【初受験者向け】国公立・私立別大学受験の仕組みについて分かりやすく解説!


大学受験はもっともスタンダードな「一般選抜」のほかにも「学校推薦型選抜」や「総合型選抜」といった受験方法があります。

これらは大学によって試験内容が異なることも多く、仕組みが非常に複雑です。
志望校だけでなく併願校の受験科目や試験内容も把握しておく必要があります。

受験する大学、試験方法によっては、多くの科目を勉強したり面接・小論文などを対策したりすることにもなりかねません。

この記事では、大学受験の仕組みを国公立・私立大学に分けて詳しくご紹介します。

少しでもお子さんの負担を減らし、合格しやすい受験方法を見つけてあげたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

【大学受験の仕組み】大学受験の方法は全部で3つ

大学受験の方法には「一般選抜」「学校推薦型選抜」「総合型選抜」の3種類があります。
それぞれの特徴を把握したうえで、どの受験方法が向いているか検討しましょう。

一般選抜

一般選抜はもっとも一般的な受験方法で、各大学独自の学力試験で合否を判断するものです。

試験内容や科目数は大学によって異なり、志望校に合わせた対策が必須です。
一般選抜は主に前期・後期に分かれており、日程は以下のように進みます。

学校推薦型選抜

学校推薦型選抜とは、学校長の推薦をもらって受験する選抜方式で「指定校制」「公募制」の2種類があります。

どちらの方法も高1の1学期から高3の3学期までの全科目の成績を平均化した内申点(評定平均)が重要です。
そのため、高校入学後から定期テストでは上位を狙う必要があります。

試験は11月から12月にかけて実施され、合格発表は12月以降です。
ただし独自の学力テストの代わりに共通テストを課す大学では、合格発表が1月下旬から2月上旬とかなり遅くなります。

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総合型選抜

総合型選抜(旧AO入試)は、大学が公表しているアドミッションポリシー(各大学の求める学生像をまとめたもの)に合った学生を、書類・小論文・面接などで選抜する方法のことです。

受験生は、取得した資格や志望校入学後にやりたいことなどによって、いかに自分自身が志望校の求める学生に近いかアピールします。
単なる学力だけでなく、思考力・判断力・表現力など学生をあらゆる面から見るのが特徴的です。

選考は9月から、合格発表は11月以降とスピーディーに進みます。

ただし大学によっては、願書提出前にエントリーが必要な場合や、オープンキャンパスへの参加が必須となっている大学もあります。3年生の春ごろから志望校のホームページなどでこまめに情報を収集しなければ、受験のチャンスを逃してしまう可能性もあるため注意が必要です。

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国公立編|大学受験の仕組み

ここからは受験者数の多い一般選抜について、国公立・私立に分けてご紹介します。

国公立大学の一般選抜は「共通テスト(旧センター試験)」と「2次試験」の合計得点で合否が決まります。

共通テスト

国公立大学の一般選抜では、共通テストの受験が必須条件です。
多くの大学では5教科7科目(もしくは6教科8科目)の受験が必要であるため、私立大学の受験に比べ、多くの対策を講じなければいけません。

注意点は、共通テスト後の「足切り」です。
足切りとは2次試験の受験を制限するもので、正式には2段階選抜と呼ばれます。

これは2次試験の受験者数を減らし、大学側の負担を減らすことが主な目的です。
大学側が決めた倍率に収まるように、明らかに得点の低い学生や大学側が定めた得点に満たない学生を足切りします。

2次試験があるからと共通テストをなおざりにすると、受験資格すら得られない可能性があるのです。

足切りは受験の年によって実施する大学が異なります。
足切りを実施する可能性がある場合は募集要項に掲載されているため、必ずチェックしておきましょう。

2次試験

2次試験は、共通テストの結果をみて志望校に出願します。
試験の結果によっては、志望校をワンランク上げることや逆に下げることも可能です。

主に前期・後期に分かれており、公立大学の中には「中期試験」を設けている場合もあります。

受験する大学は前期・後期ともに同じ大学でも、別の大学でも可能です。
前期・後期で同じ大学を受験する場合、それぞれの試験内容は大きく異なります。
一般的に後期の方が難しい傾向です。

私立編|大学受験の仕組み

私立大学は国公立大学とは異なり、試験日程さえ重ならなければ何校でも受験が可能です。

私立大学の一般選抜は、大きく分けると共通テスト利用方式と一般方式に分けられます。
ただし選抜方法は英検や漢検の活用、特定科目の配点比率だけ高めるなど多様化しており、それぞれの大学に合わせた対策が必須です。

共通テスト利用方式

私立大学で共通テストを利用する大学は非常に増えており、およそ9割に上っています。

中には共通テスト+独自テストで合否を判断する大学も。しかし多くの大学は独自の試験は実施せず、共通テストの結果のみで合否を判断します。

都市部の大学まで出て受験するのが難しい地方在住の受験生は、近隣で実施される共通テストを受けるだけで済むため、非常にメリットの大きい受験方法といえるでしょう。

また共通テストで必要な科目数は3教科以下と少なく、国公立大学と比べて対策しやすい点もポイントです。
ただし一般方式よりも募集定員が少なく、難易度が高くなりやすい点は注意が必要です。

一般方式

私立大学の一般方式も国公立大学同様に、前期・後期(2期入試など呼び方が異なる場合も)に分けて実施する大学が多い傾向にあります。

万が一前期が不合格でも、その結果を待って後期に出願できるため、志望校への再チャレンジも可能です。
ただし、募集人数は少なく倍率が高くなりやすいため、かなり狭き門です。

私立大学の試験内容は3教科の学力試験が基本です。中には1教科・2教科のみで受験できる大学もあります。

まとめ

大学受験の仕組みは非常に多様化しており、国公立・私立の違いだけでなく、選抜方法の違いでも対策が大きく異なります。

受験生にとっては、さまざまな対策を講じなければならない一方で、志望校を受験するチャンスがそれだけ増えるわけです。
親御さんもこまめに志望校のホームページをチェックし、チャンスを逃さないようフォローしてあげるとよいでしょう。

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