【中高一貫校】中学理科の勉強法を現役教員が解説!予習ではなく復習が大事

中高一貫校に入学したものの、お子さんが成績不振で不安を抱えていませんか?<

特に、「理科って目に見えないから苦手!」「理科の勉強のやり方が分からない!」と、理科に苦手意識を持っているお子さんもいらっしゃると思います。

本記事では、15年の指導歴を持つ現役教員が、平均点以上を取るための中学理科の勉強法を紹介します。

高校の物理・化学の勉強法について知りたい方は以下の記事をご覧ください。

中学理科の前提:1分野と2分野で学習方法が変わる

中学理科は1分野(物理・化学)と2分野(生物・地学)に分かれています。

中高一貫校では1分野と2分野で担当する先生が異なるケースが多く、いずれも専門性の高い授業が行われるのが特徴です。

また、1分野と2分野では、以下のように勉強の方法が異なります。

  • 1分野:思考力を問われることが多く、数学に似た勉強法が必要
  • 2分野:暗記中心で、社会に似た勉強法が必要

成績不振を抜け出すには、それぞれの分野に合わせた勉強法を理解することが必要です。

1分野は、復習+問題集で思考力を鍛える

1分野には、以下の3つの特徴があります。

  • 現象や公式の理解が必要
  • 物質名や化学式などの暗記が必要
  • 思考力を問う問題への対応が必要

ここで意識しておきたいのが、理解や暗記がない状態で授業を受けても、授業について行けないことです。

例えば、”鉄”の元素記号が”Fe”、”硫黄”の元素記号が”S”、であることを覚えていない状態で、黒板に”FeS”(硫化鉄)と書かれると、そこでついていけなくなります。

そのため、授業ごとに復習して知識を定着していくことが必須です。

また、中高一貫校では公立の1.2倍程度の速さで授業が進みます。

このスピードについて行くためにも、復習は欠かせません。

さらに、定期テストでは必ず思考力を問う問題が出題されます。

学校指定の問題集で繰り返し練習することで、思考力は鍛えられます。

思考力を問う問題といっても、ある程度のパターンがあるので、問題集を繰り返し解くことによって、確実に力をつけられるでしょう。

2分野は、暗記を目的に問題集を2〜3周解く

2分野は、理解が必要な内容もありますが、暗記中心の科目です。

学校指定の問題集を2〜3周解くことで、定期テストで高得点を目指せます。

勉強時間に比例して点数を上げやすくなるので、1分野に比べて成果を出しやすいでしょう。

何度も解きたい場合は、問題集を予めコピーしておいて解くことをお勧めします。

平均点以上を取るためには、復習と問題演習の時間確保が鍵

理科が苦手なお子さんにとって、まずはテストで平均点以上を取ることが目標になるでしょう。

実は、理科のテストで平均点以上を取るためには、授業の復習と学校指定の問題集を使った問題演習だけで十分です。

理科は予習はいらない。復習だけでOK

一般的に勉強においては「予習・復習が大事」と言われます。

しかし、理科の場合は復習のみで十分です。

中学理科は、授業内の観察実験を通じて、現象を理解していくケースが非常に多いです。

そのため、そこまで予習は重要ではありません。

勉強時使える時間には限りがあるので、予習は英語や数学を優先させて、理科は余裕があったら行う、といった心持ちで大丈夫です。

前述したように、特に1分野では復習が重要になります。

復習は授業があった日に必ず行いましょう。

難しい場合は、次の授業が開始する前のちょっとした時間でも構いません。

復習としてやることは、以下の通りです。

    授業で扱ったノートやプリントを見返す

  • 教科書の該当箇所を読む
  • <授業内で扱った問題があれば解き直す
  • (余裕があれば)問題集の該当箇所を解く

1回の復習に多くの時間をかける必要がないのがポイント。

大事なのは、「必ず毎回の授業ごとにやる」「目に触れる回数を増やす」ことです。

例えば、合計で30分の暗記時間を取るとき、「30分を1回」よりも「10分を3回」の方が効果的です。

とにかく目に触れる回数を増やしましょう。

学校指定の問題集をやりきれば、平均点は取れる

中高一貫校の定期テストでは、高校入試レベルの思考力を問う問題が出題されます。

しかし、高校入試レベルと言っても恐れる必要はありません。

これらは学校指定の問題集に掲載されているからです。

また、定期テストは授業と学校指定の問題集をベースに作成されるケースが多いため、問題集をしっかり勉強すれば平均点以上は取れるでしょう。

問題集をしっかり勉強するというのは、

  • 問題集を2〜3周解く
  • 分からない問題がない状態になっている

ということです。

「勉強したのにテストができなかった」という声を聞くことがあります。

これは、本人はやっているつもりでも、しっかりと勉強するための時間が確保できていないことが原因です。

勉強法も大事ですが、そのための時間の確保が最も大事です。

教科書レベルの問題集を購入する手も

ただし、どうしても授業や教科書の理解できないならば、授業理解を目的として問題集を購入し、復習に利用するのもありです。

おすすめの問題集は、以下の2つです。

  1. 「ひとつひとつをわかりやすくシリーズ」(学研プラス)
  2. 「学研ニューコース問題集シリーズ」(学研プラス)

「ひとつひとつをわかりやすくシリーズ」は、問題の量が少ないので、1つの単元を10分程度で解けます。

「学研ニューコース問題集シリーズ」は、基本〜発展的な内容まで記載されており、問題集とありますが、参考書的な立ち位置です。

ただし、これらの問題集は学校指定の問題集に比べると、問題のレベルが落ちます。

そのため、これだけでテスト対策にはなりません。

あくまでも、「復習の材料として、授業理解の手助けにする」といった目的で使いましょう。

保護者の方ができるのは、勉強の環境作り

成績が伸び悩む原因は、勉強時間が確保できておらず、やるべきことがやれていないというケースが非常に多いです。

お子さんは家に帰ってリラックスしてしまい、勉強ができなくなっていませんか?

お子さんは自室で勉強をしているように見えて、実はスマホに夢中になっていませんか?

難易度の高い問題集を買い与えて、やらせようとしていませんか?

やるべきことがやれていない。にもかかわらず、新たにやることを追加するのは逆効果です。

保護者の方がやってあげられるのは、勉強ができる環境を作ってあげることです。

中高一貫校専門 個別指導塾WAYSでは、中高一貫校生に特化した学習環境を用意しています。

例えば、

  • 学校の問題集を中心に、個別の学習計画を立案
  • 1コマ120分(演習90分+復習30分)と十分な勉強時間を確保
  • 家での宿題は一切なし

といったように、中高一貫校に通う成績が伸び悩むお子さんに最適な環境があります。

「お子さんの成績不振をなんとかしたい!」という想いをお持ちの保護者の方は、まずはWAYSの仕組みを詳しくご覧ください。

投稿者プロフィール

しみすけ先生
しみすけ先生
中高一貫校で15年間指導してきました。10年間は高校3年生の大学受験指導を、次の5年間は主に中学で指導してきましたので、大学受験を見据えた中学からの学力形成に知見があります。私自身も中高一貫校を卒業しました。
せっかく努力されて入学した学校なので、充実した時間を過ごせるよう情報発信という形でサポートしていきます。

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