中高一貫校で実際に使用されている数学の教科書一覧|検定外教科書の勉強法も解説

実際に中高一貫校で使用されている数学の教科書(検定教科書、検定外教科書)を一覧紹介します。

さらに、中学受験期に算数が苦手だったお子さん向けに、検定外教科書(中高一貫校用教科書)を中心に、中高一貫校の数学テキストについて、学習パターン・勉強方法を丁寧に解説します。

大切なのは、予習→授業→復習のサイクルを守りつつ、基本例題を徹底的に理解することです。

中高一貫校で実際に使用されている数学の教科書一覧と活用例

中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」は、これまでにのべ500校以上の中高一貫校生の指導に携わってきました。

定期テストの成績アップに力を入れるWAYSでは、学校の使用教材をデータとして蓄積し、指導ノウハウとして活用しています。

WAYSのデータベースの中から、実際に多くの中高一貫校で採用されている数学のテキストを紹介します。

検定教科書

検定教科書は、公立中学で使用されるテキストです。

説明が丁寧で分かりやすい一方、基本的な内容が中心になっているため、多くの中高一貫校では補助的に使用する程度にとどまっています。

検定外教科書(中高一貫校生教科書)

検定外教科書が、多くの中高一貫校で使用されているメインテキストです。

検定教科書に比べ構成が柔軟になっており、より体系的に数学を学ぶことができます。例えば、中学内容の「等式」と高校内容の「不等式」を連続で学習する、などといった工夫がされています。

また、標準~応用レベルの内容が多く含まれているのが特徴です。

中高一貫校の数学教科書の活用例

①中高一貫校用教科書(検定外教科書)+準拠問題集

最も多い活用パターンです。

基本は教科書に沿って授業を進め、準拠問題集が自学用の課題として出されます。

予習・復習前提の授業が展開されることが多く、基礎的な内容の説明は割愛されがちです。

初学時点で、深い学びを得ることができます。

②検定教科書+ハイレベル問題集(オリジナルプリント)

検定教科書で公式や定義などを確認したあと、中高一貫校用の問題集やオリジナルプリントで演習をするというパターンです。

検定教科書には載っていないような標準~応用レベルの問題を、問題集やプリントを用いて補います。

基本的な内容を扱う検定教科書から入るので、初学でつまずくことは少ないでしょう。

授業についていくためには自学自習が不可欠

①②いずれの場合であっても、「進度が早く内容も濃い」というのが中高一貫校生の数学です。

中1~中2で3年分の中学数学、中3~高1で数ⅠAⅡB、高2で数ⅢCを扱います。

公立の学校より1年早いうえに応用的な内容まで扱うため、授業についていくためにはお子さんの自学自習力が不可欠です。

なお、中高一貫校の数学のカリキュラムについて、詳細を知りたい方は、下記のリンク先をご覧ください。

中高一貫校用教科書の特徴を紹介

『体系数学』は検定外教科書の定番本!

