【大学入学共通テスト】英語(リーディング)対策 完全ガイド|特徴や問題形式を解説

大学入学共通テスト英語(リーディング)の点数が伸びずに悩んでいる人がいるかもしれません。

実は、「時間内に解き終わらない」のが点数が伸びない最大の原因です。

これを解消するには、「速読力を養う」「問題形式に慣れる」「英語力そのものを伸ばす」の3点が有効な解決策となります。

英語教師歴30年のベテランライターが大学入学共通テスト英語(リーディング)の特徴と出題形式を紹介し、対策法を詳しく解説します。

大学入学共通テスト|英語(リーディング)の特徴

大学入学共通テストの英語の出題形式

2020年度までの大学入試センター試験ではリーディング200点・リスニング50点の合計250点でしたが、2021年度から始まった大学入学共通テストではリーディング100点・リスニング100点の合計200点に変更されました。

【試験時間】

  • リーディング:80分
  • リスニング:60分

【配点】

  • リーディング:100点
  • リスニング:100点

【平均点】(2023年)

  • リーディング:53.81点
  • リスニング:62.35点

大学入学共通テスト|英語(リーディング)の出題内容

2023年度の英語(リーディング)の出題内容は以下の通りです。

【第1問】(10点)

  • A:案内(約160語)「校外活動」の資料の読み取り
  • B:ウェブサイト(約280語)「夏期集中英語キャンプ」のウェブサイトの読み取り

【第2問】(20点)

  • A:広告(約300語)「スマートスニーカー」の広告の読み取り
  • B:レポート(約310語)「通学時間の活用法」のレポートの読み取り

【第3問】(15点)

  • A:ニュースレター(約230語)「キャンプに行く際のアドバイス」のニュースのレター読み取り
  • B:ブログ(約340語)「アドベンチャールームの作り方」のブログの読み取り

【第4問】(16点)

  • 複数素材と図表(約620語)「効果的な学習方法」についての2人の人物が書いた記事の読み取り・複数の情報の整理して内容把握

【第5問】(15点)

  • 物語(約770語)「卓球を通じて学んだこと」についての英文の読み取り・プレゼンテーションのメモを完成する形式で内容把握

【第6問】(24点)

  • A:説明文(約780語)「物を収集すること」についての記事の読み取り。発表のためのメモを完成する形式で内容把握
  • B:説明文(約890語)「クマムシ」についての英文の読み取り・プレゼンテーション用のスライドの完成する形式で内容把握

全問が、長文読解問題です。

全文字数が約4500語とかなり多く、早く正確に英文を読み取る力が求められます

大学入学共通テスト|英語(リーディング)対策の3つのポイント

これらの特徴を踏まえて、次の3つの観点から対策しましょう。

  1. 速読力を養う
  2. 問題形式に慣れる
  3. 英語力そのものを伸ばす

それぞれ解説します。

【対策①】速読力を養う

速読力を養うためのポイントは次の3つです。

  • 語彙力を鍛える
  • 英語の語順のまま読む
  • 解答時間を設定する

それぞれ解説します。

語彙力を鍛える

単語が曖昧だと、読解に時間がかかり、内容理解が不十分になります。

単語と熟語はしっかり覚えましょう。標準レベルの単語はしっかりマスターしてください。

を仕上げましょう。

「単語を見ればすぐに意味が思い浮かぶ」のが大事です。

意味を思い浮かべるのに時間がかかれば、それだけ読解に時間がかかります。

さらに、共通テスト形式の演習で出てきた未知の単語は、オリジナル単語帳(=自分が覚えていない単語をストックする)に書き留めて覚えます。直前まで語彙を増やしましょう。

英単語の覚え方は、次の記事で詳しく解説しています。

英単語を覚える上で、ディスコースマーカーに注目してください。

ディスコースマーカーとは、逆接(=but, however)や例示(=for example)など、話の展開を示す語のことです。

ディスコースマーカーを知っていると内容把握に役立ちます。繰り返し出てくるので、その都度、覚えるようにしましょう。

英語の語順のまま読む

意味のカタマリごとに英語の語順で読む方法(=スラッシュリーディング)をマスターしましょう。

実は英語が得意な人は自然にできている読み方でもあります。

次の英文を例に、スラッシュリーディングを解説します。

English is a language which is used by a lot of people all over the world.

