大学の受験勉強を始めるにあたって、中学内容の基礎固めからやり直す具体的な方法を、中高一貫校教師歴30年のベテランライターが解説します。
英語・数学で、高校から成績が低迷するのは、中学の内容の理解が不十分な可能性が高いため、中学の内容の復習をする価値が十分にあります。
学校の授業が止まる夏休み・冬休み等を活用して、中学3年間をまとめて復習できる問題集等に取り組みましょう。どのように進めていいか迷う場合は、個別指導塾で解決できます。
中高一貫校生で、成績が低迷していて、大学受験に不安を抱えているなら「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」にご相談ください。
英語・数学の中学内容の基礎固め・復習はもちろん、学校の成績から立て直して、志望校合格までサポートします。
このページの目次
- 1 大学受験を成功させるために、中学内容の復習から始める2つのメリット
- 2 中学の内容の学び直しが特に有効なのは、積み上げ教科で受験重要科目の「英語」と「数学」
- 3 中学内容の学び直しは「短期間で効率良く」「演習重視でわかったつもりで終わらない」がポイント
- 4 【実例紹介】数学の偏差値が伸び悩んだ中高一貫校生が、中学内容からの復習に着手
- 5 中高一貫校生の場合:中学内容の復習だけでは終わらせず、定期テストの得点UPまで目指す
- 6 大学受験に不安を抱く中高一貫校生が、個別指導塾を活用して成績アップできた事例
- 7 中高一貫校生で成績が低迷し、大学受験に不安を抱えているなら、「中高一貫校専門個別指導塾WAYS」へ
大学受験を成功させるために、中学内容の復習から始める2つのメリット
「高校生になって、今さら中学の復習?」とお子さんは思うかもしれませんが、メリットをしっかり理解できれば、やる気も出てくるものです。
【メリット1】基礎が固まり、高校内容の勉強の理解がはかどる
高校になると成績が伸び悩む人がいますが、実は中学内容の理解が不十分な可能性があります。
高校の授業は中学内容を理解している前提で進みます。
特に英数は積み上げ教科なので、中学内容を理解していないと高校内容は理解できません。
また、先取りカリキュラムを進めているので、中2で中学全範囲が終わります。
その結果、中学内容が身につかないまま高校に進級した人は少なくありません。
一見、回り道で時間の無駄のように感じるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
結果的に高校内容の理解がはかどるので、とても良い考えと言えます。
英語と数学の中学と高校内容の関連性に関しては、次の2つの記事で解説しているので参考にしてください。
【中学英語と高校英語の違いを解説】
【中学数学と高校数学の違いを解説】
【メリット2】学ぶことの楽しさを実感できる
本来、自分の知らないことがわかるのは楽しいものです。
しかし、勉強のやる気が出ない人は「学ぶことの楽しさ」を実感したことがない人が多いです。
わからないことを強いられたら、「楽しい」どころか「辛い」「面倒くさい」が本音ですよね。
中学内容と言えども、分かれば勉強の楽しさが実感できます。すると勉強のモチベーションが自然と上がります。
その意味で、中学内容の復習は、勉強のモチベーションが上がる良いきっかけです。
中学の内容の学び直しが特に有効なのは、積み上げ教科で受験重要科目の「英語」と「数学」
英語:文理問わず受験科目で避けることができない最重要教科
中学で習った英文法の土台の上に、高校の英語学習が進んでいきます。
私の教師歴30年の経験からも、中学英語がボトルネックになっていて英語が苦手な人が本当に多いです。
お子さんが英語に苦手意識を持っているなら、中学内容の理解がほぼ間違いなく不十分です。
逆に中学内容をしっかり理解している人は、単語量を増やし、4技能の演習をすれば、高校からどんどん英語力が伸びていきます。
これだと差が開く一方ですよね。
大学受験を視野に入れても、英語は文理問わず重要科目です。英語から逃れることはできません。
数学:数学の苦手意識は理数科目全般に影響あり
