成績不振で、私立中学(中高一貫校)から退学勧告をされてしまったら、まず48時間で、
- 退学規定の確認
- 学習状況の確認と優先事項の決定
- to doリストの作成
を行いましょう。さらに、次の7日間で、
- 授業態度の改善
- 自学自習の改善
を目標とします。
学習習慣がないまま転校しても、根本的な改善は望めません。まずは学習姿勢の改善と成績のリカバリーを目指しましょう。
転校の決断は、その後でも遅くありません。
自力でのリカバリーが可能かどうかを判断することも重要です。困難と思える場合は、学習塾を活用してください。
このページの目次
成績不振で私立中学退学のピンチ!48時間で整理すべき4つのこと
その1:退学規定を確認する
中学は義務教育なので退学処分になることはありません。
ただし、成績不振による退学勧告や高校への進学が認められないといったケースが存在します。
学校によって規定は異なりますので、退学勧告を受けるのはどのような状況なのか、どういった前例があるのかを、学校に問い合わせ、正確に把握しましょう。
その2:転校(退学)の決断は最終手段!子どもと目標を共有しよう
私立中学を退学し、公立中学に転校すれば、学習の進度や難易度はかなりラクになります。
ただ、学習習慣が改善できていなければ、遅かれ早かれ同じことの繰り返しになるでしょう。
転校すれば環境の厳しさはたしかに緩和されますが、本質的な問題は学習習慣を改善できるかどうかです。
中学受験を突破したお子さんの力を信じ、私立中学での再起を図るのが現実的ではないでしょうか。
中学3年生までは成績が学年で最下位レベルだった生徒が、高校入学を機にゲームを封印して学習に邁進した結果、見事に大阪大学法学部に現役合格したという例があります。
その他にも、学力不振だった生徒が国公立大学に合格したケースは決して少なくありません。
まずは、学習習慣を改善していくという目標をお子さんと共有することが大切です。
その3:学習状況を把握して科目別に優先順位を考える
退学を回避するために勉強を始めるといっても、今まで勉強してこなかった子どもが急に勉強時間を増やせるわけではありません。
英語・数学・赤点をとっている科目を優先しましょう。
取り組む科目をある程度絞った方が、モチベーションを上げやすくなります。
これまでの定期テストの成績などを参考にしながら、どの科目ができないのか、お子さんの話をよく聞いてあげることが大切です。
その4:成績挽回のためのto doリストを作る
優先して勉強する科目を中心に、成績不振を脱却するためにやるべきことを考えます。
定期テストで点数を上げるためにはどうすればよいのか、作戦を考えましょう。
過去のテストから出題傾向を分析するのも一つの方法です。
既習範囲の復習が必要なら、優先して行う必要があります。
モチベーションを維持するためにも、あまり多くのことをリスト化しないようにしましょう。
各科目につき、やることは1つ2つに絞ってあげてください。
何をすべきかがよくわからないようであれば、学校の提出課題をこなすことを目標にするとよいでしょう。
その5:転校(退学)を決断する基準を考えておく
最後に、転校(退学)に踏み切る基準を考えておきましょう。
例えば、以下のようなケースが考えられます。
- 退学規定に抵触し、進級や進学が望めない
- 子どものモチベーションが著しく低く、学習習慣の改善が見込めない
- 成績不振などが原因で、人間関係がうまくいっていない
- 子どもが勉強以外のことをやりたがっている
ただし2の場合は、前述したように転校しても状況が変わらない可能性が高いため、お子さんとよく話し合って決めるようにしてください。
なお、公立中学への転校手続き方法は、下記の通りです。
- 在籍する私立中学から、在学証明書・教科書用図書給付証明書をもらう
- 地元の役所から転入学通知書をもらう
- 転入先の公立中学に、在学証明書・教科書用図書給付証明書・転入学通知書を提出する
転校後は、高校受験が控えています。
上述した流れと同様に、学習習慣を身につけるという目標をお子さんと共有し、それをどのように達成していくかを具体的に考えていく必要があります。
高校受験に強い塾に通うことも視野に入れておきましょう。
詳しく知る:
短期決戦!1週間で学習姿勢を立て直す
授業への取り組みを変える
成績不振に陥っているお子さんの多くは、学校の授業をあまり聴いていません。
ぼーっとしていたり、寝ていたりします。
原因のひとつに、内容についていけないということが考えられます。
ただし、英数以外の教科であれば、積み重ねがなくても、ある程度は理解できるはずです
まずは板書をきちんととるなど、テスト勉強をするための材料作りから始めましょう。
内容の理解は後からでもできます。
英数など、予習が必要な教科については、可能な範囲で取り組むようにしてください。
自宅学習は質よりも量を重視する
学力不振の生徒には、勉強する体力がありません。
陸上競技の長距離選手であるにもかかわらず、10メートルくらいしか走れないような状態です。
