【大学受験】受験勉強はいつから始める?大学合格者の実態をデータで確認

大学受験に悩む高校生

難関私立大学、国公立大学の合格者を対象にした調査・アンケートから、実際にいつ頃に受験勉強を始めている高校生が多いのか、データを紹介します。

一般的には、基礎がしっかりできているなら、高校2年生の冬までに受験勉強を始められるのが理想です。

しかし、学校の定期テストで平均点に届かないようであれば、まず基礎の習得から始める必要があり、早期の立て直しが必要になります。

データで見る、進路の検討をする時期

高校3年生になる前に進路の検討をしている家庭が大半

2019年の調査第9回「高校生と保護者の進路に関する意識調査」によると、高校2年生の秋の段階で、約8割が親子で進路について話をしている、という結果が出ています。

そのうち66%は、高校卒業後の具体的な進路(学校、学部・学科、就職先)について話題にしているとのことです。

多くの方の実感・感触とも一致するかと思いますが、高校3年生になる前の段階で、ある程度の志望大学の検討等を行っている家庭が大半との実態がわかります。

国公立大学の現役合格者は、高校入学前など早期に志望校を決めているケースも

難関大学志望者では、もっと早期に志望校の決定まで行うケースが目立ちます。

一例として、じゅけラボ予備校(株式会社エンライク)のプレスリリースでは、第一志望の国公立大学に現役合格した315名を対象に行われた調査(2024年3月)の結果が紹介されています。

高校2年生の3月までに第一志望大学を決めた家庭が半数近くです。

難関大学志望者でも、高校3年生に入ってから志望大学を決めるケースも半数ありますから、それで遅いわけではありませんが、早くから準備をして合格を勝ち取るライバルがいるという事実は、念頭に置いておくといいでしょう。

データで見る、大学合格者が実際に受験勉強を始めた時期

難関私立大学(明治大学)合格者が受験勉強を始めた時期

明治大学は、早慶上理ICUに次ぐ、MARCH(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)に位置づけられる、難関私立大学です。

明治大学が公開している、明治大学学生(=明治大学の合格者)へのアンケート(2020年公開)では、受験勉強を始めた時期が紹介されています。

センター試験の勉強を始めた時期 割合
高校3年生・5月 25%
高校3年生・6月 4%
高校3年生・7月 10%
高校3年生・8月 13%
高校3年生・9月 10%
高校3年生・10月 9%
高校3年生・11月 12%
高校3年生・12月 10%
その他 7%

 

私立大学の受験勉強を始めた時期 割合
高校3年生・5月 23%
高校3年生・6月 4%
高校3年生・7月 12%
高校3年生・8月 12%
高校3年生・9月 6%
高校3年生・10月 16%
高校3年生・11月 4%
高校3年生・12月 10%
その他 13%

 

難関私立大学(早慶上智・GMARCH・関関同立)合格者が受験勉強を始めた時期

こちらは、JSインターネット調査「大学生アンケート(2021年)」の調査結果です。

私立大学進学者425人を対象に、受験勉強を始めた時期を聞いたところ、次のような結果となっています。

受験勉強を始めた時期(私立大学進学者) 割合
高校1年生 5.9%
高校2年生・4〜6月 3.8%
高校2年生・7〜9月 9.6%
高校2年生・10〜12月 9.9%
高校2年生・1〜3月 17.9%
高校3年生・4〜6月 28.2%
高校3年生・7〜9月 18.8%
高校3年生・10〜12月 4.5%
高校3年生・1〜3月 1.4%

高校3年生になってすぐのタイミングで、受験勉強を始めるケースが、3ヶ月ごとの比較では最多です。

しかし、全体としてみれば、半数近くが高校2年生までに受験勉強を始めています

国公立大学の現役合格者が受験勉強を始めた時期

じゅけラボ予備校(株式会社エンライク)のプレスリリースによると、国公立大学を第一志望で現役合格した場合でも、高校3年生になってすぐの4月〜6月までに受験勉強を始めるケースが、3ヶ月ごとの比較では、最も多くなっています。