高校数学には、中学数学と関連する単元が少なくありません。
数学は苦手意識を持つと勉強が全く捗りません。
学校の授業が全く理解できなくなってしまうので早めの対策が必要です。
大学受験でも重要科目です。さらに物理や情報などの理数科目は、数学が必要になってきます。
数学が苦手だと他教科にまで影響があるのです。
中学内容の学び直しは「短期間で効率良く」「演習重視でわかったつもりで終わらない」がポイント
【ポイント1】短期間で効率よく復習する
中学内容の復習は短期間で効率良くを心がけましょう。
というのも、その間も高校の授業が進んでいるので、高校の授業をおろそかにして、ついていけなくなってしまっては、本末転倒だからです。
夏休みや冬休みなど、長期休暇を利用して、中学内容の学び直しをするのは、良い考えです。
1ヶ月程度を目安に取り組んでみましょう。いずれにしてもダラダラとしないのが大事です。
中学3年分の内容が一冊にまとまった本がおすすめです。
いずれの2冊も、わかりやすい解説には定評があります。
それぞれこの1冊に絞って取り組んでみてください。
テキストを使っても十分に理解できないと感じれば、「スタディサプリ」の映像授業がオススメです。
超有名講師のわかりやすい授業には定評があります。
高校生が入会しても、中学講座の授業から視聴することができますよ。
【ポイント2】わかったつもりで終わらない
ここで紹介した2冊のテキストにしても、スタディサプリにしても、中学生向けに噛み砕いて解説しています。
解説を読んだり、映像授業を視聴したら、きっと理解できるはずですが、「わかったつもりで終わる」のはNGです。
必ず実際に自分で解いてみましょう。自力で解けるようになって初めてできたことになります。
理想を言えば、中学の復習ができたら、一気に受験問題集に進むのではなく、基礎レベル問題集で基礎を固めると盤石です。
受験問題といえども、正答率の高い基礎問題を確実に正解するのが大事です。
せっかく中学内容の復習をしたのですから、しっかり基礎固めをして、受験勉強の揺るがない土台にしたいですよね。
【実践】英語と数学の具体的な勉強方法
英語の中学内容の復習は英文法をベースに進めましょう。
理解→演習の流れは英文法に限らずどの勉強でも基本です。
加えて例文を音読して、「スムーズに意味が取れる」「暗唱して英文が言える」レベルまで自分に染み込ませると良いです。
【中学英語の復習方法を解説】
数学の復習はどうして時間が掛かってしまいます。その間も高校の授業が進むので効率が大事です。
高校数学でわからない単元があれば、それに関連する中学内容を復習する流れが効率的です。
数学こそわかったつもりで終わるのは絶対にNGです。自分一人でも解けるようになるまで仕上げましょう。
【中学数学の復習方法を解説】
個別指導塾で中学内容の学び直しに取り組み、深刻な成績不振から脱出|数学I7点→53点・数学A17点→53点
中学の内容の学び直しをどう進めたらよいか迷う場合は、個別指導塾で解決できます。
「中高一貫校専門個別指導塾WAYS」で成績不審から脱出できた、攻玉社高校1年生の事例です。
入塾前、高校1年1学期期末テストでは数学I7点・数学A17点と、深刻な状況でした。
原因は、中学範囲の基礎が全く固まっていなかったためです。
そこでWAYSでは、次のように指導しました。
- 体系数学チャート問題集で中学内容の復習
- 基礎問題に絞って完全に解けるまで何度も解き直し
結果、高校1年2学期期末テストでは、数学I53点(+46点)・数学A53点(+36点)を達成しました。
詳しく知る:
中学内容からの基礎固めを、具体的にどのように進めていけばいいかわからない場合は、「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」へご相談ください。
学習計画の立案はもちろん、進路指導、学習相談、学習管理の4つの側面から学習コーチングを実施し、志望校合格までサポートいたします。
【実例紹介】数学の偏差値が伸び悩んだ中高一貫校生が、中学内容からの復習に着手
