高等学校は義務教育ではありません。当然、学力不振による留年や退学がありえます。
公立の学校よりもハイレベルな勉強が求められる中高一貫校では、学力不振に陥ってしまう生徒が一定数出てしまいます。
評価1による単位不認定を回避するには、次の2点がポイントです。
- 定期テストで平均点をとる
- 宿題をきちんと出す
そしてそのためには、何よりも学習習慣を改善しなければなりません。
私は、中高一貫校教育に10年以上携わり、留年の危機を乗り越えてきた生徒を数多く見てきました。
そのなかで、独力で危機を乗り越えた者はほとんどいません。
彼ら彼女らが「やればできる」という実感を取り戻し、学習習慣を一新できたのは、個別指導のプロのサポートを受けたからです。
以下、プロのサポートをどのように活用すればよいのかを、詳しく解説します。
このページの目次
留年を避けるには?「定期テストで平均点」と「宿題をきちんと出す」がカギ
学力不振で留年になるのは、学年末評価において何かしらの科目で評価1がついたときです。
1学期末、2学期末で両方とも1がついている科目は、学年末評価でも1がつく可能性が高くなります。
以下のことに取り組み、単位不認定を回避しましょう。
教科担当の先生に相談に行こう
まずやるべきことは、教科担当の先生に相談に行くことです。
今までの授業態度がひどければ、けんもほろろな対応をされるかもしれません。
これからは心を入れ替えて少しずつ頑張っていくことを伝えましょう(授業態度の改善は必須です)。
そのうえで、学年末評価で1がつくのを回避するにはどうすればよいかを相談します。
たいていの場合、定期テストの点数をある程度とること、提出課題を提出することの2つを言われるはずです。
評価3を目指して準備を進める
学年末評価の出し方は学校や先生によっても異なるでしょうが、1学期末・2学期末・3学期の評価を平均した値をベースに算出される可能性が高いです。
例えば、1学期末・2学期末の両方に評価「1」がついている場合、3学期で評価「2」をとっても、平均すれば学年末評価は1.33。無慈悲に四捨五入すれば「1」がついてしまうかもしれません。
単位不認定を確実に回避するには、3学期で評価「3」をとれる準備をすべきです。
- 定期テストで平均点付近の点数をとる
- 提出課題を期日内に提出する
この2つを真剣にやっていかなければなりません。
自学自習が苦手な子も多数。個別指導のプロのサポートに頼る
独力で状況を変えられるほど甘くはない
学期のどこかで評価「3」をとっておけば、留年や退学の危機は遠のきます。
しかし評価「3」をとることは、学習習慣がほぼ身についていない生徒にとっては、至難の業といえます。
学力不振に苦しむ生徒が抱えている問題は、大きく3つにわかれます。
- 学習習慣がついておらず、勉強する体力がない
- 勉強のやり方が分からない
- 既習範囲が理解できていないせいで、新しく習った内容も理解できない
そして何より、中高一貫校の定期テストは公立の学校に比べ、試験範囲が広く、問題の難易度も高めです。
次の記事で、中高一貫校の定期テストの点を上げる具体的な方法を紹介していますが、原則として、公立学校が基礎の習得に回している授業時間分の学習を、自学自習で補うことは必須です。
そのうえで、ポイントをおさえた効率のよい勉強をする必要があります。
プロのサポートなしには、状況を変えることはできないでしょう。
集団指導塾では定期テストの点数は上がらない
プロのサポートには、集団指導と個別指導の2種類があります。
ただ、学習習慣が身についておらず、勉強のやり方もよく分かっていないお子さんに強くオススメするのは、個別指導タイプのサポートです。
集団指導は、塾のカリキュラムに則って学習が進んでいくため、習熟度が低い生徒は容赦なく置いていかれます。
留年の危機に陥ってから集団指導塾に通い始めた生徒はごく少数ですが、そのうち状況を改善できた者はほとんどいません。
大事なのは、お子さんの学習状況に合わせ、横について徹底的に教えて込むサポートです。
定期テストまでの勉強計画を一緒に考え、進捗を確認しながら押さえるべきポイントを効率よく伝える。
そうしたサポートができるのは、個別指導のプロだけなのです。詳細は次の記事でも詳しく解説しています。
