難度が高い中高一貫校の定期テスト攻略の鍵は、効率の良い学習法にあり

親の目から見て、決してサボっているわけではないのに、なぜか返却されるテストのほとんどが平均点以下。中高一貫校でよく見られる光景です。

私自身、中高一貫校の教育に携わって10年になります。

この記事では、中高一貫校ならではの難易度の高い定期テストで、テストの点を上げるために必要な、効率の良い学習方法について解説します。

家庭でのサポートに限界があるなら、勉強のポイントを熟知したプロのサポートが必要です。

中高一貫校の定期テストはこんなにも難しい

大前提として、中高一貫校の定期テストは、大学受験を意識したものになっていることが多く、公立のテストに比べ、難易度が高くなっています。

さらに、受験者自体のレベルも高いため、平均点を上回る得点をとるだけでも一苦労です。

ただその分、高得点をとることができれば、相応の実力がついているということになります。

範囲が広く、内容が濃い

中高一貫校では授業の進度が早く、試験範囲が広くなりがちです。

英語や数学といった主要教科では、予習や復習といった家庭学習を前提とした授業が展開されます。

授業で扱われるのは標準〜応用レベルの内容が中心となるため、基礎事項を独力で身につける必要があります。

公立の学校が基礎事項の説明に割いている授業時間分の学習を、自学自習で補わなければなりません。

難しい問題でどれだけ得点できるかが問われる

定期テストは、授業内容をどれだけ理解しているかを測る試験です。

したがって、授業のレベルが高いと、当然定期テストの難易度も高くなります。授業でさほど扱わない基礎事項はあまり出題されず、標準〜応用レベルの問題が数多く出題されるのです。

さらに受験者の学力も高いため、上位に食い込もうとすると、難しい問題でどれだけ得点できるかという熾烈な戦いを制さなければならなくなります。

平均点を上回る得点をとりたいのであれば、少なくとも標準レベルの問題まではしっかりと押さえておく必要があるでしょう。

勉強時間をどう使うかが大事。学習量を増やし質を高める3つのポイント

さて、一筋縄ではいかない中高一貫校の定期テストを、どのように攻略すればよいのでしょうか。

やった気になっているだけの生半可な学習法は通用しません。

学習の量を増やし、質を高めていく方策について具体的にお話しします。

勉強量を確保する

勉強時間を増やすには、学習の習慣を身につけてしまうのがオススメです。「毎日21時から2時間勉強する」など、ルールを決めさせて、机に向かう時間を作っていきましょう。

最初は、10分程度でもかまいません。スポーツと同じで、まずは学習する体力をつけることからです。

この時、お子さんがどれだけ集中しているかには、あまり囚われないようにします。質よりも量を重視してください。

部活動に入っていて、部活がある日は体が疲れていてなかなか学習に身が入らないという場合は、朝学習が有効です。夜早めに寝て朝早く起き、机に向かうというサイクルを作るのです。

基礎基本を大事にする

ここからは、勉強の質を向上させる方法について解説します。

大事なことは、基礎基本の学習をどれだけ丁寧にやるか、です。

先述したように、中高一貫校では基礎事項の学習が個人に委ねられている場合が多く、授業では積極的には扱われません。定期テストにもあまり出題されないでしょう。

ですが、当たり前のことながら、定期テストで差がつく標準以上の問題を解けるようにするためには、基礎事項の習得が欠かせません。

私の経験上、この基礎事項を疎かにしている生徒は意外にも多くいます。自分は基礎くらいは理解できていると思い込んでいる場合も少なくありません。中には、中学受験を突破したという妙なプライドが邪魔をして、基礎事項をやり直すことに抵抗感を覚える生徒さえいるのです。

