高校数学でつまずくのは中学数学が原因の可能性も!復習方法を完全解説

中高一貫校での指導歴10年の教師が、数学が難しくてついていけない高校生のために、中学数学の勉強のやり直し方・復習方法を、公立と私立(中高一貫校)の場合に分けて解説します。

ただし、復習に時間をかけていると、学校の授業がどんどん先に進んでしまいます。授業を理解するために必要な、中学数学の単元を、ポイントを絞って復習しましょう。

中学数学は高校数学とつながっている単元が多い

高校数学を学ぶためには、中学数学を理解しておく必要があります。

方程式や関数など、高校数学につながる中学数学の単元は少なくありません。

もちろん、図形の作図など、中学数学として独立性の高い単元も存在します。

ただ、優先順位は低いものの、数学的な感覚を培う意味ではやはり学ぶべきだといえるでしょう。

高校数学と中学数学の違いは主に次の三つです。

①暗記事項が増える

②問題の難易度が上がる

③論証力が問われる

詳細と対策については、以下の記事をご覧ください。

中学数学の復習のポイント:高校の授業進度に合わせて行う

中学数学の復習に時間を割くと、高校の授業に置いていかれてしまう

高校数学を学ぶために、中学数学の理解が必須とは言え、学校の授業そっちのけで中学数学の復習に注力してしまうと、ますます置いてきぼりになってしまいます。

高校の授業でわからない単元が出てきたときにのみ、短期間で中学数学を復習して、できるだけ早期に学校の授業に戻れるようにしましょう。

中学数学のどの単元を復習する必要があるのか、家庭やお子さんでは判断が難しい場合は、学校の先生や、塾の講師に聞くと確実です。

長期休みがあるなら一気に復習してしまおう!

夏休み、冬休みなどで、学校の授業が止まっているなら、復習するチャンスです。

計画をきちんと立てて取り組みましょう。

計画の立て方は2パターンあります。

  1. 1日にこなす量をある程度決めて取り組む
  2. 1日のうち復習にあてる時間をある程度決めて取り組む

自分に合う方法で、無理なく進めてください。

【公立編】中学数学の復習方法

良質な問題集を使って復習しよう!

教科書と、解説が充実している問題集を、併用しましょう。

『中学校3年間の数学が1冊でしっかりわかる問題集』(かんき出版)『完全攻略 数学シリーズ』(文理出版)がオススメです。

なお、授業動画で勉強したいという方には「スタディサプリ」という選択肢もあります。

動画1本あたりの時間が短く、取り組みやすいのが特長です。

また、確認テストで定着度を測ることもできます。

高校講座に申し込めば、小学四年生の単元から利用できます。

中学数学ができていても高校数学でつまずくことはある!

高校数学は、中学数学の単なる延長ではありません。

定義や公式など、暗記事項が増え、抽象度も上がって内容自体が難しくなっているのです。

したがって、中学数学がある程度できていても、つまずく可能性は十分にあります。

高校受験対策で中学数学をしっかり勉強したはずなのに……、という人は、高校数学の難度に慣れていない可能性が高いです。

教科書や教科書準拠問題集の問題を繰り返し解いたり、『チャート式参考書 白チャート基礎と演習 シリーズ』(数研出版)に取り組んでみてください。

【中高一貫校編】中学数学の復習方法

「教科書」と「授業プリント」での復習が最適

中高一貫校の中学数学は、高校数学の単元を一部扱うため、『中学校3年間の数学が1冊でしっかりわかる問題集』(かんき出版)といった公立向けの問題集では不十分です。

学校の授業で扱った問題を復習しましょう。

教科書が中高一貫校向けなのであれば、教科書の例題や練習問題を見直してください。

中高一貫校で実際に使用されている数学の教科書と、その特徴については、次の記事で詳しく解説しています。

中高一貫校生向けの参考書を使う方法も

学校の授業で扱った問題の解説や解答が、手元にない場合は、中高一貫校生向けの参考書を使いましょう。

『中高一貫教育をサポートする チャート式体系数学 シリーズ』(数研出版)がオススメです。

基本例題が中高一貫校向け教科書の練習問題と同じような難易度ですので、基本例題を中心に解き進めてください。

演習問題までできるようになれば、教科書に載っている問題をほぼ網羅したことになります。

なお、授業動画で勉強したいという方には「スタディサプリ」という選択肢もあります。

動画1本あたりの時間が短く、取り組みやすいのが特長です。

また、確認テストで定着度を測ることもできます。

高校講座に申し込めば、小学四年生の単元から利用できます。

高校単元を勉強することもできるので、非常に便利です。

復習の目標:自力で解けるようになるまで解き直す

「復習する」際の目標は、該当単元の問題が自力で解けるようになること、です。

まずは教科書や参考書で定義や公式を確認し、理解します。

それから、「教科書や参考書の練習問題」→「問題集(学校の授業プリント)の例題→基礎問題→標準問題」の順に解き進めます。

1周目の時点で解けた問題に○、解けなかった問題に△や×をつけておき、2周目以降で、△や×がついている問題を中心に解き直してください。

すべての問題に○がつくまで周回すると完璧です。

なお、時間がなければ問題集の標準問題は割愛してもかまいません。

また、高校入試で難関校が出題するような応用問題については、やる必要はまったくありません。

中高一貫校専門塾WAYSの定期テスト対策で高校数学を得点源に!

最後に、中高一貫校生にオススメの個別指導塾WAYSをご紹介します。

お子さんが高校数学でつまずいている場合、原因として以下の3点が考えられます。

①中学数学の土台ができていない

②学習習慣がなく高校数学を勉強する時間が少ない

③数学が苦手

上記のいずれかにあてはまる場合、早急な手当てが必要です。

集団指導塾では単元を先へ先へと進めていく傾向があり、復習の機会が得られませんので、あまりオススメはしません。

個々の学習状況に合わせたサポートを受けられる、個別指導塾がベストです。

中学数学の復習にも対応!

WAYSでは、定期テスト対策の主軸として、試験範囲を3周する勉強計画を据えています。

その際、中学数学の復習が必要だとプロの講師が判断した場合は、計画のなかに中学数学の復習を入れることになります。

どの単元をどこまでやればいいのかが明確になりますので、お子さんも安心です。

9割以上の中高一貫校生の成績がアップ!

WAYSの最大の強みは、勉強計画と1コマ120分の長時間指導の二本柱で、お子さんの学習習慣を改善することです。学習計画を立てて終わりではなく、進捗を確認しながらお子さんに伴走します。

さらに、確認テストの実施・生徒自身に解説をしてもらうなど、随所に理解を深め定着させる施策を盛り込んでいます。

「勉強がわかる!できる!」をお子さんが実感することが、苦手意識を払拭する近道なのです。

9割以上の中高一貫校生の学習習慣を改善し、成績を上げてきたWAYSのノウハウの詳細を、下記よりご覧いただけます。

投稿者プロフィール

青木 ユウ
青木 ユウ
中高一貫校に勤めて10年になる中堅教師。卒業生を3度送り出し、中学生・高校生問わず指導経験が豊富です。自身も中高一貫校出身なので、中高一貫校のことを知り尽くしています。勉強に苦しむ生徒に向き合い、試行錯誤をする日々。そんな教師生活から得られた知見をお伝えし、全国の子供たちの力になれたらと思います。

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