しかし、高校2年生で受験勉強を始めるケースが39.7%高校1年生が終わるまでに受験勉強を開始するケースも15.6%と、合計すると半数を超えます。

国公立大学を第一志望で現役合格する場合は、割合としては早期から対策を始めるほうがスタンダードであると言えるでしょう。

また、JSインターネット調査「大学生アンケート(2021年)」では、国公立大学進学者の統計が紹介されています。

受験勉強を始めた時期(国公立大学進学者) 割合
高校1年生 7.5%
高校2年生・4〜6月 0.8%
高校2年生・7〜9月 5.3%
高校2年生・10〜12月 11.3%
高校2年生・1〜3月 19.5%
高校3年生・4〜6月 30.8%
高校3年生・7〜9月 16.5%
高校3年生・10〜12月 5.3%
高校3年生・1〜3月 3.0%

※こちらのデータは、「現役合格に限らない」なおかつ「国公立大学が第一志望とは限らない」国公立大学進学者が対象となっています

概ね傾向には変わりがなく、3ヶ月ごとの比較では高校3年生になってすぐの時期に勉強を開始するケースが最多です。

また高校2年生までに受験勉強を始めるケースも、4割近くあります。

《中高一貫校現役教師の経験談・実例紹介》

勤務校の大学受験関連の大まかな流れを紹介するので、参考にしてください。

中学では、さまざまな職業に就いた卒業生の話を聞く「キャリアガイダンス」を実施。自分の将来について考える機会になります。

高1で文理選択があり、この時点で将来の方向性をある程度固めなければいけません。

高2で志望校を固めて、夏休みにはオープンキャンパスの参加を促します。そして、1月の共通テスト同日体験を目標に勉強を仕上げていきます。

この流れだと、1年前の段階で志望校と自分の学力の差が把握できて、1年間かけてこの差を埋めていくことができます。

多くの生徒と接してきた経験上、現役で志望校合格を掴み取った生徒は2年生までに志望校を固めて、受験勉強を開始しているようです。

また、一番強調したいことは、「例え成績が振るわなくても志望校がブレない」ということです。それだけ、覚悟が固まっている証拠だと思います。

志望校がブレてしまうのは、覚悟が固まっていない証拠です。特に下ブレしてしまうとモチベーションまで低下してしまう可能性があります。

受験勉強を始めるタイミングは早いに越したことはありませんが、本気で目指すのが大事だと個人的には思います。

ひろ先生(教師歴約30年)

データに惑わされないよう注意!基礎ができていなければ受験勉強を始められない

一つ、データに惑わされないように注意しなければならない点があります。

大学受験・入試合格までの勉強は、次の2段階に分かれます。

  1. 基礎の習得
  2. 志望校対策のための演習

演習とは、習った知識で実際に問題を解くことです。

たとえば、問題集を周回し、間違った問題に再度取り組み、完成度を高めていくことで、大学受験の実際のテストで得点できる実力がついていきます。志望大学の過去問に取り組むのも同様です。

基本的に、学力は、演習の量に比例します。演習をどれだけできるかが、受験勉強と言えます。

言うまでもなく、基礎をしっかり習得できていなければ、受験勉強はできません。

受験勉強を始める時期を「高校3年生の春」「もっと早く高校2年生から」などとデータで紹介してきましたが、これは学校の定期テストで平均点以上を問題なく取れていることが大前提です。

基礎を習得できていない=学校の定期テストで平均点に届かない等のケースでは、そもそも復習をして、基礎をしっかり習得するところから始めることになります。

データ上では、高校3年生の夏休み頃から受験勉強を始めて、現役合格を勝ち取っているケースも見られますが、これは学校の勉強についていけている生徒だから可能です。

もし成績が低迷してしまっている場合は、高校1年生、2年生の段階で、なるべく早く勉強を立て直す必要があります。遅くなれば、リカバリーが間に合わなくなる可能性は高いでしょう。