しかし、土台ができていない状態で上にモノを積み上げても、すぐに崩れてしまいます。

お子さん自身が基礎事項の理解度を把握していることが重要です。

急がば回れ。お子さんが焦って標準以上の問題ばかりに取り組んでいる、という状況は避けなければなりません。

軽重をつけた勉強を意識する

もう一つ、学習の質を向上させるためにできることがあります。

それは、限られた時間で効率のよい勉強をするということです。

例えば、お子さんがノート作りにかなりの時間を費やしているとしましょう。

プリントを貼るレイアウトにこだわり、重要事項には5色の色ペンを使い分けています。調べ学習も十分に行い、英語などは英単語のすべての意味を例文つきで追記しています。

はたして、本当にそこまでやるべきでしょうか。

こだわり抜いた完璧なノート作りを100とするなら、70くらいの完成度でよい場合がほとんどだと思います。

当たり前のことですが、お子さんが4時間勉強したなら、勉強量は最大で4時間分です。

その限られたパイをどのように分配するかを考えるという作業が、実はとても大事なのです。

数学の苦手分野の練習問題は完璧に100%やるが、国語の語句の意味調べ課題は70%くらいの完成度で済ませる。

慣れないうちは、教科ごとにざっくりと力の入れ具合を決めてもよいでしょう。

試行錯誤をしていくなかで、お子さんなりの軽重のつけ方というものがはっきりしてくるはずです。

勉強のポイントを熟知した大人によるサポートがあることが望ましい

適切な学習習慣を身につけ、基礎事項をきちんとマスターしながら、効率のよい勉強を心がける。

やるべきことはある程度明快なのに、なぜ子どもの学習状況は変わらないのでしょうか。

それは、お子さんが勉強に積極的になれていないからです。

今の時代、スマートフォン一つあれば、いくらでも時間を使うことができます。面白そうなものに、簡単にアクセスできます。

ですから、お子さんには伴走者が必要なのです。

中学受験では塾がその役割を果たしていたはずです。

勉強のポイントを熟知した大人によるサポートが、お子さんには必要です。

家庭でできるサポート

学習環境を作る

具体的には、スマートフォンの使用ルールを作る・学習場所の整理をさせる・リビングで勉強させる・自習室を用意してあげる、などです。

特にスマートフォン関連の取り決めは非常に大事です。

「学習時は勉強机に置いておかずに保護者に預ける」といったルールを、お子さんと一緒に決めましょう。

学習習慣をつける

学習習慣がまだできていないのなら、一日のうち、いつ勉強するのかを決めるよう、促します。

そして、決めた時間分、きちんと勉強しているかを確認してください。

できているなら褒め、可能であれば勉強量を少し増やしましょう。

できていないなら、どうすればできるようになるかをお子さんと考えてください。

勉強時間を減らしたり、横について勉強を見てあげたりするとよいかもしれません。

学習の質を向上させる

得意・不得意を考慮にいれながら、軽重をつけた勉強ができるよう、お子さんの学習状況に合わせたアドバイスをしてあげてください。

例えば、数学や英語において理解があやふやな基礎事項があれば、優先順位をあげ、9割以上の完成度を目指すよう助言しましょう。

何を減らして何を増やすか。お子さんと一緒に決めるのが大事です。

そして、適宜お子さんの学習状況を確認して、都度優先順位を変えていきます。

お子さんが自分の力で走れるようになるまで、根気強く伴走し、声をかけ続けてあげてください。

プロによるサポートを考える

家庭のなかだけでお子さんの学習をトータルサポートするのは、難しいのではないかと思います。

仕事や家事に追われて時間的余裕がない時もあれば、どういう声かけをすべきか判断できない時もあるでしょう。

また、学校の先生にお願いしたとしても、生徒数が多いこともあって、こちらの思い描く伴走者にはなってもらえないことがほとんどだと思います。

そのような場合は、外部委託を検討してみてください。

どうせなら、中高一貫校生の指導経験が豊富なプロに頼みましょう。

お子さんの学習状況に合わせた塾選びをするのがポイントです。

得意教科を伸ばすのに最も効果的な集団指導塾

集団指導塾は、学習習慣がある程度身についており、プラスアルファをこなせるお子さんにオススメです。

ですが、学習習慣が身についていない状態だと、学校の課題に塾の課題が追加され、処理しきれずに山積していくという事態になりかねません。

勉強法を身につけるのに最も適している個別指導塾

生徒ひとりひとりの学習状況に合わせた指導や助言を受けることができ、さらに進捗を逐一確認してもらうことも可能です。

お子さんが自走できるようになれば、応用事項にどんどん踏み込んでいってよいでしょう。

デメリットとしては、費用がかさんでしまうことが挙げられます。

 

