定期テストの解き直しとは? 効果的なやり方と、間違えた問題の分析方法を徹底解説
お子さんが学校の定期テストを受けっぱなしにしていませんか?
定期テストは、己の弱点を知るための最良の機会です。
以下の手順で定期テストの解き直しを行い、学習内容を効果的に定着させましょう。
ステップ1:テスト中に解ききれなかった問題を解き直す
ステップ2:間違い方を分析する
ステップ3:自分で解答を再現してみる
ステップ4:時間をおいて再挑戦する
(重要な問題について):さらに時間をおいて類題に挑戦する
このページの目次
定期テストの解き直しが重要なのは、弱点を補強できるから
解きっぱなしでは、次も同じ間違いをしてしまう
テストで間違えるということは、そのタイプの問題が解けないということです。
直しをしておかないと、今後、類題が出されても同じように間違ってしまうでしょう。
なかには、その単元に苦手意識をもってしまう生徒もいます。そうなると、ますます学習効率が悪くなってしまうのです。
間違えた過程にこそ学びがある
何がわかっていなかったのか、どこで間違えたのかをきっちりと分析し、穴を補強することで、自分の弱点を減らすことができます。
試験範囲が膨大な大学入試において、自分の弱点分野が出題される可能性は十分にあるでしょう。
そして、弱点分野が出題されればされるほど、得点は下がってしまいます。
大切なのは、本番までの限られた時間に、どれだけ自分の弱点を減らせるか、ということです。
模擬試験よりも単元の内容を深く理解できる
模擬試験では、広い範囲から特定の単元の一部が少しずつ出題されます。
ですので、それが運よく解ける問題だと、点数は上がりますし、運悪く解けない問題だと、点数は下がってしまいます。
大学入試と同様、模擬試験は運の要素が強いものだといえるでしょう。
一方で、定期テストでは、狭い範囲からその単元に関する様々な問題が出題されます。
その単元をどれだけ理解しているかを見極めることができると同時に、間違えた問題を中心にきちんと解き直すことで、理解が大きく深まるのです。
中高一貫校では定期テストの解き直しがより重要に!
中高一貫校では、公立の学校に比べ、授業の進度がはやく、内容も応用レベルまで扱います。
さらに、定期テストも大学受験を意識した問題セットになっています。
したがって、中高一貫校の定期テストの解き直しを行い、学習内容を定着させることは、実戦的な力の養成に直結します。
問題が難しいがゆえに、間違えた過程から学べることも、より深い内容なのです。
一部の中高一貫校では、高校3年間の定期テストの結果と大学の合否結果の関係性を分析し、一定以上の相関があることを認めています。
中高一貫校生が定期テストを受けっぱなしにしてしまうのは、非常にもったいないことだといえるでしょう。
効果的な定期テストの解き直し方4ステップとプラスワン
ステップ1:テスト中に解ききれなかった問題を解き直す
時間がなかった、緊張して頭が真っ白になった、などの理由で、試験時間中に解ききれなかった問題については、もう一度自分で解くようにしましょう。
問題なく解けたのなら、復習する必要はありません。
自分でしっかり解かないと、間違い方の分析が甘くなってしまいます。
そうなると、せっかく見つかった自分の弱点をうまく補強することができません。
ステップ2:間違い方を分析する
間違いの種類は、知識不足・演習不足・注意力不足の3つに大別できます。
知識不足の場合
教科書や授業ノート、参考書を見直しましょう。
後で復習できるように、暗記できていなかった事項を、専用のノートなどにまとめておくとグッドです。
演習不足の場合
解説を丁寧に読み、どの部分が分かっていなかったのか、どういう思考ができていなかったのかを洗い出してください。
問題集などに載っていないタイプの問題であれば、後で復習できるように、専用のノートに問題と解説をまとめておきましょう。コピーして貼付するとラクです。
類題が問題集に載っている場合は、専用のノートに問題集名とページ、問題番号をメモしておけば、あとで解き直すことができます。
注意力不足の場合
本質的理解はできているはずなので、丁寧にやり直す必要はありません。
心配であれば、何も見ずにもう一度解き直すとよいでしょう。
ステップ3:自分で解答を再現してみる
自分で実際に手を動かすことで、解説を読み込んだだけでは見えてこなかったものが、見えてくることがあります。
どのように考えればいいのかなど、解説には載っていないものを捉えられるようになるのです。
また、自分が解説を読んで理解した気になっていただけだった、ということも見えてきます。
ステップ4:時間をおいて再挑戦する
解説を読んだ直後に解答を再現できるようになったら、今度は少し時間をおいてから再挑戦してみましょう。
できれば数日後、週末などに取り組むとよいでしょう。
