中高一貫校では、先取りカリキュラムで中高一貫校専用教材を使って、授業が進みます。授業やテストの難易度が高くなり、勉強についていけなくなる生徒は少なくありません。
このままでは、大学受験で苦労するどころか、系列大学や指定校推薦での進学ができなくなります。最悪の場合、留年すら危ぶまれるのです。
学習習慣を見直して、今すぐ立て直さないと、大変なことになります。
中高一貫校教員30年の経験から、勉強についていけない子どもを立て直すための、4つのステップを紹介します。何より、一人では対応できない子どもには適切なサポートが大事なのは言うまでもありません。
「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」は、500校以上の中高一貫校の指導実績があり、多くの成績不振で悩む生徒さんの成績を引き上げてきました。
お子さんが勉強についていけずに心配でしたら、WAYSに相談してください。
このページの目次
中高一貫校の先取りカリキュラムと専用教材が勉強についていけない原因に
中高一貫校では、先取りカリキュラムで中高一貫校専用教材を使って授業が進みます。
数学と英語は、中1〜2で中学3年分、中3〜高2で高校3年分、高3から入試演習のペースで進みます。
中学生といえども、大学入試を見据えた内容なので、授業やテストが難しく、勉強についていけなくなる生徒が出てしまいます。
先取りカリキュラムに対応するためには家庭学習が不可欠
中高一貫校では授業の進度を確保するため、演習は家庭学習に委ねられています。授業で理解して、宿題で演習する流れが基本です。
入試を突破した生徒で、学力差が大きくないにも関わらず、勉強についていけなくなる生徒がでるのは「家庭学習が出来ていない(=演習不足)」が原因です。
英数の積み上げに対応できていないのも勉強についていけない原因
特に注意が必要なのは積み上げ教科の英語と数学です。既習範囲の理解が不十分だと、今、習っている内容が理解できません。
わからないのを放置してしまうと、気づいた時には、自分一人では分からなくなってしまっています。
このように「独力では対応できない」状態こそが、中高一貫校生の落ちこぼれに他なりません。
大半の中高一貫校では大学受験を見据えたハイレベルな教科書や副教材を使用しているのも見逃せません。
【中高一貫校で使用する英語教科書】
【中高一貫校で使用する数学教科書】
英語を例に挙げると、中3からは高校レベルの英文を扱います。中1〜2で習う英文法を理解していないと、中3で扱う英文は読みこなせません。
この段階での躓きをそのままにしておくと、中3以降ずっと苦労してしまうので注意が必要になってきます。
勉強についていけない中高一貫校生の4つの特徴を紹介
中高一貫校教師の経験から、勉強についていけなくなる生徒の特徴を紹介します。
勉強時間が足りない
中高一貫校生の中には、「中だるみしている」「目標がない」「勉強がわからない」など、さまざまな理由で勉強を全くしない生徒がいます。
また、少し勉強したくらいでは、中高一貫校の難易度の高い授業やテストには対応できません。
勉強方法を分かっていない
中学受験では塾に頼って勉強をしていて、自分で勉強するのに慣れていない生徒がいます。そのような生徒は、勉強の仕方が身についていません。
学習内容を「まとめる」「覚える」ばかりで、肝心な「問題を解く」が足りていません。これでは成績が上がらないですよね。
また、学習内容を理解していないせいで、独力で「問題を解く」ができません。結果的に「まとめる」「覚える」だけの学習になってしまう可能性もあります。
脳科学的にはインプットとアウトプットは「3:7」の割合が最も効率が良いと言われています。 参考書を30分読むなどの「インプット型」の勉強をしたら、問題集で70分演習するなどの「アウトプット型」の勉強をするのが理想的です。 私のクラスでは、中学生の頃は学習習慣を確立するために、「自学ノート」を提出させていました。自分が必要だと思う勉強をノートにして提出するだけです。 成績上位の生徒は問題演習をしたノートを提出するのですが、成績下位の生徒は単語や漢字を覚えた(何度も書いた)ノートや綺麗に知識をまとめたノートを提出するのが目立ちます。 もちろん知識の暗記は必要ですが、問題演習をしてこそ点数アップに繋がります。「自学ノート」を見ても、成績上位の生徒の方が問題演習が豊富と言えそうです。
