大学受験が迫っているにも関わらず、全く勉強しない。そんな我が子を見ると心配になりますよね。
「勉強したら?」と促して、素直に勉強してくれればいいのですが、実際はそんなに簡単ではありません。
実は、難関大に合格した生徒の保護者には、共通した子供との関わり方があります。
中高一貫校教師歴30年のベテランライターが、そうした保護者の特徴を紹介し、受験が迫っても勉強しない我が子に受験勉強を促すコツを、3つのタイプ別に紹介します。
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大学受験が迫っているのに、受験生が勉強をしない5つの “本当の理由”
大学受験が間近に迫っていても、なかなか勉強に取り組めない高校生は、意外にも多いものです。皆さんのお子さんだけではありません。
私が教えている生徒でも、勉強する人とそうでない人の二極化が顕著です。
まずは、「なぜ、我が子は勉強しないのか?」その理由を知るところから始めてみましょう。
理由1:大学受験が「我が事」になっていない
将来の目標や志望校が定まっていないと、勉強のモチベーションが上がりません。
やりたいことを我慢してまで、何のために勉強しないといけないのかと思っているかもしれません。
正直、そのような人たちは、「大学はどこでもいい」「勉強なんてめんどくさい」と感じているものです。
偏差値の高い大学に行くことが、必ずしも全てではありませんが、「将来、どうなりたいか?」と自分のキャリアを考えることは大切なことです。
親子の対話を増やして、将来について考える機会を持ちましょう。大学での学びが自分の将来に必要だと、お子さんが実感できることが大事になってきます。
将来の目標があまりにも遠く感じられて、現実味が持てないのなら、身近な目標設定も効果的です。
特に、高校1年生、2年生なら、定期テストを目標にしてみましょう。ある程度、範囲が決まっているので、成果につながりやすいです。
勉強での成功体験がモチベーションとなり、大学受験を前向きに捉えるきっかけになります。
理由2:勉強が理解できず、何を勉強したらいいのかわからない
シンプルに「勉強がわからない」から受験勉強をしないことがあります。このケースでは、「勉強がわからない」を解消しないことには、勉強する気にはなりません。
分からない内容は人それぞれなので、皆が同じことを習う学校や塾の集団授業では解消できないかもしれません。
個別指導を利用して、分からない内容を特定し、その内容を重点的に学ぶ。このようにして、「勉強が分からない」を解消してあげると、勉強のモチベーションが高まります。
受験勉強は「基礎固め」から始めるのがセオリーです。何を勉強していいか分からないなら、基礎固めから始めてみましょう。
受験科目にもよりますが、積み上げ教科の英語と数学から取り組むのがおすすめです。英語なら、基礎固めから始めても3ヶ月で成績アップが期待できます。
【英語と数学が苦手な人向けの勉強方法の解説記事】
理由3:何だかんだでどうにかなると思っている
何だかんだでどこかに合格すると甘く考えているかもしれません。
実際に、ただ大学に合格するだけなら、大学全入時代と言われるくらいなので、それ程難しいことではありません。
但し、文部科学省が発表したデータによると、令和5年の大学中退者は53,470人で、これは大学に進学した学生の2.04%に相当します。
目的意識を持たずに大学に進学しても、結局は中退してしまう可能性があるのです。大学で何を学びたいかを明確にしておきたいところです。
さらに、学校推薦型選抜や総合型選抜など、一般選抜(一般入試)以外の選抜方式が増えています。実際に、約半数の大学生が一般選抜(一般入試)以外の方法で大学に進学しています。
こうした背景から、大学受験が簡単になったと考えている人も少なくありませんが、決してそのようなことはありません。
少なくとも、基礎学力を身につけた上で、将来のビジョンがないと、一般選抜(一般入試)以外でも合格を勝ち取ることはできません。
【大学受験の今と昔を比較した解説記事】
理由3:勉強する気はあっても誘惑に負けて勉強できない
本人なりに勉強する気があっても、誘惑に負けて勉強できないケースがあります。
勉強しなくてはいけないのは分かっているのに、スマホやゲームなどの誘惑に負けてしまう。このように、誘惑に負けて勉強できない人は少なくありません。
自宅だと誘惑が多くて勉強できないなら、学校や塾の自習室を活用するなど、環境を変えるのも効果的です。
また、「スマホのアプリを削除する」「フェイスIDを解除して、パスコードを十数桁に設定する」など、様々な工夫をしている人もいます。
親も、「スマホをダラダラ見ない」などの協力も必要になってくるかもしれませんね。
理由5:少しだけ勉強して勉強したつもりになっている
