中学英単語勉強法ガイド|『ターゲット中学英単語1800』の使い方やレベルを解説

英単語が覚えられない人は「覚えるのが苦手」と思っているかもしれません。しかし、そうではありません。

実は「覚えられない」のではなく、「すぐ忘れてしまう」のが問題なのです。

ちょっとした工夫をすれば、この「すぐ忘れる」を解消することができるんです。

スバリ、「繰り返し」を意識することです。

実にシンプルですが、これならできると思いませんか?

『高校入試でる順ターゲット中学英単語1800』を使った英単語の正しい覚え方を、英語教師歴30年のベテランライターが解説します。

『高校入試でる順ターゲット中学英単語1800』の使用法

1日200単語の「繰り返し」を意識して定着率UPを目指す

有名なエビングハウスの忘却曲線によると、人は学習した情報の74%を1日後には忘れてしまうと言われています。

英単語も同じで、英単語は覚えられるんです。でも、覚えたらすぐ忘れてしまうのが問題なのです。

覚えた知識を定着させるには「復習」が大事と言われています。

英単語も同じで、いかに「繰り返し」をするかが定着のカギなのです。

例えば1000単語を覚えるとします。

1日20単語ずつ覚えていくと、1周するのに50日もかかります。

これだと、50日後に最初の20単語を復習した時には、ほとんどの英単語を忘れてしまっているはずです。

しかし、1日200単語ずつ覚えていくと、5日で1周できます。

5日後に復習しながら繰り返すと、50日で10周もできるのです。

「1日200単語もムリ」と思うかもしれませんが、初めから完璧を目指さなければ大丈夫です。

10周も繰り返した頃には、ほとんどの英単語を覚えているはずです。

このように繰り返しながら覚えるのが定着率を上げる秘訣です。

英単語の暗記法はこちらの記事を参考にしてください

約2ヶ月で完成!モデルペースを紹介

『高校入試でる順ターゲット中学英単語1800』の構成(レベル)は以下の通りです。

  • LEVEL1.2:800語(公立高校レベル)
  • LEVEL3:300語(公立高校上位レベル)
  • LEVEL4:400語(上位私立高校レベル)
  • LEVEL5:300語(難関高校レベル)