そのときに解けないようであれば、間違い方を再分析します。一度目よりも間違い方が正答に近くなっていれば成長です。
すらすら解けるようになるまで反復演習をしてください。
このステップを徹底するのが最も困難ですが、最も効果があります。
プラスワン:さらに時間をおいて類題に挑戦する
最後に、時間をおいて類題に挑戦すると理想的です。定着度がさらに上がります。
ただし、ここまでやりきるのは時間的にもなかなか難しいでしょう。
すべての問題についてやろうとするのではなく、重要なものだけに絞ることをオススメします。
お子さん独力での解き直しが難しければ、個別指導塾等を活用して解決を
解き直しはどうしても甘くなりがち
解き直しをする際に最も多いのは、解説を見てわかった気になって終わり、というパターンです。
当の本人は直しをした気になっていますが、あまり学習効果はありません。
何ができていないのかを分析するということは、自分の弱点と向き合うことです。
弱点を補強する作業ほど、しんどくつらいもの。時間もかかります。
お子さんが独力でやると、どうしても徹底しきれない、という事態が起きてしまいます。
保護者のサポートの難しさ
以下の場合のいずれかに該当するようでしたら、学校の先生や塾のサポートが必要です。
思春期のため、言うことを聞かない
中高生は、非常に難しい年頃です。
とりわけ中高一貫校生であれば、自分が勉強をしなければならないことはよくわかっています。
それなのに、横から親に口出しをされるから、つい反発してしまう……。
お子さんの自立につながる大事なファクターではあるものの、学習サポートをしづらい状況だといえます。
そもそも時間的・精神的余裕がない
保護者の方に学習サポートを行うだけの余裕がない、というケースです。
お子さんが自走できるようになるまでの道のりは険しく、まさに忍耐勝負。
道半ばで力尽きてしまうことも少なくないでしょう。
内容が難しく、理解できない
定期テストの問題が難しく、保護者が勉強をし直さなければならない、というケースです。
解法をパターン暗記して終わり、という解き直しにならないためには、なぜそのような答えになるのかまで、教える側が理解しておく必要があります。
特に数学や理科といった理数教科の負担は、決して小さくないでしょう。
中高一貫校生なら学校の定期テストを完全サポートできる「専門塾WAYS」
定期テストで判明した「できない」をそのままにしない
お子さんが中高一貫校生なら、「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」をオススメします。
中高一貫校の授業は、進度がはやく、応用レベルの内容まで扱います。
中高一貫校を専門にしているからこそのノウハウで、大学受験を意識した定期テストにも完全対応し、お子さんをサポートします。
WAYSの指導の柱にあるのは、「わかる」を「できる」に変える反復演習です。
定期テストを通じて判明した「できない」をそのままにせず、徹底的に弱点を補強していくことが、WAYSの成績アップの秘訣です。
WAYSで解き直しのやり方を改善!成績アップ事例
世田谷学園高校1年生 | 数学Ⅱ 20点→53点、数学B 35点→48点
高校1年生の7月に入塾した生徒です。
入塾当初は、学習へのモチベーションが低く、とりわけ数学に対して強い苦手意識をもっており、勉強時間がかなり少ない状態でした。
しかし、プロの講師がヒアリングをしたところ、苦手云々はあまり関係がなく、勉強方法に問題があることが判明しました。
この生徒は、学校の課題も定期テストも、間違えた問題をそのままにしていたのです。
そこでWAYSでは、週3コマ(1コマ120分)の通塾時間を利用し、勉強方法の改善を徹底的に指導しました。
具体的には、以下の通りです。
①大問ごとに細かく丸つけをする
②間違えた場合は問題集にチェックをつけて、120分授業の最後に必ず解き直しをする
③問題集のテスト範囲を1周解き終わったら、チェックのついている問題をもう一度解く(2周目)
さらに間違えた問題については3周目に入ってもらうなど、約5か月間の奮闘により、数学の成績を大きくアップさせることができました。
WAYSには500校以上の中高一貫校生の指導実績があり、学校の使用教材・定期テストに合わせて指導をします。
プロの講師がお子さんと相談しながら学習計画を立て、進捗状況を確認するので、復習をする習慣が身につくのです。
自力で解けるようになるための解き直し&確認テストで92.9%が成績UP
投稿者プロフィール


- 中高一貫校に勤めて10年になる中堅教師。卒業生を3度送り出し、中学生・高校生問わず指導経験が豊富です。自身も中高一貫校出身なので、中高一貫校のことを知り尽くしています。勉強に苦しむ生徒に向き合い、試行錯誤をする日々。そんな教師生活から得られた知見をお伝えし、全国の子供たちの力になれたらと思います。