個別指導のもう一つの選択肢、家庭教師

まずは、大学生のアルバイトではなく、プロの家庭教師に頼むことが大切です。

高学歴の大学生のなかには、地頭のよさで勉強を乗り切った人が多く、意外にも勉強法が当てにならないからです。

その点、プロの家庭教師ならば安心です。

自分の家で勉強できるため、通塾時間を短縮したうえで、リラックスした状態での勉強が見込めるでしょう。

ただし、先生を家に招き入れる必要があるため、保護者の負担は増えます。

また、周りの頑張っている生徒から刺激を受けることができない点にも留意しなければなりません。

通塾時間の短縮が魅力のオンライン指導塾

学習習慣がしっかりと身についている生徒であれば、短縮した時間をそのまま学習に回すことができます。

ただ、教育効果は、授業時の集中度をはじめ、対面指導に比べ落ちる可能性を考慮に入れておくべきでしょう。

中高一貫校専門の個別指導塾がある!

個別指導塾WAYSは、難度が高い中高一貫校の定期テストに完全対応しています。

個別指導塾WAYS 定期テスト対策コース には、以下の強みがあります。

①学校教材を3周することで学習内容が定着する!

定期テスト対策に特化しているため、試験範囲に指定された学校の教材を扱います。

内容が難しいものであっても全て対応可能です。

初回授業で、試験までに3周するための計画を立て、自力で解けるようになるまで徹底的にやり込みます。

②他の個別指導塾に比べて費用が安く、指導時間が長い。

勉強する体力と集中力を鍛えるべく、1コマ120分という時間をフル活用。

前半90分では、指導と演習のサイクルを繰り返し、学習内容の理解と演習力の強化を図ります。

後半30分では、確認テストを行い、定着度をチェック。結果次第では、次のコマの冒頭で再チェックを行います。

教えて終わり、ではなく、自力で解ける力を養成するカリキュラムです。

③タブレットによる学習管理がある!

入退出の通知メールが保護者へ届くのはもちろん、タブレットを用いて学習進捗や成績を管理します。

学習ペースやテストの成績変化が可視化されることで、お子さんのモチベーション維持につながります。

お子さんの状況に合わせ、根気よく伴走し続けます!

ぜひご検討ください。

塾に通わせて終わりではない

入塾さえすれば、お子さんの成績が上がるというわけではありません。

お子さんが塾に通うことで、どこまで外部委託できたかを正しく理解しておく必要があります。

例えば、タブレットなどで勉強時間を詳細に管理してくれる塾であれば、子どもの学習状況のチェックをする必要はほぼなくなります。

逆に、そうしたチェックをあまりしてくれない塾だと、家庭内でチェックしていくしかありません。

とはいえ、どれだけ面倒見のよい塾に入れたとしても、スマートフォンの使用ルール作りや家の学習場所の整頓など、外部委託できない領域があることも確かです。

家庭でしかできないことをしっかりとこなし、塾と連携していくことが中高一貫校の定期テストを突破する近道です。

投稿者プロフィール

青木 ユウ
青木 ユウ
中高一貫校に勤めて10年になる中堅教師。卒業生を3度送り出し、中学生・高校生問わず指導経験が豊富です。自身も中高一貫校出身なので、中高一貫校のことを知り尽くしています。勉強に苦しむ生徒に向き合い、試行錯誤をする日々。そんな教師生活から得られた知見をお伝えし、全国の子供たちの力になれたらと思います。

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