中学理科が苦手な中高一貫校生のためのわかりやすい問題集・参考書ガイド|初心者向け

学校の教科書・問題集を難しく感じ、成績が低迷してしまっている中高一貫校の中学生向けに、中学理科のわかりやすい参考書・問題集を、指導歴15年の現役理科教師が紹介します。

以下の順序で市販の問題集や参考書を利用すると、学校指定の問題集のフォローアップをすることができます。

  1. 授業内容をもう一度聞きたい場合に使う「講義系の参考書」
  2. 授業で習った「知識や公式を整理するための問題集」
  3. 定期テスト対策のための「テストに出る要点が整理された問題集」

これら市販の参考書や問題集は、学校指定の参考書や問題集に比べて、次のような特徴があります。

  • かみ砕いた表現を用いて説明が分かりやすい
  • イラストや図を多用して、文量が多くない
  • 問題が少なめで難易度が高くない

授業内容をもう一度聞きたい場合に使う「講義系の参考書」2冊

講義系の参考書とは、学校の先生が話しているような、書き方や会話調で書かれている参考書です。

学習内容が理解できていなかったり、欠席などしていて授業が聞けなかった場合、読み物として使うと良いです。

教科書に比べて分かりやすい表現が多く、イラストも豊富に用いられているので、内容を理解しやすい構成になっています。

まず紹介するのが「やさしくまるごと中学理科 改訂版」(学研プラス)です。

理科に対して苦手意識を持っている人向けに、レッスンごとにマンガもついており、飽きさせない工夫がされています。

また、本書の動画マークがついた部分は、YouTubeで著者の授業動画が見られるので、動画を使って勉強したい人にオススメです。

次に、「やさしい中学理科」(学研プラス)です。

先生と生徒の会話形式でやさしく丁寧に解説してあり、初めて学ぶ人でもすらすらと読み進められる構成になっています。

ポイントがしっかり示された紙面で、定期テスト前に要点を整理したい場合や、復習にも最適です。

ただし、ページ数が672ページと、「やさしいくまるごと中学理科 改訂版」の256ページと比べて倍以上あります。

ページ数が少なく手軽に取り組みたい場合は、「やさしいくまるごと中学理科 改訂版」の方がよいでしょう。

ここで、講義系の参考書の注意点です。

講義系参考書は、説明が主体なので、問題数は多くありません。

あくまでも授業の補助的な役割のものです。

  • 電気回路や遺伝の仕組みなど、「問題を解く以前に内容が分からない」というものを理解する
  • 授業中に机に置いておき、先生の説明で分からない箇所があったら使う
  • 今までに学習した内容を、ざっと復習したい

といった利用がおすすめです。

知識や公式を身につける「基礎問題集」2冊

理科を苦手としている人は、授業だけでは要点を掴みきれていないケースが多いです。

そこで、基礎問題集で要点を整理して、最低限の問題を解き、定着させましょう。

まずは「ぐーんっとやさしく 中1理科」(文英堂)です。

とても簡単で、これ以上やさしいものはない内容です。情報量も少なく、自信をなくしてしまっているお子さんでも安心して取り組めます。

初めの一歩として、この教材で学習の楽しさを感じながら、自信を取り戻していくことができます。

ただし、ボリュームが少ないので、気になる場合は「中1理科をひとつひとつわかりやすく。改訂版」(学研プラス)を選びましょう。

左ページに解説、右ページに書き込み式の練習問題があり、見開きで効率よく学べます。参考書としても問題集としても活用できる構成です。

どちらの問題集も内容もやさしく、量もそこまで多くないので、日常の復習として用いるのが効果的です。

定期テスト対策のための「テストに出る要点が整理された問題集」1冊

勉強しているのに点数が伸むというお子さんには、テストで頻出する問題を集中的に解くことで、苦手克服につながるかもしれません。

ここでおすすめしたいのが、以下の1冊です。

「教科書準拠版 中間・期末の攻略本」(文理)

