【数学】難関大学を志望する中高一貫校生のための大学受験対策パーフェクトガイド

数学の難関大学受験対策を、医学部以外と、医学部(総合大学/単科大学)別に、中高一貫校生に向けて紹介します。

数学は、合否を分ける最重要科目。非常に点差がつきやすい教科です。

前提として、学校の授業で行われる演習をしっかりと消化しましょう。授業進度が速い中高一貫校では、入試演習の時間が長く、効果的な対策が行われます。

そしてそのうえで、論証力・記述力を鍛えながら、標準レベルの問題集を1冊完成させてください。

あとはできうる限り、応用演習を進めるのみです。

論証力・記述力を鍛えよう!

難関大学の数学に必要なのは、論証力と記述力!

難関大学に限らず、国公立大学の二次試験で重視されるのは、答えを導く過程です。

たとえ解答が合っていても、過程の記述がメチャクチャなら、点数は大きく減点され、下手をすれば0点です。

論理的な穴がないか、数学的に正しい表現が使われているか、などが問われます。

難関大学であればあるほど、受験者のレベルも高くなり、解答のクオリティも上がります。

減点されない解答を書けるようにしましょう。

問題を解くときは、過程を丁寧に記述する癖をつけよう

やはり自分で解答を書いてみないことには、いつまでたっても上達しません。

問題演習の際には、たとえ求値問題であっても、解答のプロセスを丁寧に書く癖をつけてください。

そして自分で書いたものを、模範解答の解説と見比べることが大事です。

独力で添削するのが難しいようなら、学校や塾の先生に見てもらうのがよいでしょう。

解説を1行ずつ読み込んで理解しよう

一般に良書とされる問題集には、大学入試の解答として通用するような解答解説が載っています。

その1行1行を、丁寧に読むようにしましょう。

「A・Bは互いに素だから」や「ベクトルA・Bは一次独立なので」など、特有の言い回しの意味を押さえることも大切です。

中高一貫校生は基礎・標準レベルを早めに完成させる

大学受験の数学対策で最も重要なのは、標準レベルの問題がしっかりと解けるようになることです。

基礎レベルの問題は点数が高く出やすく、応用レベルの問題は点数が低く出やすいので、ライバルに差をつけやすいのが標準レベル帯の問題、ということになります。

ただし難関大学を志望する場合は、応用レベルの問題についても、ある程度対処できるようになっておいた方がよいでしょう。

苦手単元をつぶして、基礎レベル・標準レベルを早めに押さえてしまい、余った時間で応用レベルの学習を進めていく、というのが王道です。

教科書準拠問題集で基礎固め

基礎固めについて、数学I・数学A・数学II・数学Bは高2の夏休み前半まで、数学III・数学Cは高3の春休みまでに終わるのが理想です。

教科書準拠問題集を、自力で解けるまで周回しましょう!

中高一貫校生の、「数学」の受験勉強の基本的なスケジュールの立て方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

標準レベルの問題演習に時間をかけよう!

基礎固めが終われば、最も重要な標準レベルの問題演習です。

『チャート式参考書 青チャート基礎からの シリーズ』(数研出版)あるいは『フォーカスゴールド 5th Edition シリーズ』(啓林館)を周回し、完成を目指しましょう。

1周目で解けた問題に○、解けなかった問題に△や×をつけ、2周目以降で△や×の問題を中心に解き直します。

すべての問題に○がつくまで泥臭く周回してください。

一部応用問題も入っていますが、数学III・数学Cも含めて、高3の夏休み前半までに完成できるとよいでしょう。

この段階までくれば、旧帝大の二次試験にも対応できるようになってきます。

繰り返しになりますが、論証力・記述力で差が出ますので、解答のプロセスを重視しながら演習するのがポイントです。

〈医学部以外〉中高一貫校生の難関大演習法

高3夏休み後半から本格的な応用演習を!

旧帝大(東京・京都・東北・名古屋・大阪・北海道・九州)や東京工業大学、一橋大学などの難関大学を受験するのであれば、応用問題への対応力も、ある程度身につけておきたいところです。

ただ、高3夏休み後半から順調に応用演習を始められたとしても、すべての単元について応用力を磨き上げるのは、現実的ではないでしょう。

『チャート式参考書 青チャート基礎からの シリーズ』(数研出版)あるいは『フォーカスゴールド 5th Edition シリーズ』(啓林館)が完成しているなら、分野を絞って取り組むというのも、一つの方法です。