少しだけ勉強して、勉強したつもりになっているかもしれません。
これまでに学習習慣がなかった人が、1日1〜2時間程度勉強して、勉強したつもりになっているケースです。
厳しい言い方ですが、大学入試では、その程度の勉強時間で成績が上がるほど甘くはありません。
また、ある程度の勉強時間を確保しても、「集中していない」「勉強方法に問題がある」などのケースでも、成績は伸び悩みます。
このように人は、「覚える」「まとめる」などのインプットや作業的な勉強がメインになっているようです。
【大学受験に必要な勉強時間の解説記事】
成績上位層の生徒を持つ保護者の「我が子への接し方」3つの特徴
親としては、我が子に勉強をしてもらいたいと思うのは当然ですよね。
しかし、「勉強しなさい」と言っても、簡単には子供はやる気にはならないものです。それどころか、反発して、親子関係が悪化することにも…。悩ましいですよね。
私自身、30年の中高一貫校の教師歴をしていますが、勉強をしっかりする生徒の保護者には、共通点があるようです。
ここからは、成績上位層の親の子供の接し方を紹介します。
成績上位層の親の特徴1:勉強の大切さを上手に伝える
「東大合格者は親から勉強しろと言われたことがない」と言われますが、実際のところは、親が「勉強しなさい」と言わないでも、自主的に勉強するので言う必要がないのです。
幼い頃から「宿題は必ずさせる」「一緒に勉強する」「勉強の楽しさを伝える」など、学習習慣が身につく工夫をしてきたのだと思います。
高校生になって、「勉強しなさい」と言っても、効果はあまり期待できません。むしろ、親子の対話を重視して、子供が悩んでいる時などに、適切なアドバイスを心がけているものです。
感情的に「なんで勉強しないの?」「こんな成績なら行ける大学はないよ」などと否定的な言葉をかけることはありません。
成績上位層の親の特徴2:子供の適性を見極めて得意を伸ばす
子供の適性を見極めて、得意を伸ばすように心がけています。
人にはそれぞれ「得意なこと」や「好きなこと」があります。勉強にしろ、勉強以外にしろ、子供の得意や好きを見極めて伸ばしています。
どうしても、「できないこと」や「苦手なこと」に目が行きがちですが、そればかりを指摘していたのでは、子供はやる気を失います。
また、親の希望を一方的に押し付けることもありません。
得意や好きに目向けると、ポジティブな声かけが増えてきます。子供も自信が芽生え、苦手なことでもチャレンジしようという気持ちが芽生えるようです。
成績上位の親の特徴3:子供に任せて、子供にさせる
基本的に、子供の意見を尊重しています。親の希望を伝えることはあっても、最後は、信頼して子供に任せています。
また、できるだけ子供自身がするように促します。あれこれ手助けしてしまうと、子供の成長の機会を奪うことにもなりかねません。
誰にでも失敗はあるものです。大切なことは、失敗から学び、成長に繋げることだと思っています。
親は子供の最高のサポーター
いかがでしょうか?
親は子供のサポーターです。子供が親からやらされているようでは、望んだ成果は得られません。親の思い通りになるほど大学受験は簡単ではないのだと思います。
思い切って勉強のことは専門家に任せてみるのも効果的です。親は情報収集や環境整備に徹して、本当に子供が困った時にアドバイスするスタンスが理想的かもしれません。
【子供に合った塾選びの解説記事】
3つのタイプ別に解説!大学受験が迫っても勉強しない受験生のやる気を引き出す方法
タイプ1:親が口出ししすぎて、反発から勉強しない
子供に過剰に口出してきたせいで、子供が反発して勉強しなくなるケースです。
親としても、子供のためを思って、口出ししてきたのでしょうが、ここからは子供に任せるスタンスをとってみてください。
成績が悪いのは本人も分かっています。もしかしたら、どうしていいか分からなくなっているかもしれません。
成績不振を感情的に怒らないで、子供の得意や適性を見極めて、アドバイスしましょう。
思い切って、勉強のことは学校や塾の先生も任せるくらいがいいかもしれません。
【勉強しない我が子との接し方の解説記事】
タイプ2:自主性に任せてきているものの、いつまでも勉強のスイッチが入らない
子供の自主性に任せてきて、いつかは自分から勉強し出すであろうと思っていたが、勉強しないケースです。
このケースでは、目標がなかったり、現実を甘く捉えていたりする可能性があります。
子供との対話を増やして、将来の職業や大学について考えるきっかけを増やしてみましょう。
また、子供の友人関係に注目してください。身近に競い合う友達がいれば、友達の影響で勉強を始める可能性があります。
そうでない場合は、塾などに入れて、強制的に勉強する環境を与えるのも一手です。
【志望大学の決め方の解説記事】
