中高一貫校から附属・系列大学への内部進学の仕組みを徹底解説!
附属や系列大学のある中高一貫校にお子さんを通わせている親御さんの中には、子どもの成績が振るわず、このままでは内部進学できないのではないかと不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
大学への内部進学を目指しているのであれば、条件や基準を早めに確認し、計画的に対策を進めることが重要です。
本記事では、附属・系列大学への内部進学の仕組みやいつから対策を始めるべきか、主要大学の内部進学事例などを徹底解説します。
このページの目次
内部進学の条件を早めに把握することが重要
内部進学を目指しているのであれば、条件や基準に関する最新の情報を入手するよう心がけましょう。
内部進学の条件は、学校ごとに異なるだけでなく、入学年度によっても変更される可能性があるからです。
多くの場合、高校3年間の成績が内部進学の合否を大きく左右します。
また、成績上位者から志望学部学科に進学できることが一般的です。
したがって、高校1年生のうちから、苦手科目の克服や学力向上に努めることが重要と言えるでしょう。
さらに、学校行事やボランティア活動などにも積極的に参加し、多様な経験を積むことも大切です。
活動実績は、内部進学の選考において、生徒の人物像を評価する材料となります。
内部進学の条件を早期に把握し、計画的に対策を進めることで、進路の目標を実現するための土台を築けます。
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内部進学のパターンは主に3つ
内部進学の選抜では、基本的には学力だけでなく、生徒の総合的な能力や人物像、学校生活での積極性なども評価されるのが一般的です。
具体的には、以下の3つのパターンがあります。
- 一定の内部進学基準を満たせば進学できる
- 希望する生徒全員がほぼ無条件で進学できる
- 付属大学への進学資格を持ちつつ、他大学も受験できる
一定の内部進学基準を満たせば進学できる
多くの大学が採用しているパターンです。
生徒は、学校が設定した一定の基準をクリアすることで、内部進学の資格を得ることが可能です。
学力面だけでなく、出席状況や学校生活での活動実績なども含まれ、中には論文の提出が課されるケースも。
書類や面接などの選考を通して、内部進学できるかどうかが総合的に判断されます。
附属・系列大学への進学資格を持ちつつ、他大学も受験できる
附属・系列大学への進学資格を保持しながらも、他大学の受験を認めている場合があります。
「附属・系列大学に進学できる」という滑り止めを確保しつつ、より幅広い選択肢から進路を決められるのがメリットです。
内部進学の資格を持つ生徒の他大学受験を認めていない学校もあるので、お子さんの学校が併願受験が可能かどうかチェックしておきましょう。
希望する生徒全員がほぼ無条件で進学できる
特に厳しい選考や競争はなく、大学への内部進学が比較的容易です。
所定の手続きを行うだけで、附属・系列大学への進学が確約されます。
ただし、このような制度を採用している大学は少数派です。
内部進学のメリット
附属・系列大学への内部進学には、以下のようなメリットがあります。
- 大学受験をせずに進学できる
- 高大連携による学びの機会が得られる
- 同じ仲間と長く過ごせるため、深い人間関係が築ける
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
大学受験をせずに進学できる
中高一貫校の最大のメリットは、大学受験をせずに附属・系列大学へ進学できることです。
特に、中学から一貫校に通っている場合、高校受験と大学受験の両方を経験せずに済むのは大きな利点と言えるでしょう。
近年、大学入試制度が複雑化し、受験競争が激化する中で、内部進学制度は生徒や保護者にとって安心で確実な進路選択肢となっています。
高大連携による学びの機会が得られる
附属・系列大学を持つ高校では、高大連携が盛んに行われています。
高大連携とは、高校と大学が連携して、生徒に対して教育活動を行う仕組みのことです。
大学教員による特別講義や、大学の施設を利用した実習など、高校生のうちから大学レベルの教育を受けられる機会が豊富にあります。
高大連携により、生徒は学習意欲が高まり、将来の専門分野に対する興味関心を深めることが可能です。
また、大学での学びにスムーズに移行できるのもメリットです。
同じ仲間と長く過ごせるため、深い人間関係が築ける
中高一貫校から附属・系列大学へ内部進学する場合、最大で10年間という長い期間を共に過ごすことになります。
先輩・後輩関係も強固なものとなり、大学生活や就職活動に関して、先輩からアドバイスをもらえたります。
長い時間をかけて築かれた人間関係は、社会に出てからも貴重な財産となり、生涯にわたって個人の成長と発展を支える基盤となるでしょう。
なお、学校の成績が悪い場合、内部進学の基準を満たすことができず、メリットも活かせません。
「今のままでは内部進学できるかわからない」「子供が通う学校の内部進学の実態について詳しく知りたい」という方は、当塾の無料学習相談をご活用ください。
内部進学のデメリット
内部進学のデメリットは以下の3つです。
- 進路の選択肢が系列大学に限定されてしまう
- 油断が生じやすく、勉強をおろそかにしてしまう危険性がある
- 他大学を受験する場合、進学準備の負担が大きい
それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
進路の選択肢が附属・系列大学に限定されてしまう
内部進学制度は、受験勉強をすることなく大学に進学できる一方で、進路の選択肢を狭めてしまう側面もあります。
行きたい学部・学科が附属・系列大学にない場合に、諦めざるを得ないケースもあるからです。
当初は附属・系列大学への内部進学を予定していたものの、中高6年間の間に、新たにやりたいことが見つかる場合もあるでしょう。
親子の間で、定期的に将来の進路に関して話し合い、早めに方向性を定めておくのがおすすめです。