これをレベル1〜3とレベル4〜5の2段階に分けて覚えます。

レベル1〜3(1100語)を1日200単語を覚えて、6日で1周(最後は100単語)します。すると、30日で5周できます。

レベル4〜5(700語)を1日200単語を覚えて、4日で1周(最後は100単語)します。すると、20日で5周できます。

このペースだと、おおよそ2ヶ月で5周することになります。

実践!『ターゲット中学英単語1800』の活用手順を解説

手順は簡単!3ステップです。

  • 手順①:日本語訳を見て英語を発音する
  • 手順②:スペルを覚える
  • 手順③:覚えられない単語をピックアップして覚える

具体的に解説します。

手順①:日本語の意味を見てすぐに英単語を答える

見出し語を隠して、日本語の意味を見たら、すぐに英語が答えられる(発音できる)か確認します。

すぐに答えられたらOK。すぐに答えられなかったら、その場で一旦覚えましょう。この段階では、完璧に覚える必要はありません。

ただし、英単語は正しく発音できなければいけません。

発音できない英単語は無料アプリで音声を確認しましょう。ローマ字読みや語呂合わせ的な読み方はNGですよ。

手順②:英単語が答えられるようになればスペルまで覚える

手順①を繰り返して、ある程度英単語がスラスラ言えるようになれば、頭の中でスペルを思い浮かべてみてください。

覚えていればOK。この段階で覚えていないものは実際に書いて覚えましょう。

中学レベルの英単語は、英語学習の中で繰り返し出てきます。触れる回数が多いので、自然とスペルまで身についているはずです。

全ての単語を「書いて覚える」をしていたら時間がかかりすぎです。あまりオススメはできません。

あくまでも、英単語を正しく発音するのが先です。

どうしてもスペルを正しく書けない単語に関しては、発音しながらスペルを書く練習(=音読筆写)が効果的です。

「l」と「r」を間違えたり、発音されない文字(=黙字)が抜けたりなど、自分が間違いやすい傾向を掴んでおくと改善につながります。

手順③:どうしても覚えられない単語はノートなどに抜き出して個別に覚える

手順①②をしながら、5周する頃にはほぼ英単語を覚えているはずです。

どうしても覚えられない単語やスペル間違える単語など、相性の悪い単語はノートに抜き出して個別に覚えましょう。

手順④:単語帳の例文の意味や派生語・対語なども覚える

手順①②が仕上がれば基本的にはOKです。必要に応じてターゲットの次のシリーズに進みましょう。

ただし、さらに完璧に仕上げたい人は

  • LEVEL1〜3までの単語は例文がついているので例文の意味を押さえる
  • 派生語・対語・熟語まで覚える

ここまですれば完璧です。

中学レベルの英単語は基本単語ばかりなので英語学習中に何度も出会います。

一度、覚えてしまえば必ず定着していくはずです。頑張りましょう。

『ターゲット中学英単語1800』の周辺教材の活用法を紹介

無料公式アプリ『高校入試ターゲット』

本体のQRコードから無料公式アプリ『高校入試ターゲット』をダウンロードできます。

単語と例文を読み上げてくれるのが便利です。読み方がわからない単語はこのアプリの音声を活用しましょう。

更に、英単語を聞いて3つの選択肢から正しい意味を選ぶテスト機能がついています。楽しみながら自分の到達度を確認できますよ。

高校入試でる順ターゲット中学英単語暗記カード

『高校入試でる順ターゲット中学英単語1800暗記カード』は切り離してカード式で利用します。

いつでも持ち歩いて、パラパラめくりながら暗記するのに便利です。

カード式なので並び替えて覚えたり、覚えた単語は減らしたりと自分に合った活用ができますよ。

本体をもった上でサブ(携帯用)として使用するのが良いと思います。

高校入試でる順ターゲット中学英単語1800練習ノート

『高校入試でる順ターゲット中学英単語1800練習ノート』英単語を何回も書きながら覚えるドリル用教材です。

書いて覚えるのは、どうしても時間がかかってしまうので、本記事ですすめる繰り返して発音で覚えるというコンセプトから少しズレてしまいます。

ある程度覚えた後に、確認用にスペルの練習をするのには良いかもしれません。「単語テスト」「例文穴埋め」などもあります。

英単語学習の重要性は?中学レベル英単語から大学入試レベルまで

中学〜高校の6年間で習う英単語数はおおよそ1.7倍に増加

1993〜1994年度施行の教育課程の英語教育で扱う単語数

  • 中学校:1000語程度 
  • 高校:1900語程度
  • 合計:2900語程度

2020〜2024年度施行の教育課程の英語教育で扱う単語数

  • 小学校:600〜700語程度 
  • 中学校:1600〜1800語程度 
  • 高校:1800〜2500語程度 
  • 合計:4000〜5000語程度

私たち親世代の30年前に比べると高校卒業(=大学受験で必要)までに覚えなければいけない英単語は約1.7倍に増えました

当然、中学レベルの英単語量も増加しており、中学校卒業までに2200〜2500語覚えなければいけません。

つまり、高校受験を目指す中学生なら中3までの3年間で、先取りカリキュラムで英語を習っている中高一貫校の中学生なら中2までの2年間で、この数を覚えなければいけないのです。

かつてのように1000語程度なら英語学習の中で自然に身についたかもしれませんが、2500語も覚えるとなると、単語帳を使って英単語を覚える方の合理的なのも理解できます。

中高一貫校の先取りカリキュラムはこちらの記事で解説しています

ターゲットシリーズなら中学レベルから大学入試レベルまでフルサポート

ターゲットシリーズ(旺文社)は高校入試から大学入試まで分析してあらゆるレベルの英単語学習に活用できます。

中でも『高校入試出る順ターゲット中学英単語1800』は中学生向けの単語帳としては良書です。

高校入試の分析を元に、出る順で見出し語がピックアップされていて、中学レベルの英単語はしっかり網羅しています。

例えば、

  • 高校受験を目指す中学3年生
  • 中学内容の復習をしたい高校生
  • 英語先取りをしている中高一貫校の中学2年生

向けです。

中学から高校までの標準的な進度は

中学『ターゲット中学英単語1800』→高1『英単語ターゲット1200』→高2〜3『英単語ターゲット1900』

ですが、先取りカリキュラムの中高一貫校生なら

中1〜2『ターゲット中学英単語1800』→中3『英単語ターゲット1200』→高1〜2『英単語ターゲット1900』

のペースで進めましょう。

中高一貫校での中学英語と高校英語の違いなどはこちらの記事で解説しています

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投稿者プロフィール

ひろ先生
ひろ先生
中高一貫校指導歴30年のベテラン教師です。勉強が得意な生徒から苦手な生徒までたくさんの生徒を指導してきました。念願叶っての中高一貫校だと思います。充実した6年間を過ごして欲しいものです。ベテランならではの視点で悩みに寄り添ったアドバイスを心がけます。ちなみに2人の子供も中高一貫校に通っています。保護者としての目線も大事にします。

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