個別指導塾の活用で成績アップできた実例の紹介|三輪田学園高等学校1年生:数学Ⅰ 15点→57点、数学A 43点→62点
実際に、自宅学習ができなかった中高一貫校生が、「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」を活用して、大幅に成績を上げることができた事例を紹介します。
三輪田学園高等学校1年生の事例です。
入塾前の1学期期末テストでは数学Ⅰで15点の赤点、数学Aで43点と、非常に厳しい状況でした。
原因は、学習習慣が身についていないことに加え、数学に対する強い苦手意識があったためです。
そこでWAYSでは、次のように指導を行いました。
- 1コマ120分指導を週3回受講して、学習時間をしっかり確保
- 習熟度に合わせた問題の厳選
- 指導時間の最後に解き直しを実施することで、確実に理解しているかどうかを確認
結果、2学期中間テストで代数57点(+42点)、幾何62点(+19点)と、大幅に成績を上げることができました。
詳しく知る:
「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」では、お子さんの学力に合った学習カリキュラムをご提案しています。
1コマ120分の長時間指導と徹底した解き直しによって、量と質の大幅な向上を図ることで、定期テストの成績を着実に伸ばしていきます。
学習習慣を一から作り上げる指導の詳細はこちら。
個別指導塾で提出課題を期日までに終わらせる
計画を立てて課題に取り組める
提出課題を期日内に出す。
誰にでもできそうなことではありますが、量が多く難易度が高い課題が出される中高一貫校の場合は、そこまで簡単なことではありません。
個別指導塾で定期テスト対策の計画を立てる際に、提出課題の進め方も決めておくとよいでしょう。
定期テスト対策の一環として課題を完成できる
提出課題を出すだけであれば、解答を丸写しすれば簡単です。
しかし、課題の内容が定期テストの試験範囲になっている以上、課題を適当にこなすことは得策ではありません。
個別指導塾では、課題をこなすために必要なインプットの段階から丁寧に教えてもらうことができ、定期テスト対策のひとつとして課題をこなすことができます。
ちなみに、提出課題を解答丸写しで終わらせたかどうかは、意外と分かってしまうものです。
形だけ提出しても、評価されなければ意味がありません。
評価「1」がつくかもしれない崖っぷちにいるのなら、そのような綱渡りは避けた方がよいでしょう。
プロのサポートを受け、真面目に課題を終わらせるのが王道です。
個別指導塾で定期テストの点数を上げる!
勉強する体力をつけられる
個別指導塾には、指導時間の中でアウトプットできるという大きな特徴があります。
さらに講師の目が届きやすいため、眠そうにしていたり、演習で手が止まっていたりすれば、すぐに声かけがあり、適切なサポートを受けることができます。
個別指導塾は、集団指導塾とは異なり、勉強する時間というものを半ば強制的に作り出すことができるのです。
今まで勉強に消極的だった生徒も、伴走者がいれば少しずつ走り出せます。
もちろんスポーツなどと同じで、いきなり長時間勉強することはできません。
最初は、個別指導塾の1コマ分の時間すら、苦痛に感じ、集中力も保たないでしょう。
ですが、個別指導塾での勉強を忍耐強く繰り返すことで、確実に勉強する体力がついていきます。
勉強する体力がついてくれば、今度は家庭学習をする段階へと進むことが可能です。
ポイントを絞った勉強ができる
中高一貫校の定期テストは試験範囲が広く、やるべき対策も非常に多いです。
優先順位をつけずに取り組もうとしても、やる気を喪失してしまうか、時間切れになってしまうでしょう。
個別指導のプロのサポートを受けることで、軽重をつけた勉強をすることができます。
難しい問題が一つも解けなかったとしても、得点すべきところで点を稼ぐことができれば、確実に点数を伸ばせます。
高得点をとる必要はありません。
平均点に近い点数をとることができれば、学力不振からは脱却です。
そしてそれが、お子さんにとって、大きな成功体験となるのです。
個々の習熟度に合った学習ができる
個別指導塾では、個々の学習状況に合った指導を受けることができます。
