中高一貫校生の落ちこぼれ/成績不振からの逆転方法、赤点・退学回避の勉強法事典

授業を受ける成績低迷中の中高一貫校生

授業がどんどん進み、内容も難しい中高一貫校では、家庭学習で演習をしっかり重ねなければ、ほとんどの場合で成績が低迷してしまいます。

中高一貫校で成績不振に陥り、落ちこぼれてしまった生徒が、成績トップ層に大逆転するするためにすべきことや、勉強方法を、92.9%の中高一貫校生の成績アップを実現している専門塾が、徹底解説します。

進学系中高一貫校の教育カリキュラムの特徴

はじめに、中高一貫校では、家庭学習(宿題、テスト勉強での問題集周回、自主的な復習での問題集周回)をしなければ、ほぼ確実に成績が低迷してしまう事実を確認しておきましょう。

大学受験に有利だが負担の大きい先取りカリキュラム

進学に強みを持つ中高一貫校の多くが採用しているのが、先取りカリキュラムです。

英語・数学を中心に、本来であれば中高6年間で学ぶ内容を、5年間で終えます。

1年間の余裕ができますので、大学入試のための演習に取り組みます。

公立高校では、大学入試の直前に学習範囲がやっと終わるケースが大半ですので、演習の時間が十分に取れません。学習塾を活用して対策をするなどの必要が出てきます。

中高一貫校生には大きなアドバンテージがあり、実際に難関大学の合格実績も優れています。

進学系中高一貫校の教育カリキュラム、学習システム事典

しかしながら、6年間の内容を5年間で終えるということは、授業がどんどん進んでいくということです。基礎事項にはあまり時間を使わず、生徒が自宅でしっかり演習をしてくる前提となっています。

また、難易度が高いのも特徴です。授業・定期テストともに、大学入試が意識されており、中学の最初から強度の高い勉強が求められます。

テストで難しい問題を解き、得点に繋げられるかどうかは、基礎事項をしっかり固めたうえで、どれだけ演習を重ねられるかどうかにかかっています。

たとえば、日常的に宿題・課題にしっかり取り組むことはもちろん、テスト勉強であれば、問題集のテスト範囲を最低3周はできるようにする必要があります。

それだけやって、やっとテストで良い点数が取れるのが、中高一貫校です。

中高一貫校のカリキュラムは、大学受験に有利になっている一方、生徒にかかる負担は大きいのです。

「中高一貫校での家庭学習の重要性」についてのより詳しい解説記事

自己肯定感が下がり成績低迷から抜け出せなくなる「深海魚」現象

中高一貫校で成績が低迷してしまい、下位に定着してしまう現象を「深海魚」と表現するケースがあります。

勉強の絶対量が足りないことも影響していますが、なにより、勉強についていけていない自分自身に失望し、自己肯定感が大きく下がってしまうため、勉強に向かうモチベーションが持てなくなってしまうのです。

小学校や、公立中学校であれば、1クラスの中に、成績上位の生徒から下位の生徒まで、様々にいて当たり前でしたが、中高一貫校では、同級生全員が中学受験を突破しており、クラスメイトの学力レベルが高い事情があります。

一度ついていけなくなると、リカバリーが困難になってしまう、中高一貫校特有の事情があります。

中高一貫校の落ちこぼれ「深海魚」からの復活には自己肯定感アップが大切

私立中学でも留年にはならないが退学につながるケースがある

中学は義務教育ではありますが、公立・私立に関係なく、制度上は留年(原級留置)の規定が存在します。

しかしながら、どんなに成績が悪いとしても、実際に留年になるケースは、基本的にないと考えて差し支えありません。

文部科学省として、留年させる利点よりも、負の影響が圧倒的に上回ると考えているためです。

私立中学での留年の仕組みを中高一貫校の現役教員が解説

しかしながら、中高一貫校で、高校への進学にふさわしくないと考えられる場合には、外部の高校を受験するために、公立中学への転校を勧告される場合があります。事実上の退学です。

なぜなら、中高一貫校では、外部の高校受験を想定しておらず、そのための準備がないケースが多いためです。

生徒のサポートを万全にできないのであれば、公立中学に移ってもらったほうが生徒のためになるという判断だと考えられます。

中学での赤点とは|私立中学では退学に繋がる場合も

赤点からの逆転・挽回のための解決策

私立中学退学のピンチ!成績不振の挽回方法を中高一貫校教師歴10年以上のプロが解説

中高一貫校の高校生の留年は珍しくない

高校は義務教育ではありませんので、留年は珍しくありません。

規定は学校によって異なりますが、成績低迷によって留年になるケースが多いのは、学年末評価で評価1がついたときです。

特に、1学期末、2学期末で両方とも1がついている場合は、要注意。3学期末で評価3を取らなければ確実に回避できるとは言えないため、相当厳しい状況にあると考えるべきです。