中高一貫校生の逆転合格なら「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」

もしお子さんが中高一貫校生であれば、高校2年生の冬までに受験勉強を開始できるのが理想です。

中高一貫校の多くでは、大学受験を意識した授業が展開されており、定期テストで良い成績を取れているのであれば、急がずとも志望大学の合格へとつながっていきます。

しかし、学校の成績が低迷してしまっているようであれば、手遅れになる前に、高校1年・2年の段階で、早急な対策が必要です。

中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」は、全国500校以上の中高一貫校生の指導経験があり、学校ごとに異なるカリキュラムに完全対応が可能です。

中高一貫校専門とは、他の塾と何が違うのか、詳しい理由は、次の記事で解説しています。

偏差値40台・E判定から、偏差値60台の大学への逆転合格実績多数の「大学受験対策」の詳細は、こちらで紹介しています。

高1・高2生のWAYSでの成績アップ事例を紹介

WAYSでの、高1・高2生が早期に苦手をリカバリーし、成績アップを実現させた事例を3つ紹介します。

東洋大学京北高校1年生|英語 45点 → 74点 / 数学A 73点 → 80点

この生徒は、入塾前の2学期中間テストでは、英語が45点(平均53点)、数学Aが73点(平均75点)と、成績が伸び悩んでいる状態でした。特に英文法に苦手意識があり、学習の進め方がわからず、学習意欲が低下していました。

WAYSでは、

  • 問題演習を通じて「何が分からないのか」「どうすればできるようになるのか」を明確化
  • 指導時間内にわからなかった問題の解き直しを徹底し、成功体験を積み重ねる
  • 理解が進むことで学習意欲が向上し、授業の内容が理解できるように

学習習慣が定着し、英語表現は74点(平均57点)、数学Aは80点(平均75点)と大幅に成績が向上。特に苦手だった英語で平均点を超えることができました。

本郷高校1年生|数学I 38点 → 76点

この生徒は、試験1週間前には1日4時間勉強する習慣がありましたが、それ以外の期間はほとんど自主学習をしておらず、特に学校配布問題集の演習量が不足していました。

WAYSでは、

  • 学校配布の『高校リード問題集』と『チャート式(青)』を徹底的に演習
  • WAYSで解いた問題を2日後に自宅で解き直し、知識の定着を図る
  • 通塾日以外も英単語や問題集を活用し、継続的な学習を促進

学校配布問題集を徹底的に活用したことで、数学Iの点数が38点から76点に向上。英語も前回より大幅に改善し、平均点に近づきました。

二松学舎大学付属高校2年生|数学 26点 → 90点

この生徒は、数学の勉強方法がわからず、問題集の答えを写して終えるだけの学習をしていました。試験でもどのように問題が出されるかがわからず、成績が伸び悩んでいました。

WAYSでは、

  • 数学の定期テスト範囲の教材『WRITE』を周回教材として活用
  • 「できなかった」問題に印をつけ、できるまで繰り返し演習
  • 定期テスト前に「できなかった」問題のみを解き直し、定着度を確認

「できなかった」問題を重点的に学習したことで、数学の点数が26点から90点に向上。確実に解ける問題が増え、試験本番でも自信を持って解答できるようになりました。

料金体系を確認できる無料Webパンフレットは、こちらでダウンロードできます。ぜひご確認ください。

投稿者プロフィール

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中高一貫校専門 個別指導塾WAYS 編集部
中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
中高一貫校用教材に対応することで各中高一貫校の定期テストの点数に直結した指導を行います。
低料金で長時間指導が受けられるため、家で勉強できない中高一貫校生でも塾の指導時間内で成績を上げることが可能です。
英語、数学をメインに指導を行っています。

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