親の目から見て、決してサボっているわけではないのに、なぜか返却されるテストのほとんどが平均点以下。中高一貫校でよく見られる光景です。
私自身、中高一貫校の教育に携わって10年になります。
中高一貫校ならではの難易度の高い定期テストで、テストの点を上げるために必要な、効率の良い学習方法について解説します。
家庭でのサポートに限界があるなら、勉強のポイントを熟知したプロのサポートが必要です。
500校以上の中高一貫校生の指導実績があり、ノウハウをデータベースに蓄積している「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」。
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このページの目次
中高一貫校の定期テストはこんなにも難しい
大前提として、中高一貫校の定期テストは、大学受験を意識したものになっていることが多く、公立のテストに比べ、難易度が高くなっています。
さらに、受験者自体のレベルも高いため、平均点を上回る得点をとるだけでも一苦労です。
ただその分、高得点をとることができれば、相応の実力がついているということになります。
範囲が広く、内容が濃い
中高一貫校では授業の進度が早く、試験範囲が広くなりがちです。
英語や数学といった主要教科では、予習や復習といった家庭学習を前提とした授業が展開されます。
授業で扱われるのは標準〜応用レベルの内容が中心となるため、基礎事項を独力で身につける必要があります。
公立の学校が基礎事項の説明に割いている授業時間分の学習を、自学自習で補わなければなりません。
難しい問題でどれだけ得点できるかが問われる
定期テストは、授業内容をどれだけ理解しているかを測る試験です。
したがって、授業のレベルが高いと、当然定期テストの難易度も高くなります。授業でさほど扱わない基礎事項はあまり出題されず、標準〜応用レベルの問題が数多く出題されるのです。
さらに受験者の学力も高いため、上位に食い込もうとすると、難しい問題でどれだけ得点できるかという熾烈な戦いを制さなければならなくなります。
平均点を上回る得点をとりたいのであれば、少なくとも標準レベルの問題まではしっかりと押さえておく必要があるでしょう。
中高一貫校生が成績低迷してしまう3つの原因
難易度が高い定期テストと、レベルの高い母集団。中高一貫校では、中途半端な勉強は通用しません。
頑張っているはずなのに、思うように成績が上がらないケースも多くあります。
代表例を紹介しますので、お子さんが該当していないか確かめてみてください。
学校外での勉強(家庭学習での宿題・課題、自主的な復習など)が十分でない
中高一貫校の勉強サイクルの基本は、「(予習→)授業→復習」です。
授業進度が早いからこそ、復習するべき内容もおのずと多くなっていきます。
学校外での勉強の量と質で定着度が決まるといっても過言ではありません。
お子さんの家庭学習が十分でないと思われる場合は、ぜひ下記の記事をご覧になってください。
詳しく知る:
定期テスト対策の勉強が十分でない、効率が悪い
家庭学習をする習慣が身についていても、ポイントを押さえた定期テスト対策をしていないと、思うように成績に結びつかないことが多々あります。
授業内容から重要なポイントを洗い出したうえで、適切なタイミングで反復することで学習効率は大幅に上がります。
お子さんの定期テスト対策に計画性がなく、非効率な勉強を続けているように思われる場合は、ぜひ下記の記事をご覧になってください。
詳しく知る:
わからなかった・解けなかった問題をそのままにしている
間違えた問題の直しをきちんとしない中高一貫校生は少なくありません。
解説にざっと目を通して、理解した気になって終わり。
これでは、いつまでたっても解けるようにはなりません。同じ問題が出されても解けないのです。
「わからない」が「わかる」に変わり、「できる」ようになるためには、本質的な理解と反復演習が不可欠です。
お子さんが間違えた問題を放置してしまっているようでしたら、ぜひ下記の記事をご覧になってください。
詳しく知る:
学習習慣が大幅に改善|桐蔭学園中等教育1年生:数学が88点アップ!