1学期または2学期で、評価1がついてしまったら、早急に対策をする必要があります。

担任教師からも面談で「このままでは……」という話があるはずですので、今後どのように勉強を進めていくべきか相談し、自力でのリカバリーが難しいようであれば、学習塾の活用が王道となります。

成績不振で留年の危機!単位不認定の回避方法を経験10年の教師が解説

落ちこぼれ/成績不振からの逆転には「演習を繰り返す」ことが絶対に必要

どれだけ演習を繰り返せるかで決まる!記憶のメカニズムから考える

難しい授業・定期テストに対応しなければならない中高一貫校での、演習の重要性は、人間の記憶のメカニズムからも理解ができます。

エビングハウスの忘却曲線の概念に代表されるように、人の記憶は、

  • 覚えてから1日の間に急激に記憶が失われる(20分や1時間でも多くを忘れる)
  • 時間が経ちすぎる前に復習できれば、覚え直しやすい
  • 復習を繰り返すことで、記憶の定着率を高められる

という特性がある事実がわかります。

勉強に置き換えれば、授業でしっかり理解できたからと言って、それだけでテストで点が取れるようになるわけではないということです。

なぜならば、人の脳は、せっかく記憶した内容も、1日程度で多くを忘れてしまうようにできているためです。

忘れる → 覚え直す → 忘れる → 覚え直す……

覚えても覚えても忘れてしまうので、嫌気が差すのが普通ですが、この繰り返しこそが勉強だと言えます。

難しい内容であればなおさら、演習(=習った知識で実際に問題を解くこと)が重要になってきます。

具体的には、次の3つです。

  1. 学校から出される宿題・課題
  2. テスト勉強での問題集の周回
  3. 自主的な復習での問題集の周回

成績が上がらないたった一つの理由「家庭学習」の不足!挽回方法を解説

良い成績を取れている生徒が日常的に何をしているか?現実から学ぼう

普段まったく勉強していない場合はともかく、そこそこ勉強をしているつもりのお子さんもいるかもしれません。

こういう場合は、良い成績を取れている生徒が日常的に何をしているか?を知ると良いでしょう。

ポイントは大きく3つです。

  1. 解けなかった・間違えてしまった問題はそのままにせず、その場で(あるいはすぐに)不明点を解消する
  2. テスト勉強では、テスト範囲を最低3周はする
  3. 勉強をするのはテスト直前だけでなく、ふだんから自主的に演習を重ねている

まず差がつくのが、問題集や小テスト等で解けなかった・間違えてしまった問題を、そのまま放置するか、その場ですぐにわからない箇所を解消するかどうかです。

後回しにした場合は、高確率でそのままテスト当日を迎えることになるでしょう。

また、解けなかった問題にはチェックをつけておき、解けなかった問題リストを作っていきます。

これをテスト勉強の際には重点的に演習し直します。

テスト勉強とは、当たり前ですが、解けなかった問題を解けるようにすることが目的です。

ポイントを押さえた勉強というのは、まさにこういうことを指すわけです。

その他、細かな勉強の解説は次の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

成績トップへ大逆転するための勉強法まとめ

教科別(英語・数学・理科)の中高一貫校での落ちこぼれ対策

英語は中学英語が鍵になる

中高一貫校の英語の落ちこぼれ対策として重要なのは、たとえ高校生であっても中学英語がポイントになるケースが非常に多くなっています。

積み上げ教科のため、いま何かがわからないとすれば、その理解の土台となる基礎が曖昧であることが原因だからです。

ポイントは、英語の根幹となる英単語と英文法です。

英単語は、中高一貫校では中学3年間で2400語〜2800語を覚える必要があります。授業進度に関係なく、まずはこれを一気に覚えてしまいましょう。

英単語がどのように並ぶのかという規則が、英文法ですから、これも授業進度に関係なく、問題集を活用して演習を重ね、定着させられるようにしましょう。

ここまでできれば、大半の英文を読めるようになり、世界が変わるはずです。

詳しい勉強法は次の記事で確認してください。

中高一貫校の「英語」落ちこぼれ対策|本当に役立つ勉強法3ステップ

数学は「基礎を固めてから演習」の流れが重要

数学の成績が低迷している場合は、まず教科書に戻って、基礎・基本の確認からやり直す必要があります。

テストでは標準レベルの問題の配点が多くなりますが、標準レベルや発展レベルの問題を解くためには、基礎の完璧な理解が絶対に必要だからです。

基礎は理解できていると確信が持てたら、あとは演習を泥臭くどれだけ重ねられるかにかかってきます。

テストで良い点が取れない生徒は、問題集を1周しただけで終わりにしているか、そもそも1周すらできていないはずです。

やればやっただけ、必ず成果が出ます。次の記事を参考に、徹底的に演習を重ねられるようにしましょう。

数学が苦手な中高一貫校生がやるべき勉強の仕方を徹底解説

理科は暗記だけでなく、どのような現象が起きているのかを理解できるように務める

理科は、とりわけ化学や生物の分野では、暗記ができれば得点できる内容が多いのですが、中学2年生以降や、高校生になると、出題も複雑になり、暗記だけでは対応できなくなります。