一口に学力不振に陥っているとはいっても、つまずいてしまった時期は生徒によって異なります。
例えば、中学課程の半ばでつまずいてしまったのと、高校1年生の後半でつまずいてしまったのとでは、学習状況は大きく違ってくるでしょう。
次の定期テストで点数を伸ばすためには、どこから学び直せばよいのか。
プロがお子さんに合った学習法を提案してくれます。
個別指導塾の力でギリギリ留年を回避した生徒の実例
中高一貫校の教師として、私が実際に経験した事例を紹介します。
まったく勉強せずに成績不振に陥るも、ギリギリで留年を回避した高校1年生男子生徒Sさんの事例です。
Sさんは高校1年生の5月頃から、部活動でのトラブルをきっかけに勉強をまったくしなくなりました。授業中も寝てばかりです。ただ、何とか提出課題だけは出してもらっていました。
しかしそれでも、英語と古典が単位不認定となる可能性が出てきました。
保護者の方に相談した結果、彼は集団指導塾をやめ、英語と古典だけ頑張ればいいという約束で、個別指導塾に通うことになりました。
結果的に、この決断が彼を救いました。
塾の講師のサポートに支えられ、彼はほんの少しずつ勉強する体力を取り戻したのです。
基礎から丁寧にやり直したことで、「できる」喜びを感じられたのが大きかったのかもしれません。
正直に言って、ここまでのサポートは、日常的に多くの生徒を相手にする学校では厳しいものです。
個別指導塾だからこその伴走力を実感した出来事でした。
WAYSとの二人三脚で成績不振・留年の危機から脱却!成績アップ事例
大妻中野高校2年生 | 英語 計画的な学習で24点→63点に!
高校2年生の4月に入塾した生徒の事例です。
学校の授業進度についていけず、授業内容も理解できないことが多かったようです。また、定期テスト対策も、問題集をなんとなく1周して終わり、という拙いものでした。
苦手意識の強い英語を後回しにしてしまう傾向があるため、WAYSでは明確な学習計画を立て、進捗状況を逐一確認しながら進めていくことにしました。
学校の問題集を最低3周する計画をベースに、疑問点や不明点の解消と並行して丁寧に進めていきました。
一方的に教え込んで終わりではなく、単語や文法を自分で調べて考えるなど、能動的学習になるよう徹底。
すると、高校1年生の二学期期末テスト・学年末テストの2連続24点から、わずか3か月で63点にアップしたのです。
敬遠しがちな苦手科目だからこそ、能動的に学習する。WAYSならではの仕掛けが功を奏した一例だといえるでしょう。
成城高校1年生 | 数学 戦略的な「解き直し」と確認テストで40点以上も成績アップ!
入塾時は、数学の定期テストの点数が20点台だった生徒の事例です。
数学に強い嫌悪感を抱いており、勉強意欲がまったくないという状態でした。
まずは数学に少しでも親しみを持ってもらおうと、WAYSでは、基礎的な内容の反復から始めました。
次に、学校の問題集の問題を重要度別にランク分け。成城高校の定期テスト対策のノウハウに基づいて優先順位をつけました。
あとは、確認テストを交えながら徹底的に演習です。生徒本人にも解説してもらって「自分で考える」癖をつけていきました。
赤点付近からの脱却を目指すには、ただ闇雲に勉強をすればよいわけではありません。戦略的な学習がカギを握っているといえるでしょう。
中高一貫校に特化した専門塾WAYSなら、着実に成績アップ&学校の宿題もこなせる
学習に対し無力感を抱き、学習習慣がなかなか改善しない……。
学習内容が難しく、思春期でもあるため、ご家庭で横についてサポートすることに限界を感じるようなら、中高一貫校に特化した個別指導塾を活用してください。
「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」は、これまで500校以上の中高一貫校生を指導し、82.9%の塾生の定期テストの成績を跳ね上げてきました。
中高一貫校のハイレベルな学習内容にも完全対応。
学校ごとに異なる、定期テストで出題されやすいポイントを押さえることで、着実に成績を伸ばします。
また、学校課題を重視し、塾から追加で宿題を出さないことで、学習習慣がまだ身についていないお子さんでも、無理なく通い続けることができます。
「やればできる」ことを実感し、留年の危機から脱出できる指導の詳細はこちら。