チャート式の種類とレベルを徹底解説!おすすめの勉強法も紹介

数学の参考書の定番である「チャート式」ですが、全部で9種類もあるため、以下のような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

  • どれを選べばよいかわからない
  • 自分に合わないレベルのものを購入してしまった
  • 学校で配布されて使っているものの、うまく使いこなせていない

チャート式は自分のレベルに合ったものを選び、例題と類題のみを解くなど、効率的に使うのがおすすめです。

本記事では、チャート式の種類とレベルを徹底解説します。

チャート式の使い方・勉強法も紹介するのでぜひお役立てください。

なお、首都圏と関西圏を中心に教室を展開する「中高一貫専門塾WAYS」では、学校教材を用いて1コマ120分の指導を行っています。

学校でチャート式を使っているものの、うなく使いこなせていないようであれば、お気軽にご相談ください。

【数学の参考書の定番】4色チャート

定番の4色チャートの難易度は以下の通りです。チャート式の難易度

画像引用:数研出版

※本記事で掲載している問題集の画像もすべて数研出版より引用

各色について、中高一貫校専門塾の立場から詳しく解説します。

基礎の白チャート

白チャート

白チャートは、数学が本当にできない、数学アレルギーな人におすすめのチャートです。

解説も初学者向きですし、exercise(演習用問題)も例題も見れば解けるようになります。

授業についていきたい、テストで平均点を取りたい方におすすめです。

基礎的な内容はカバーしているものの、発展的な問題は少ないため、白チャートのみでは高得点を獲得しづらいのが弱点です。

高得点狙いの人はほかの問題集などと併用してもいいかもしれません。

標準の黄チャート

黄チャート

黄チャートは、授業や教科書にはついていけているが、実践問題になるとつまずく人におすすめです。

exerciseも白チャートほど簡単でもなく、適度な難易度なため、応用力の強化にも使えます。

数学が必要な文系学部の受験を考えている人はこの色で十分対処できます。

難易度は易しめなので、数学の応用力を高めたい理系の方が使うのには向いていません。

発展の青チャート

青チャート

青チャートは、チャート式の中で特に人気のある参考書です。

教科書や授業もある程度余裕をもって理解でき、どんどん実践問題もこなしたい人におすすめです。

黄チャートに比べexerciseの難易度も高く、解説もかなり詳しく書かれています。

多くの理系学部や最難関大学の文系学部の入試対策にも向いています。

あまりに有名すぎて自分のレベルに合っていない方でも、ついつい購入してしまう傾向も。

自分のレベルにあっていないと、効果は期待しづらいので、白チャートや黄チャートの問題が解けないようであれば、青チャートを使うのは避けるべきです。

最強の赤チャート

赤チャート

赤チャートは、教科書や授業、実践問題も難なくこなすことができ、高校数学を極めたい方におすすめです。

旧帝大(東京大、京都大、北海道大、東北大、名古屋大、大阪大、九州大)レベルで、数学を得点源としたい人に最も適しています。

問題の難易度が高いものの、解説もわかりやすく書かれてあり、「青よりも使いやすい」という生徒も。

実際に「赤まではやらずに青で十分」という生徒も多く、青チャートをやった後に赤チャートをやるのは効率が悪いケースもあります。

青を持っているなら青、赤を持っているなら赤を、繰り返しやるのがおすすめです。

学校カリキュラムに沿って、学校教材を用いて指導するWAYSでは、チャート式をはじめ、中高一貫校の様々な教材に対応しています。

指導料金や成績が上がる仕組み、特長を知りたい方はWebパンフレットをご覧ください。

【お役立ち資料】成績アップのための勉強法大全〜定期テスト対策編〜

専門的な対策に適した5色チャート

ここから紹介する5種類のチャート式は、専門的な対策に適しているのが特徴です。

共通するのは「これ一つでは数学対策はできない」という点。

あくまで定番の4色チャートの補助的な役割に過ぎずません。

また、主に受験対策を目的としているため、定期テスト対策には向いていません。

基盤のスカイチャート

スカイチャート

スカイチャートは、数学の最も基礎的な部分がコンパクトにまとまっているのが特徴です。

白チャートと同程度の難易度ですが、問題数が少ないため、基礎からしっかり数学を勉強したい方は白チャートがよいでしょう。

一方、ページ数は160ページと、白チャートの1/4程度なので、効率よく復習したいという人に向いています。

共通テストの緑チャート

緑チャート

