え、たくさんの宿題に取り組む中で問題数の多い『サクシード』は、「勉強時間が足りない」といった心理的ストレスにつながる可能性があります。
詳しく知る:
問題の難易度が高い
『サクシード』は、見開きの中に基礎から入試レベルの問題まで掲載されています。
特に標準問題(B問題)や発展問題は難易度が高く、公式や定理の単純な暗記では解けず、応用力が求められます。
単元を習ったばかりの状態で宿題として出されると、手ごわく感じられるかもしれません。
そのうえ、解説が簡素であることから、『サクシード』は難しいと感じてしまうお子様も多く、苦手意識が芽生えてしまいます。
サクシードの攻略法は教科書を参考に重要例題から段階的に反復して解くこと
『サクシード』に対する苦手意識を払拭し、成績アップにつなげるためには、授業進度に合わせて重要例題と基本例題(A問題)に取り組み、教科書・ノートを解説書代わりに利用するのが良い方法です。
そして、定期テスト対策をするなら標準問題(B問題)、入試対策を始めるなら発展問題まで解くといったように、最初から全ての問題を完璧に解こうとせず、自分のレベルに合わせて取り組みましょう。
また、間違えた問題をそのままにせず、反復して取り組むことも大切です。
授業の復習として重要例題を活用する
『サクシード』見開き左ページの重要例題には、単元の基礎となる問題が収録されているため、授業内容を定着させるための復習として活用します。
なるべく授業で習ったその日に解くことで、内容を定着させやすくなります。
解法に悩んだときは、教科書や授業で取ったノートを振り返りながら、解いていくとよいです。
重要例題には4段階の難易度が設定されていて、星の数で表されています。
星2つレベルの問題までを自力で解けるようになることを目指しましょう。
A・B問題を解いて定期テストに備える
重要例題がしっかり理解できたら、定期テストまでに見開き右ページの基本問題(A問題)と標準問題(B問題)に取り組みます。
B問題は、教科書の応用レベルに相当するため、まずはA問題から解き、きちんと解けるようになったらB問題に取り組みます。
数学に苦手意識を持っている場合は、まずはA問題を完璧に仕上げることから目指してもよいです。
B問題を解く際に悩むことがあれば、左ページに掲載された解法のポイントを参考にします。
それでも解けない問題があれば、わからない部分をメモした上で、学校の先生に質問しましょう。
わからないと感じてからすぐに質問をする方が理解が深まりやすいです。
そのため、個別指導塾のように講師へすぐ質問できる環境に身を置くのもおすすめです。
発展問題や総合問題は入試対策として取り組む
問題数は多くありませんが、B問題まで仕上げられたら、『サクシード』の発展問題や章末の総合問題を入試対策として解いてみましょう。
総合問題はサクシードの中でも最難関の問題のため、力試しのつもりで解いてみるとよいです。
このレベルの問題に取り組む力が身についたら、過去問演習への挑戦や、難関校を目指す場合はさらにハイレベルな問題集に挑戦するのも有効です。
間違えた問題は解きっぱなしにせず反復する
ここまで解説してきたように、用途に合わせて段階的に問題を解くことも大切ですが、間違えた問題をそのままにせず、自力で解けるようになるまで解き直すことも成績アップには重要です。
ただし、『サクシード』は問題数が多いため、全ての問題を解き直すのではなく、間違えた問題に印を付け、印の付いた問題に絞って周回するのが効果的です。
1周目を解いてから少し期間を置いて2、3周目に取り組み、悩まず解けるようになれば周回から外しましょう。
定期テスト前にテスト範囲のB問題までを周回して、全ての問題を解けるようになったら、テスト本番でも戦えるだけの実力が身についています。
間違えた問題の反復演習を徹底して成績アップに成功した中高一貫校専門塾の事例紹介
解き直しと確認テストで成績アップが可能な指導体制
「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」では指導時間内に間違えた問題の解き直しを行い、次の指導時間の冒頭に、確認テストを実施することで、学習内容の定着を図っています。
他の個別指導塾よりも長い1コマ120分の指導時間を有効活用し、塾から宿題を出さずに成績アップを実現しています。
- 指導時間の後半30分で、その日の学習内容で間違えた問題の解き直しを実施
- 次の指導時間の冒頭で、前回の学習内容が定着しているか確認テストでチェック
この二段構えの指導方法で、成績アップに結びつけています。
お子様に自宅学習の習慣がなくても、塾の指導時間で必要な演習量を確保可能です。
高輪中学校3年生:代数が64点→100点にアップ
入塾前、中学2年生2学期中間テストでは、代数が64点でした。
原因は、『サクシード』のB問題のようにハイレベルな問題については解説を読むだけで解き直しを行っておらず、内容が定着していなかったことにあります。
そこで、WAYSでは次のように指導しました。