非常に多くの中高一貫校が採用しているテキストです。

中高一貫校用教科書のなかでは標準的なレベルのテキストだといえます。

浅野中学や成城中学など、独自のオリジナルテキストと併用している学校もあります。

お子さんの通っている学校が『体系数学』を採用している場合は、ぜひ下記の記事をご覧ください。『体系数学』の効果的な使用法について解説しています。

『システム数学』も定番レベルの難しさ

『体系数学』の次に採用が多いテキストです。

レベルとしては『体系数学』と同様ですが、基本事項の説明が丁寧なつくりになっています。ただしその分、問題の掲載数は少なめです。

お子さんの通っている学校が『システム数学』を採用している場合は、ぜひ下記の記事をご覧ください。『システム数学』の効果的な使用法について解説しています。

『プライム数学』は難度が高め

少しずつ採用校が増えているテキストです。

小学校の算数からスムーズに移行できるようになっており、中学単元と連続して高校単元を学ぶつくりになっています。

①「例題」と「練習問題」で基本を押さえる

②章末問題A(標準)・B(応用)で演習する

というコンセプトです。

定義などの説明では数学的に厳密な表現が散見され、章末問題Bがなかなかの難問であったりなど、ハイレベルかつ学びがいのある教科書だといえます。

『アドバンスト数学シリーズ』も応用重視

かなり昔からある中高一貫校用教科書です。

『プライム数学』を作成しているZ会が出しているテキストなだけあって、『プライム数学』と同等か、それ以上の難しさを誇ります。

ただし、『プライム数学』に比べると問題の配列がやや粗く、最近の入試傾向を反映しきれていないという欠点があり、採用校はそこまで多くはありません。

中高一貫校用教科書は演習でつまずくたびに戻る場所!使い方・勉強方法を解説

まずは例題と練習問題を理解する

数学の勉強のスタート地点は、教科書です。

公式や定義の確認をしつつ、例題と練習問題に挑戦します。

ここまでが、いわゆる予習です。あまりにも理解が進まない場合は、検定教科書や参考書の説明を参照するなどしましょう。

中高一貫校では、教科書も授業もレベルが高いため、初学時点で完璧に理解できないことも多く出てきます。

問題演習を重ねていくなかで少しずつ理解が深まっていきますので、変に苦手意識を持たないことが重要です。

解けない問題があれば、教科書を見返してみる

問題演習で詰まってしまったら、教科書の該当箇所を見返すとよいでしょう。

中高一貫校用教科書は、例題や練習問題でもそれなりのレベルの問題を載せているので、よい復習になるはずです。

問題集とうまく併用してください。

成績低迷してしまっている場合は「自学自習」ができているかを確認

もしお子さんが、授業についていけていなかったり、定期テストで平均点以下が続いてしまったりしているようなら、中高一貫校用教科書がどうのという前に、多くの場合、自学自習が足りていません。

中高一貫校の数学は、進度が早く、内容も濃いため、予習や復習、実力をつけるための演習が絶対に必要なのです。

自学自習ができていないお子さんがいる家庭のために、4つの段階を踏みながら、少しずつ勉強法を変えていく方法を、次の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

数学で「できる」を増やしたいなら中高一貫専門塾WAYSがオススメ!

中高一貫校のハイレベルな数学を支える中高一貫校用教科書。

検定教科書に比べると学びの宝庫だといえますが、一方で授業についていけない……というお子さんがいるのも事実です。

まずは教科書の例題と練習問題が理解できるよう、お子さんをサポートしてあげてください。そこから問題集の基本(~標準)問題を押さえることができれば十分です。

お子さんに伴走する時間がない、あるいは、お子さんが思春期で言うことを聞いてくれないといった場合は、プロのサポートを受けることを検討してください。

オススメは、中高一貫校専門塾WAYSです。集団指導ではなく、お子さんの学習状況に合わせられる個別指導がベストです。

勉強の出発点である教科書を使いこなす!

500校以上の中高一貫校生を指導してきたWAYSは、『体系数学』・『システム数学』・『プライム数学』といった中高一貫校用教科書に苦しむ多くの生徒に寄り添ってきました。

中高一貫校生専門であるからこそ、ハイレベルな問題集にも完全対応しています。

教科書と問題集の効果的な併用もWAYSならサポートできます。

定期テスト対策も万全!

WAYSは90%以上の生徒の定期テストの点数を上げてきました。

1コマ120分の指導時間と確認テストとで学習内容の定着を図り、テストまでに試験範囲を3周する勉強計画で得点力を養います。

「できた!」という成功体験は、お子さんの自信につながります。

下記より、WAYSが中高一貫校生の成績を上げるノウハウの詳細をご覧になれます。

投稿者プロフィール

青木 ユウ
青木 ユウ
中高一貫校に勤めて10年になる中堅教師。卒業生を3度送り出し、中学生・高校生問わず指導経験が豊富です。自身も中高一貫校出身なので、中高一貫校のことを知り尽くしています。勉強に苦しむ生徒に向き合い、試行錯誤をする日々。そんな教師生活から得られた知見をお伝えし、全国の子供たちの力になれたらと思います。

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