教師歴約30年の私が勤務している中高一貫校の、高校1年生のAさんの実例を紹介します。
大変真面目なAさんは、コツコツと勉強していて、定期テストでは安定して高得点を取っていました。
それでも、理数科目には苦手意識があり、数学は模試になると成績が伸び悩んでいました。高1最初の模試では、偏差値50を超えるのが精一杯でした。
定期テストは、範囲が決まっているので、ある程度、出題される問題の見通しが立ちます。これだと解けるのですが、模試で初見の問題が出ると解けませんでした。
解法を暗記しているだけで、本質的な理解が不十分だったようです。
Aさんは、一念発起して、夏休みに中学内容の復習に着手して、理解が不十分な単元を復習しました。
高校生になって復習すれば、中学の時よりも、しっかり理解できました。
これをきっかけに、少しずつ数学に自信が持てるようになり、成績も上昇傾向になってきたようです。
中高一貫校生の場合:中学内容の復習だけでは終わらせず、定期テストの得点UPまで目指す
中学内容を復習すれば、高校内容を理解しやすくなるはずです。一見遠回りのようですが、絶対に無駄ではありません。
むしろ、中学の復習を決意したお子さんは素晴らしいと思います。
しかし当然ですが、中学内容の復習だけでは、大学受験は成功しません。これを機会に、高校内容の理解を深めて、定期テストの得点UPに繋げましょう。
中高一貫校では、大学受験に最適化したカリキュラムを採用するケースが多く、学習の難易度が高いかわりに、定期テスト対策がそのまま大学受験につながるからです。
大学受験に不安を抱く中高一貫校生が、個別指導塾を活用して成績アップできた事例
獨協高校1年:英語30点台→60点・数学30点台→72点に点数アップ
この生徒は、入塾前は学習習慣がなく、成績は完全に低迷していました。中学内容の理解も不十分な状態でした。
WAYSでは、春期講習で中学内容の復習に着手しました。この段階で、中学内容を固めておかないと高校の学習が理解できないからです。
基本的なテキストを使って、完璧に理解するまで繰り返します。間違えた問題にチェックを入れて、自力で解けるまで徹底して指導をします。
こうした指導の成果として、表記のような点数アップを達成しました。今では、現状の成績アップに満足せずに、油断することなく勉強を継続しています。
成城高校1年:数学I16点→64点に点数アップ
この生徒は、入塾前は数学に苦手意識があり、基礎的な計算問題でもミスが目立っていました。
基礎から立て直す必要があるのは明白で、WAYSでは、中学内容に遡っての復習を指導しました。
WAYSでは、「反復練習」を重視しています。間違った問題は必ず解き直し、テスト前にもう一度解き直します。こうすることで確実に自力で解けるようになります。
こうした指導の成果として、表記のような点数アップを達成しました。数学の苦手を克服できたことで、勉強に自信を深め、今では英語の成績アップにも前向きに取り組んでいます。
中高一貫校生で成績が低迷し、大学受験に不安を抱えているなら、「中高一貫校専門個別指導塾WAYS」へ
大学受験に最適化されたカリキュラムで学ぶ中高一貫校生にとっては、学校の授業・定期テストが、そのまま大学受験対策となっています。
高校生になっても成績が低迷していて、大学受験に不安を抱えているなら、学校の授業・定期テストから立て直すのがセオリーです。
自分で学習計画を立てて勉強を進めるのが難しければ、「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」にご相談ください。
500校以上の中高一貫校の生徒を指導してきた実績があり、中高一貫校のカリキュラムを知り尽くしています。
学校の授業や定期テストのサポートを通じて、大学受験の基礎固めを進め、中高一貫校が大学受験モードに移行する高2の夏に合わせて、受験対策指導をスタートさせます。
- 偏差値50以下からでも逆転合格できるのはなぜ?
- 有名大学・難関大学の合格実績は?
- 勉強のモチベーションがない状態から、自分で勉強するようになる?
など、WAYSの大学受験対策指導の詳細は、こちらのページで確認してください。