中高一貫校での中学から高校への内部進学ガイド|仕組み、赤点・留年の回避方法
中高一貫校における中学から高校への内部進学を、中高一貫校専門の個別指導塾が徹底解説します。
中高一貫教育と言えども、100%必ず高校へ進学できるわけではありません。
成績が低迷している場合は、9割方、演習量の不足です。宿題、テスト勉強での問題集の周回、自主的な復習を行っているか確認しましょう。
自力でのリカバリーが難しいようであれば、学習塾の活用も現実的な選択肢です。
このページの目次
100%ではない!中高一貫校での中学から高校への内部進学
中高一貫校で高校へ進級できない代表的な3つの理由
中高一貫校では、中高6年のあいだ、一貫した教育を行う前提のシステムですので、高校受験はありません。一定の成績さえ取れていれば、試験を受けることなく高校へ進学できます。
しかし、年に数人は、高校に上がれない生徒が出るものです。理由・原因はおおむね次のとおりです。
- 成績が極端に悪く、高校進級が無理と学校側から判断された場合
- 欠席日数が多い場合(不登校、療養に長期を要する病気・怪我など)
- 非行行為により改善が困難と判断された場合
このうち、最も多いと考えられるのが、1の成績不振です。
中学で成績不振が続くと、中学2年生の終わり頃から、中学3年生の始めにかけて、学校側から外部の高校を受験するよう勧められることがあります。
中高一貫校での指導歴15年の教師の寄稿によれば、「年間で数名は外部受験をしており、よくあるケース」であるとのことです。
私立中学での赤点の解説
私立中学でも留年はほとんどなく、退学へと繋がる
あまりに成績が悪い場合、留年の心配をするケースもあるかもしれません。
しかし、事実上、留年になることはないと考えて差し支えありません。
中学は義務教育ですが、制度上は留年(原級留置)の規定が存在しています。
しかし、文部科学省の見解では、留年させる利点よりも、負の影響が圧倒的に上回ると見られているためです。
(参考)履修主義と修得主義、年齢主義と課程主義 – 文部科学省
そのため、留年ではなく、退学の勧告をされるケースが目立ちます。
これは、中高一貫校では高校受験を想定しておらず、その体制がないため、生徒のサポートが難しいためです。
万全のサポートが難しいのであれば、公立中学へ転校して、そこで高校受験に備えるほうがよいとの判断でしょう。
留年の仕組みと対策を中高一貫校の現役教員が解説
退学勧告されてしまった場合の対策
成績不振が原因で、「このままでは退学していただくしかなくなります」などの勧告をされてしまった場合の、成績不振のリカバリー方法を紹介します。
当然ですが、勉強をしないことには、成績は上がりません。しかし、わかってはいても勉強ができないのだと思います。
- 少しずつ机に向かう時間を増やすところから始める
- 諦めることなく働きかけ続ける
- やるべきことを具体的に提示する
この3つがポイントです。特に3番目は重要で、中学1年の単元からやり直す、など何をすればいいかを具体的にわかるようにしてあげます。
ただし、1や2の段階から、強く反発する場合もあります。親の干渉を嫌うようになる、思春期真っ只中ですから、成長段階として珍しいことではありません。
こういう場合には、学習塾の活用が王道です。親とは違い、年齢の近い大学生や若者ならば、比較的素直に勉強に向かえる可能性があります
中高一貫校専門 個別指導塾WAYSは、難易度の高い中高一貫校の定期テストをサポートすることに特化した、専門塾です。
一人ひとりの状況に合わせて、オリジナルの指導計画を立てます。また500校以上の中高一貫校生の指導実績がありますので、お子さんが通う中高一貫校の教材・定期テストにも完全対応できます。
指導システムや料金体系は、次より無料Webパンフレットをダウンロードしてご確認ください。
成績不振の挽回方法を中高一貫校教師歴10年以上のプロが解説
中高一貫校で高校へ進学するための成績アップのポイント
家庭学習(宿題、テスト勉強、自主的な復習)が不可欠であると理解しておく
成績低迷に悩んでいる場合、中学から高校への進学を成功させるために、具体的にどのようなことをすればいいでしょうか。
まずおさえておきたいのは、中高一貫校では、家庭学習が絶対に必要なシステムになっているという事実です。
特に進学に強みを持つ中高一貫校では、授業の内容が濃く、最初から大学入試が意識されています。
また、英数を中心に授業の進みが早く、中高6年間の内容を5年間で終える先取りカリキュラムとなっています。
中高一貫校の先取り学習「大学受験に最適化」のメリット&デメリット
授業を早く進められるのは、基礎事項へ使う時間を減らしているためです。
そのため、基礎固めや、演習は、生徒が自宅でしっかりやってくる前提となっています。
具体的には、学校から出される宿題・課題や、テスト勉強での問題集の周回、そして自主的な復習での問題集周回などです。