自学自習の時間を確保し、効率よく定期テスト対策を進める。
お子さんが自力で行うにはハードルが非常に高いため、周りの大人のサポートが不可欠です。
「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」ならば、定期テストで平均点を突破できるだけの学習習慣が身につきます。
自宅で学習する習慣がなかった桐蔭学園中等教育学校1年生の実例を紹介します。
中学1年生の12月に入塾。直前の2学期期末テストでは、数学Pが34点、数学Qが39点と、伸び悩んでいました。
自宅で勉強する習慣がなく、テスト範囲になっていた『体系数学問題集』に取り組めていなかったのです。
そこでWAYSでは以下の点に取り組んでもらいました。
- 週2コマ(4時間)の通塾で集中力を磨く
- テスト範囲として指定されている『体系数学問題集』の問題を「できる」まで解き直す
問題をきちんと解ききる反復演習によって、3学期の学年末テストでは、数学Pが34点→97点、数学Qが39点→64点となりました。
詳しく知る:
「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」では、500校以上の中高一貫校の指導実績とノウハウを活かし、生徒一人ひとりに最適化されたカリキュラムをご用意しています。
数多くの中高一貫校生の偏差値を60以上に跳ね上げてきたWAYSの大学受験対策はこちら。
勉強時間をどう使うかが大事。学習量を増やし質を高める3つのポイント
さて、一筋縄ではいかない中高一貫校の定期テストを、どのように攻略すればよいのでしょうか。
やった気になっているだけの生半可な学習法は通用しません。
学習の量を増やし、質を高めていく方策について具体的にお話しします。
勉強量を確保する
勉強時間を増やすには、学習の習慣を身につけてしまうのがオススメです。「毎日21時から2時間勉強する」など、ルールを決めさせて、机に向かう時間を作っていきましょう。
最初は、10分程度でもかまいません。スポーツと同じで、まずは学習する体力をつけることからです。
この時、お子さんがどれだけ集中しているかには、あまり囚われないようにします。質よりも量を重視してください。
部活動に入っていて、部活がある日は体が疲れていてなかなか学習に身が入らないという場合は、朝学習が有効です。夜早めに寝て朝早く起き、机に向かうというサイクルを作るのです。
基礎基本を大事にする
勉強の質を向上させるために大事なのは、基礎基本の学習をどれだけ丁寧にやるかです。
先述したように、中高一貫校では基礎事項の学習が個人に委ねられている場合が多く、授業では積極的には扱われません。定期テストにもあまり出題されないでしょう。
ですが、当たり前のことながら、定期テストで差がつく標準以上の問題を解けるようにするためには、基礎事項の習得が欠かせません。
私の経験上、この基礎事項を疎かにしている生徒は意外にも多くいます。
自分は基礎くらいは理解できていると思い込んでいる場合も少なくありません。中には、中学受験を突破したという妙なプライドが邪魔をして、基礎事項をやり直すことに抵抗感を覚える生徒さえいるのです。
しかし、土台ができていない状態で上にモノを積み上げても、すぐに崩れてしまいます。
お子さん自身が基礎事項の理解度を把握していることが重要です。
急がば回れ。お子さんが焦って標準以上の問題ばかりに取り組んでいる、という状況は避けなければなりません。
軽重をつけた勉強を意識する
もう一つ、学習の質を向上させるために有効なのは、限られた時間で効率のよい勉強をするということです。
例えば、お子さんがノート作りにかなりの時間を費やしているとしましょう。
プリントを貼るレイアウトにこだわり、重要事項には5色の色ペンを使い分けています。調べ学習も十分に行い、英語などは英単語のすべての意味を例文つきで追記しています。
はたして、本当にそこまでやるべきでしょうか。
こだわり抜いた完璧なノート作りを100とするなら、70くらいの完成度でよい場合がほとんどだと思います。
当たり前のことですが、お子さんが4時間勉強したなら、勉強量は最大で4時間分です。
その限られたパイをどのように分配するかを考えるという作業が、実はとても大事なのです。
数学の苦手分野の練習問題は完璧に100%やるが、国語の語句の意味調べ課題は70%くらいの完成度で済ませる。
慣れないうちは、教科ごとにざっくりと力の入れ具合を決めてもよいでしょう。
試行錯誤をしていくなかで、お子さんなりの軽重のつけ方というものがはっきりしてくるはずです。