油断が生じやすく、勉強をおろそかにしてしまう危険性がある
受験勉強せずに大学に進学できるとなると、勉強をおろそかにしてしまう可能性があります。
実際、中だるみに陥ってしまい、勉強へのモチベーションが下がってしまう生徒も少なくありません。
しかし、このような態度は非常に危険です。なぜなら、大学での学びについていくためには、高校までの学習内容をしっかりと身につけておく必要があるからです。
大学進学は最終目標ではなく、あくまで通過点の1つであることをお子さんに伝えておきましょう。
他大学を受験する場合、進学準備の負担が大きい
附属・系列大学以外の大学を受験する場合、内部進学の対策と並行して、一般入試の対策も行う必要があるため、負担も大きくなります。
特に、附属・系列大学への内部進学を第1志望としている場合、他大学の対策は後回しになりがちです。
十分な対策ができないと、合格可能性も低くなるでしょう。
また、最も避けるべきは、内部進学の基準を満たせなかった場合です。
急遽、他大学の一般入試対策に切り替えなければならないケースもあり、納得のいく進路を選べる可能性が低下します。
【学年別】内部進学対策でやるべきこと
内部進学対策は早めに始めるに越したことはありません。
ここでは、各学年ごとにやるべきことを解説します。
高1:基礎知識の習得と苦手科目の克服
高校1年生の段階では、まず各教科の基礎知識を身につけることが重要です。
定期テストや実力テストに向けて、特に苦手科目の克服に力を入れましょう。
また、自分の興味や関心、将来の進路についても考えを深める時期です。
部活動や委員会活動など、学校生活にも積極的に取り組み、多様な経験を積むことも大切です。
高校1年生のうちから、長期的な視点で学習計画を立て、コツコツと努力を重ねていきましょう。
なお、「学習習慣が身についていない」「勉強の仕方がわからない」ようなお子さんであれば、塾のサポートを利用するのも手です。
塾に通えば、強制的に勉強時間を確保できるだけでなく、効率的な勉強法も確立できます。
高2:進路に関する情報収集と学力の向上
高校2年生になると、内部進学に向けた準備がより具体的になります。
まずは、志望する大学や学部・学科に関する情報収集が欠かせません。
先輩に話を聞いたり、オープンキャンパスに参加したりして、進路を明確にしていきましょう。
また、定期テストや模擬試験の結果を分析し、自分の学力レベルを客観的に把握することも重要です。
苦手科目の克服し、得意科目はさらに伸ばすとともに、進路選択に有利になるような資格の取得にも計画的に取り組んでいきましょう。
高3:内部進学試験や推薦入試に向けた本格的な対策
高校3年生は、志望する学部・学科を明確にし、推薦入試や内部進学試験の対策に本腰を入れる時期です。
過去問題の演習や、小論文・面接対策など、実戦的な準備が求められます。
また、高校3年生向けには入試説明会も開催されるケースも多いので、積極的に参加し、情報収集に努めましょう。
学業と進路準備の両立には、時間管理が欠かせません。
体調管理にも気を配り、最後まで集中力を切らさないよう心がけましょう。
主要大学の内部進学基準と留意点
内部進学の基準は、学校によって様々です。
主要大学の内部進学基準と、進学を目指す上での留意点は以下の通りです。
大学名 | 内部進学率 | 主な基準 | 留意点 |
慶應義塾大学 | ほぼ100% | 各学期の成績評価と出席状況 | 医学部は狭き門のため、他大学受験も視野に |
早稲田大学 | 附属校: ほぼ100% 系属校: 70~80% |
欠席日数や赤点の数に注意 | 人気学部は成績が重要、医療系はないため他大学受験が必要 |
明治大学 | 80~90% | 高校3年間の評定平均と英語力、明治大学推薦テストの結果など | 国公立大学との併願が可能 |
青山学院大学 | 附属校: 85% 系属校: 30%弱 |
高校の成績、学力テスト、人物評価の総合判定 | 他大学との併願は不可 |
立教大学 | 附属校: 90%以上 系属校: 条件を満たせば全員合格 |
卒業単位の取得、学校生活、勉学意欲、卒業研究論文など | 他大学との併願は不可 |
日本大学 | 40~80% | 基礎学力選抜、附属特別選抜、国公立併願の3つの方式 | 志望学部によって選抜方法が異なる、医学部は狭き門 |
※中高一貫専門塾WAYS調べ
成績や学校生活などの総合評価が重要で、学校ごとに基準や選抜方法が異なります。
基本的に、内部進学率は高めですが、どの大学も医学部は狭き門です。
附属校と系属校で内部進学率に差があり、他大学との併願の可否も大学によって対応が分かれます。
まとめ|中高一貫校から附属・系列大学へ内部進学するには早めの準備と対策が重要!
内部進学の条件や基準は学校ごとに異なるため、情報を早めに収集し、対策を立てることが重要です。
内部進学の最大のメリットは大学受験をせずに進学できることですが、油断せずに勉強に取り組む姿勢が求められます。
なお、中高一貫専門塾WAYSでは、これまでに2500名以上もの中高一貫校生の内部進学をサポートしてきました。
内部進学の可否を決める言っても過言ではない「定期テスト」では、多くの生徒を成績アップに導いてきます。
「子どもを附属・系列大学に内部進学させたいが、今の定期テストの成績では不安」とお悩みの方は無料学習相談をご活用ください。
投稿者プロフィール
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中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
中高一貫校用教材に対応することで各中高一貫校の定期テストの点数に直結した指導を行います。
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英語、数学をメインに指導を行っています。
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