中高一貫校の授業の対応には家庭学習が不可欠
成績を上げるための具体的な勉強法
成績を上げるために必要なのは、「わかりやすい説明」ではなく、習った知識で実際に問題を解く「演習」です。
演習をどれだけ重ねられるかで、テストの成績が大きく左右されます。
もし定期テストが、平均点そこそこや、それ以下しか取れていないのであれば、宿題、テスト勉強、自主的な復習をどれだけやっているのかを確認してください。
テスト勉強で、問題集のテスト範囲を周回する場合は、最低でも3周はします。1周しかしていない、あるいは一通りやり切ることもできない場合には、テストの点が低迷してしまって当然です。
以上を踏まえた上で、定期テスト対策として、日常的に次のようなことをやっておきます。
- 「解けない問題」「間違えてしまった問題」にチェックをつけ、わかるようにしておく
- すぐにその場で理解する(自力でわからなければ質問する)
- 理解できたらすぐに解いてみる
- トータル5回は演習を重ねる
詳しくは次の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
成績トップへ大逆転するための勉強法まとめ
2週間前からの定期テスト対策
テスト2週間前までには、テスト範囲や出題傾向の情報収集、解けなかった・間違えてしまった問題リストの作成を終えておき、テスト勉強のスケジュールを立てましょう。
2週間前になったら、テスト範囲の基礎部分が完璧に解けるように、勉強を始めます。完成に時間のかかる、英語・数学からスタートさせましょう。
基礎が十分に固まったら、標準〜発展レベルの問題を解いて、間違えてしまった問題は、「解けなかった問題リスト」に加えます。
テスト1週間前を切ったら、解けなかった問題を重点的に解き直し、最低3周はできるようにします。
その他、テスト直前の対策や、全体像の詳しい解説は、次の記事をご覧ください。
定期テスト2週間前からの勉強スケジュール「4段階計画」の立て方
転校も100%間違いとは言えないが、転校で解決するとも限らない点に注意を
じっくり検討を重ねた上で、「中高一貫校をやめた方が、子どもにとってよい将来につながる可能性が高い」と判断できる場合もあります。
たとえば、次のような理由です。
- サッカーが強い高校を受験したい
- 希望する大学に進学しやすい高校を受験したい
- 長期間悩んだがどうしても学校の雰囲気・校風が合わない
- 現状を改善するためさまざまな努力をしたが変わらない
「中高一貫校をやめて高校受験」の前に考えておきたい3つのポイント
しかしながら、成績低迷が原因の場合は、転校で解決するとは限りません。
周囲から落ちこぼれてしまっている劣等感が、お子さんの自己肯定感を大きく下げてしまっている可能性が高いためです。
そのままでは、公立中学校に移ったとしても、勉強で苦労したり、高校受験がうまくいかなかったり、という可能性が考えられます。
結果として転校するにしても、できることはやっておき、小さな成功体験の積み重ねが、ぜひともほしいところです。
私立中学から公立中学への転校のメリットと手続方法|学力不振が原因なら解決策にならないケースも
中高一貫校生の赤点・退学回避なら「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」
私たち「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」は、難易度の高い中高一貫校の定期テストをサポートし、成績を跳ね上げることに特化した専門塾です。
中高一貫校生は、中学受験を突破して入学しているため、ポテンシャルは十分。
やるべきことをしっかりやりさえすれば、成績向上は難しいことではありません。
WAYSでは、次の定期テストまでに、テスト範囲を最低3周は演習できるように、指導計画を立てます。
しかも、通常の個別指導塾より長い1コマ120分指導で、しっかり演習を行いますので、基本的に宿題を出しません。
家庭学習が苦手でも、WAYSなら成績を上げられます。
まずは、お子さんの状況や、勉強面のお悩みを、お気軽にご相談ください。無料体験指導・学習相談は、次のリンクからWebで今すぐ予約ができます。
投稿者プロフィール
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中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
中高一貫校用教材に対応することで各中高一貫校の定期テストの点数に直結した指導を行います。
低料金で長時間指導が受けられるため、家で勉強できない中高一貫校生でも塾の指導時間内で成績を上げることが可能です。
英語、数学をメインに指導を行っています。
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