大学受験の日本史は暗記だけじゃダメ?正しい勉強のコツ教えます
大学受験用の日本史は、暗記だけすればよいと思っていませんか?
日本史で高得点を狙うためには、暗記だけでは困難です。
共通テストの日本史でも問われるのは、与えられた資料を読み取り、回答できる読解力や考察力。
もっている知識をいかに使いこなせるかがポイントとなります。
ではどのように勉強すれば、そのような問題に対応できるようになるでしょうか?
この記事では、大学受験用の日本史の勉強のポイントと具体的な勉強法について解説します。
どのような参考書が必要かもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
このページの目次
大学受験の日本史の出題傾向
大学受験の日本史の出題傾向は、3つほどに分けられます。
暗記である程度対応できる「語句の選択・記述問題」と、応用力が試される「資料読解問題」「論述問題」です。
文系・理系問わず受験する共通テストでは正誤問題が多くを占めるものの、提示された資料や文献を読み取って回答する問題もあり、マークシート方式とはいえ身につけた知識を総動員して取り組む必要があります。
国公立大学の二次試験では論述問題が多く出題されており、暗記した知識を相手に分かりやすく伝える練習が不可欠です。
記述式の私立大学や国公立大学の二次試験を受ける場合は、語句を正確に漢字で書けることもポイントとなります。
大学受験用の日本史を学ぶ際のポイント
大学受験対策で日本史の勉強をする場合、範囲が広いだけに知識を身につけるためにも工夫が必要です。
日本史の勉強を始める前に、まずはご紹介する5つのポイントをおさえておきましょう。
語句の暗記だけに頼りすぎない
日本史の出題傾向からも分かるように、大学受験において日本史は暗記だけで太刀打ちできるものではありません。
もちろん語句を覚えることも重要ですが、高得点を狙うのであれば語句について分かりやすく説明できるようにしましょう。
流れで覚える
日本史を語句の暗記だけに頼らず勉強するには、物語のように「流れ」で覚えるのがベストです。
大学受験のように試験範囲が広い場合は、流れを意識することで語句に関連する事柄も頭に入りやすくなります。
誰かに説明することを意識して勉強すれば、論述問題にも対応できるようになるでしょう。
インプットとアウトプットのバランスに気をつける
語句や流れを覚えるインプットだけでは、時間が経つと忘れてしまいます。
インプットとアウトプットでより重要なのは、実際に問題集を解く「アウトプット」の方。
理想の比率は3:7です。
脳にしまった情報を引き出して使うことで「重要な情報である」と脳が認識し、知識が定着しやすくなります。
先取り学習も考える
中高一貫校のように授業の進度が速い学校であれば問題ありませんが、通常の公立校では授業が試験近くまで終わらない可能性があります。
そのようなときは、先取り学習も考えましょう。
先取りすることで、学校の授業の予習にもなります。
過去問を分析する
日本史だけに限りませんが、志望校の過去問分析も必ず行いましょう。
本命の大学は10年ほど遡ってどのような問題が出題されているのか確認します。
かなり細かい部分まで聞かれるのか?論述問題で何文字程度の文章を書く必要があるのか?などを調べることで、どのような対策を行うべきか分かります。
【大学受験対策】日本史の勉強法
日本史は正しい勉強法を実践すれば比較的成果が出やすい科目です。
ポイントをふまえて大学受験対策用の日本史の勉強法を確認しましょう。
参考書で流れをつかむ
まずは参考書で、歴史の流れをつかみましょう。
使用する参考書は、自分自身のレベルに合った講義系の参考書がおすすめです。
学校の教科書を使っても構いませんが、日本史が苦手な人やほとんど勉強してこなかった人は、教科書に対し抵抗感がある人もいるでしょう。
その場合は、初学者向けのイラストが豊富な参考書から取り組んでください。
ただし初学者向けの参考書はかなり情報量を絞って掲載しています。
ある程度理解できた時点で、もう少し難易度の高い参考書へ移行しましょう。
関連記事
【日本史編】中高一貫校生の大学受験対策用おすすめ問題集・参考書4選
用語や関連内容を覚える
ある程度流れをつかめたところで、一問一答系の参考書を活用しながら用語や関連内容を暗記します。
分からなかった部分は、もう一度講義系参考書に戻って語句に関連する事柄を確認しましょう。
読解問題や論述問題に答えられるようになるためにも、語句に関連する内容をふまえて人に説明できるくらいになるのが理想です。
ここまでがインプットの作業。
試験日から逆算していつまでに終わらせるべきか、スケジュールを決めたうえで進めましょう。
問題集でアウトプットする
知識の確認と定着のために、問題集に取り組みましょう。
基礎・標準・応用と段階的に取り組んでいきます。
標準問題が解けるようになったら、志望校の出題に近い問題集を選ぶとよいでしょう。
一度に複数の問題集には手を出さないようにしてください。
1冊を2度・3度繰り返し解いて、すべて解けるようになったら次の問題集へ進みます。
問題集は何冊解けばよいかは、残された時間によって異なります。
数多くこなすためにも、大学受験の勉強は早めに始められるとよいですね。
過去問を解く
過去問にも必ず取り組みましょう。
本命の大学は10年ほど、併願校でも5年ほどさかのぼって勉強します。
場合によっては、参考書にも載っていなかった語句が出てくるかもしれません。
知らない語句が出てきた場合は、取りこぼしをしないよう必ず調べて覚えるようにしてください。
アウトプットをしながら、インプットも行っていきます。]
まとめ
大学受験で日本史を選択する場合、語句の暗記だけでは高得点は狙えません。
語句に関連する人物や事件・事柄などもあわせて流れで覚えるようにしましょう。
インプット作業だけでなく、アウトプットにも力を入れてください。
インプットとアウトプットの割合は3:7です。
とはいえ「どの参考書が自分に合っているのか分からない」「今のままの勉強法で大丈夫か不安」といった心配もあるでしょう。
そのようなときは、プロの力を借りるのもひとつの方法です。
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