【日本史編】中高一貫校生の大学受験対策用おすすめ問題集・参考書4選
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【大学受験用】中高一貫校生向け日本史の問題集・参考書の選び方
「日本史は用語の暗記さえできれば、大学受験でも高得点が取れるはず」
このように考えて、日本史の受験対策はゆっくりで大丈夫と考えていませんか?
たしかに日本史は暗記が重要な科目であることは間違いありません。
しかし用語を暗記しているだけでは、得点できない科目でもあります。
用語の暗記と合わせて出来事の背景や内容、その後どうなったのかといったことを関連付けて覚えなければなりません。
そのためにも、正しい勉強法で適切な問題集・参考書を活用する必要があります。
では問題集や参考書は、どのような基準で選べばよいでしょうか?
目的に合った教材を選ぶ
日本史の問題集や参考書を購入する際には、目的にあった教材を選ぶことが重要です。
日本史の基本的な勉強法は、以下のような流れで行うのが効率的です。
【日本史の勉強の流れと適した教材】
①参考書で歴史全体の流れをつかむ(講義形式の参考書)
②基礎用語を覚える(一問一答方式の暗記集)
③問題集を解く(アウトプット用問題集)
①や②でインプットしたものを、③でアウトプットする流れです。
②や③でつまずいた際には、ひとつ前に戻って復習しながら再度知識を深めていきます。
難関大学を受験する場合は、さらに記述の練習や文化史の勉強などをする必要があるでしょう。
これらそれぞれに適した参考書や問題集を活用することで、知識がスムーズに定着します。
志望校や現状の学力に合った教材を選ぶ
日本史の勉強の流れはご紹介したとおりですが、同じ目的でも人によって選ぶべき教材が異なります。
例えば、日本史が得意である程度知識が身についている人と、歴史が大の苦手な人とでは、同じ教材を使っても理解度に差があります。
日本史が苦手な人は、より分かりやすい解説がされている教材が必要です。一方で、すでに歴史の流れを理解している人であれば、単語の暗記から始めても問題ない場合もあります。
そのため、自分のレベルや目的に合った教材を選ぶことが大切です。
【大学受験用】日本史のおすすめ問題集・参考書
では具体的にどのような問題集や参考書がよいのでしょうか?
今回は、日本史があまり得意でない人におすすめの4冊を、勉強の流れに沿ってご紹介します。
金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本(東進ブックス)
日本史の流れを知るためにおすすめの参考書が「東進ブックス」の『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』です。
「原始・古代史」「中世・近世史」「近現代史」「文化史」の4冊で構成されています。
またCDが付属されており、ホームページからパソコンへ音声のダウンロードも可能です。
深い知識が身についていない人が、各時代の必要最低限な流れを知るために便利な参考書で、イラストや地図も豊富に掲載されています。
語り口調で書かれているため、日本史が苦手で堅い文章を読むことに抵抗がある人におすすめです。
4冊ありますが、教科書よりも読みやすくスムーズに理解できるでしょう。
ただしあくまでも入門書のため、このまま一問一答方式の問題を解いても分からない用語が出てきます。
さらに深掘りできる参考書を1冊用意し、知識を深めてから用語の暗記へ進むことをおすすめします。
詳説日本史 改訂版 日B309(山川出版社)
もう1冊、日本史の流れを覚えるためにおすすめの本が「山川出版社」の『詳説日本史 改訂版 日B309』です。
これは参考書ではなく文部科学省の検定教科書となっており、すでに持っている人もいるかもしれません。
『詳説日本史 改訂版 日B309』は簡潔に歴史の流れを説明しており、重要な語句もしっかり盛り込まれています。
文章がきれいにまとまっているため、そのまま暗記できれば記述問題にも役立つでしょう。
ただし教科書のため書き方が堅く、読みにくい……と感じる人もいるかもしれません。
はじめて本格的に日本史の勉強をするなら『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』を勉強してから、こちらを読むとより理解しやすいでしょう。
またこの教科書とは別に『書きこみ教科書詳説日本史 改訂版(日B309準拠)』も販売されています。
穴埋め形式の参考書で、教科書の知識が身についているか確認したい人や、用語の暗記をしたい人におすすめです。
山川 一問一答日本史(山川出版社)
基礎知識の確認と用語の暗記におすすめなのが「山川出版社」の『山川 一問一答日本史』です。
『詳説日本史 改訂版 日B309』と同じ出版社のため相性がよく、合わせて活用することで、より効果を発揮します。
教科書に載っている日本史全範囲の用語4,600語を網羅しており、これがすべて解けるようになれば、用語の知識がかなり身についたといえるでしょう。
ただし日本史は、用語を知っているだけでは得点できない問題も数多くあり、用語と合わせて流れをしっかり覚える必要があります。
難関大学を目指し、さらに網羅性を求める人であれば「東進ブックス」の『日本史B 一問一答【完全版】2nd edition』もおすすめです。
はじめる日本史 要点&演習(Z会)
基礎の演習をしたい人におすすめの問題集が「Z会」の『はじめる日本史 要点&演習』です。
流れを理解し用語の暗記ができた段階で、アウトプットのために取り組む問題集になります。
最初に解説がありレイアウトも分かりやすく、日本史が苦手な人でも取り組みやすいでしょう。
さらに難しい内容に挑戦したい場合は「Z会」の『実力をつける日本史100題』もおすすめです。
どの問題集を解くとしても必ず複数回解き直しを行い、分からないところがない状態にしてからほかの問題集に取り組むようにしてください。
まとめ
日本史の問題集や参考書は、目的や学力に合わせた教材を選びましょう。
今回ご紹介した問題集や参考書は、日本史の基礎的な学力を身につけるためのものです。
志望校の過去問を必ず確認し、それ以上の学力が必要と判断した場合は、さらに難易度の高い問題集にも挑戦しましょう。
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