教科ごとの具体的な勉強法
さて、ここまでは勉強法の全体像を概観してきました。
それに加え、教科特性を踏まえた教科ごとの勉強法を押さえておくことが大切です。
とりわけ英語と数学(理系志望なら理科も)については、お子さんなりの勉強スタイルを確立しておくのがよいでしょう。
下記の記事では、英語・数学・理科の定期テスト対策について、具体的に詳しく解説しています。
お子さんが効果的な定期テスト対策を確立していないようでしたら、下記の記事をぜひ参考にしてください。
詳しく知る:
勉強のポイントを熟知した大人によるサポートがあることが望ましい
適切な学習習慣を身につけ、基礎事項をきちんとマスターしながら、効率のよい勉強を心がける。
やるべきことはある程度明快なのに、なぜ子どもの学習状況は変わらないのでしょうか。
それは、お子さんが勉強に積極的になれていないからです。
今の時代、スマートフォン一つあれば、いくらでも時間を使うことができます。面白そうなものに、簡単にアクセスできます。
ですから、お子さんには伴走者が必要なのです。
中学受験では塾がその役割を果たしていたはずです。
多くの場合、お子さんには、勉強のポイントを熟知した大人によるサポートが必要です。
家庭でできるサポート
学習環境を作る
具体的には、
- スマートフォンの使用ルールを作る
- 学習場所の整理をさせる
- リビングで勉強させる
- 自習室を用意してあげる
などです。
特にスマートフォン関連の取り決めは非常に大事です。
「学習時は勉強机に置いておかずに保護者に預ける」といったルールを、お子さんと一緒に決めましょう。
学習習慣をつける
学習習慣がまだできていないのなら、一日のうち、いつ勉強するのかを決めるよう、促します。
そして、決めた時間分、きちんと勉強しているかを確認してください。
できているなら褒め、可能であれば勉強量を少し増やしましょう。
できていないなら、どうすればできるようになるかをお子さんと考えてください。
勉強時間を減らしたり、横について勉強を見てあげたりするとよいかもしれません。
学習の質を向上させる
得意・不得意を考慮にいれながら、軽重をつけた勉強ができるよう、お子さんの学習状況に合わせたアドバイスをしてあげてください。
例えば、数学や英語において理解があやふやな基礎事項があれば、優先順位をあげ、9割以上の完成度を目指すよう助言しましょう。
何を減らして何を増やすか。お子さんと一緒に決めるのが大事です。
そして、適宜お子さんの学習状況を確認して、都度優先順位を変えていきます。
お子さんが自分の力で走れるようになるまで、根気強く伴走し、声をかけ続けてあげてください。
家庭での対応が困難なら、プロによるサポートを考える
家庭のなかだけでお子さんの学習をトータルサポートするのは、難しいのではないかと思います。
仕事や家事に追われて時間的余裕がない時もあれば、どういう声かけをすべきか判断できない時もあるでしょう。
また、学校の先生にお願いしたとしても、生徒数が多いこともあって、こちらの思い描く伴走者にはなってもらえないことがほとんどだと思います。
そのような場合は、外部委託を検討してみてください。
どうせなら、中高一貫校生の指導経験が豊富なプロに頼みましょう。
お子さんの学習状況に合わせた塾選びをするのがポイントです。
得意教科を伸ばすのに最も効果的な集団指導塾
学習習慣がある程度身についており、プラスアルファをこなせるお子さんにオススメです。
ですが、学習習慣が身についていない状態だと、学校の課題に塾の課題が追加され、処理しきれずに山積していくという事態になりかねません。
詳しく知る:
勉強法を身につけるのに最も適している個別指導塾
個別指導塾では、生徒ひとりひとりの学習状況に合わせた指導や助言を受けることができ、さらに進捗を逐一確認してもらうことも可能です。
お子さんが自走できるようになれば、応用事項にどんどん踏み込んでいってよいでしょう。
デメリットとしては、費用がかさんでしまうことが挙げられます。
詳しく知る:
個別指導のもう一つの選択肢、家庭教師
まずは、大学生のアルバイトではなく、プロの家庭教師に頼むことが大切です。
高学歴の大学生のなかには、地頭のよさで勉強を乗り切った人が多く、意外にも勉強法が当てにならないからです。
その点、プロの家庭教師ならば安心です。
自分の家で勉強できるため、通塾時間を短縮したうえで、リラックスした状態での勉強が見込めるでしょう。
ただし、先生を家に招き入れる必要があるため、保護者の負担は増えます。