授業をきちんと聞いていない
「やる気がない」「勉強がわからない」など理由はさまざまですが、授業をきちんと聞かなければ、勉強についていけません。
勉強についていけていないと、さらに授業を理解できなくなります。これでは、「勉強についていけない」→「授業を聞かない」→「ますまず勉強についていけない」と完全に悪循環です。
保護者懇談会などの機会では、「ウチの子はちゃんと授業を聞いていますか?」とよく聞かれます。 やはり、親としてはお子さんの学校の様子は気になるものですよね。 普段からお子さんと学校の勉強の話をしていたら、ある程度、授業の様子がわかります。しかし、思春期のこの時期は、そうもいかないですよね。 気になる方は、お子さんの授業ノートを見てみると良いと思います。授業をしっかり聞いていない生徒は、概ねノートをしっかり取れていません。 授業を聞いていないと、当然ですが、授業についていけなくなります。手遅れになる前に対策を検討しましょう。
間違えた・解けなかった問題をそのままにしてしまう
誰もが最初は初めて習った問題ばかりです。誰にでも、間違えた問題や解けなかった問題はあります。
勉強についていけなくなるかどうかの分かれ目は、出来なかった問題をすぐに解消するのか、後回しにして解けないままにしてしまうのかです。
「繰り返しが大事」とはよく言われますが、成績が伸びる人とそうでない人の差は、出来なかった問題に対するこだわりの差です。
500校以上の中高一貫校の指導実績があり、数多くの中高一貫校生の成績を跳ね上げてきた『中高一貫校専門個別指導塾WAYS』の知見から、「勉強についていけなかった生徒が成績を伸ばすための勉強法」を解説しています。
勉強についていけないと大学進学で不利になるだけでなく、最悪の場合は留年も
勉強についていけないとどうなるか、段階ごとに説明します。
【レベル1】学力が下がり大学受験で合格できなくなる
勉強についていけないと、学力がつきません。このままでは志望大学に合格できなくなります。
【レベル2】評定が下がり系列大学への進学・指定校推薦での進学ができなくなる
勉強についていけないと、定期テストの成績が下がります。その結果、定期テストの点数をもとに算出される評定(=内申点)が下がります。
系列大学への進学、指定校推薦での進学には、3年間の評定の基準があります。この基準を満たさなければ、出願することができません。
仮に基準を満たしても、校内の希望者よりも評定が劣れば、校内選考で落選します。また、大学や学部には定員があり、定員を超えた場合は希望通りになりません。
中高一貫校の魅力の一つに、系列大学や指定校推薦のような有利な大学入試制度があります。せっかく大学進学を視野に入れて入学しても、勉強についていけないと、その制度を利用することができません。
近年の大学入試では、学力試験以外(内部進学や推薦入試など)の方式で進学した人の割合が50%を上回ろうとしています。 私の勤務校でも実に66%の生徒が何かしらの推薦入試を受験しました。(実際に合格して進学した生徒の割合はもう少し低くなります) この傾向を踏まえても、評定が大事なのは間違いありません。高校3年間の評定平均なので、高1から評定は大事です。 高校から急に成績が上がるわけではないので、中学生のうちから評定は意識しておきたいところです。 【評定について】
【レベル3】成績が下がり基準を下回ると欠点になり留年になる
高校生になると履修科目の合格基準点があります。その基準点(学校によって異なるが、ほとんどが30〜40点)を下回ると欠点(=赤点)になります。1科目でも欠点を取ると進級ができません。
勉強についていけないと最悪の場合は留年することもあります。中学生は留年はありませんが、高校への進級が認められず、地元公立中学校に転校するか、別の高校を受験しなければいけなくなります。
厳しい中学入試を勝ち抜いて合格した中高一貫校ですが、ハイレベルな学習環境が故に欠点、留年、転校で悩むご家庭は少なくありません。 『中高一貫校専門個別指導塾WAYS』ではこうした悩みを持つ中高一貫校生の指導実績も豊富です。それぞれの対処法などを解説しているので、参考にしてみてください。 【留年について】
