駒場東邦中学2年生 数学A 学年末試験講評
新入生の方の多くは入学式を迎えていると思います。新しい学年を迎える方はもう直ぐ始業式だと思います。
新学年の実力テストや宿題に追われている人も多いと思いますが、学校が始まる短いこの期間に、過去の問題を振り替えることも重要ではないでしょうか。
という前振りを致しまして、今回は駒場東邦中2年生の数学A学年末試験講評をします。
試験範囲と問題数
試験範囲は命題・論理・証明と順列・組み合わせです。中2の学年末で高校範囲に入っているのはさすが駒場東邦という感じですね。
大問が7問です。大問4までの命題・論理・証明に関してはやり方がわかれば時間のかかるものではありません。
逆に用語ややり方が分からなければ、まず問題の正答が出来ないので、この分野に対する理解が点数に強く影響します。
大問5からは、順列・組み合わせの問題です。この分野は解き方がパターン化されているので、演習量が足りない人は、1問問題を解くのに時間がかかり、時間内に問題を解き終えられなくなる可能性があります。
普段からの演習を大切にしましょう。
大門別講評
大問1
命題に関する説明文に用語を入れていく問題です。
教科書的な意味が分かっていれば2秒で答えが分かりますが、恐ろしいことに漢字で書けるものは漢字で書かないと減点や不正解になるようなので、漢字間違いしないように注意しましょう。
大問2
集合の問題です。
和集合や補集合など、基礎的な知識を活用できれば簡単に問題が解けます。
この手の問題を落とす人は
用語や記号の意味がわかっていない人
か
ベン図などを書く作業を怠りわけが分からなくなる人
が圧倒的に多いです。
先程書いた通り、この試験問題は量は物凄く多いわけではないので、適当に書かないできちんと問題に取り組みましょう。
大問3
対偶を用いた証明問題です。
対偶って何だっけ?という人はまずこの問題は解けません。
試験本番でこの問題が解けなかった人は、対偶とは何かをきちんと覚えて、この問題を解き直してしまいましょう。
大問4
条件の否定、命題の否定と真偽、命題間の必要条件と十分条件の判定がそれぞれ小問で出ています。
否定に関しては図を書けば2秒で分かるはずです。必要条件と十分条件もわからなくなったら図を書いてみましょう。
大問5
順列、組み合わせの問題です。
小問が6題あり、どれも基本的な問題とは言え、問題慣れしていないと酷く時間がかかる可能性があるものばかりです。
逆に、普段から問題演習量が足りている人にとっては、それ程脅威を感じることはないでしょう。
大問6
組み合わせの問題です。
小問が4題あり、特に(4)はきちんと考える必要がある問題です。
時間がかかると感じた場合は、思い切って次の問題を先に見てしまっても構いませんが、大問7がもっと難しいのでこちらを頑張ったほうが良いでしょう。
大問7
ボールを複数の箱に入れる組み合わせの問題です。
ボールの数がn個と文字になっているので、混乱する人が多いと思いますから、一度深呼吸して問題を解きましょう。
(2)は箱を仕切りに見立てて順列を作ってみて下さい。
まとめ
普段から基礎的な事柄を理解し、問題演習をこなしている人でないと、高得点が難しいテストです。
このテストで高得点が取れる人は、普段の勉強がきちんと出来ている人です。安心して下さい。
このテストで点数が取れない人は
基礎的な事柄の理解 もしくは 問題演習量
のどちらかが足りていません。
自分がどちらが出来ていないか把握して、以降の勉強に繋げましょう。
投稿者プロフィール
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