この問題集はテストに出やすいポイントや、ミスを防ぐ注意点が示されています。

また、教科書に準拠しており、お子さんの学校で採用されている出版社ごとに発刊されています。

問題量は多くないので、学校の問題集に取り組む前、または、学校の問題集を一度と解いたあとに解くことをおススメします。

ただし、この1冊で定期テスト対策が完結するほどの問題量ではありません。あくまでも、定期テスト対策には、学校の問題集に取り組むことが一番大事であることは忘れてはいけません。

参考書や問題集だけじゃない!中高一貫校生が理科の定期テストで得点するには、学習習慣の確立が絶対に欠かせない

理科が苦手な中高一貫校生が定期テストで得点するには、苦手に合わせた問題集選びがもちろん重要です。

しかし、それ以上に勉強の土台となる学習習慣が確立していることがカギです。学習習慣がなければ、問題集も宝の持ち腐れです。

その理由を見ていきましょう。

中高一貫校のハイレベルな問題に対応するには、学校指定の問題集を2〜3周はこなす必要がある

中高一貫校の定期テストではハイレベルな問題も出題されます。ただし、定期テストは学校の問題集を中心に作成されるため、学校の問題集を中心に対策することが重要です。

そこで、学校の問題集を2〜3周は繰り返し解き、分からない箇所を極力減らしてテストに望む必要があります。

問題集を2〜3周繰り返して解くには、計画的に早めに問題集に取り組み、勉強時間を多く確保する必要があります。

また、授業進度が早く、授業内で十分に問題演習を行うことはできません。中高一貫校では、問題演習はお子さんの家庭学習に委ねられているのです。

中2の教科書から理科が一気に難しくなり、復習の時間確保が必須

理科は中2以降に、抽象的で複雑な内容が含まれるようになり、一気に難しくなります。

例えば、物理では多くの人が苦手とする、電気回路を学習します。

また、化学では元素記号・化学式・化学反応式など、中1に比べて、暗記しなければ授業内容が理解できない事項が増加します。

生物や地学でも中2になると、暗記したり、理解しなければならない内容が増加します。

そのため、理科の授業についていくためには、理解や暗記のための時間確保が必須になるのです。

家庭学習が苦手な場合には、プロのサポートを借りて学習習慣の確立を

もちろん、家で集中して勉強できる環境があれば良いのですが、理科を苦手とするお子さんは、家庭学習が苦手な場合が多いです。

家庭学習が苦手な場合、プロのサポートを受けながら、学習習慣を作ることができる個別指導塾を利用するのも良いです。

塾には大手予備校などの集団授業塾もあります。高校入試を目指し、学校の学習内容を超える内容を求める場合には、集団授業塾も向いています。

ただし、定期テスト対策としてはあまりおすすめしません。

集団授業塾で行われるのは、主にインプットです。定期テストのためのインプットは、学校の授業だけで十分です。

理科が苦手なお子さんに必要なのは、自分でインプットする時間を作ることと、アウトプットする時間を作ることです。

そのためには、自分に合った学習内容を決められる個別指導塾が最適です。

中高一貫校生が学習塾を選ぶ際のポイント 詳細解説

家庭学習が苦手でも大丈夫!中高一貫校専門の個別指導塾WAYSなら、無理なく学習習慣作りができ、成績アップが期待できる。

中高一貫校生が通うなら、「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」がオススメです。

なぜなら、WAYSなら無理なく学習習慣を身につけることができるからです。

WAYSでは「1コマ120分指導」と、一般的な個別指導塾(90分前後)よりも学習時間を確保できます。

また、授業時間内に解き直しまで完結することができるので、家で行う宿題はなし!家庭学習が苦手で苦しんでいる中高一貫校生にはぴったりの環境です。

WAYSで92.9%の中高一貫校生が成績アップを実現している理由は、次の記事でご覧ください。

また、WAYSには500校以上の中高一貫校生の指導実績があり、400件以上の成績アップ事例を掲載しています。

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投稿者プロフィール

しみすけ先生
しみすけ先生
中高一貫校で15年間指導してきました。10年間は高校3年生の大学受験指導を、次の5年間は主に中学で指導してきましたので、大学受験を見据えた中学からの学力形成に知見があります。私自身も中高一貫校を卒業しました。
せっかく努力されて入学した学校なので、充実した時間を過ごせるよう情報発信という形でサポートしていきます。

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