緑チャートは、スカイチャートと同様に、網羅性は低いものの、数学に勉強時間を割けなかったり、共通テストのみで数学を使ったりする方に向いています。

共通テスト用ですが、国公立大学の二次試験直前に復習用として使うのもアリです。

入試対策の紫チャート

紫チャート

紫チャートには、「入試必携168」と「入試によくでるこれだけ70選」があり、前者がインプット用、後者がアウトプット用と使うのがおすすめです。

「入試必携」は文系、理系で分かれており、「どの公式を使い、どのように解くか」わかりやすくがまとめられています。

「入試によくでるこれだけ70選」は数Ⅰ・AとⅡ・Bに分かれており、頻出問題や問題分析が掲載されています。

緑チャートよりも量が少ないですが、難易度はやや高めです。

国公立大学の二次試験で、数学を受験する方が復習用として使用するのがおすすめです。

極みの黒チャート

黒チャート

黒チャートには、「医学部入試数学」と「数学難問集100」の2種類があります。

「医学部入試数学」は、全国の医学部の問題を収録したものです。

医学部といっても大学間のレベルに幅があるので、「数学難問集100」ほど難しくはありません。

大学別に問題の分析がされているため、医学部の数学対策として活用するのがおすすめです。

大学は決めていないものの、とにかく医学部に進学したいという人はぜひ手に取ってみてください。

「数学難問集100」は前半45問、後半55問に分かれています。

前半はある高校数学についての学習が完了している方なら解けるレベルです。

一方、後半55問は赤チャートよりも難易度が高く、「数学マニアなら楽しめるのでは?」というレベルの問題が並んでいます。

大学入試数学テーマ30

大学入学数学テーマ30の問題集

大学入試数学テーマ30は、数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B、数学Ⅲのあらゆる知識を用いて解くような、複合問題が収録されています。

問題を解く際に、「どの分野の知識を使えばよいか」を考えさせらるため、本番を意識した問題演習を行うことがが可能です。

青チャートの発展という位置づけですが、問題の難易度はそこまで高くなく、入試問題入門くらいのレベルです。

チャート式の使い方・勉強法

チャート式は収録されている問題数が膨大なため、効率的に学習を進めるには、解く順番を考えなければなりません。

ここでは、チャート式を使って効果的に実力をつける勉強法を紹介します。

難易度順に問題を解く

チャート式の各問題には、難易度が1から5までの5段階で示されています。

まずは、難易度1〜3の問題を集中的に解いていきましょう。

難易度4、5の問題は、基礎的な問題が解けるようになってから取り組むのがおすすめです。

自分のレベルに合ったチャート式を選んでいる場合、高難易度の問題は手ごわいでしょう。

逆に、難易度4、5の問題が簡単に解けるようであれば、そのチャート式のレベルが自分には低すぎるということです。

より高いレベルのチャート式や他の問題集に挑戦しましょう。

また、間違えた問題は必ず解き直すことが重要です。

一度解説を見て理解した気になっても、時間が経つと再び解けなくなることが多いからです。

例題と類題を中心に学習する

理想は全ての問題を解き、間違えた問題は完全に理解するまで解き直すことですが、現実的に数学に割ける時間は人それぞれ異なります。

定期試験や受験までの時間が限られている場合や、他の教科の学習に多くの時間を要する場合は、問題を絞って解くことも検討しましょう。

チャート式には多くの問題パターンが例題で紹介されているため、例題とそのページ内の類題を解くだけでもかなりの実力がつきます。

ただし、例題や類題を解く際は、解説が見えないように隠しながら取り組むことが大切です。

解説を見ながら解いても、本当の実力はつかないからです。

チャート式を使った勉強法のポイントは、自分のレベルに合わせて問題を選び、着実に学習を進めていくこと。

難易度の低い問題から始め、例題と類題を中心に学習することで、効率よく実力をつけることができるでしょう。

なお、効率的な勉強法がわからない、家で勉強できないという場合は、塾のサポートを受けるのがおすすめです。

中高一貫校に特化して指導を行っているWAYSの指導料金や特長を知りたい方は、Webパンフレットをご覧ください。

チャート式を使った指導の成績アップ事例

これまでに500校以上の中高一貫校生を指導してきたWAYSの、チャート式を使った成績アップ事例を3つ紹介します。

以下のように、多くの生徒が成績アップを実現しているのでぜひ参考にしてみてください。

成績アップの事例

開智中2年:数学が25点→69点にアップ!