- サクシードのテスト範囲について指導時間内に1周解き、わからなかった問題は講師から解説を受ける。
- 残りの指導時間で間違えた問題に再度取り組み、内容の理解を図る。
その結果、2学期期末テストで代数100点(+36点)と成績アップを実現しました。
『サクシード』をはじめ、中高一貫校で扱うハイレベルな問題集にも対応している「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」の定期テスト対策指導はこちら。
丁寧な解説を求めるなら他の問題集も選択肢に入れよう
学校の教科書や授業中に取ったノートを見ながら、『サクシード』に取り組むなどの方法を試したけれどうまくいかない方や、もっと丁寧な解説が掲載された問題集を使いたい方は、補助的に他の問題集を利用するのも一つの方法です。
本章では、『サクシード』に取り組む上で、補助的に使える解説が丁寧な問題集を2つ紹介します。
ただし、どちらも解説が丁寧でステップごとに問題を解くことができる反面、問題集のボリュームも多いです。
全ての問題を解こうとすると他の教科に取り組む時間がなくなってしまうため、『サクシード』の解説がわかりにくいときに類題を探して解説を読む、といった使い方をおすすめします。
詳しく知る:
青チャート
『青チャート』は、数研出版のチャート式シリーズの一つで、多くの学校で採用されている問題集です。
定番となる白・黄・青・赤の4色のうち、上から2番目の難易度で、やや発展的な問題を取り扱っています。
『サクシード』と同じ数研出版から発行されており、同社が公開しているレベル表においても、『サクシード』と『青チャート』は同じレベルをカバーしているため、補助教材として相性が良いです。
チャート式は例題で解法が詳細に記載されている上に、600ページを超える問題集のため、さまざまなパターンの問題が掲載されています。
解答編も400ページ以上あるため、『サクシード』の解説では不足しがちな、回答に至る考え方までしっかり理解できます。
詳しく知る:
※参照:数研出版「レベル表(新課程)」
Focus Gold(フォーカスゴールド)
『Focus Gold(フォーカスゴールド)』は、啓林館から出版されている基礎から応用レベルまでを幅広くカバーした問題集です。
こちらも600ページ程度の問題集と500ページ近い別冊解答によって、レベルやパターンごとにさまざまな問題に取り組めます。
基礎レベルの例題から、難易度を星の数で表したマスター編、難関大学を目指すお子様向けの実践編と、段階的に問題が掲載されているため、実力に合わせて挑戦できます。
『Focus Gold』も全ての問題に取り組むにはボリュームが多いため、『サクシード』でわからない問題に直面したときに、辞書的に利用するのがおすすめです。
詳しく知る:
サクシードが難しい場合は、中高一貫校のカリキュラムに対応した個別指導塾がおすすめ
『サクシード』に取り組む中で、解説を見ても解法が十分に理解できない場合や、問題が手ごわく感じられる場合は、学校の先生などから解説を受ける必要があります。
このとき、わからないと感じたらなるべくその場で解説を受けられると、内容を定着させやすいですが、学校の先生に質問できるタイミングは限られています。
学校だけでは十分な学習サポートを受けられない場合は、学習塾の利用を検討してみてください。
学校のサポートや自主学習が不足している場合は学習塾の利用を検討
わからない部分をすぐに解決できない環境の場合、学習塾が解決策になるため、利用を検討してみてください。
中高一貫校では、授業スピードが速く、難易度が高いうえに、数学は前の単元が次の単元を理解するための土台となっているため、わからない部分をそのままにしておくと、取り残されてしまいます。
学習塾では、お子様が今抱えている課題を分析して、授業や問題集の内容を理解できるようになるために、丁寧な解説と、効率的な勉強方法の指導を行っています。
わからない問題や間違えた問題の理解は、お子様による自己解決が難しいため、学習塾を活用する大きなメリットです。
詳しく知る:
苦手を克服したい場合は集団指導塾よりも個別指導塾の方が適している
集団指導塾では難関大学受験に向けた、インプット中心の指導が行われます。
そもそもの授業レベルが高い進学系の中高一貫校生には、必要のないケースが多いです。
カリキュラムも基本的に公立学校の授業進度をベースに組まれており、中高一貫校生にマッチしていない可能性が高いです。
また、一人の講師が複数の生徒に対して授業を行うため、生徒の悩みに対して個別に対応するには限界があります。
そのため、『サクシード』のわからない部分についての相談など、個別の苦手克服を行いたくて学習塾を利用する場合、各生徒に寄り添って指導を行う、個別指導塾が適しています。
詳しく知る:
一般的な個別指導塾よりも中高一貫校に対応した塾の方が高い学習効果を得られる
中高一貫校では、ハイレベルな検定外教科書の採用や、公立の1.2倍の速度で進む授業などが行われています。
扱う教材や周囲の生徒のレベルも高いため、学年上位の成績を獲得するのも公立学校より難しいです。
