中高一貫校の中学生が塾通いする理由は?失敗しない塾の選び方
という噂を耳にしたことがあるでしょうか?
しかし、中高一貫校の中学生でも、塾に通っているお子さんはいます。
何のために塾に通っているのでしょうか?
中高一貫校に通う中学生の塾事情をチェックしてみましょう。
「中高一貫校に通っていても塾に通わせた方がよい?」
「中学生が成績を上げるためには塾が必要?」
とお悩みの保護者の方は参考にしてください。
このページの目次
中高一貫校の中学生の塾事情
「中高一貫校生に塾は必要ない」という方もいらっしゃいますが、決してそうとはいい切れません。
実際、塾に通う生徒さんも少なくないようです。
次の表は、令和4年12月に文部科学省が発表した「令和3年度子供の学習費調査」から抜粋したものです。
【公立・私立中学校における学校外活動費に占める「補助学習費」「その他の学校外活動費」の内訳】
(画像|文部科学省 令和3年度子供の学習費調査の結果を公表します)
公立・私立中学それぞれのお子さんの学校外でかかる費用をまとめたもので、このうち「補助学習費」が自宅学習や学習塾・家庭教師などの経費を表しています。
ひと月当たりの額で考えると、公立中学がおよそ2万5,000円、私立中学がおよそ2万1,000円です。
私立中学を中高一貫校と考えると、塾や家庭教師に割く費用は、公立校と比べ極端に少ないわけではないことが分かります。
中高一貫校のどんな中学生が塾に通っている?
とはいえ、すべての中高一貫校の中学生が塾へ通っているわけではありません。
中高一貫校は、高校受験がないため、そのための塾は不要です。
中高一貫校の中学生が塾へ通う理由は、主に2つあります。
成績が低迷している
中高一貫校は成績が2極化する傾向があります。
入学後、さらなる高みを目指して努力する生徒と、入学したことに安心したこともあり、勉強に力を入れない生徒がいるためです。
もちろん、同じ入試を経て入学しているため、最初の学力にそこまで差はありません。
しかし、成績が低迷する生徒がそのまま何もせずにいれば、上位層との差はますます開くばかりです。
そこまで差が開いていない中学生のうちに、下位層から這い上がるためには、小学校までの保護者主体の勉強から脱し、自分自身で勉強法を確立できるようになる必要があります。
そのうえで、定期テストや受験用に、学習のスケジューリングもしなければなりません。
塾へ通うことで、勉強だけでなく、それらを学ぶことが可能です。
超難関大学の進学を目指している
超難関大学や医学部を目指している場合も、早くから通塾するケースがあります。
どのような方でも、中高一貫校を受験する前に、大学の進学率を確認しているのではないでしょうか?
そこで分かるのは、どのような難関大学に合格しているかだけでなく、定期テストでどのあたりの順位をとれば、どの程度の大学に進学できるのか?ということです。
これらのことを参考にすると、お子さんが今後どのように勉強を進め、どのあたりの順位にいるべきかが分かります。
場合によっては、学年上位層でも難関大学を志望する場合、合格がかなり厳しいこともあるでしょう。
その場合、塾で知識を補填することになります。
中高一貫校の中学生に向いている塾
このように塾へ通う中高一貫校の中学生は、目的がはっきりしています。
複数の塾や予備校がありますが、目的に合った塾選びをすることで、成果が期待できるでしょう。
塾は、大きく分けて「集団塾・予備校」「個別指導塾」の2つの指導形態があります。
【「集団塾・予備校」と「個別指導塾」の特徴】
集団塾・予備校 | 個別指導塾 | |
---|---|---|
特徴 | ・授業のレベルが高い ・大勢で共通の授業を受ける ・周囲と切磋琢磨しながら勉強できる ・質問がしにくい |
・個別のカリキュラムで勉強する ・自分のペースで勉強できる ・いつでも質問できる ・自分に合った勉強法を指導してもらえる |
成績が低迷している場合は基礎から学べる個別指導塾、難関大学を目指す場合は、集団塾や予備校でレベルの高い講義を受けると成果が出やすいでしょう。
ただし、個別指導塾・集団塾といっても、数多くあり、それぞれ特徴があります。
中高一貫校生が自分に合った塾を選ぶ場合、指導形態だけでなく、次にご紹介することを満たす塾選びをするとよいでしょう。
学習進度が学校と合っている
中高一貫校の学習進度は、中学3年で高校の学習が始まるほど速くなります。
大学進学を意識してのものですが、塾の学習進度がそれよりもはるかに遅いと、自分に合ったペースで勉強を進められません。
中高一貫校向けの塾や先取り学習をする塾をおすすめします。
学校のオリジナル教材に対応している
中高一貫校は、学習進度だけでなく使用している教材も、一般の公立校とは異なることがあります。
公立校で使用される検定教科書よりも、さらに難易度の高い教材を使用しているのです。
そのため、塾によっては対応できない場合があります。
中高一貫校生向けの塾であれば問題ありませんが、そうでない塾に通う場合は、教材に対応しているか確認が必要です。
本人の性格に合っている
本人の性格に合っていることも重要な判断材料となります。
たとえば、自分のペースで勉強したい人は、切磋琢磨しながら勉強する予備校の雰囲気にはなじめないかもしれません。
また、ほめて伸ばされる方が性に合っているお子さんは、厳しく指導される塾ではモチベーションを保ちにくいでしょう。
通いやすい場所にある
学区内の中学に通う公立とは異なり、中高一貫校は遠方から時間をかけて通っているお子さんも少なくありません。
そのため通いにくい場所に塾があると、さらに無駄に時間がかかってしまいます。
通塾のモチベーションを落とさないためにも、自宅や学校に近い場所にある・公共交通機関の乗り換えがしやすいなど、通いやすい場所にある塾がおすすめです。
まとめ
中高一貫校の中学生でも、塾通いをしているお子さんは少なくありません。
大学受験まで面倒を見てくれる中高一貫校ですが、生徒の成績は二極化する傾向にあります。
優秀な生徒は難関大学受験のために塾へ通い、下位層の生徒は、さらに上位から差をつけられないために通塾を検討します。
どちらも、その目的に合った塾を選ぶことで、効果が期待できるでしょう。
- 成績下位層から脱出したい
- 中だるみして勉強をほとんどしていない
- 勉強しても成績が上がらない
このように、勉強のことでお悩みの方は「中高一貫校専門個別指導塾WAYS」へご相談ください。
中高一貫校専門だからこそ、それぞれの学校に合ったカリキュラムを組み、一人ひとりがもっとも効率的に成績を上げられる勉強法を指導します。
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中高一貫校専門 個別指導塾WAYS 編集部

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