また、周りの頑張っている生徒から刺激を受けることができない点にも留意しなければなりません。
通塾時間の短縮が魅力のオンライン指導塾
学習習慣がしっかりと身についている生徒であれば、短縮した時間をそのまま学習に回すことができます。
ただ、教育効果は、授業時の集中度をはじめ、対面指導に比べ落ちる可能性を考慮に入れておくべきでしょう。
個別指導塾で学習習慣を確立した生徒の実例
中高一貫校の教師として、私が実際に経験した事例を紹介します。
中学入学以来、ほとんど勉強をしなくなってしまった中学2年生の男子生徒Yさんの事例です。
Yさんはバレーボール部に所属。明るい性格で友人も多く、スポーツ大会などの学校行事には積極的です。
しかし一方で、勉強はほとんどせず、授業では基本寝てばかり。課題もせず、成績は大きく落ち込んでいました。
担任が放課後に居残りをさせても成果は上がらず。
保護者と相談し、彼は個別指導塾に行くことになりました。
そしてその結果、中学3年生の夏前には、彼は人並みに勉強するようになったのです。
やはり個別指導塾の強みは、すぐ近くに講師が常にいることなのだと思います。
観念した彼は、はじめは塾だけで勉強をし、徐々に勉強する体力をつけていきました。
そうして本当に少しずつですが、家でも勉強をするようになったのです。
続けば習慣になる、という当たり前のことを実感した出来事でした。
個別指導塾WAYSで学習習慣を確立!成績アップ事例
500校以上の中高一貫校生の指導経験がある「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」が、実際に学習習慣の確立に成功した実例を紹介します。
淑徳巣鴨高校1年生 | 英語 勉強方法を改善して41点アップ!
この生徒は、中学3年生の2月に入塾しました。
中学3年生の学年末テストでは、コミュニケーション英語が40点、英語表現が31点。そもそも文法や単語があまり暗記できていないという状況でした。
学習相談の結果、暗記の仕方に問題があることがわかりました。
この生徒は、文法や単語を覚えるときに、ただひたすら書き写しているだけだったのです。そのため、時間をかけているわりには成果が出ず、自分は英語が苦手だと思い込んでいました。
そこでWAYSは、これまでのノウハウから、この生徒に合った効率のよい暗記法を提案。
対策プリントと並行して実践してもらいました。
その結果、高校1年生の1学期中間テストでは、コミュニケーション英語が64点、英語表現が48点にアップ。
「やればできる」ことが実感でき、英語に対する苦手意識を払拭することにもつながりました。
詳しく知る:
世田谷学園高等学校1年生 | 英語・数学・理科 学習量を増やして93点アップ!
この生徒は高校1年生の6月に入塾しました。
1学期の中間テストでは、コミュニケーション英語が29点、数学Ⅱが25点、物理基礎が16点、化学基礎が11点。
学習相談の結果、勉強時間が圧倒的に足りていないことと、勉強のやり方を理解していないことがわかりました。
そこでWAYSは、週5回の通塾を推奨。話し合いの結果、月曜と金曜に英語、火曜・水曜・木曜に数学と理科を勉強することになりました。
これで単純計算ですが、週に1コマ120分×5=10時間もの勉強時間を確保できたことになります。
あとは各科目の基礎内容から順に、繰り返し演習を行い、1つずつ解ける問題を増やしていきました。
この生徒は週5回の通塾を半年間継続し、2学期期末テストで、コミュニケーション英語が48点、数学Ⅱが48点、物理基礎が38点、化学基礎が40点と、大きく成績をアップすることができたのです。
詳しく知る:
「中高一貫専門 個別指導塾WAYS」なら、中高一貫校の定期テストを攻略できる!
公立校に比べ難度の高い中高一貫校の定期テスト。
勉強量を確保すると同時に、「できる」まで反復する質の高い学習が求められます。
WAYSは、お子さんが学習習慣を確立することを目標に伴走します。
1コマの指導時間を120分に設定することで、学習時間を確保。
そのうち30分を確認テストにあて、知識が定着するまで反復演習をします。
500校以上の中高一貫校生を指導してきたノウハウを活用し、お子さんの通う学校に合った、より実践的な学習法をアドバイス。
量と質の両面からお子さんの学習習慣を改善するWAYSのサポートを、ぜひ体験してみてください。
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