中学生の勉強におけるインプットとアウトプットを解説!
勉強法について調べた人の中には,インプット・アウトプットを用いた勉強法を目にした人もいるでしょう。
インプット・アウトプットはコンピュータ用語から転用された言葉で,ビジネスの場で用いられるため,社会人の勉強法として一般化しています。
最近では,社会人だけでなく学生の勉強法としても取り入れられているインプット・アウトプットですが,中学生の勉強に役立つのでしょうか?
この記事では,インプット・アウトプットの効果と中学生が実践できる勉強法を紹介します。
勉強法を知りたい人や勉強の効率を上げたい人は参考にしてください。
このページの目次
インプット・アウトプットとは?
インプット・アウトプットの効果の前に,言葉の意味を知っておいた方が良いでしょう。
インプットとは,コンピュータ用語の「入力」から転用された言葉で,情報を収集する行為全般を指します。
「本を読む」「インターネットで調べる」「人に話を聞く」などが該当します。
アウトプットとは,「出力」から転用された言葉で,収集した情報を外に出す行為全般のことです。
「ノートに書く」「発音する」「人に話す」などが該当します。
インプット・アウトプットの効果は記憶の定着
インプット・アウトプットには,記憶を定着させる効果があります。
記憶の定着に関する様々な実験によれば,一度覚えた情報を「書く」「話す」などでアウトプットすることで,運動記憶(手続き記憶)として定着します。
体に定着した運動記憶は,頭で覚えた陳述記憶(宣言的記憶)にくらべて,忘れづらいとされています。※1,2
そのため,参考書からインプットした後に「問題を解く」「ノートにまとめる」「人に話す」といったアウトプットをセットで行えば,覚えたことを忘れにくくなり,勉強の効率化を期待できるのです。
※1 樺沢紫苑(2018),『学びを結果に変える アウトプット大全』p.22, サンクチュアリ出版
※2 情報処理学会研究報告「有酸素運動が英単語暗記に及ぼす影響の確認」
中学生の勉強法に応用できる
インプット・アウトプットによる記憶の定着は,人間が記憶する仕組みを利用したものです。
そのため,科目に関わらず,中学生の勉強に応用できます。
たとえば,英単語を暗記する際は,インプットとアウトプットを意識すれば効率を上げられる可能性があります。
【英単語でインプット・アウトプットを用いる例】
- インプット:英単語を黙読する,発音を聞く
- アウトプット:英単語を書く,発音する
「英単語を黙読する」「英単語の発音を聞く」は,インプットにあたります。
その後,覚えた英単語を「ノートに書きだす」「発音する」などのアウトプットによって,運動記憶としての定着を促せます。
インプット・アウトプットを用いたおすすめの勉強法
インプット・アウトプットは,同時に用いるのがおすすめです。
たとえば,科目に関わらず,覚えたい内容の「書き取り」は,おすすめの方法のひとつです。
自身で黙読した内容を直後に書き出すことにより,「読む」というインプットと「書く」というアウトプットを同時に行えます。
また,覚えたい内容を発音しながら耳で聞く「音読」も,「聞く」というインプットと「話す」というアウトプットを同時に行えるため,勉強法としておすすめです。
上記のようなインプット・アウトプットを同時に行う勉強法は,覚えたい内容を運動記憶として定着させる効果を狙えます。
上記の2つは,インプットとアウトプットを同時に行える勉強法の例です。
他にも様々な勉強法があるため,思いついた方法を実際に試して自身に合った方法を見つけましょう。
勉強を始める前に弱点を把握しておく
勉強の効率を上げるには,自身の弱点を把握していることが大切です。
弱点を把握・克服することが成績アップに直結するからです。
たとえば,英語の弱点を把握するための方法として,英語の勉強を要素に分けることをおすすめします。
- 単語
- 文法
- 長文読解
直近のテスト問題のうち,自身が間違えた問題を上記の要素ごとに分類してみましょう。
たとえば,全体を通して単語の間違いが多い場合には,単語の暗記が不十分です。
また,単語レベルでは理解していても,文意を理解できなかった場合には,文法の理解が足りていないと判断できます。
自身の弱点を把握できていれば,弱点を克服するだけで成績を上げられます。
英語の成績を上げたい人は,はじめに弱点を把握することから始めましょう。
まとめ
結論を言えば,インプット・アウトプットを用いた勉強法は,科目に関わらず中学生の勉強に役立ちます。
より効率的に勉強したい場合は,インプット・アウトプットを同時に用いる勉強法がおすすめです。
本記事で紹介した勉強法以外にもインプット・アウトプットを同時に行える方法は様々なため,思いつく限りの方法を試して,自身に合った勉強法を見つけてください。
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