【公立中学への転校について】
【実例紹介】大妻中野中学3年|英語21点→53点(+32点)
「中高一貫校専門個別指導塾WAYS」で成績アップを達成した生徒の実例を紹介します。
入塾前、中学2年3学期学年末テストでは、英語21点と低迷。原因は、ほとんど自宅学習の習慣がなく、テスト前1週間しか勉強していなかったことでした。
WAYSでは、次のように指導しました。
- 中学1年からやり直すことで、「問題が解ける」という成功体験を積む
- 間違った問題は講師が解説して、「なんとなく分かる」から「正しく理解する」へ転換する
結果、中学3年1学期中間テストでは英語53点(+32点)と成績アップを実現しました。
詳しく知る:
「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」なら、これまでテスト前に慌てて終わらせていた範囲を、テスト当日までに繰り返し解いて、しっかり定着させた状態でテストに臨めるようになります。
極端な成績低迷からの脱出や、留年・赤点回避を得意とする、WAYSの「落ちこぼれ対策指導」はこちら。
勉強についていくために今すぐ実践できる4つのステップを紹介
勉強についていけないと、大学進学どころか高校卒業も危うくなります。そうならないためにも、今すぐ実践できる4つのステップを紹介します。
【ステップ1】スケジュールを見直しまとまった学習時間を確保する
まずは一日のスケジュールを見直します。
ポイントは3点固定。「起床」「就寝」「勉強開始時間」の3つを固定しましょう。
一日の中には睡眠時間・通学時間・部活など削れない時間があります。改めて、自分の一日を見直すと、まとまった勉強時間を確保するのは簡単ではないのがわかります。
例えば、18:30まで部活。通学時間が1時間で、帰宅が19:30とします。
24時に「就寝」、6時に「起床」(睡眠時間は6〜7時間は確保しましょう。睡眠時間を削ったスケジュールは必ず破綻します)、21時を「勉強開始時間」に固定。
夕食や入浴を含めた自由時間は1時間30分。勉強時間は最大で3時間になります。
部活生や遠距離通学だと、時間にゆとりがありません。スマホやゲームで時間の浪費はNG。まずは現実をしっかり認識しましょう。
自宅では勉強できない人は、学校や塾の自習室で勉強して帰るのがおすすめです。また、一人では勉強できない人は個別指導塾も検討しましょう。
【ステップ2】目標設定をすると努力の方向性が明確になる
続いて目標設定をします。
勉強をついていけるようになるには定期テストを目標にするのが合理的。定期テストは授業で習ったことが出題されるので、テストの点が上がってくると、授業についていけるようになるからです。
定期テストを目標にすると、何を=「授業で習ったこと」、いつまで=「次のテストまで」のように勉強の方向性が明確になります。
【ステップ3】勉強方法を改善して得点力アップにつなげる
さらに勉強方法を改善します。
成績が上がらない人の勉強の特徴は、「まとめる」「覚える」ばかりで、「問題を解く」が足りません。テストでは、問題を解けないと得点UPには結びつかないのです。
言い方は悪いですが、「勉強をしているつもり」になっているだけです。そもそも、勉強についていけないのであれば、「問題を解く」ことができなくなっている可能性大です。
成績を上げるには、「理解する」→「問題を解く(繰り返す)」→「確認する」のサイクルが重要です。
【ステップ4】最低でも3ヶ月継続すれば勉強についていけるようになる
最後に、一番大事なことですが、勉強を継続しなければいけません。
すぐには成績は上がらないし、勉強についていけるようにはなりません。最低でも3ヶ月は継続しましょう。
継続すれば、効果的な勉強方法が身につき、自然と勉強時間が増えてきます。その結果、授業を理解できるようになるのです。
ここまで来れば、自学力も身についています。自分で勉強ができるようになれば、勉強についていけるようになるのは、すぐそこです。
勉強についていけない子どものために親ができる本当に大切なサポートは?
