英語の関係詞(関係代名詞・関係副詞)とは?|英語の紛らわしい用語辞典

英語ノート

英語が苦手なのは「英単語」か「英文法」に大半の原因があります。

言い換えれば、ここの苦手を解消すれば、英語の理解度が一気に高まります。

歴30年のベテラン英語教師が、英語が苦手な中学生のお子さんをお持ちの保護者の方に向けて、英語を教えるためのポイントを整理しました。

今回の記事では、「関係代名詞」「関係副詞」を解説しています。

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関係代名詞

関係代名詞とは?

「名詞(=先行詞)」と「名詞を修飾するための節(=関係代名詞節)」をつなぐための語が関係代名詞です。

関係代名詞は<接続詞+代名詞>の働きをします。

まずは、日本語で考えてみます。

「私には友達がいます」「そして彼(=その友達)はシンガポールに住んでいます。」

のように、友達を説明する表現をつなげます。ここでは、

  • そして=接続詞
  • 彼は=代名詞

の働きを関係代名詞がします。

このように関係代名詞を使えば、一文につないで、友達を説明する文ができます。

続いて、英語にしてみます。

I have a friend and he lives in Singapore.

で and he の役割を一語でするのが関係代名詞になります。

ここではwhoになるのですが、なぜwhoなのかは後述します。

つまり、

I have a friend who lives in Singapore.

関係代名詞を使えば、「シンガポールに住んでいる友人」のように友人を説明することができるのです。

関係代名詞は

  • 先行詞が「人」「人以外」
  • 代名詞が「主格」「所有格」「目的格」

かによって決まります。

まずは次の表を覚えましょう。

先行詞 主格 所有格 目的格
who / that whose who(m) / that
人以外 which / that whose which / that

関係代名詞(主格)をわかりやすく解説

先行詞が「人」で、先行詞が関係代名詞節で主語になる場合は、関係代名詞は who / that を使います。

関係代名詞(主格)を使って、2つの文をつなげてみましょう。

I know the girl and she is singing a song.

①同じものを見つけます。ここでは the girl / she です。

②the girlを先行詞、代名詞を関係代名詞にします。先行詞が「人」で代名詞は「主格」なので、関係代名詞はwhoです。

③先行詞+関係代名詞+(残りの)節の順でつなぎます。

I know the girl who is singing a song.

関係代名詞節が名詞を修飾(=形容詞)するように訳しましょう。

「私は歌を歌っている女の子を知っています。」

先行詞が「人以外」で、先行詞が関係代名詞節で主語になる場合は、関係代名詞は which / that を使います。

関係代名詞(主格)を使って、2つの文をつなげてみましょう。

He has a dog and it has a long tail.

①同じものを見つけます。ここでは a dog / it です。 

②a dogを先行詞、代名詞を関係代名詞にします。先行詞が「人以外」で代名詞は「主格」なので、関係代名詞はwhichです。

③先行詞+関係代名詞+(残りの)節の順でつなぎます。

He has a dog which has a long tail.

関係代名詞節が名詞を修飾(=形容詞)するように訳しましょう。

「彼は長いしっぽを持つ犬を飼っている。」

関係代名詞(所有格)をわかりやすく解説

先行詞が関係代名詞節で所有格になる場合は、関係代名詞は whose を使います。

関係代名詞(所有格)を使って、2つの文をつなげてみましょう。

I know a woman and her husband is a famous lawyer.

①同じものを見つけます。ここでは a woman / her です。

②a womanを先行詞、代名詞を関係代名詞にします。代名詞は「所有格」なので、関係代名詞は whose です。

③先行詞+関係代名詞+(残りの)節の順でつなぎます。

I know a woman whose husband is a famous lawyer.

関係代名詞節が名詞を修飾(=形容詞)するように訳しましょう。

「私は夫が有名な弁護士をしている女性を知っています。」

関係代名詞(目的格)をわかりやすく解説

先行詞が「人」で、先行詞が関係代名詞節で目的語になる場合は、関係代名詞は who(m) / that を使います。

関係代名詞(目的格)を使って、2つの文をつなげてみましょう。

I know the boy and Tom teaches him English.

①同じものを見つけます。ここでは the boy / him です。 

②the boy を先行詞、代名詞を関係代名詞にします。先行詞が「人」で代名詞は「目的格」なので、関係代名詞はwho(m) です。

③先行詞+関係代名詞+(残りの)節の順でつなぎます。

I know the boy whom Tom teaches English. 

関係代名詞節が名詞を修飾(=形容詞)するように訳しましょう。

「私はトムが英語を教えている少年を知っています。」

先行詞が「人以外」で、先行詞が関係代名詞節で目的語になる場合は、関係代名詞は which / that を使います。

関係代名詞(目的格)を使って、2つの文をつなげてみましょう。

I like the cat and you have it.

①同じものを見つけます。ここでは the cat / it です。 

②the cat を先行詞、代名詞を関係代名詞にします。先行詞は「人以外」で代名詞は「目的格」なので、関係代名詞は which です。

③先行詞+関係代名詞+(残りの)節の順でつなぎます。

I like the cat which you have.

