『4STEP(フォーステップ)』は、進学系の中高一貫校や公立高校で広く使用されている数学の問題集です。
基礎問題から入試レベルまで、4段階に区分されたレベル別の構成が特徴で、多くの学校で採用されていますが、解答解説がやや簡素なため、苦戦する生徒も少なくありません。
ただ、易しいレベルのSTEP Aから順番にマスターしていけば、着実に学力を伸ばしていけます。
「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」では、『4STEP』の正しい勉強法を習得し、成績アップを実現できた事例も豊富です。合わせて紹介します。
このページの目次
『4STEP』は教科書例題レベル~入試対策レベルまで幅広く収録
『4STEP』は、教科書例題レベルから入試対策レベルまでの問題を、以下の4段階に区分して収録しています。
STEP A | STEP B | 発展問題 | 演習問題 |
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※引用:数研出版「新課程 教科書傍用 4STEP 数学I+A」
ステップごとに問題が分かれているため、理解度に合わせて段階的な学習が可能です。
「チャート式問題集」などでは、簡単な問題と難しい問題が交互に収録されている部分もあり、難易度ごとに学習を進めるのが難しいです。
授業内容を定着させるための基礎的な問題から、難関大学入試レベルまで幅広く網羅しており、1冊しっかり仕上げれば、着実に数学力を向上させられます。
また、各科目の最後に収録されている「総合問題」は、発展的な長文の問題が中心にそろえられており、総まとめとしても活用可能です。
『4STEP』の特徴:問題数は多いが解説はやや簡素
『4STEP』の特徴として挙げられるのは以下の3つです。
- 問題数が豊富
- 解答編が別売り
- 解説がやや簡素
それぞれ詳しく解説します。
問題数が豊富
『4STEP』は学校で使用される問題集の中では問題数が多く、500~700問程度収録されています。
数学の基礎力を身につけるには、一定の演習量をこなすことが必要なため、数をこなすのに適した問題集です。
ただ、同じ数研出版の「チャート式問題集」や、啓林館の『Focus Gold』などは、1000問程度収録されているため、これらと比較すると問題数は少ないですが、持ち運びやすさが異なります。
4STEPのページ数は200ページ弱ですが、チャート式やFocus Goldは800~1000ページ程です。
辞書のような厚みがあり、学校と家の往復の間、持ち運ぶのに適しているとは言えません。
場所を選ばず学習ができて、問題のボリュームも十分あるのが4STEPの特徴です。
解答編が別売り
『4STEP』は解答編が別売りで、問題集の末尾には答えだけしか掲載されていません。
解法は解答編に記載されていますが、『4STEP』を使っている学校では問題集だけを配布することがあります。
自分の実力に合った問題に取り組む場合は、答えだけがわかればよいですが、宿題などで実力よりも高いレベルの問題に取り組む場合、解法がわからないと解けなかった問題の復習ができません。
特に数学に苦手意識を持っている生徒においては、モチベーション低下につながるでしょう。
解説がやや簡素
解答編が配られる学校であったとしても、『4STEP』の解説は数学が苦手な生徒が読んでも理解できない可能性があります。
途中計算が省略されていたり、詳細な説明が不足していたりする場合があるためです。
ある程度数学が得意な生徒にとっては大きな問題になりませんが、これから数学の基礎力を養っていこうとする生徒にとって、やる気を失う要因になります。
数学は前の単元の内容が、次の単元を理解する土台となるため、理解できない部分をそのままにしていると、あっという間に授業を聞いても理解できなくなってしまいます。
自力で学習を進めるのが難しい場合は、学校の先生や個別指導塾の講師などに解説をしてもらいながら取り組むのも一つの方法です。
中高一貫校専門の個別指導塾WAYSでは、学校の宿題や教材を持ち込んで学習することが可能です。
『4STEP』を進める中で解説を読んでもわからないところがあれば、中高一貫校のカリキュラムに精通したプロの講師がわかりやすく説明します。
生徒の8割以上が成績アップに成功したWAYSのノウハウや指導料金を詳しく知りたい方は、こちらから無料でダウンロードできるWebパンフレットをご覧ください。
『4STEP』は簡単なA問題から学校の授業進度に合わせて取り組もう
『4STEP』を効果的に利用するための対策・勉強法は次の通りです。
- 簡単な問題から解く
- 学校の授業に連動させて使う
- チャート式を参考書代わりにする
それぞれ順番に解説します。
簡単な問題から解く
『4STEP』のSTEP A問題は教科書の例題レベルの問題であるため、STEP Aの問題から順番に定着させましょう。
ステップごとに問題が収録されているため、STEP Aだけを抽出して取り組み、マスターできたらSTEP B、発展問題へとレベルを上げていきます。
特に数学が苦手な生徒はSTEP Aの問題を何度も解くことで基礎レベルの内容を身につけられます。
段階を踏んだ学習ができるのが4STEPの持ち味であるため、挫折のリスクを抑えて着実に実力を伸ばしていきましょう。
学校の授業に連動させて使う
日々の予習・復習に『4STEP』をうまく取り入れて使えば、授業内容の定着や解説の不足部分を埋められます。
授業で新しい単元を学んだ当日に、4STEPでその単元のA問題を解いてみましょう。
A問題は教科書の例題レベルの問題のため、授業内容を理解できているか確認するのに適しています。
わからない部分があれば、翌日学校で先生に質問して疑問を解消すれば、理解を深められます。
A問題の内容が理解できるようになったら、B問題へ進みましょう。