また、高校受験がなく、定期テスト対策や大学受験に向けた学習が重視されるため、公立学校と求められる学習内容が異なります。
そのため、公立学校の生徒を中心に指導している一般的な個別指導塾では対応できない可能性があります。
個別指導塾を利用するなら、中高一貫校のカリキュラムや教材に対応した塾の方が得られる学習効果は高いです。
詳しく知る:
「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」ならサクシードを使った学習にも完全対応
中高一貫校生を専門に指導してきたWAYSは、定期テストのサポートや中高一貫校の授業内容の理解を手助けすることを得意とする、補習タイプの塾です。
500校以上の中高一貫校に通う生徒の指導実績があり、検定外教科書や各校の独自教材を用いた指導も可能です。
学校教材を持ち込んで指導を受けられるため、『サクシード』に取り組む上でわからない部分があっても、すぐに講師へ相談できます。
指導においては、学校教材の中から、テストに向けて重点的に学習する重要教材を定め、学校の授業進度に対して7割のペースで追走できるように管理しながら学習を進めます。
学校ごとに異なる教材・カリキュラムで授業を進める中高一貫校のカリキュラムに対して、柔軟に対応することができるのが中高一貫校専門塾WAYSの強みです。
詳しく知る:
実際に『サクシード』で成績アップを実現!WAYSの事例を2件紹介
WAYSではこれまで500校以上の中高一貫校生を指導し、82.9%が成績アップに成功しています。
本章では学校教材として『サクシード』を使っている生徒が成績アップに成功した事例を紹介します。
成城高校1年生:数学が20点台→65点にアップ!
入塾前、数学の点数が20点台と低迷していました。
原因は、数学への強い苦手意識と勉強方法が確立できていないことでした。
そこでWAYSでは次のように指導しました。
- 定期テストで平均点を超えることを目標に設定
- 基礎事項の定着を目的に、『サクシード』のA問題に的を絞って3周解く
- 間違えた問題は解き直し、なぜ間違えたのかを理解できるようにした
その結果、数学の定期テストで65点を獲得し、40点近い成績アップを実現しました。
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大麦高校1年生:数学が68点→99点にアップ!
入塾前、中学3年生の2学期中間テストでは数学が68点と、平均点付近の点数から抜け出せずに悩んでいました。
原因は、テスト前の学習計画がしっかり立てられておらず、『サクシード』の学習を定期テストの出題範囲全体を終えられていない状態で、テストへ臨んでいたことでした。
そこでWAYSでは次のように指導を行いました。
- WAYS独自の学習管理アプリ「reco」を使って各学習時間の学習ペースを管理
- わからない問題があれば、すぐ講師に質問するようにして、学習時間を有効活用
その結果、高校1年生の2学期末テストで数学99点(+31点)と成績アップを実現しました。
詳しく知る:
「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」には、500校以上の中高一貫校生の指導実績があり、お子さんが通う中高一貫校にも対応できます。
左下の虫めがねマークより「学校名 成績アップ」で検索すると、学校別の成績アップ事例を探せます。ぜひお試しください!
『サクシード』に対応できる「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」が成績アップの最短距離
中高一貫校が『サクシード』に苦手意識を持ったり、定期テストで得点が伸びずに悩んだりする原因は、解けない問題が出てきたときに、解答の解説が十分でなく、理解が進まないためです。
不明点を解消するのが難しいと思える場合は、講師に質問をしながら演習を進めるスタイルの、個別指導塾を活用しましょう。
「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」は、500校以上の中高一貫校の生徒を指導してきた実績があり、ノウハウを蓄積していますので、学校ごとに異なる教材に対応できます。
もちろん『サクシード』の指導実績も豊富です。
また、そもそも、家で勉強していないお子さんや、基本問題を解くのが難しいほど勉強が遅れてしまっているお子さんは、独力でのリカバリーは極めて困難です。
WAYSは、一般的な個別指導塾よりも長い、1コマ120分指導。
一般的には宿題になることが多い、演習や、定着しているかどうかの確認まで、指導時間内に行えるため、家で勉強できないお子さんでも、成績アップが可能です。
- なぜ1コマ120分の長時間指導?
- 「中高一貫校専門」はなにが違う?
- 学習習慣は身に着く? 勉強法は教えてもらえる?
など、82.9%の中高一貫校生の成績アップを実現する定期テスト対策の詳細は、次のページでご確認ください。