苦手分野を補強する、得意分野をさらに磨くという意識で、『標準問題精講 シリーズ』(旺文社)『大学への数学 シリーズ』(東京出版)を進めるのをオススメします。

過去問研究は2月に

過去問研究の主な意義は、問題の形式に慣れ、時間配分などを感覚的につかむことです。

どちらかといえば小手先のスキルアップになりますので、ストックがなければ2月に回せばよいでしょう。

ただし、問題の傾向をつかむため、冠模試受験前などに、1~2年分解いておくことをオススメします。

なお、東京大学や京都大学は、『東大入試詳解 シリーズ』・『京大入試詳解 シリーズ』(駿台文庫)など、比較的過去問が多く手に入りやすい大学です。高3の夏休み後半ぐらいから、得意科目を中心に過去問演習をするとよいでしょう。

〈医学部〉中高一貫校生の難関大演習法

数学に限らず、医学部対策は、志望校が総合大学か単科大学かによって大きく異なります。

なお、過去問演習については、いずれの場合も2月に回して構いません。

過去問研究の主な意義は、問題の形式に慣れ、時間配分などを感覚的につかむことです。

どちらかといえば小手先のスキルアップになりますので、まずは数学力そのものを身につけることを優先しましょう。

ただし、問題の傾向をつかむため、冠模試受験前などに1~2年分解いておくことをオススメします。

なお、東京大学や京都大学は、『東大入試詳解 シリーズ』・『京大入試詳解 シリーズ』(駿台文庫)など、比較的過去問が多く手に入りやすい大学です。高3の夏休み後半ぐらいから、得意科目を中心に過去問演習をするとよいでしょう。

【総合大学志望】ミスなく高得点をとる演習を

総合大学の医学部の二次試験問題は、その多くが他学部との共通問題です。

したがって、合格者平均点や合格者最低点は、他学部に比べ、医学部医学科が圧倒的に高くなります。

標準問題で点数を落とさず、完答できる力を養うのが重要です。

『チャート式参考書 青チャート基礎からの シリーズ』(数研出版)あるいは『フォーカスゴールド 5th Edition シリーズ』(啓林館)をしっかりとやり込んでください。

次いで、『標準問題精講 シリーズ』(旺文社)『大学への数学 シリーズ』(東京出版)で応用力を磨きます。

志望大学のレベルが上がれば上がるだけ、応用力が必要です。上は東京大学や京都大学から、下は佐賀大学や琉球大学まで、レベル差が非常に大きいので注意してください。

勉強方法は、医学部以外の難関大学と同様ですが、高得点をとる戦いになる点に注意しましょう。

減点されることがないような、隙のない記述解答を書く練習をするのがポイントです。

【単科大学志望】応用演習は必須!

慶應義塾大学や順天堂大学、京都府立医科大学など、医学部の単科大学では、医学部受験生専用の難問や奇問が出題されることがあります。

『医学部攻略の数学 シリーズ』(河合出版)など、医学部専用の問題集で応用力をつけましょう

ただし、明らかに難しすぎて自分のレベルに合っていないと感じる単元があれば、その単元については『標準問題精講 シリーズ』(旺文社)『大学への数学 シリーズ』(東京出版)から始めてください。

数学の論証力・記述力は個別指導で伸びる!

きちんと解答を見てもらえるのが個別指導の強み

数学の二次試験では、解答だけでなくプロセスも大事だと述べてきました。

ただ、減点されない解答が書けているかどうかを、お子さん自身で判断するのは少し難しいかもしれません。

きちんとしたノウハウのあるプロに添削してもらえると安心です。

個別指導塾であれば、集団指導塾に比べて、解答のチェックをしてもらいやすいでしょう。

また、個々の学習状況に合わせた効率のよい指導が期待できますので、やるべき問題集などが明確に決まっているのなら、個別指導塾でステップアップを狙うのが得策です。

中高一貫校専門塾WAYSで偏差値を跳ね上げよう!

最後に、中高一貫校生にオススメの個別指導塾、「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」を紹介します。

WAYSには、志望レベルが高い500校以上の中高一貫校生を指導してきたノウハウがあり、減点されない数学の解答添削にも完全対応が可能です。

また、1コマ120分の長時間指導にとどまらず、お子さんの普段の学習もしっかりとコーチングしていきます。

プロの講師と大学合格の最短ロードマップを作成し、進捗を確認しながら効率よく受験勉強ができるのが最大の強みです。

多くの中高一貫校生の偏差値を上げてきたWAYSのノウハウを詳しくお知りになりたい方は、下記よりご覧になれます。

投稿者プロフィール

青木 ユウ
青木 ユウ
中高一貫校に勤めて10年になる中堅教師。卒業生を3度送り出し、中学生・高校生問わず指導経験が豊富です。自身も中高一貫校出身なので、中高一貫校のことを知り尽くしています。勉強に苦しむ生徒に向き合い、試行錯誤をする日々。そんな教師生活から得られた知見をお伝えし、全国の子供たちの力になれたらと思います。

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