兵庫県の公立中高一貫校まとめ|特徴や選抜方法・進路をご紹介
私立の中高一貫校と比べると、公立の中高一貫校は費用を抑えられるため、興味をお持ちの方が増えています。
兵庫県内には、中学受験して入学する公立中高一貫校が2校あります。
試験内容や入試倍率など、気になることが多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、兵庫県内の公立中高一貫校の特徴と試験内容・入試倍率・通学区域などについて詳しくご紹介します。
「中学受験させたいけれど、どの学校が向いているのか分からない」
「兵庫県にはどのような公立の中高一貫校があるの?」
と疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
このページの目次
兵庫県の公立中高一貫校は?
中高一貫校には「併設型」「中等教育学校」「連携型」の3つのタイプがあります。
「連携型」とは、近隣の中学・高校の生徒と教師が交流しながら6年間継続的に教育するものです。
兵庫県内には2つの連携型の学校があります。
中学受験をし、高校に進学する際には無試験でそのまま全員進学できるのが「併設型」「中等教育学校」です。
兵庫県内には併設型が1校、中等教育学校が1校の計2校の公立中高一貫校があります。
どちらも個性豊かな学校ですので、特徴を確認してみましょう。
芦屋国際中等教育学校
芦屋国際中等教育学校は芦屋市にあり、海外在住経験者や外国人を積極的に募集している中高一貫校です。
中学受験で入学した生徒のみで6年間を過ごし、高校受験で新しく生徒が入学することはありません。
中学3年間を前期課程、高校3年間を後期課程とし、6年間を通して「生きる力」の育成に力を入れています。
少人数授業や生徒一人ひとりにあった「グループ別英語学習」「日本語教室」なども行っています。
海外経験者にはその経験を活かした学習支援、日本語・日本文化の理解度に合わせた指導など、生徒の個性を尊重した教育を受けられる学校です。
生徒数は1学年80人です。
受験するためには以下の3つの出願資格のうちいずれかを満たし、通学区域内(兵庫県内全域)に保護者とともに居住している必要があります。
引用:兵庫県立芦屋国際中等教育学校 令和5年度 入学者募集要項
兵庫県立大学附属中学校・高等学校
赤穂郡上郡町に位置するのが兵庫県立大学附属中学校・高等学校です。
附属中学校では「国語・数学・理科・英語」を重視し、少人数授業で深い学びを得られます。
また、数学・理科・英語の3科目は、中学の時点で高校の単元を先取り学習しており、大学受験を意識した人にもおすすめの学校です。
もう1点授業の特徴として県立大学付属中学校のメリットを生かした、大学教員による授業「中大連携授業」や語学研修・留学生との交流などが挙げられます。
中学の時点からコミュニケーション能力を磨くことや国際理解のチャンスが多く与えられることは、通常の公立中学校にはないメリットといえるでしょう。
中学校入学者選考では70名、高校では新たに90名募集しています。
通学区域は兵庫県下全域で、自宅が遠方の場合は寄宿舎も完備されています。
兵庫県の公立中高一貫校の入学者選抜方法
芦屋国際中等教育学校は80名募集に対し、2022年は292名の応募があり、倍率はおよそ3.6倍でした。
選考方法は作文および個人面接です。
志願者本人が記載して提出する「志願理由書」といった書類も選考対象となります。
私立の中学受験とは内容が異なるため、ためらわれる保護者の方もいらっしゃるでしょう。
文部科学省では公立の中等教育学校では学力検査を実施しないと定めており、このような選考内容となっています。
兵庫県立大学附属中学校では2つの適性検査とグループ面接が実施されます。
適性検査は「国語・理科・社会・算数」の4科目。
すべてではありませんが、兵庫県立大学附属中学校のホームページ「過去問題アーカイブ」から過去の適性検査と作文の内容を閲覧できます。
進学をお考えの方は、確認してみましょう。
兵庫県の公立中高一貫校卒業後の進路
芦屋国際中等教育学校の卒業後の進路は、多種多様です。
卒業生75名中25名の国公立大学合格者を輩出しました。
国公立・私立ともに関西の大学合格者が多くなっています。
短大や専門学校の合格者もいるものの、海外大学の合格者も例年複数名いることも特徴的です。
対して兵庫県立大学附属中学校・高等学校は、国公立大学の合格者を多数輩出しています。
兵庫県立大学の特別推薦入学制度があるとはいえ、令和4年度の卒業生のうち現役国公立大学合格者の割合は、60.4%にものぼります。
卒業生の中には東京大学や京都大学といった超難関大学や早稲田大学・慶應義塾大学といった難関私立大学の合格者も。
専門学校や短期大学の合格者もいますが、ハイレベルな教育が受けられ、本人のやる気次第では難関校も狙えることが分かります。
まとめ
兵庫県で中学入試が必要な公立中高一貫校は2校あります。
1校は「芦屋国際中等教育学校」。
一人ひとりの個性に合った教育を受けられます。
もう1校は「兵庫県立大学附属中学校・高等学校」で、少人数で深い学びを得られます。
どちらも、通常の公立中学校ではできないような体験ができ、深い学びが得られる学校です。
しかし、それを活かせるかは入学するお子さん次第。
「中高一貫校専門個別指導塾WAYS」では、兵庫県内に中高一貫校生向けの教室を開講しています。
中高一貫校は、入学したら終わりではありません。
高いレベルの授業についていくためには、正しい勉強法でコツコツ取り組む力が求められます。
しかし入学した途端、自主的に勉強するのは難しいもの。
合格したことによる安心感から、中だるみしてしまう危険もあります。
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投稿者プロフィール
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