実は9種類!?すべてのチャート式の種類&レベルを解説!

数学界で有名な参考書として『チャート式』があります。

高校数学の参考書においてベストセラーを誇っており、ネット通販サイトでも売り上げ上位に君臨し続けています。

しかし、一言にチャート式といっても多くの種類があり、レベルによって分けられています。

そのせいで、自分に合わないレベルのものを購入してしまう人も…。

今回はそんなチャート式の種類&レベルについて解説していこうと思います。

有名な4色に加え、他ではあまり紹介されていないチャートについても記述します。

※高校数学用のみの紹介です。

軸の4色チャート

基礎の白チャート

白チャート

数学が本当にできない、数学アレルギーな人におすすめのチャートです。
解説も初学者向きですし、exercise(演習用問題)も例題も見れば解けるようになります。

授業についていきたい、テストで平均点を取りたい人でも安心して使用できます。

弱点は、これだけでは高得点につながりにくいということです。
基本的な内容はカバーしている分、発展的な問題については不足しています。
高得点狙いの人はほかの問題集などと併用してもいいかもしれません。

標準の黄チャート

黄チャート

授業や教科書にはついていけているが、実践問題になるとつまずく人におすすめです。
exerciseも白ほど簡単でもなく適度な難易度なため、軽い応用力を身につけられます。

数学が必要な文系学部の受験を考えている人はこの色で十分対処できます。

弱点は、少し難しい応用には適していないことです。
理系の人が使うには、少し易しすぎるという印象です。

発展の青チャート

青チャート

チャート式の中で最も使用率が高い色です。

教科書や授業もある程度余裕をもって理解でき、どんどん実践問題もこなしたい人におすすめです。
黄色に比べexerciseの難易度も高く、解説もくどいほど詳細です。

多くの理系学部や最難関大の文系学部の入試対策にもぴったりです。

弱点は、あまりに有名すぎてレベルに関係なく所持してしまう可能性があることです。
学校で買わされたり、おすすめされたからなんとなく買ったetc…
理由はいろいろあるかと思いますが、本当に自分のレベルにあっていないと、まったく使うことができません。
白や黄に書かれている問題がわかっていないなら、青を使うのは避けるべきです。

最強の赤チャート

赤チャート

教科書や授業、実践問題も難なくこなすことができ、高校数学を極めたい人におすすめです。
問題の難易度が高いのに解説もわかりやすく、人によっては青よりもいいとしています。

旧帝大レベルで、数学を得点源としたい人に最も適しているでしょう。

弱点は、青とレベルがさほど変わらないことです。
かつては赤はオーバーワークと言われていましたが、2017年の改訂により、従来のものよりとっつきやすくなりました。
そのため青をやった後に赤をやる、というのは効率が悪くなり得ます。
青を持っているなら青、赤を持っているなら赤を、それぞれ繰り返しやるほうが効果的です。

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専門の5色チャート

ここからは上記4色に比べてマイナーな5チャートを紹介します。

これらの特徴は、それぞれ専門的な対策をすることができるという点です。

共通する弱点として「これ一つでは数学対策はできない」ということが挙げられます。
あくまで軸の4つのチャートの補助的な役割に過ぎないので、この点は注意しましょう。

また、受験用であるため、定期テスト対策は不得手です。

基盤のスカイチャート

スカイチャート

数学の最も基礎的な部分がコンパクトにまとまっているのが特徴です。

白チャートと難易度的にはさほど変わりません。
異なっているのはその網羅性で、スカイチャートは軸の4色に比べると例題数やページが少ないです。

そのため、それほど解説が充実しているわけではなく、ゼロから始める分には白チャートに軍配が上がります。
一方その薄さは、一度数学をやったが完全に忘れてしまった、軽く復習したいという人にとっては活きるものとなるでしょう。

共通テストの緑チャート

緑チャート

こちらもスカイと同様、網羅性は低いです。
しかしこれは逆に、あまり数学に時間が割けなかったり、共通テストのみで数学を使う人にはぴったりということです。

共通テスト用ではありますが、二次試験直前に確認用として使うというのも可能です。。

ちなみにこれは「みどりちゃーと」ではなく「りょくちゃーと」と読むそうです。

入試対策の紫チャート

「入試必携168」と「入試によくでるこれだけ70選」があり、前者がインプット、後者がアウトプット用です。

「入試必携」の方は文系、理系で分かれており、どの公式を使いどう解くかがまとめられています。
「入試によくでる」の方は数Ⅰ・AとⅡ・Bにわかれており、頻出問題や問題分析が掲載されています。

緑チャートよりも量が少ないですが、その分難易度はやや高めです。
こちらは二次試験でも数学をガンガン使う人が確認用として使用するのがおすすめです。

極みの黒チャート

黒チャート

「数学難問集100」と「医学部入試数学」の二つがあります。

「数学難問集100」は前半45問、後半55問に分かれています。
前半はある程度高校数学についての学習が完了している人なら解けるレベルですが、後半55問は赤チャートよりも難易度が高く、数学マニアなら楽しめるのでは?というレベルの問題が並んでいます。

「医学部入試数学」は、全国の医学部の問題を収録したものです。
医学部と一言にいっても大きくレベルに幅があるので、全体的には難問集100ほど難しくはありません。
大学別に問題の分析がされているため、「医学部対策本」として使用することができます。
どこの大学か決めてないけどとりあえず医学部に進学したいという人はぜひ手に取ってみてください。

大学入試数学テーマ30

大学入試数学テーマ30

こちらは色が青なので、固有の名前で呼びます。

特徴としては、Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲの知識すべてが必要な複合問題が載せられています。
「この問題にどの分野の知識を使えばよいか」を考えさせらるため、より本番を意識した問題演習ができます。

青チャートの発展という位置づけですが、問題の難易度はそこまで高くなく、入試問題入門くらいのレベルです。
とはいっても、ある程度数学の解き方が入っていないと太刀打ちできないため、初心者向けというわけではありません。

まとめ

こんなにチャートがあるなんて!と思った人もいたかと思います。

ただ、重要なのはこれらすべてを集めることではなく、取捨選択をして一番今の自分に合うものを見つけることです。

基本的には軸4色1冊+必要があれば専門1冊がおすすめです。

もちろん定期テストだけなら軸4色の1冊だけで十分です。
そこの目標もしっかり自分で見極めましょう。

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