タイプ3:部活や趣味に熱中しすぎて勉強しない
子供が部活や趣味に熱中しすぎて勉強しないケースです。
このケースでは、あまりに勉強しないからといって、部活や趣味を辞めさせるのは良い考えではありません。不完全燃焼感が残れば、次の目標に進めないものです。
まずは、部活なら引退時期、趣味なら中断時期を想定しておきましょう。見通しを立てておけば計画的に対応できます。
そもそも、勉強は量が大事です。部活や趣味に時間を取られれば、大学受験に不利になるのは否定できません。
だからこそ、早めの受験勉強スタートが大事になってきます。また、塾などを使って、学習を効率化するのも有効です。
【勉強と部活の両立の解説記事】
中高一貫校生の大学受験は中高一貫校専門個別指導塾WAYSへ
中高一貫校生の大学受験のサポートならWAYSへ
さて、もしもお子さんが中高一貫校生なら、『中高一貫校専門個別指導塾WAYS』が、受験勉強を始められないお子さんの解決策になるかも知れません。
WAYSは、学習習慣を確立できていない生徒に働きかけて、成績アップを達成するのが強みの塾です。
学習習慣のない人でも学習時間が確実に増える学習コーチング
学習習慣がない人は集団授業を受けても、ただ授業を聞いているだけで、実力アップに結びつけることができません。
WAYSの大学受験対策では、学習コーチングを取り入れており、学習計画の立案、進路指導、学習相談、学習管理の4側面からサポートします。
勉強を教えるだけで終わらないので、学習習慣がない人でも、確実に学習時間が増えるのです。
また、120分の指導時間は、演習メインで進めます。
演習した内容が、自力で「できる」レベルまで到達しているか、「習得テスト」で確認していくので、解ける問題が積み上がる仕組みになっています。
合格実績に自信あり!偏差値60超えの大学に多数の合格者を輩出
中高一貫校生はポテンシャルには問題がないケースがほとんどです。勉強不足が成績低迷の主因になっています。
WAYSは、学習習慣が確立できずに、成績が低迷している生徒を伸ばすのが強みの個別指導塾です。
WAYSのノウハウを使えば、学習時間を伸ばして、生徒のポテンシャルを引き出すので、高確率で成績アップに繋がります。
偏差値40台からでも、偏差値60超えの難関大学へ、多くの合格者を輩出しています。
学習習慣がなかった受験生がWAYSを活用して成績アップを達成した実例紹介
立教女学院高校2年:数学20点→数学A82点・数学B72点へ成績アップ
この生徒は、ある程度勉強はしているものの、目的意識が曖昧で成績が伸び悩んでいました。実際に、定期テストは平均点を超えることができませんでした。
WAYSでは、学校教材を使って反復練習をベースに進めていきます。1周、2周と繰り返すのですが、最後は自力で解けるようになることを意識させました。
こうした反復練習で「解ける問題」が積み上がります。もっと良い点を取りたいという気持ちも芽生えたようです。
今では大学受験に向けて主体的に勉強をしています。
日本工業大学付属駒場高校2年:数学20点→74点へ成績アップ
この生徒は、入塾前、学校の授業はそれなりに理解しても、演習が足りないせいでテストの点数が低迷していました。
WAYSでは、「基礎の理解」「計算練習」「問題演習」の流れで指導しました。そもそも、2時間の指導時間を集中して学習することができなかったのですが、この点も改善しました。
こうした指導の成果で、基礎問題は確実に解答できるようになり、上記のような点数アップを達成しました。
今では、数学の苦手意識を払拭して、苦手単元の復習も着手して、全範囲の基礎力を固めることを目標にしています。その先には、しっかりと大学受験を見据えているようです。
「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」は、家庭学習ができず、成績が低迷してしまっている中高一貫校生のための専門塾です。 WAYSなら、偏差値40台・E判定から、偏差値60台の難関大学(GMARCHなど)に逆転合格が可能です。 大学受験対策の指導システム詳細はこちらでご確認ください。 WAYSの成績UPのノウハウ、料金体系、入塾までの流れ、大学合格実績などが書かれた無料Webパンフレットはここからダウンロードできます。
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投稿者プロフィール


- 中高一貫校指導歴30年のベテラン教師です。勉強が得意な生徒から苦手な生徒までたくさんの生徒を指導してきました。念願叶っての中高一貫校だと思います。充実した6年間を過ごして欲しいものです。ベテランならではの視点で悩みに寄り添ったアドバイスを心がけます。ちなみに2人の子供も中高一貫校に通っています。保護者としての目線も大事にします。