勉強についていけるようになるステップを解説しました。
さて、お子さんは一人で対応できるでしょうか?厳しい言い方になってしまいますが、勉強についていけてないのであれば、一人では難しいかもしれません。
思春期を迎え、親のアドバイスに反発することでしょう。それでも、中高一貫校は進度が速く、放っておくと手遅れになってしまいます。
何より、大学入試は待ってくれません。大学進学を目標に中高一貫校に進学したはずです。このまま何もしないで大学入試で失敗すれば、後悔してしまうかもしれません。
「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」は、中高一貫校生のそんな悩みを解決するのを得意としています。
WAYSなら子どもの自学力を引き上げて、勉強についていけるようになる
WAYSは中高一貫校専門個別指導塾として、中高一貫校生に特化した指導が強みです。ここからは、WAYSが勉強についていけない中高一貫校生に向いている理由を紹介します。
定期テストの点数を上げることに特化する
WAYSは、高校2年生の夏までは、目標を「定期テストの点数を伸ばす」ことに設定。目標設定がはっきりしているので何を勉強するかが明確です。
定期テストで出題されるのは学校で習ったことです。WAYSでは中高一貫校専用教材や学校オリジナル教材に対応しているので、学校で習ったことをしっかり勉強できます。
テスト範囲を3周するのでわかったつもりで終わらない
テスト範囲を3周するように学習計画を立てます。2週間前までに2周、テスト直前の2週間で3周目を学習します。
進度の早い中高一貫校に対応するために120分の指導時間を設定。指導時間内で全てこなすので自宅学習のできない生徒でも学習計画通りに進みます。
同じ料金で通常の個別指導塾よりも4倍長く指導を受けれるので、勉強時間を十分に確保できます。
指導の流れに沿えば自学力が身に付く
WAYSの一回の指導の流れは次の通りです。
① 演習
② 講師が生徒に説明させて、理解度のチェック
③ 独力でわからなった問題や間違えた問題の解き直し
④ 次回指導の冒頭で確認テスト
このサイクルがそのまま理想的な勉強方法です。つまり、勉強の仕方が自然と身に付くので、生徒の自学力が養われるのです。自学力があれば自分で勉強できるようになります。
勉強についていけない中高一貫校生がWAYSで成績アップした事例紹介
学習院中等科2年|代数53点→75点・幾何60点→82点
入塾前、中学2年生1学期期末テストでは、代数53点、幾何60点と低迷。原因は、部活中心の生活で、家庭学習が全くできていなかったことでした。
WAYSでは、次のように指導しました。
- 学校で習った範囲をスケジュールを立案
- 一度解いて間違った問題にチェックを入れて解き直し
- テスト期間にさらに間違った問題の解き直し
この結果、2学期中間考査で、代数75点(+22点)、幾何82点(+22点)と成績アップを実現しました。
詳しく知る:
桐蔭学園中等教育学校1年:数学P34点→97点・数学Q39点→64点
入塾前、中学1年2学期期末テストでは、数学P34点、数学Q39点と低迷。
原因は、自宅学習が全くできずに、学校指定教材を自力で勉強できないことでした。
WAYSでは次のように指導しました。
- テスト範囲になる「体系数学問題集」に絞って周回する
- 間違った問題を放っておかずに必ず解き直しを徹底する
- 理解が不十分な単元や問題を重点的に復習する
この結果、中学1年3学期期末テストでは、数学P97点(+63点)、数学Q64点(+25点)と成績アップを実現しました。
詳しく知る:
家庭学習が苦手でも大丈夫!WAYSは「自力で解ける」レベルまで指導して、確実に実力アップに繋げます
中高一貫校生の成績不振の多くは、実は「家庭学習ができない」ことが原因です。
先取りカリキュラムで進む中高一貫校では、家庭での勉強が追いつかないと、授業についていけなくなってしまいます。
親としては当然「勉強してほしい」と思うもの…。しかし、思春期を迎えたお子さんには、親の干渉は逆効果になり、反発を招いてしまうことも少なくありません。
そんなときこそ、「中高一貫校専門個別指導塾WAYS」に任せてみませんか?
WAYSなら、家庭学習が苦手でも大丈夫です。WAYSの指導スタイルは、家庭での学習がなかなか進まない、そんなお子さんにこそ最適だからです。
中学受験を突破している時点で、学力の土台はしっかりあります。だからこそ、WAYSで勉強不足を解消してあげれば、成績は必ず上向いていきます。
- 家で勉強しなくても大丈夫なのはなぜ?
- うちの子が通う中高一貫校(教材や定期テスト)にも個別対応できる?
- テストでしっかり得点できるようになる理由は?
など、WAYSの落ちこぼれ対策指導の詳細は、こちらでご確認ください。