中高一貫校の「英語」落ちこぼれ対策は中学英語がカギ!本当に役立つ勉強法3ステップ

やる気を出した女子学生

 

中高一貫校で約30年の教師経験があるプロの視点から、英語で落ちこぼれないために、本当に役に立つ勉強法を紹介します。

中高一貫校・私立中学に入学以来、英語に苦手意識を持っていませんか?

英語は積み上げ教科。一度わからなくなると、それから先に習うことが理解できなくなります。そのまま放っておくと、高確率で落ちこぼれてしまうのです。

実際に中高一貫校で生徒を見ていても、英語が苦手な生徒の多くは、中学英語でつまづいています。それほど中学英語は大事で、意外にも難しいのです。

中学英語で落ちこぼれないためには、中学3年間で覚えるべき2400語〜2800語の英単語に対応し学校指定の文法問題集を使ってしっかり演習

さらに、予習→授業→復習のサイクルをきっちり回すことで、中高一貫校に対応した英語の実力を身につけることができます。

このページの目次

中高一貫校の英語で落ちこぼれないためには「中学英語」がカギ

落ちこぼれの原因は「使用するテキストの難しさ」

多くの中高一貫校・私立中学で、独自に選定した検定外教科書や、難易度の高い文法問題集を使っています。

教科書は

など。

文法問題集は

など。

これらのテキストはいずれもハイレベル。公立中学校で使う検定教科書と比較すると、レベル差は明白です。

中高一貫校では、中学英語だからと言って、油断は禁物です。

中高一貫校で実際に使用されている教科書の解説はこちら

最初が肝心。中高一貫校は公立中学の3年分の学習を2年間で終了

中高一貫校用教科書の難しさをもう少し深掘りします。

公立中学
(検定教科書)
中高一貫校・私立中学
(検定外教科書)
導入の基本単元(「be動詞」「一般動詞」の肯定文・否定文・疑問文) 丁寧に学習 早い段階で終了(年間の学習量が多いため、ゆっくり進めない)
難しい単元(不定詞・動名詞・分詞・関係代名詞など) 中学3年生で学習 中学2年生で学習(中学3年生からは高校の内容の学習を開始)

中高一貫校で使用されている教科書は、学習量が多く、学校では演習時間を十分に取ることができません。

その結果、宿題やテスト範囲の問題集の分量が多くなります。自宅学習がままならないと、定着しないまま授業が進んでしまいます。

中高一貫校用教科書では、気を抜いていると、中1〜2の段階で消化不良をおこす生徒が出てくるのです

苦手意識に要注意!定期テストは範囲が広く難易度が高い

教材もハイレベル。進度も早い。当然、定期テストは難しくなります。

基礎〜標準問題だけでは、中学入試を突破した同レベルの生徒のあいだで差がつきません。応用問題も出題されるので、高得点を取るのは決して簡単ではありません。

中1テストでも、平均点が60点台を下回ることがあります。見たこともないような点数を取ると、「自分は英語ができない」と苦手意識を持ってしまい、ますます英語を避けることにもなりかねません。

こなすだけの勉強では対応困難!英語が苦手なのは勉強方法に問題があるケースも

学校では、「単語を調べて」→「英文を和訳して」→「和訳を覚える」といった勉強法を指導されているかもしれません。

この勉強法だと、「ある程度、単語を知っていて、自分で英文を訳せる」程度の英語力が必要です。

「単語を知らない、英文は訳せない」ような英語力では対応できず、理解を伴わない、こなすだけの勉強になってしまうのです。

単語と文法が分からないと、英文読解(読める)も英作文(書ける)もできません。つまり、既習範囲の単語と文法の総復習が、苦手克服のファーストステップなのです。

これで落ちこぼれない!中高一貫校の中学英語をマスターする勉強法3ステップ

中高一貫校での約30年の教師経験から、中学英語で落ちこぼれない、本当に効果のある勉強法を解説します。

【ステップ①】単語を覚える〜必修単語数を知れば単語の大事さがわかる

学習指導要領によると、中学校必修単語が1600〜1800語。先取りカリキュラムの中高一貫校では、これを中学2年までに覚えます。

高校必修単語は1800〜2500語。うち高校基礎単語を800語〜1000語とすると、中高一貫校では、これを中学3年までに覚えます。

つまり、中高一貫校では中学3年間で2400語〜2800語を覚える必要があるのです。この単語数を覚えていないと、中高一貫校専用テキストで扱われる英文は読めません。

単語は、「発音できる」と「意味がすぐに思い浮かぶ」がポイント。発音できない単語は覚えれないし、すぐに意味が思い浮かばない単語は使えません。

このことを意識して、単語を覚えましょう。例えば、「book」なら「ブック」と発音すると同時に「本」とすぐに意味が思い浮かべばOKです。

「1日10語」のようなペースでは遅すぎます。これでは、いつまでたっても必要単語数をカバーできません。

「1日100語」のペースで繰り返します。最初は大変に感じるかもしれませんが、1単語の「発音」→「意味を思い浮かべる」を3秒ですれば、100語で300秒(5分)。

「100語/300秒」のセットを繰り返しましょう。

とにかく早いペースで繰り返すのが、単語を覚えるポイントです。

《おすすめ単語帳の紹介》

学校で指定の単語帳がなければ、次に紹介する単語帳を使って覚えましょう。

英単語の勉強法 完全ガイド

【ステップ②】文法は問題集で演習を重ねる〜授業を理解するには既習範囲の文法知識が必須

教科書の各レッスンには、ターゲットになる文法事項があります。まずは、各レッスンの文法のマスターが重要です。

前のレッスンの文法が分かっていないと、今習っているレッスンを理解できません。つまり、既習範囲の文法の総復習が必要。

文法は理解できたら終わりではなく、使いこなせるようになるのがゴールです。使いこなすには演習量が大事になってきます

「ニュートレジャー文法問題集」「5ステージ」「シリウス」といった学校指定の文法問題集を使って、十分に演習をしましょう。

学校指定の教科書と文法問題集を使うのが、最も効率的。なぜなら、中高一貫校専用テキストは、中学生用でも大学入試を見据えているからです。これらを使って勉強すれば、大学入試につながるのです。

