日本史Bの定期テスト対策!正しい勉強法と“やってはいけないこと”を紹介
定期テスト対策のやり方がわかりづらい科目の一つに「日本史B」があります。
日本史Bのテストで失敗してしまった経験がある人もいるかもしれません。
中には、
「暗記科目だからとりあえず用語だけ覚えた」
「流れが大事と聞いたから教科書を読んだ」
という勉強法を採っている人もいるのではないでしょうか。
しかし、上記の勉強法では、テストの点数が上がらない場合があります。
そこで今回は、日本史Bの定期テストの勉強法について紹介します。
このページの目次
日本史Bの定期テスト対策の前準備
勉強法を示す前に、定期テストの対策の前準備を確認しましょう。
前準備をすることで、対策するにあたって方針を明確にできます。
定期テスト範囲を確認する
一番最初にするべきことは、今回の定期テストの範囲です。
テスト範囲を間違えてしまえば、勉強の効率が下がってしまうでしょう。
日本史Bは、一つの歴史の流れに沿って授業が進められます。
そのため、テスト前の授業でも連続して次の範囲に進んでしまうことがあります。
テスト前の授業で扱ったすべての範囲がテスト範囲に含まれているかを確認しておきましょう。
定期テストの傾向を分析する
前回の定期テストの問題が残っている場合、出題の傾向を分析しましょう。
出題の傾向とは、「教科書からの出題が多い」「選択肢から選ぶ問題が多い」など、問題がどこから、どのように出題されるかを指します。
とくに、日本史Bなら、記述式問題の有無が重要です。
日本史Bは、難解な漢字を用いた用語が複数登場します。
そのため、記述式の問題がある場合、漢字の書き取りの練習が必要になります。
日本史Bの定期テストの対策法
上記の2つを踏まえたうえで、具体的な対策に入ります。
日本史Bの定期テスト対策において重要なのは以下の4つです。
- 「流れ」の理解
- 重要な用語の暗記
- 「流れ」と「用語」の組み合わせ
- 覚えたことの定着
それぞれ詳しく説明していきます。
「流れ」を理解する
日本史Bは、大きな歴史の「流れ」で構成されており、これを覚えるのが重要です。
歴史の「流れ」とは、出来事が「なぜ/どのように起こったか」の変遷を指します。
この「流れ」を理解することで、後に細かい事項を覚えやすくなります。
「流れ」を理解するには教科書を読むのがおすすめです。
教科書には、「流れ」が文章化して書かれているほか、年表やグラフなど、視覚的に整理された「流れ」が載せられています。
何度も読み返して、頭に「流れ」を入れましょう。
重要な用語を覚える
上記の「流れ」を理解すると同時に、重要な用語の暗記も行います。
重要な用語は多くの場合、教科書では太字、授業ノートの場合は赤字で強調されています。
その用語の漢字や意味、どのような影響を与えたかなどを暗記しましょう。
「流れ」と用語を合わせる
「流れ」と「用語」を頭に入れられたら、その2つを組み合わせます。
「流れ」の中で、「用語」がどのような立ち位置かを確認しましょう。
この作業によって、一見バラバラだった用語同士のつながりが見えてきます。
このつながりを理解するのが、日本史の勉強における目標の一つです。
とくに、定期テストでは、このつながりを理解しているかを問う問題が出題されます。
「流れ」と「暗記」の両方の理解が必要な問題のため、正解できればほかの人と差をつけられるでしょう。
覚えたことを定着させる
上記の作業は、あくまで日本史Bの知識を得る方法にすぎません。
実際の定期テストでは、その知識が定着しているかが点数につながるカギになります。
せっかく覚えた「流れ」と「用語」も、当日忘れてしまっては意味がありません。
覚えた知識を定着させるには、問題集を解くのがおすすめです。
問題を解く際に知識を使うことで、より馴染み深いものにすることができます。
問題集以外にも、学校からもらった対策プリントや課題で、同じような使い方が可能です。
自分に合った方法を選んでみてください。
日本史bでやってはいけない勉強法
日本史Bには、やってはいけない勉強法も存在します。
なぜ紹介するかというと、生徒の中にやってはいけない勉強法をやっている人が複数人いるからです。
今の自分の勉強法が当てはまっていないかを確認してみましょう。
流れを理解するだけ
ありがちなのは、「流れ」だけを頭に入れてテストに挑む、という勉強法です。
たしかに「流れ」は重要ですが、用語と関連させて覚えないと、細かい部分を問われた場合に対処できなくなります。
たとえば、「○○という人物が△△という制度を作った結果、反乱がおきた」という「流れ」を覚えていたとしましょう。
しかし、「○○」や「××」のような用語の部分があいまいだと、その部分を別の用語に置き換えられても間違いだと気付くことができないおそれがあります。
用語を覚えるだけ
逆に、用語だけ覚えてテストに挑む、という人もいます。
とくに、一問一答形式の問題集に頼りすぎると、この勉強法を採ってしまうおそれがあります。
上記でも説明しましたが、日本史Bにおいて重要なのは用語同士のつながりです。
しかし、用語だけを覚える勉強法だと、このつながりがみえにくくなってしまいます。
結果として、定期テストでも用語を聞かれる問題にしか正答できなくなってしまうのです。
以上のようなミスを防ぐため、「用語」と「流れ」はセットで覚えるのが最もおすすめです。
問題を一回しか解かない
覚えたことの定着として、問題を解くことを挙げました。
しかし、この問題を解く作業を1回で終わらせてしまう人がいます。
問題は、全問正解できるまで解きましょう。
間違える問題をなくすことで、苦手の克服ができます。
問題集やワーク、プリントに載っていたものと同じ問題を、テストでも間違えてしまうのはもったいないです。
また、問題を解くことを通して、「流れ」と「用語」の新たなつながりを発見できる場合もあります。
問題を解く際には、覚えた知識を実際に使用する作業が必要になります。
覚えるのと実際に使用するのは異なる視点が必要なため、覚えていた際には発見できなかった部分が見える可能性があるのです。
自分のオリジナルノートを作る
覚えた知識の整理として、オリジナルのまとめノートを作る人がいます。
たしかに、自分で体系化してまとめを作るのは楽しいかもしれませんが、この作業は時間の無駄になる危険性があります。
そもそも知識をまとめたものとして、教科書や授業ノートがすでにあるはずです。
自分で作ったものよりも、日本史のプロが作ったまとめの方が精度は高いでしょう。
もし、教科書やノートが不十分と感じた場合、ゼロから作るのではなく、それに書き込む方法がおすすめです。
教科書やノートに書き込む方が、時間も節約できますし、より正確にまとめられます。
日本史ばかりやる
定期テスト対策は、全教科満遍なく行うべきです。
ところが、日本史Bの対策ばかりに時間を割いてしまう人がいます。
日本史は、1つの物語の見るような科目であるため、「面白い」と感じる人が複数います。
日本史の勉強をするのが楽しくなってしまった結果、それしか勉強しなくなってしまうのです。
これを防ぐには、事前に計画を立て、科目ごとの勉強時間を決めておく必要があります。
計画立てについては以下の記事で詳しく紹介しているので、合わせて参照してみてください。
日本史Bの定期テスト対策のまとめ
正しい対策法を採れば、日本史Bで満点を取るのも不可能ではありません。
そのためにも、間違った勉強法についても詳しく知っておきましょう。
ほかの文系科目の定期テスト対策についても紹介しているので、せひ参考にしてみてください。
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投稿者プロフィール
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英語、数学をメインに指導を行っています。
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