そんな生徒に、いきなり1500メートル走りなさいというのは、酷な話です。
まずは、少しずつ机に向かう時間を増やすところから始めましょう。
教科書・ノートを広げ、筆記用具をもって座る。
別に、集中して手を動かしていなくたってよいのです。
質よりも量。勉強する形を作るところからスタートです。
なお、自宅学習は下記の3つに大別できます。
提出課題に取り組む
提出課題は、定期テスト対策につながるうえに、科目評定に直結するものです。
適当に終わらせるのではなく、自力でできるようになるまで繰り返し解くのが理想です。
ただ、学習習慣が身についていない場合は、まず1周するところから始めましょう。
最初のうちは、分からないところはとりあえず答えを丸写しでもかまいません。
後で復習できるよう、印をつけておきましょう。
小テスト勉強に取り組む
日々の小テストは限られた範囲から出題されるため、勉強の成果が実感しやすいものです。
漢字や英単語など、暗記系のテストに力を入れるとよいでしょう。
継続して学習できるよう、サポートしてあげてください。
定期テスト対策をする
定期テスト対策が最も重要です。
お子さんの学習習慣に応じて科目バランスを考えましょう。
なお、定期テストが2週間以上先にあるようなら、モチベーションを保つのが難しいかもしれません。
その場合は、提出課題や小テスト勉強に絞ることをオススメします。
現在通っている塾の是非を考える
塾に長期間通っているにもかかわらず、成績不振が続いているようなら、通塾を継続するかを検討してみてください。
なかでも、集団授業がベースの塾の場合は、要検討です。
授業がお子さんの習熟度に合っていない可能性があります。
また、勉強している気になっているだけで、演習時間が増えていないという可能性もあります。
詳しく知る:
現状打開が難しいなら個別指導塾のサポートを!
中高一貫校専門塾を活用して解決する方法も
授業と自宅学習への取り組みを少しずつでも変えることが難しいようであれば、個別指導のプロのサポートを受けましょう。
講師が中高一貫校のカリキュラムに対応しており、学習時間がしっかりと確保できるところがベストです。
実際に個別指導塾で成績アップを実現した中高一貫校生の事例|英語21点→53点
「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」では、1コマ120分の長時間指導を採用しているため、勉強時間をしっかりと確保し、赤点解消・留年回避を実現します。
大妻中野中学校3年生の事例です。入塾前の中学2年生の3学期期末テストでは、英語が21点と深刻な状況でした。
原因は、自宅での学習習慣がほとんどなかったためです。
そこでWAYSでは、次のように指導を行いました。
- 中学1年生の英語から総復習
- 初歩的な間違いを講師が丁寧に解説し、正しい理解を促す
- 塾での勉強を呼び水に、自宅での学習習慣も醸成
WAYSでの学習を通じて、正しく理解できたことで、多くの問題が解けるようになり、モチベーションが向上。
中学3年生の期末テストでは、英語が53点(+32点)と、大幅な成績アップを実現しました。
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勉強習慣が身についていない/勉強時間が足りてない中高一貫校生を、赤点解消・留年回避に導いた実績多数。
「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」の落ちこぼれ対策指導はこちら。
学習習慣が身につけば国公立大学の逆転合格も見えてくる
中高一貫校の学習カリキュラムは家庭学習が前提になっている
中高一貫校は、数学・英語の先取りカリキュラムと国語・理科・社会の深掘りカリキュラムを主軸としています。
学習進度が速く、高校内容を扱うこともあるため、家庭学習を通して補う必要があるのです。
家庭学習が十分であれば、大学受験に通じる学力が十二分に養成できるカリキュラムです。
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学習習慣のカギは家庭学習「予習・復習・宿題・演習」にあり
家庭学習の核は、「予習・復習・宿題・演習」の4つです。
学習習慣が身につくとは、これらを正しく行えることをいいます。
予習:授業の理解を深めるためにわからない箇所をチェック
予習は、主に英数で必要です。
学校から指示されたやり方に従ってください。
テキストに目を通し、単語チェックや和訳をしたり、練習問題を解いたりしましょう。
疑問点を洗い出しておくことで、問題意識をもったうえで授業に臨めます。
復習:授業を思い出しながらわからなった箇所を再確認
授業後、それほど時間を空けずに教科書やノートの見直しをします。
合わせて、授業でわからなかった問題を解き直しましょう。
面倒な取り組みではありますが、このステップをやっておくと定着度が一気に高まります。
