【大学受験】理科がまったくできない偏差値40台からの勉強方法パーフェクトガイド
理科がまったくできない受験生が、まず偏差値50台、そして60台を目指し、志望大学に逆転合格するための具体的な勉強方法を解説します。
大事なのはまず、教科書に戻ること。基礎事項の暗記と理解に努めます。
そして基礎がある程度固まったら、教科書準拠問題集を周回しましょう。問題の解説に目を通すときは、1行ずつ理解することを意識してください。
この作業を徹底できれば、偏差値50のラインが見えてきます。
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このページの目次
理科が全くできない中高一貫校の受験生が、偏差値50にたどり着くためにやるべき4つの柱
まずは、定期テストや模擬試験で、安定して平均点をとるためにやるべきことを解説します。
なお、地学については、教科内容が難しく、試験科目として用意されていない大学もありますので、本記事では扱いません。
①教科書や参考書で基本事項を理解する・暗記する
まずは基礎知識のインプットからです。
教科書を軽視せず、参考書を併用しながら教科書レベルの知識を押さえましょう。
化学
無機化学・有機化学の基礎にあたる理論化学から勉強してください。
定義や公式、理論を丸暗記するのではなく、理解することを意識しましょう。自分で化学式などを作れるようになるイメージで勉強してください。
理論化学の参考書は、『橋爪のゼロから劇的にわかる理論化学の授業 改訂版』(旺文社)や『鎌田の理論化学の講義 三訂版』(旺文社)がオススメです。
また、無機化学・有機化学の参考書は、『橋爪のゼロから劇的にわかる無機・有機化学の授業 改訂版』(旺文社)や『福間の無機化学の講義 五訂版』(旺文社)、『鎌田の有機化学の講義 五訂版』(旺文社)がオススメです。
7割ほど覚えたら、教科書準拠問題集に取り掛かりましょう。
物理
物理は、公式の基本的な運用を理解することが大切です。
教科書に載っている問題をすべて自力で解けるようにしましょう。
生物
生物は暗記重視です。
参考書は『改訂版 大学入試 山川喜輝の 生物が面白いほどわかる本』(KADOKAWA)をオススメします。
7割ほど覚えたら教科書準拠問題集に取り掛かりましょう。
②教科書準拠問題集を完成させる!
教科書準拠問題集の基本問題→標準問題の順で解き進めてください。
難易度としては、大学入学共通テストレベルです。
教科書や参考書に戻りつつ、漏れがないよう丁寧に学習することが大切です。
9割以上の完成度になれば、標準レベルの問題集に進みましょう。
③標準レベルの問題集を少し進めよう!
中高一貫校に通っている場合は、定期テストの問題が難しく、また、お子さんの志望大学のレベルも高くなりがちです。
教科書準拠問題集で満足するのではなく、標準レベルの問題集もしっかり進めましょう。
4割くらいの完成度で偏差値50は十分狙えます。
色々な問題集に手を出すのではなく、良問揃いの問題集を1冊仕上げることを目指してください。
以下に、科目別のオススメ問題集を挙げておきます。
化学
『新課程2024 化学重要問題集 化学基礎・化学』(数研出版)
物理
『新課程2024 物理重要問題集 物理基礎・物理』(数研出版)もしくは『良問の風 物理 頻出・標準 入試問題集 -三訂版-』(河合出版)
生物
『新課程2024 生物重要問題集 生物基礎・生物』(数研出版)もしくは『生物[生物基礎・生物]基礎問題精講 五訂版』(旺文社)
④理科基礎ができていないならやり直す!
教科書や教科書準拠問題集の基礎問題で詰まるようなら、理科基礎の完成度が低い可能性があります。
まずは理科基礎について、教科書の理解→教科書準拠問題集の順に仕上げてください。なお、標準レベルの問題集に取り組む必要はありません。
問題演習をする際のポイント
自力で解けるまで周回する
問題演習をしていて分からない問題に直面したとき、解説を読めば解けた気になることはよくあります。
ただ、自分で1から考えて解答が書けなければ、解けるようになったとはいえません。
ノーヒントで解けるようになるまで問題集を丁寧に周回しましょう。最低3周はしたいところです。
1周目で、解けた問題には○、解けなかった問題には△×をつけ、2周目以降で、△×がついている問題を中心に解き直します。すべての問題に○がつくまで泥臭く周回してください。
ただし、時間が経つと、〇がついていた問題でも解けなくなる可能性はあります。
定期テストや模擬試験で間違えた場合は、類似の問題をもう一度解き直しましょう。
解説を1行1行理解し、不明点をそのままにしない
問題を解いたら、答えの正否にかかわらず、解説を確認するようにしましょう。
その際、どういうプロセスが踏まれているか、1行ずつ理解することが大切です。
不明点は、学校や塾の先生、友人などに聞いて早めに解消してください。
不明点をそのままにしておくと、何が理解できていないのかがわからなくなってしまいます。
理科の偏差値を50から60に乗せるための演習法
標準レベルの問題集を完成させよう!
国公立大学の二次試験で意外と差がつくのは、標準レベルの問題です。基本問題は多くの受験生が解けるので差がつかず、逆に応用問題は多くの受験生が解けないので差がつきません。
偏差値50にたどり着くためには、標準レベルの問題集を4割くらい完成させることが目標だと上述しましたが、そこから上を目指すには、さらに完成度を高めていくことが重要です。
8~9割の完成度を目標にしてください。
これを頑張るかどうかで、理科の実力が決まってくるといっても過言ではありません。
余裕があるなら応用レベルの問題集を少し進めよう!
標準レベルの問題集がほぼ完成したのなら、次はいよいよ応用レベルの問題演習に突入です。
ただし、理系理科2科目の負担は、並大抵のものではありません。全単元を網羅できるような時間的な余裕はそれほどないでしょう。
得意単元や苦手単元、志望大学で頻出の単元などに絞って取り組むことをオススメします。
以下に、科目別のオススメ問題集を挙げておきます。
化学
物理
生物
個別指導のプロの力を借りて大学入試で逆転合格を狙おう!
理科2科目を仕上げるには、かなりの労力が必要です。
数学や英語なども含め、偏差値50に届いていない教科が複数ある場合は、時間的な余裕はあまりないでしょう。
偏差値を上げて逆転するには、演習量を確保するしかありません。
ポイントを押さえた学習で効率よく学力を伸ばすためにも、プロのサポートを受けることを検討してください。
集団指導塾では個々の学習状況に合わせてくれない
集団指導塾でも、理科を苦手とする人向けの講座が設定されていますが、結局は個々の学習状況に合わせたものではありません。
個別指導できめ細やかな指導を受けるのがベストです。
質問もしやすいので、不明点をすぐに解消できます。
中高一貫校生専門塾WAYSのノウハウなら大逆転できる!
お子さんが中高一貫校に通われている場合、プロの個別指導で最もオススメなのが、中高一貫校生専門塾WAYSです。
WAYSの強みは、ハイレベルな教科指導に加え、学習習慣の改善にも力を入れていることです。
プロの講師による大学合格のためのロードマップ作成と進捗度の確認により、学習習慣を大幅に改善します。
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投稿者プロフィール
- 中高一貫校に勤めて10年になる中堅教師。卒業生を3度送り出し、中学生・高校生問わず指導経験が豊富です。自身も中高一貫校出身なので、中高一貫校のことを知り尽くしています。勉強に苦しむ生徒に向き合い、試行錯誤をする日々。そんな教師生活から得られた知見をお伝えし、全国の子供たちの力になれたらと思います。
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