学校の授業や先生の説明で、『4STEP』の解説が不足している部分を埋めていけば、上手に活用できます。
また、授業の復習をしっかりすることで、定期テスト対策にもつながります。
チャート式を参考書代わりにする
解説が充実している「チャート式」を参考書代わりにして、『4STEP』の解説のスキマを埋めるのも有効です。
チャート式問題集は、問題の種類が豊富で解説も丁寧です。
『4STEP』に取り組む中で、解説を読んでも理解できない問題に当たったら、チャート式から類似問題を探して解説を読めば、疑問を解消できる場合があります。
ただし、類似問題を見つけられなかったり、類似問題の解説では『4STEP』の疑問解消につながらなかったりした場合は、先生に質問しましょう。
チャート式問題集の種類や難易度については、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
『4STEP』を使ってる学校における生徒の成績アップ事例3選
中高一貫校に通う生徒専門の個別指導塾WAYSでは、塾生の8割以上が成績アップに成功しています。
特に積み上げ式科目の数学は、演習量不足などから苦手になる生徒も多いため、成績アップに成功した事例が豊富にあります。
本章では、4STEPを使っている学校の生徒が、上手な使い方を講師と見つけていったことによって、成績アップに成功した事例を3つ紹介します。
同志社女子高校1年生|数学I 12点 → 55点
『4STEP』の問題をマスターできるよう何周も解き、講師の解説やわからない部分の確認によって、約6ヶ月で数学Iが12点から55点にアップした事例です。
入塾時のこの生徒は、テスト勉強の時間配分や先生への質問方法がわからず伸び悩んでいました。
そこでWAYSでは、以下のような指導を行いました。
- テスト勉強の開始時期を2週間前から早め、3週間前には取り組むように生徒と相談
- 3週間前から『4STEP』に着手し、全体を3周反復演習できるようスケジュールを管理
- 「わからない部分はない?」ではなく「2点間の距離の出し方は?」など具体的に質問し、生徒の理解度を把握
演習量の確保と間違えた問題への理解を深めるための反復演習と、講師が理解度を具体的に確認したことで、数学Iの得点は55点まで上昇。
今後も数学の得点を平均以上でキープすることを目標に、モチベーション高く学習に向かえるようになりました。
開智未来高校1年生|代数 42点 → 88点/解析 41点 → 72点
『4STEP』のA問題・B問題に絞って教科書の例題レベルから取り組み、WAYSの長い指導時間を活かして演習時間を確保したことで、代数42点から88点、解析41点から72点に成績アップした事例です。
入塾当初、この生徒は家庭学習の習慣がなく、他塾に通いながらも理解が不十分で、平均点を大きく下回っていました。
そこでWAYSでは、以下のような指導を行いました。
- 指導時間1コマ120分の大部分を演習にあて、学習習慣を確立
- 『4STEP』のA・Bレベルの基本問題に絞って何度も演習
- 解説を読むだけで終わらせず、自分で解けるまで繰り返し取り組むよう徹底
WAYSは他塾と比較して1コマあたりの指導時間を120分と長めに設定しています。
この長い指導時間を活かして、塾にいる間に勉強をしてもらい、学習時間を確保しました。
また、学習習慣がなく、基礎が理解できていない生徒に『4STEP』の発展問題を解いてもらうのは難しいため、教科書の例題・章末問題レベルまでをマスターすることに絞り込んで学習を徹底。
その結果、代数・解析ともに平均点を大幅に上回る得点を獲得。正しい演習習慣と問題選定が、着実な成績向上を支えました。
今後は数学で満点を獲得することを目標に、『4STEP』の発展問題以上のレベルにも積極的に取り組んでいます。
藤嶺学園藤沢高校1年生|数学 29点 → 82点
『4STEP』のA問題の反復演習と本質的な理解を促す指導により、短期間で50点以上の得点アップを実現した事例です。
この学校では、テストの6~7割が『4STEP』のA問題から出題されるにもかかわらず、テスト対策が全くできていませんでした。
そこでWAYSでは、以下のような指導を行いました。
- 『4STEP』のA問題を3周以上反復し、自力で解けるレベルにまで定着させる
- 正弦定理・余弦定理などテスト範囲における頻出公式の意味と使いどころを丁寧に解説
- 指導時間のうち30分は間違えた問題の解き直しを行い、理解のズレをその場で修正
テストに出題される問題のレベルを分析し、照準を合わせた対策を行ったことで数学の点数が4ヶ月で29点から82点に大幅アップしました。
WAYSの指導時間中に講師へその場で質問できる環境が、学習姿勢を前向きに変化させ、学校の補習にも積極的に参加するようになりました。
中高一貫校生で『4STEP』に悩んでいるなら、専門塾WAYSで対策を
解説が丁寧でないことから「4STEPはゴミ」という意見も散見されます。が、正しく活用すれば大きな成績アップが期待できます。
中高一貫校生で、
- 数学の授業に全くついていけていない
- 定期テストの成績が低迷している
という悩みを抱えている場合は、『4STEP』を持ち込みで対策できる、「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」にご相談ください。
中高一貫校500校以上の指導経験があり、学校ごとのカリキュラムや教材の情報をデーターベースに蓄積しているため、お子さんが通う中高一貫校の対策が可能です。
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中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
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英語、数学をメインに指導を行っています。