中学2年の10月に入塾した開智中学校の生徒は、入塾前の2学期中間テストで数学(解析)が25点と苦戦していました。

自宅学習はしていたものの、集中して取り組めておらず、学校独自の教科書や授業内容も理解できずにいました。

そこでWAYSでは、基本的な考え方や解き方が理解しやすい「チャート式数学 I+A」(黄色チャート)を用いて指導。

例題の確認や、間違った問題の練習を繰り返すことで、解き方の流れを身につけていきました。

さらに、質問しやすい環境の中で、講師からのアドバイスを受けながら、効率よく問題を解決していったのです。

その結果、入塾から9ヶ月後の中学3年1学期期末テストでは69点と、大幅な成績アップを実現。

問題集を最低3周解くことで、解法を確実に定着させることができました。

WAYSの2時間の指導を通して、効率的な学習法を身につけ、今後は平均点+10~20点をキープすることを目指しています。

本郷高校1年:数学Aが33点→54点にアップ!

本郷高校の中学3年生は、高校数学の成績が伸び悩み、入塾前の2学期中間テストでは、数学Aが33点と低迷していました。

学校の問題集に取り組んでいたものの、テスト前の復習や繰り返し演習が不足し、長期休暇中の宿題も滞りがちでした。

そこでWAYSでは、定期テスト問題の多くが掲載されている「チャート式 基礎からの数学」(青チャート)のテスト範囲を、試験までに3周することを目標に指導。

毎回の授業で、1周目の演習、間違えた問題の解き直しによる2周目を徹底し、テスト前には3周目を完了して万全の対策を行いました。

その結果、2学期期末テストの数学Aは54点と大幅にアップ。

また、講習を受講したことにより長期休暇中の宿題にも確実に取り組めるようになりました。

早稲田実業中等部2年:数学2科目で64点アップ!

早稲田実業学校中等部1年の12月に入塾した生徒は、入塾前の2学期中間テストで数学(1)が41点、数学(2)が18点と大きく点数を落としていました。

部活動に追われ、自宅学習の時間が十分に取れず、小テストや宿題をこなすので精一杯。

テスト対策が満足にできないまま本番を迎えていたのです。

そこでWAYSでは、週3回の120分授業を有効活用し、小テスト対策や宿題、学校教材である「チャート式 体系問題集幾何」の演習を集中的に行いました。

つまずいた問題は講師に質問し、その場で理解を深められる環境を整えたのです。

これにより、勉強時間の確保と効率アップを図りつつ、数学への自信と学習習慣を着実に身につけていきました。

さらに、テスト前には適切な学習計画を立案。

「チャート式 基礎からの数学」の問題を2周するという明確な目標を設定し、理解が不十分だった単元を徹底的に復習していきました。

その結果、2学期期末テストでは数学(1)が62点、数学(2)が61点まで大幅に点数を伸ばし、2科目で64点アップを実現。

学習量を確保すれば、高得点につながることを証明しました。

WAYS生の保護者の声を知りたい方は、ぜひインタビュー記事もご覧ください。

まとめ|チャート式に対応するなら専門塾の活用を

チャート式は全部で9種類あり、自分のレベルに合ったものを選び、例題と類題を中心に学習することが効果的です。

チャート式を使った効率的な勉強法がわからない場合は、教材に対応した塾でサポートを受けるのがおすすめです。

中高一貫専門塾WAYSでは、500校以上の中高一貫校生の指導実績をもとに、一人ひとりに合わせてカリキュラムを作成し、指導しています。

定期テスト対策や内部進学対策、大学受験対策に対応しているので、勉強でお困りの際はお気軽にお問い合わせください。

現状の悩みや課題をヒアリングさせていただき、最適な提案をさせていただきます。

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中高一貫校専門 個別指導塾WAYS 編集部
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英語、数学をメインに指導を行っています。

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