中学生・高校生が定期テストを休んだらどうなる?「見込み点」を詳細解説

テストを受ける中高一貫校生

中学校や高等学校では、定期テスト(中間テスト・期末テスト)当日に欠席し、テストを受けられなかった場合、見込み点で評価されるのが一般的です。

欠席の理由として、社会通念上やむを得ない「忌引」や、新型コロナウイルス・インフルエンザなど「感染症」の場合は、過去のテストの得点を基準に1倍で評価されるケースが大半ですが、通常の病欠であれば0.5~0.8倍程度に減点される可能性があります。

もともとテストの成績が悪い生徒であれば、定期テストを欠席することで、評価1が確定し、留年に繋がったり、大学受験に失敗したりするリスクがありますので、成績の低迷は放置せず、早いうちに解消しておきたいところです。

テストを受けられない場合の「見込み点」とは

どれほど注意していても、定期テストの当日に休まなければならなくなってしまう可能性は、ゼロにはなりません。

体調不良はもちろんのこと、親戚や家族の不幸災害に巻き込まれる、事件・事故に巻き込まれるなどのケースです。

中学や高校では、このような場合に備えて、「見込み点」制度を導入しています。追試験は無いか、あったとしても評価の参考にはしないケースが大半と見られます。

なお、やむを得ない事情ではなく、私的な理由による欠席とみなされれば、見込み点ではなく、0点として評価される可能性もあります。規則は学校によって異なりますので、担任の先生に相談して確認しましょう。

見込み点の計算方法(一例)

見込み点とは、その生徒の過去のテスト結果を参考に、欠席したテストで取れるはずだった点数を算出するものです。

たとえば、次のように計算をします。

  • 高1・2学期(期末テスト)生徒の得点 60点(a)・全体の平均点 40点(b)
  • 高1・3学期(期末テスト)欠席・全体の平均点 50点(c)
  • その学校の規定による、欠席理由による評価倍率 0.5〜1(d)

a ÷ b × c × d(1)= 75点

まず、過去に受けたテストの、平均点に対する得点率を算出します。この生徒の場合は、平均点40点のテストで60点を取っていますから、1.5となります。

次に、欠席したテストの平均点(50点)に、得点率1.5をかけ、75点。

最後に、欠席理由による評価倍率をかけます。

なお、注意点が3つあります。

  1. 計算方法は一例です。学校によって異なるため、正確には各学校に問い合わせるなどして、規則を確認する必要があります
  2. 過去のテストの成績をどこまでさかのぼって参考にするかについても、「前回のテストのみ」「複数回の平均」など、学校によって異なる可能性があります
  3. 欠席理由による評価倍率は、社会通念上やむを得ない「忌引」や、新型コロナウイルス・インフルエンザなど「感染症」での欠席では1倍となるケースが多いですが、「熱っぽい」「気分が悪い」程度の病欠では、0.5〜0.8倍程度に減点されます

状況によっては、留年や大学受験失敗に繋がる可能性がある

もともと成績が良かったり、欠席するのが受験に直結しないテストであったり、「次のテストで頑張ればいい」と前向きに考えられるケースでは、さほど大きな問題ではありません。

体調不良が原因なら、しっかり休んで、次回のテストでは元気にテストを受けられるよう対策をしましょう。

注意しなければならないのは、成績が低迷しており、見込み点で評価されてしまうと評価1=単位不認定(留年)が確定してしまうケースです。

たとえば1学期、2学期のテストが壊滅的で、3学期の期末テストを欠席するような場合が該当します。

もう1つは、高校受験、大学受験での選抜に使用される成績がつくタイミングのテストである場合です。

体調不良はともかく、災害・事件・事故など不運でテストを受けられない可能性もあります。

現実的に取りうる対策は、万が一、見込み点で評価されても大丈夫なように、普段からしっかり成績を取っておくことくらいです。

「伸るか反るかの一発勝負」という事態に陥る前に、成績低迷は、早めにリカバリーしておきましょう。

定期テスト当日に体調不良になってしまったら?「無理にでも行かせる」選択肢はない

感染症に罹患している(または可能性が濃厚な)場合

ご家庭として悩ましいのは、体調不良のケースでしょう。

たとえば、夏休みにどこへも遊びに行かず夏期講習を頑張り、努力の成果を示すはずだった定期テストを休まなければならないとなってしまっては、お子さんをどう慰めたらいいのか、わからないはずです。

