中高一貫校生の数学の大学受験勉強開始は高2夏が理想!ただし基礎ができていることが絶対条件
中高一貫校生は、数学の大学受験勉強をいつから始めればよいのでしょうか。
中高一貫校の授業進度の速さを生かし、高2夏の後半にはスタートするのが理想です。
ただし、日々の定期テスト勉強で基礎固めをしっかりとしておき、受験勉強を始められる準備が整っていることが条件です。
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大学受験勉強を始めるには、基礎力の土台が必須
大学受験で差がつくのはどのような問題でしょうか。
基礎的な問題は、多くの受験生が正解するので、大きな差はつきません。
逆に、応用問題は、多くの受験生が低い点数に留まるため、やはり大きな差はつきません。
実は、大学受験の合否を決めるのは、標準問題なのです。
したがって、数学の受験勉強の柱は、標準レベルの問題を解く力を強化していくことだといえるでしょう。
そしてそれには、土台となる基礎力が不可欠です。
中高一貫校生は、定期テスト対策で基礎・標準レベルをできるかぎり押さえておく!
中高一貫校の定期テストは、ハイレベルな分、大学受験対策に直結します。大学受験を見据えた定期テスト対策を行いましょう。
まずは、定義や公式を押さえ、教科書の練習問題に取り組みます。
次に、教科書準拠問題集を押さえましょう。
1周目で解けた問題に○、解けなかった問題に△×をつけておき、2周目以降、△×がついている問題を中心に解き直しをします。
教科書準拠問題集が完成すれば基礎の土台は完成です。
今度は、標準レベルの問題集である『チャート式参考書 青チャート基礎からの シリーズ』(数研出版)あるいは『フォーカスゴールド 5th Edition シリーズ』(啓林館)を進めましょう。
大学受験対策としてはいずれ完成させますが、定期テスト対策としては、とりあえず6割程度の完成度があればOKです。
受験勉強の開始が遅れていても基礎固めを優先しよう!
中高一貫校の授業進度が速いことを考えると、受験勉強開始時期としては望ましいのは、数学I・数学A・数学II・数学Bは高2夏後半、数学III・数学Cについては高3の4月です。
ただし、基礎ができていないようなら、基礎固め優先で進めましょう。
基礎力が身についているかどうかは、定期テスト対策をどれだけやっていたかにかかっています。
基礎の土台がない状態で標準・応用レベルの問題演習をしても、なかなか身につきません。
まずは、教科書の練習問題と教科書準拠問題集を、しっかりと進めてください。
数学I・数学A・数学II・数学Bは、高2の夏後半からの受験勉強開始が理想
高1で数学IAIIBを学び終わる、中高一貫校の進度を生かす!
中高一貫校は、中3~高1の2年間で数学I・数学A・数学II・数学Bを扱います。
公立の学校より1年早いので、受験勉強のスタートも早めに切れるのがメリットです。
高2の夏休み前半までに基礎内容を完璧にしよう!
高2の春休みから夏休みにかけて、受験勉強の土台となる基礎を固めてください。
教科書の練習問題+教科書準拠問題集を自力で解けるようになればOKです。
高2の夏後半から標準・応用レベルの問題演習を開始!
高2の夏後半からいよいよ受験勉強開始です。
標準レベルの問題集である『チャート式参考書 青チャート基礎からの シリーズ』(数研出版)あるいは『フォーカスゴールド 5th Edition シリーズ』(啓林館)を進めましょう。
定期テスト対策では6割程度の完成度で十分でしたが、受験対策では9割以上の完成度を目指してください。
標準レベルの問題を解けるようになっておくことが、最も重要です。
志望校が難関大なのであれば、『入試精選問題集 文系数学の良問プラチカ』(河合出版)や『入試精選問題集 理系数学の良問プラチカ』(河合出版)や『標準問題精講 シリーズ』(旺文社)などで、応用演習に入りましょう。
数学III・数学Cは、高3の4月からの受験勉強開始が理想
高2で数学IIICを学び終わる中高一貫校の進度を生かす!
中高一貫校は、高2の1年間で数学III・数学Cを扱います。
公立の学校が高3の夏休み前までかかることを考えると、約半年早まる計算になります。
高3の春休みまでに基礎内容を完璧にしよう!
高2の1年間でほぼ習い終わってしまう数学III・数学Cでは、数学I・数学A・数学II・数学Bよりもさらに定期テスト対策が重要になってきます。
スムーズに受験対策に移行するためにも、高2のうちに基礎固めをしっかり行っておきましょう。
数学I・数学A・数学II・数学Bと同様に、教科書の練習問題と教科書準拠問題集が解けるようになればOKです。
ただし、高2では理系理科が本格化することもあり、時間的な余裕があまりありません。場合によっては、基礎固めが高3のGWまでかかるなどは、十分起こりえます。
高3の4月から標準・応用レベルの問題演習を開始!
高3の4月から受験勉強を始めるのが理想です。
進め方は数学I・数学A・数学II・数学Bと同じでかまいません。標準レベルの問題を解けるようになりましょう。
『チャート式参考書 青チャート基礎からの シリーズ』(数研出版)あるいは『フォーカスゴールド 5th Edition シリーズ』(啓林館)を進め、9割以上の完成度を目指します。
志望校が難関大なのであれば、『入試精選問題集 理系数学の良問プラチカ』(河合出版)や『標準問題精講 シリーズ』(旺文社)などで、応用演習をしましょう。
数学の偏差値を上げるなら、中高一貫校専門塾WAYSがオススメ!
数学の基礎固めが遅れている……。標準レベルの問題がなかなか消化できない……。
お子さんがこのような悩みをもっているのなら、「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」がオススメです。
個別指導塾ならではのコーチングで、お子さんの学習状況に合ったきめ細やかな指導を行います。
志望校合格までのロードマップを作成!遅れも取り戻せる
多くのWAYS生が志望校合格を実現している秘訣は、プロの講師と1対1で作成する、「志望合格までのロードマップ」です。
どこまで勉強が進んでいるか、どの単元が苦手かなどは、ひとりひとり違います。志望校・志望学部が同じであっても、アプローチは全く変わってくるのです。
WAYSでは、志望校別の一律カリキュラムではなく、お子さんだけのロードマップを作成します。
そして、ロードマップの進捗を確認、適宜修正を加えながら、最後までお子さんに伴走します。
基礎固めや受験演習が遅れている場合でも、遅れを取り戻せるような学習計画を作りますので、巻き返しを図ることが十分可能です。
学習習慣が身につく!
数学の偏差値を伸ばすにあたって最も大切なのは、自学自習の時間の確保です。
WAYSでは、1コマ120分の長時間指導を起点とした学習指導で、学習習慣を改善します。
なかには、勉強時間が1日1時間以下だった生徒が、入塾後3か月で1日5時間近く勉強するようになった例もあるほどです。
中高一貫校専門塾だから難関校対策にも完全対応!
WAYSには、500校以上の中高一貫校生を指導してきたノウハウがあります。
中高一貫校生は志望校のレベルが高くなりがちですが、どの志望校であっても完全対応。過去には、東京大学や国公立大学医学部合格者も出ています。
投稿者プロフィール
- 中高一貫校に勤めて10年になる中堅教師。卒業生を3度送り出し、中学生・高校生問わず指導経験が豊富です。自身も中高一貫校出身なので、中高一貫校のことを知り尽くしています。勉強に苦しむ生徒に向き合い、試行錯誤をする日々。そんな教師生活から得られた知見をお伝えし、全国の子供たちの力になれたらと思います。
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