共通テストの赤本は買うべきか?黒本・青本や解く際のポイントも解説

赤本
大学受験を控えてる高校生の中には、共通テストの赤本を買うべきか迷っている方もいるのではないでしょうか。

結論、共通テストを受けるのであれば、赤本は買うべきです。

出題傾向や問題の形式を把握できるだけでなく、今の自分の実力がわかるからです。

本記事では、赤本の特徴に加えて、黒本・青本との違い、問題を解く際の注意点などを解説します。


共通テストの赤本とは

共通テストの赤本
画像引用:共通テスト過去問研究 数学Ⅰ・A/Ⅱ・B

共通テストの赤本とは、教学社が出版している大学入試の過去問題集「赤本シリーズ」の共通テスト版のことです。

2024年度版では、共通テストに加えて、センター試験の過去問やオリジナル模試も収録されています。

なお、赤本シリーズは、2024年1月時点で、378大学689点が出版されています。

共通テスト赤本シリーズの特徴

過去数年間分の共通テストやセンター試験の過去問が収録されているのが特徴です。

シリーズ名 共通テスト過去問研究
出版社 株式会社世界思想社教学社
価格 1210円(税込み)
種類 英語(リスニング/リーディング)
数学Ⅰ・A/Ⅱ・B
国語
日本史B
世界史B
地理B
現代社会
倫理,政治・経済/倫理
政治・経済
物理/物理基礎
化学/化学基礎
生物/生物基礎
地学基礎
購入できる場所 書店やネット通販

例えば、2024年度版の「共通テスト過去問研究 英語(リスニング/リーディング)」の収録内容は以下の通りです。

  • 本試験3年分(2021~2023年度)
  • 追試験1年分(2022年度)
  • 試行調査(第1~2回)
  • センター試験2年分(2019~2020年度)
  • オリジナル模試

リーディングテストとリスニングテストがそれぞれ11回分ずつ収録されているので、問題数が少なくて困るようなことはありません。

共通テストの赤本と黒本・青本との違い

大学受験の問題集には、赤本以外にも、黒本や青本があります。

それぞれの特徴を紹介します。

黒本とは

共通テストの黒本
画像引用:株式会社河合出版

黒本とは、河合塾グループの河合出版が発行している共通テストの総合問題集です。

河合塾の「全国模試」が収録されています。

共通テストの出題形式や内容、難易度、時間配分を分析して作成されているのが特徴です。

シリーズ名 共通テスト総合問題集
出版社 株式会社河合出版
価格 1000~1430円(税込み)
種類 英語(リーディング)
英語(リスニング)
数学Ⅰ・A
数学Ⅱ・B
国語
物理基礎
物理
化学基礎
化学
生物基礎
生物
地学基礎
化学基礎/生物基礎
生物基礎/地学基礎
日本史B
世界史B
地理B
現代社会
倫理
政治・経済
倫理,政治・経済
購入できる場所 書店やネット通販

例えば「2024大学入学共通テスト実戦問題集 英語(リーディング)」の収録内容は以下の通りです。

  • 2023年度共通テスト本試験
  • 全統共通テスト高2模試
  • 全統共通テスト模試
  • 全統プレ共通テスト

青本とは

共通テストの青本
画像引用:駿台文庫株式会社

青本とは、駿台文庫が出版している過去問題集のことです。

過去問は共通テスト分のみで、センター試験の過去問はなく、オリジナル問題が収録されています。

解答・解説が別冊のため、使いやすいのがポイントです。

そのほか「共通テスト攻略のポイント」や「直前チェック総整理」が掲載されています。

シリーズ名 大学入学共通テスト実戦問題集
出版社 駿台文庫株式会社
価格 1100~1485円(税込み)
種類 英語(リーディング)
英語(リスニング)
数学Ⅰ・A
数学Ⅱ・B
国語
物理基礎
化学基礎
生物基礎
地学基礎
物理
化学
生物
日本史B
世界史B
地理B
倫理
政治・経済
現代社会
倫理,政治・経済
購入できる場所 書店やネット通販

例えば「2024大学入学共通テスト実戦問題集 英語(リーディング)」の収録内容は以下の通りです。

  • 本試験3年分(2021~2023年度)
  • 駿台オリジナル問題5回分

共通テストの赤本を買うべき理由

人差し指を立てている塾講師
共通テストの赤本を買うべきか迷っている方に向けて、買うべき理由を3つ紹介します。

  • 出題傾向を把握するため
  • 今の実力を測るため
  • 本番のシミュレーションを行うため

出題傾向を把握するため

赤本には数年間分の過去問が掲載されているので、出題傾向や問題形式、時間配分などを把握することが可能です。

孫子の兵法に「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という一説があります。

戦いに勝つには、まず相手を知ることが重要なのです。

今の実力を測るため

赤本を解いて自己採点をすれば、今の実力がわかります。

平均点と比較すれば、科目ごとの得意・不得意が明らかになるでしょう。

もっと細かく分析すれば、どの単元・分野が苦手なのかも把握することが可能です。

孫子の兵法でいえば、「己を知れば」の部分です。

志望校合格に必要な学力とのギャップを把握できるので、勉強計画も立てやすくなります。

本番のシミュレーションを行うため

過去問を解くことで、共通テスト本番の疑似体験ができます。

数年間分の過去問を解けば、共通テストに慣れるので、本番でも落ち着いて試験に臨めるでしょう。

また、制限時間内で最大限の成果を出すために、どのように解くべきかもわかります。

解く順番を考えたり、解かない問題を決めたりするなど、自分なりの解き方を確立できるのです。

共通テストの赤本を解く際のポイント

POINT
赤本はやみくもに解けばいいわけではありません。

以下のポイントを抑えて、効率的に勉強しましょう。

  • 試験時間と同じスケジュールで解く
  • 自己採点する
  • 間違った問題は解き直す
  • 苦手分野を見つけて復習する

過去問を解くのも大事ですが、間違えた問題を放置せずやり直すプロセスの方がもっと大事です。

本番のテストではないので、自己採点の結果に一喜一憂せず、コツコツと苦手分野をなくしていきましょう。

共通テストの赤本に関するQ&A

共通テストの赤本に関するよくある質問に回答します。

共通テストの赤本は何年分を解くべきですか?

一部、センター試験も含まれますが、直近の5年分ほど解くのがおすすめです。

あまりに古い年度の過去問の場合、現在の出題傾向と変わっている可能性があるので注意しましょう。

勉強計画の中に、共通テストの赤本に取り組む日を設けて、当日の試験スケジュールと同じ時間帯で解くのがおすすめです。

共通テストの赤本はいつ買うべきですか?

赤本が発売される4月に購入しましょう。

共通テストが近づいてくると、売り切れて変えなくなる可能性があるため、早めに購入しておくのがおすすめです。

解き始めるタイミングは人それぞれですが、遅くとも9月までには1回分を解きましょう。

間違えた問題や苦手分野を復習してから2回目以降に取り組む流れが理想です。

まとめ|「共通テストの赤本を買うべきか」解説しました

出題傾向や問題形式に慣れるためにも、共通テストの赤本は買うべきです。

黒本や青本もありますが、赤本の方が収録している過去問が多いので、特段のこだわりがない場合は赤本がよいでしょう。

すぐに解く必要はないものの、売り切れて入手しづらいリスクを考慮し、赤本が発売される4月に購入しておくのがおすすめです。

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