しかしながら、新型コロナウイルスや、インフルエンザ等の感染症であることが判明している場合は、そもそも学校に行くという選択肢はありません。

学校保健安全法施行規則 第十八条、第十九条によって出席停止が定められているためです。

また、感染症が判明していなくとも、高熱が出ているなど感染症の可能性が高い場合は、周囲に感染させてしまい、クラスターとなってしまうリスクを考えれば、感染症でないことを確認できてから登校するのが、社会の暗黙のルールと言えます。

断腸の思いだとは思いますが、医療機関を受診し、医師の判断を仰ぎましょう。

重篤ではない体調不良の場合

感染症が疑われるほどの重篤な症状でない場合は、テストではない通常日だったとして、登校させられる状態かどうかで、冷静に判断しましょう。

普通の日でも欠席させるような体調であれば、仮にテストを受けたところで好成績は望めません。見込み点よりさらに悪い点数となってしまう可能性もあります。

お子さんが行きたがらない場合は、慎重な対応を

それほど体調が悪いようには見えないのに、「気持ち悪い」「貧血」「頭が痛い」など様々に理由をつけて、テストを受けに行きたがらないケースがあります。

症状の深刻さの本当のところは本人にしかわからないため、無理に行かせてもいいのか、迷う場合も多いでしょう。

反発心からの行動の場合は大きな問題に発展する可能性も視野に

まず、思春期真っ只中の微妙なお年頃ですので、親子関係をはじめ、学業以外に問題を抱えていないか、点検を行う必要があります。

万が一、反発心からの行動である場合は、親子関係に深い亀裂を生んだり、思いもよらないトラブルに繋がったりする可能性もあり、強引に行かせるのは、おすすめできません。

テストも大切ですが、お子さんと、ご家族の、その後の長い人生も重要ですので、慎重な対応をおすすめします。

ストレス・不安からの体調不良

また、成績低迷など、もともと学業に問題を抱えている場合や、目標が高く常にプレッシャーにさらされている場合は、ストレスや不安を起因とする体調不良という可能性も考えられます

いずれの場合も、テスト前日や、当日の朝という時間がない中で、お子さんの気持ちを急にポジティブに変えることは困難でしょう。

状況により、一概には言えませんが、前向きな精神状態でテスト当日を迎えられなかった原因を、一つひとつ解きほぐして、次回のテストは万全の状態で迎えられるよう、家族全体でサポートしてあげたいものです。

ストレスや不安を取り除くには、ただ休ませるだけでは不十分です。

次の記事では、根本的に解決するためのヒントを、「思春期」「成績低迷」「良質な学習環境」の3つの観点から解説しています。

お子さんを責めるのはNG

なお、当然ではありますが、どのような理由であれ、お子さんを責めるのは得策ではありません。

子供は、親から愛されている実感がなければ「自分をもっと成長させたい」とは思えないためです。詳細は次の記事で解説していますので、心当たりのある方はご覧ください。

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お子さんが、定期テスト直前や当日に体調不良を訴える場合、成績不振のプレッシャーや不安が原因である場合があります。

あるいは、学業以外に多少の問題を抱えていたとしても、テストに不安なく向き合えていれば、問題なく学校に行ける場合も少なくありません。

お子さんが中高一貫校生で、成績面の悩みを抱えている場合は、WAYSで解決できる可能性があります。

WAYSが中高一貫校専門を名乗る理由、他塾との違いは、次の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

また、気になる料金体系や、指導方針、成績アップ事例の紹介は、無料でダウンロードできるWebパンフレットでご確認ください。

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中高一貫校専門 個別指導塾WAYS 編集部
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英語、数学をメインに指導を行っています。

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