ポイントは、ただ知識を覚えるだけではなく、そのときのどのような現象が起きているのかまで、しっかりと理解することです。

公式も同じで、数学のように覚えるだけではなく、公式が表現している現象をわかっておかないと、応用問題で太刀打ちできなくなります。

学習のポイントや、具体的な勉強の進め方は次の記事で確認してください。

中高一貫校生が理科で落ちこぼれている場合にすべきこと

大学受験で逆転合格を目指す場合はモチベーションUPできるかが鍵

中高一貫校生で、大学入試が迫ってきているのに成績が低迷してしまっている場合は、まず学校の定期テストにとにかく注力すべきです。

大学入試を意識した授業・定期テストを展開する中高一貫校ですから、定期テストで点が取れるようになれば、志望校合格も近づきます。

しかしながら、結局はどれだけ勉強量を増やせるかが根本問題となりますから、お子さんが自分で勉強に向かうモチベーションが出てくるかどうかがネックになります。

大学受験のモチベーションUPには、「将来をイメージし、そこから逆算して志望校を決める」という過程が欠かせません。

社会を知るために職業体験やキャリア教育プログラムに参加したり、大学の文化祭等を訪問して大学がどういうところかを知ったり、という機会を設けましょう。

そのうえで、小さな成功体験の積み重ねが必要です。

保護者が具体的にどのようなサポートをしていけばよいかは、次の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

大学受験で中高一貫校生が「落ちこぼれ」から逆転合格するための保護者のサポート方法

学習塾選び|中高一貫校生の落ちこぼれ/成績不振からの逆転には補習塾タイプの個別指導塾がベスト

成績が低迷をしている場合に、多くの方が検討するのが学習塾の活用です。

まず、成績低迷からのリカバリーを目的とする場合は、個別指導塾が最適解となります。一人ひとりの状況に合わせて、オリジナルの指導計画を立てられるからです。

集団指導塾では、一人の講師が多数の生徒に授業を行うシステムである都合上、生徒一人ひとりの状況に合わせることができません。そもそも、入塾テストが課され、学力がない場合に入塾できない場合もあります。

学習塾は個別か集団か? 選び方を解説

個別指導塾にも様々なタイプが存在しますが、学校の授業や定期テストのサポートを得意とする、補習塾タイプを選びましょう。

中高一貫校生には補習塾が最適!成績低迷から救う、定期テスト対策に特化した専門塾

さらに中高一貫校生の場合は、中高一貫校特有の環境がありますので、対応できる専門塾である必要があります。

  1. 学校の授業・定期テストを邪魔しない
  2. 学校ごとに異なるカリキュラム/検定外教科書に対応できる
  3. 宿題に頼らず、指導内でしっかり演習ができる
  4. 学校から出された宿題・課題の指導もできる

大学入試に直結する授業・テストを行う中高一貫校ですから、独自カリキュラムで指導するなど、学校の授業を邪魔してしまう学習塾は向きません。

また、学校ごとにカリキュラムや使用教材(検定外教科書や問題集)が違うため、公立中学・高校の生徒の指導を中心とする学習塾では、十分に対応できない場合があります。

宿題の扱いも重要です。中高一貫校ではただでさえ宿題が大量に出されます。この上、塾からも宿題が出されては、成績をリカバリーするどころか、負担が増すだけになってしまいます。

中高一貫校生に欠かせない学習塾のくわしい条件は、次の記事で紹介していますので、参考になさってください。

中高一貫校生に合った個別指導塾の7つの条件|塾選びの決め手を徹底解説!

500校以上の中高一貫校生の指導実績あり!専門塾WAYSで92.9%が成績アップ

私たち「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」は、中高一貫校生の授業・定期テストをサポートすることに特化した、補習塾タイプの個別指導塾です。

500校以上の中高一貫校の生徒を指導してきており、ノウハウを蓄積しているため、学校ごとに異なるカリキュラムや、検定外教科書等にも完全対応できます。

400件以上の成績アップ事例を公開しています。左下の虫眼鏡マークより「成績アップ 学校名」等で検索をすると、お子さんが通う中高一貫校の成績アップ事例も見つかると思いますので、ぜひお試しください。

WAYSでは、中高一貫校のレベルの高い環境で成績アップできるよう、次のテストまでにテスト範囲を3周はできるように指導計画を立てます。また1コマ120分指導とし、しっかり演習を行いますので、基本的に塾からは宿題を出しません。

リーズナブルな料金体系、入塾までの流れは、無料Webパンフレットで確認できます。次のページより、今すぐダウンロードできます。

投稿者プロフィール

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中高一貫校専門 個別指導塾WAYS 編集部
中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
中高一貫校用教材に対応することで各中高一貫校の定期テストの点数に直結した指導を行います。
低料金で長時間指導が受けられるため、家で勉強できない中高一貫校生でも塾の指導時間内で成績を上げることが可能です。
英語、数学をメインに指導を行っています。

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