英語が苦手な人は、一語ずつ読みます。その結果、

English / is / a language / which / is  / used /  by /  a lot of /  people /  all / over  / the world.

「英語」「です」「言語」「そしてそれは」「です」「使われる」・・・となって、これを日本語に当てまめようとすると、やはり無理があるのです。

一方で、英語が得意な人は、意味のカタマリを意識します。その結果、

English is a language / which is used / by a lot of people / all over the world.

「英語は言語です」「そしてそれは使われています」「多くの人々によって」「世界中の」

これだと日本語の語順に当てはめなくても、英語の語順のままで理解できますよね。

こうした読み方の一番の練習が「音読」です。

音読を勧められることが多いと思いますが、意味をとりながら音読すると、英語の語順で英語が読める(=理解できる)ようになるからです。

読めばすぐに意味が浮かぶまで音読すれば、速読力が鍛えられます。

速読力を高めるための長文読解の勉強法は、次の記事で詳しく解説しています。

解答時間を設定する

目安の解答時間を示します。まずは目安の時間内に解答する速読力を養いましょう。

理想を言えば、時間が余るくらいの速読力を身につけましょう。そうすれば高得点が狙えます

  • 第1問:8分
  • 第2問:12分
  • 第3問:10分
  • 第4問:10分
  • 第5問:15分
  • 第6問:25分

第1問〜第4問くらいまではペースを上げて、第6問(難問)にしっかり時間をかけられるペース配分がおすすめです。

【対策②】問題形式に慣れる

特徴的な問題形式を知る

全問が読解形式ですが、実際のコミュニケーションを想定しており、目的・場面・状況の設定があります。

  • 様々な題材:ウェブサイト・レポート・雑誌の記事・グラフ・図表など
  • 出題形式:複数の英文や図表から情報を読み取る・出来事の時系列を把握・概要や要点を把握するなど

このような題材や出題形式に慣れる必要があります。

過去問・予想問題集を解く

問題形式に慣れるために、過去問や予想問題集は、時間が許す限り演習しましょう。

必ず時間を計って解いてください本番の緊張感やスピード感に慣れるのが目的です。

集中力を維持して、本番のペース配分に慣れるために全問を80分で解くのが理想的です。

どうしても80分時間が取れないケースでは、小問ごとの設定時間内で解くようにしましょう。

問題を解いて終わりにならないように、なぜこの選択肢になるのか、明確な根拠を確認します。

最後は音読して速読力を鍛えれば完璧です。

大手予備校の予想問題集を活用して下さい。

戦略的に準備する

共通テスト対策をするにあたって、まずは目標点を設定しましょう。

河合塾Kei-Netを使えば、志望校の共通テストの科目・配点・ボーダー得点率がわかるので、自分の得意科目・苦手科目を鑑みて、自分なりの目標点を決めます。

その点数を上回ることを目標に演習をしましょう。

さらに、共通テストと二次試験のウェイトで、共通テスト対策の開始の時期が決まります。

共通テストの配点が大きい大学は、共通テスト重視で早い段階から始めるべきですし、二次試験の配点が大きい大学なら、二次対策を重視して、11月〜12月頃から対策を始めることになります。

このように、自分なりの戦略をもとに対策をしてください。

共通テストの戦略的な準備については、次の記事で詳しく解説しています。

【対策③】英語力そのものを伸ばす

ここまではテクニカルな解説でしたが、やはり、本質的には英語力そのものを伸ばさなければいけません。

単語と文法を習得して、長文読解という流れがオーソドックスな英語の勉強です。

そもそも英語力が高ければ、問題傾向に慣れれば、共通テストで高得点を狙うのはそこまで難しくありません。

英語の勉強の手順は、こちらの記事で解説しています。

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ひろ先生
ひろ先生
中高一貫校指導歴30年のベテラン教師です。勉強が得意な生徒から苦手な生徒までたくさんの生徒を指導してきました。念願叶っての中高一貫校だと思います。充実した6年間を過ごして欲しいものです。ベテランならではの視点で悩みに寄り添ったアドバイスを心がけます。ちなみに2人の子供も中高一貫校に通っています。保護者としての目線も大事にします。

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