宿題:授業で理解した知識をもとに問題を解く
学校課題をきちんとこなしましょう。
授業で理解した知識を定着させるために、欠かせません。もちろん定期テスト対策にもなります。
また、できたつもりになっていた箇所が浮き彫りになるメリットもあります。
解けなかった問題や、間違えてしまった問題は、解き直しを徹底して、定着させましょう。
詳しく知る:
演習:定期テストを目安に問題演習を繰り返す
定期テストをマイルストーンに、授業や宿題で解いてきた問題を繰り返し演習します。
「わかる」と「できる」は別物なので、「できる」まで泥臭く確認し続けることが大切です。
定期テスト2週間前からは、一例として、次のように学習計画を立てましょう。
- テスト範囲の基礎部分を完璧にする(14~8日前)
- 「解けなかった問題リスト」を潰していく(7~4日前)
- 演習の完成、暗記科目の仕上げ(3~1日前)
詳しく知る:
家庭でのサポート方法
やるべきことを一緒に考える
成績不振に陥っているお子さんには、勉強をする体力も集中力もありません。
そのような状況でモチベーションを維持できるよう、簡単なことから積み重ねていくようにしてください。
小さな達成感を得られるようにするのがベストです。
環境を整える
お子さんが勉強以外に時間を使っているものを把握し、その付き合い方をお子さんと一緒に考えましょう。
スマートフォンやタブレットPC、オンラインゲーム等については、ご家庭で使用ルールを決めてください。
お子さんの勉強場所には誘惑物を置かないのが原則です。
また、教科書やプリント類の整理整頓を心がけ、勉強する雰囲気づくりを大切にしてください。
前向きに見守る
退学の危機を迎えたからといって、お子さんの学習姿勢が劇的に変わるわけではありません。
学習の進捗状況を確認するなど、周囲のサポートが必要です。
その際、ネガティブな声かけをしないよう、留意してください。
時間をかけてじっくりと取り組むしかありません。
赤点から平均点へ!WAYSの成績アップ事例2選
平塚中等教育学校1年生:「こなす」勉強から「理解する」勉強に変わって数学18点→71点
平塚中等教育学校1年生の事例です。入塾前の2学期中間テストでは、数学が18点と深刻な状況でした。
原因は、課題を提出するためだけの勉強になっており、理解できているかどうかを軽視していたためです。
そこでWAYSでは、解き直しの時間に、理解できなかった問題の復習を徹底。その日できなかった問題は、その日のうちに理解するように指導しました。
その結果、2学期期末テストでは数学Aが71点(+53点)と、大きく成績をアップすることができました。
詳しく知る:
山手学院中学2年生:解き直しの徹底で数学5点→48点
山手学院中学2年生の事例です。入塾前の1学期期末テストでは、数学が5点と壊滅的な状況でした。
原因は、もともと別の塾に通っていたものの、解き直しをしておらず、定着していなかったためです。
そこでWAYSでは、次のように指導を行いました。
- 難しいC問題は後回しにし、A問題・B問題に注力して平均点を目指す
- 難しい問題に時間をかけすぎないよう、講師がフォロー
- 基本~標準レベルのA問題・B問題は、解き直し&周回を徹底し、定着させる
その結果、次の2学期中間テストでは数学が48点(+43点)と、大きく成績をアップすることができました。
詳しく知る:
お子さんの中高一貫校を探す:
「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」には、500校以上の中高一貫校生の指導実績があり、お子さんが通う中高一貫校にも対応できます。
左下の虫めがねマークより「学校名 成績アップ」で検索すると、学校別の成績アップ事例を探せます。ぜひお試しください!
学習の計画から定着までを実現。中高一貫専門塾WAYSなら成績不振から脱却できる!
赤点解消や退学回避を実現するには、学習習慣を定着させられるかどうかが、大きなポイントになります。
しかし、それまで自宅で勉強をしていなかったお子さんにとっては、簡単な道のりではありません。思春期特有の難しさが出てくるお年頃でもあります。
もし、ご家庭のサポートによるリカバリーが難しいと感じる場合は「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」にご相談ください。
- 定期テストの順位が下位5%だった
- 進路指導で外部高校の受験を進められてしまった
WAYSは、このような成績低迷に悩む中高一貫校生の成績を跳ね上げることを得意とする専門塾です。
一般的な個別指導塾よりも長い1コマ120分指導、なおかつ塾からは宿題を出しませんので、自宅で学習ができないお子さんでも、勉強量を確保できます。
さらに、定期テストの点数に直結するように、学校で使用している教材に沿って、指導を行います。
中高一貫校では、学校ごとに使用教材が異なります。それでも対応できるのは、500校以上の中高一貫校の生徒の指導実績がある、WAYSならではの強みです。