関係代名詞節が名詞を修飾(=形容詞)するように訳しましょう。

「私はあなたが飼っている猫が好きです。」

前置詞+関係代名詞をわかりやすく解説

関係代名詞(目的格)の用法の一つです。先行詞が関係代名詞節で前置詞の目的語になる場合は、前置詞と関係代名詞がつながることがあります。

関係代名詞(目的格)を使って、2つの文をつなげてみましょう。

I know the boy and Ken is playing tennis with him.

①同じものを見つけます。ここでは the boy / him です。 

②the cat を先行詞、代名詞を関係代名詞にします。先行詞が「人」代名詞は「目的格」なので、関係代名詞は whom です。

③先行詞+関係代名詞+(残りの)節の順でつなぎます。

I know the boy whom Ken is playing tennis with.

しかし、前置詞と名詞は相性がよくつながります。前置詞は名詞の前に置くと理解しましょう。

<前置詞+名詞>はカタマリになり句になります。

そこで、前置詞と関係代名詞もつながります。

I know the man with whom Ken is playing tennis.

「私はケンが一緒にテニスをしている少年を知っています。」

関係代名詞(非制限用法)をわかりやすく解説

関係代名詞の前にカンマ(,)のある用法を非制限的用法と言います。

まずはカンマまで訳して、「そして〜」のように補足説明を加えます。

英文で確認します。

▪️制限用法(カンマなし)

He has a son who lives in London.

「彼はロンドンに住んでいる息子が一人います。」

▪️非制限用法(カンマあり)

He has a son, who lives in London.

「彼は息子が一人いて、その息子はロンドンに住んでいます。」

制限用法は先行詞を修飾を修飾します。つまり、「ロンドンに住んでいる息子」の意味です。ロンドンに住んでいない息子が他にいるかも知れません。

一方で、非制限用法は、He has a son で「息子が一人いる」と言った後に、「その息子はロンドンに住んでいます」と補足しています。

関係代名詞(what)をわかりやすく解説

関係代名詞 what は <the things which 〜>を1語で表したもので、「〜すること(もの)」の意味です。

次の3つの形を覚えましょう。

  • what VO「OをVすること(もの)」
  • what VC「OがCなこと(もの)」
  • what SV「SがVすること(もの)」

英文で確認します。

I can’t believe what he is saying.

「私はあなたが言っていることを信じられない。」

I know what is important.

「私は大切なものを知っています。」

What he said is true.

「彼が言ったことは本当です。」

関係副詞

関係副詞とは?

先行詞「時」「場所」「理由(=the reason)」「方法(=the way)」を説明する節をつなぐための語です。

先行詞 関係副詞
「時」を表す語 when
「場所」を表す語 where
「理由」(=the reason) why
「方法」(=the way) how

 

英文で確認します。

▪️when

I remember the day when he came here.

「私は、彼がここに来た日を覚えている。」

▪️where

This is the hotel where I will stay.

「ここは私が滞在するつもりの博物館です。」

▪️why

She knows the reason why I was absent from school.

「私が学校を休んだ理由を彼女は知っています。」

▪️how

This is the way he solved the problem.

This is how he solved the problem.

「このようにして彼は問題を解決した。」

the way と how を一緒に使うことはできません。どちらかを必ず省略します。

関係代名詞と関係副詞の見分け方

先行詞が「場所を表す語」なら関係副詞と答えるように、先行詞で関係代名詞と関係副詞を見分ける人がいますが、それは間違いです。

  • 関係代名詞=接続詞+代名詞
  • 関係副詞=接続詞+副詞

です。これを踏まえて、関係代名詞節の中で主語や目的語になっていたら関係代名詞、副詞(=場所を表す修飾語他)になっていたら関係副詞になります。

英文で確認します。

▪️関係代名詞

This is the house and my father bought it two years ago.

同じものは、the country / it です。

②the countryが先行詞「人以外」で、itは「目的語」なので関係代名詞のwhichです。

③関係代名詞を使ってつなげると

This is the house which my father bought two years ago.

▪️関係副詞

This is the house and I used to live there two years ago.

①同じものは、 the house / there です。

②the houseが先行詞「場所を表す語」thereは副詞(=場所を表す修飾語「そこに」)なので関係副詞のwhereです。

③関係副詞を使ってつなげると

This is the house where I used to live two years ago.

関係代名詞と関係副詞を見分けるポイント

I used to live the house. とは言いません。

I used to live in the house. が正しい言い方です。

前置詞+名詞=修飾語(M)になり、ここでは「家に」は住むを修飾する副詞になります。

関係副詞(非制限用法)をわかりやすく解説

関係副詞の前にカンマ(,)のある用法を非制限的用法と言います。まずはカンマまで訳して、「そしてその時に〜」「そしてそこで〜」のように補足説明を加えます。

英文で確認します。

I went to bed at ten, when the telephone rang.

「私は10時にベッドに入ったが、その時に電話が鳴った。」

He stayed in New York, where he bought a new jacket.

「彼はニューヨークに滞在したが、そこで新しいジャケットを購入した。」

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投稿者プロフィール

ひろ先生
ひろ先生
中高一貫校指導歴30年のベテラン教師です。勉強が得意な生徒から苦手な生徒までたくさんの生徒を指導してきました。念願叶っての中高一貫校だと思います。充実した6年間を過ごして欲しいものです。ベテランならではの視点で悩みに寄り添ったアドバイスを心がけます。ちなみに2人の子供も中高一貫校に通っています。保護者としての目線も大事にします。

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