日本大学(日大)の内部進学の仕組みと「基礎学力到達度テスト」対策法
全国に付属高校が26校あり、毎年内部進学する生徒が全国から集まります。
内部進学の方法は3種類。
それぞれ重視する内容や選抜人数が異なります。
そこで今回は、日大の内部進学率や内部進学の仕組み・対策法をご紹介します。
「日大の内部進学を狙っているけれど、仕組みがよく分からない」
「日大の内部進学対策はどうすればよいだろう」
このような悩みをお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
このページの目次
日大の内部進学の仕組み
日大の内部進学率は、各学校によって大きく異なります。
40%台の学校もあれば80%近い進学率の学校もあるため、これから進学を希望する人は、志望校のホームページでチェックしてみましょう。
日大の内部進学は、次の3つの方式があります。
- 基礎学力選抜方式
- 付属特別選抜方式
- 国公立併願方式
3つのうちいずれかひとつ選択し、高校で推薦されたのち「適性検査」「筆記試験(小論文・作文)」「面接」などにより総合判断されます。
適性検査や筆記試験など何を行うかは学部ごとに異なるため、早めにチェックしましょう。
3つの方式で推薦募集枠が埋まらなかった場合は、追加募集が行われる場合もあります。
基礎学力選抜方式
「基礎学力選抜方式」は、日大の内部推薦の中でもっとも人数が多く、全体の7割ほどを占める方式です。
学力重視の方法で、基礎学力到達度テストの順位で、希望する学部に推薦されるかが決まります。
日大のすべての学部・学科で行われる方式です。
付属特別選抜方式
「基礎学力選抜方式」が学力重視の選抜方式なのに対し、内申重視で評価されるのが「付属特別選抜方式」です。
高校3年間の成績や取得した資格・課外活動などがポイントとなります。
また、志望学部のアドミッションポリシーに合致する学生を選抜することが目的となっているため、それに向けた対策が必要です。
日大の内部進学の3割程度を占める選抜方式ですが、実施しない学部や学科もあるため、注意が必要です。
国公立併願方式
「国公立併願方式」は「基礎学力選抜方式」同様に、基礎学力到達度テストの順位で志望学部・学科へ推薦が決まる方式です。
その名のとおり国公立大学のみ併願でき、不合格だった場合は、必ず日大の推薦された学部へ進学しなければなりません。
募集枠が少なく、すべての学部が実施するわけではありません。
日大の内部進学で必要な「基礎学力到達度テスト」とは
基礎学力到達度テストは、高1~高3の4月と高3の9月の計4回実施されます。
その中でも内部推薦の選考で活用されるのが、高1を除いた3回の試験結果。
3回それぞれ、科目や内部進学の比率が異なります。
これらの得点を、割合に合わせて得点化し、上位8割までに入った生徒が出願可能です。
基礎学力到達度テストの科目と点数配分
「基礎学力選抜方式」「国公立併願方式」で必要な高2・高3の3回の「基礎学力到達度テスト」の科目とそれぞれの比率は次のようになります。
学年 | 実施月 | 教科 | 内部進学の比率 |
---|---|---|---|
2年 | 4月 | 英語・国語・数学 | 2割 |
3月 | 4月 | 英語・国語・数学 | 2割 |
9月 | 英語・国語・数学 | 6割 | |
文系:地理・日本史・世界史などから1科目 理系:物理・化学・生物から1科目 |
10割 |
ポイントは、3年9月に実施される基礎学力到達度テストです。
英語・数学・国語が6割、理科・社会が10割と、比重がほかのテストに比べ大きく設定されています。
それまでのテストで成績が振るわなかった生徒も、ここで一気に挽回できる可能性もあり、誰もが気を抜けないテストとなります。
基礎学力到達度テストの難易度
基礎学力到達度テストはマークシート方式で行われ、教科書中心の基本的な問題が出題されます。
ただし、高3の9月に行われるテストは、それまでより難易度がぐっとアップします。
問題数も多いため、基礎を身につけつつ、素早く解けるようにしなければなりません。
日大で内部進学を狙う場合の対策法
日大で内部進学を狙う場合、「基礎学力選抜方式」もしくは「国公立併願方式」を考慮し「基礎学力到達度テスト」でよい成績をあげることを考える人もいるのではでしょうか?
そこでここでは、「基礎学力到達度テスト」を中心に、内部進学の対策法をご紹介します。
定期テスト対策をする
内申重視の「付属特別選抜方式」でもなければ、定期テストの成績は気にしなくても大丈夫と考えている人もいるかもしれません。
しかし、定期テストで身につけた知識は、基礎学力到達度テストでも役立ちます。
基礎学力到達度テストは、それまでに勉強した範囲から出題されます。
定期テスト対策をしっかり行い、基礎知識をあらかじめ身につけて置くことで、基礎学力到達度テストの勉強が進めやすくなるでしょう。
苦手科目をなくす
「基礎学力到達度テスト」は、すべての科目の配点が同じです。
そのため、ひとつでも苦手科目があると、足を引っ張ってしまう可能性があります。
毎日少しずつでも苦手科目の勉強を継続し、学力アップを目指しましょう。
どのあたりから苦手なのか?何が苦手なのかを明確にしたうえで、ひとつずつ苦手をつぶしていきます。
過去問に取り組む
日大の「基礎学力到達度テスト」は、出題傾向がほぼ毎年変わらないとされています。
そのため、過去問に挑戦することで、同じような問題形式に慣れることができ、出題傾向を探ることもできます。
学校で購入の申込みができる場合もあるようですが、清水書院から出版されている同じものを、通販サイトでも購入できます。
類似問題に取り組む
過去問を分析し、どのような問題が出題されるか分かったところで、類似問題にも取り組みましょう。
間違えた問題は繰り返し解き、完璧に解けるようにします。
また、基礎学力到達度テストは、問題数が多いため、問題に慣れたら時間を計って、スムーズに解けるように練習しましょう。
まとめ
日大への内部進学を考えたとき、ライバルは同じ高校の仲間だけでなく国内にある26の付属校の生徒がライバルです。
だからこそ、気を緩めずにしっかり対策をしていきましょう。
日大の内部進学といえば「基礎学力到達度テスト」対策は欠かせません。
普段から基礎知識を身につけるための勉強を行い、志望学部を目指してください。
「一人で勉強するのは不安」「勉強方法が合っているか分からない」といった不安のある方は「中高一貫校専門個別指導塾WAYS」へご相談ください。
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