何より、定期テストの点数が上がるので、モチベーションを維持しやすいです。

ある程度、スピード感が大事。というのも、ゆっくり勉強してたのでは、授業が先に進み、いつまで経っても追いつけないからです。

《英文法の復習におすすめの問題集・参考書の紹介》

『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく(Gakken)』

中高一貫校では中学2年までで中学英語3年分の英文法を学習します。中2〜中3生で中学レベル英文法を学び直したい人におすすめの問題集。

『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】(東進ブックス)』

中学3年で大学受験基礎英文法(公立中→高校の場合は高校1年生で学習分)を学習します。中3〜高1生で英文法を学び直したい人におすすめの参考書。

英文法の勉強法 完全ガイド

【ステップ③】授業についていく〜予習→授業→復習のサイクルで英語力UP

単語と文法が固まれば、授業を理解できます。

ここからは、しっかり授業についていきましょう。予習→授業→復習のサイクルを回せば、英語力は必ず上がります。

中高一貫校のカリキュラムは大学受験用に組まれています。授業についていくこと自体が、大学受験対策なのです

因みに、中高一貫校の生徒は、中学3年生になれば、英検2級に合格する人が出ます。

英検2級は高校卒業程度のレベルとされているので、中高一貫校の英語の授業がいかにレベルが高い(=中学時代に高校内容を先取り学習する)のかがよくわかると思います。

中高一貫校の英語の落ちこぼれ対策には「中高一貫校専門塾」を選ぶ

「英語」で落ちこぼれないためには正しい学習方法と豊富な演習がカギ

授業が理解できていない場合は、既習範囲の単語と文法の総復習。それから学校教材を使った豊富な演習量が大事です。

単語と文法が分かれば授業の理解度がグッと上がります。

あとは予習→授業→復習のサイクルを回し、授業についていけるようにしましょう。

こうした予習・復習や、問題集の演習は、自宅学習で対応することになります。しかし、苦手なお子さんも少なくありません。

中高一貫校専門塾だから本当に必要な指導ができる

もしも、お子さんが自学が苦手なら、「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」に相談してみてください。

WAYSは中高一貫校専門塾として、中高一貫校の独自のカリキュラムに完全対応した指導を強みにしています。

実際の学校教材を使って、定期テストまでにテスト範囲を3周します。自学が苦手なお子さんでも豊富に演習を重ねれます。

毎回の指導の最後の30分は、間違えた問題の解き直しや、次回の指導の冒頭は確認テストを行います。これなら、自然に知識が定着します。

WAYSで多くの生徒が苦手を克服しています。実際に、93%の生徒が定期テストが平均点以下で入塾をしていますが、92.9%の生徒が成績を伸ばしています。

中高一貫校生が「英語」落ちこぼれを克服した例を紹介

WAYSで「英語」落ちこぼれを克服した生徒が数多くいます。早めの対策を心がけたことが良い結果に繋がりました。

英語は正しい学習方法で時間をしっかりかければ必ず苦手は克服できます。お子さんの英語の苦手を克服した方は参考にしてください。

浅野中3年:英語A59点→85点にアップ!

この生徒は中高一貫校専用教材『NEW TREASURE』(以下ニュートレジャー)の対応に苦慮していました。

独自に課される「例文暗唱」に時間が取られ、ニュートレジャーやプリントの対策が不十分だったのが低迷の原因でした。

学力不足というよりも学習量不足が成績低迷の原因になっており、中高一貫校生ではよくある現象と言えます。

絶対的な学習量を確保するところから始め、WAYSの「試験範囲3周ルール」を徹底したところ順調に成績が向上。

ニュートレジャーでは、中3ではすでに高校の学習内容が始まっています。早めの対策が功奏した好例です。

学習院女子中等科2年:英語A42点→54点 英語B31点→89点

この生徒は、惜しいミスが目立ち点数が低迷していました。この生徒の学校でもニュートレジャーを使っているのですが、文法の理解が不十分だったようです。

ニュートレジャーでは中2の段階で、本来なら中3で習う文法が含まれています。ハイレベルなので、ついていけなくなる生徒が必ず出てしまうのです。

ニュートレジャーはしっかりと理解するだけでなく、十分な演習量が好成績を取るには必要です。

普段から単語の暗記を徹底し、新しく習った文法はその都度理解するように計画的に学習を進めました。更に試験期間を使って総復習をします。

オーソドックスなやり方ですが、このように、学習量をしっかり確保できれば、必ず成績は伸びます。英語学習は積み重ねです。成績が上がるにつれて授業の理解度も高まったようです。

WAYSの成績が上がった実績

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投稿者プロフィール

ひろ先生
ひろ先生
中高一貫校指導歴30年のベテラン教師です。勉強が得意な生徒から苦手な生徒までたくさんの生徒を指導してきました。念願叶っての中高一貫校だと思います。充実した6年間を過ごして欲しいものです。ベテランならではの視点で悩みに寄り添ったアドバイスを心がけます。ちなみに2人の子供も中高一貫校に通っています。保護者としての目線も大事にします。

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