中高一貫校生(私立中学生、高校生)の学習塾選び|パーフェクトガイド

学習塾で指導を受ける中高一貫校生

中高一貫校生(私立中学生、高校生)の学習塾選びのポイントを、500校以上の中高一貫校の生徒の指導実績がある専門塾が、徹底解説します。

このページの目次

中高一貫校生の学習塾の年間費用の平均

文部科学省発表「令和3年度子供の学習費調査」によると、私立中学生32万6,000円、私立高校生44万7,000円が、学習塾に通っている家庭の学習塾費の年間平均です。

一般に「中高一貫校では学習塾は不要」と言われますが、家庭学習をしておらず成績低迷している場合は、リカバリーのために、学習塾の活用が選択肢となります。

また大学受験では、自身の実力と、志望校の難易度にギャップがある場合には、プロのサポートを受けるメリットがあります。

このように、中高一貫校生でも、4〜5割程度が通塾していると推測でき、学習塾の利用は珍しくありません。

中高一貫校生が学習塾を利用する理由

成績の低迷が大多数

中高一貫校 個別指導塾WAYS」では、塾生の保護者200人を対象にアンケートを行いました。

その結果、塾を探すきっかけは次の通りです。

  1. 定期テストの結果が悪かった 30.6%
  2. 勉強時間や勉強のやり方に不安を感じた 30.1%
  3. 家庭での勉強のサポートに限界を感じた 16.4%
  4. 宿題や提出物のサポートをしてほしかった 8.6%
  5. 通知表の評定が悪かった 7.4%

おおむね、成績の低迷が理由となります。

進学に強みを持つ中高一貫校では、大学入試を意識した授業・定期テストが行なわれるため、しっかりついていけるのであれば、学習塾は不要です。

しかし、その難易度の高さから、学校外での勉強が必須となります。

WAYSでは、成績低迷に悩む多くの中高一貫校生を見てきましたが、圧倒的大多数が、家庭学習をしていないか、勉強量が足りないために、学校の授業・定期テストに対応できない状態に陥っています。

同時に、中学受験までとは異なり、家庭のサポートが困難になるケースが増えます。

勉強の難易度が上がることが一つ、そしてなにより、子どもの自立心が育ち、親の干渉に反発する子が増えるため、うまくいかなくなってしまうのです。

そのため、学習塾を活用しての成績アップが、現実的な選択肢となっています。

私立中学での成績低迷は退学に繋がる場合も

中学は、義務教育であるため、テストが赤点(極端に悪い点数)だったとしても、留年になることは事実上ないと考えて問題ありません。

しかし、中高一貫校の私立中学では、退学の可能性があります。

成績が悪く、中学から高校への進学が認められない場合は、外部の高校を受験することになりますが、中高一貫校側にはサポートできる態勢がありませんので、公立中学へ転校するように申し渡されてしまうのです。

このような厳しい現実があるため、成績の低迷に悩み、学習塾を活用するケースがあります。

集団指導塾、個別指導塾、予備校の違い

集団指導塾=インプットに強い、個別指導塾=アウトプットに強い

学習塾を選ぶ際には、インプットに強みを持つのか、アウトプットに強みを持つのかで判断します。

集団指導塾が得意とするインプットは、問題を解く前提となる知識を先取りで教わったり、難しいポイントをわかりやすく解説してもらったりすることです。

個別指導塾に強みがあるアウトプットは、習った知識でテストで点が取れるようになるように、実際に問題を解く「演習」を重ねることを指します。

中高一貫校では、学校の授業のレベルが高いため、さらに学習塾で授業を受ける必要性があるケースは稀です。インプットは必要ありません。

逆に、アウトプットが不足します。先取りカリキュラムで、授業の進み具合が早いためです(中高一貫校で、大量の宿題や課題が出されるのはこのためです)。

総合的にサポートを受けられる「塾」と、大学受験対策の講義を受けられる「予備校」

昨今では、機能面で見たときに、塾と予備校の違いはほとんどありません。

双方ともに、弱みとなる部分をなくそうと、サービスの改善を繰り返しているためです。

その前提での話になりますが、出自の違いから、得意分野が次のように異なります。

塾(学習塾/進学塾)は、成績向上にコミットする教育サービスです。

テストの点数を上げるために欠かせない、理解(わかりやすい説明等)と、単元の内容を理解した上で、演習(実際に問題を解くこと)の、両方を提供します。

一方で、予備校は、大学受験ノウハウを提供する認可外の学校と考えることができます。

大学入試のための知識や、テスト対策のノウハウを学ぶための学校であり、活用できるかどうかは自分次第といった側面も出てきます。

中高一貫校生の学習塾選びのポイント

公立中学・高校にはない中高一貫校特有の環境を考慮する必要がある

進学に強みを持つ中高一貫校では、中学に入学した当初から、大学入試を意識して勉強を進めていくことになります。

授業も、定期テストも、独自のカリキュラムであり、進み具合や習う順番は様々です。教材も、検定外教科書(中高一貫校用教科書)や、難易度の高い問題集を使用する場合があります。

そのため、公立中学生・高校生の指導を中心とする学習塾では、中高一貫校のカリキュラムに対応できない場合があります。

また、大学入試が意識されているため、授業のクオリティは高いことが多く、このうえ塾でインプットをする必要はないケースが大半です。

一方で、授業がどんどん進むため演習が不足しがちになりますので、演習がしっかりできる塾が向いています。

また塾から宿題が出るかどうかも、重要です。なぜなら、中高一貫校では、不足しがちな演習をしっかりできるよう、大量の宿題・課題が出されるケースが多いためです。

この上、塾からの宿題も加わっては、子どもの負担は非常に大きなものになってしまいます。

中高一貫校生が学習塾の活用を検討する際には、このような公立中学・高校にはない中高一貫校特有の環境を考慮する必要があるのです。

中高一貫校生に合った個別指導塾の7つの条件を、次の記事で詳しく解説しています。

自習をサポートする個別指導塾が最適

中高一貫校特有の環境を考慮すると、成績低迷に悩む中高一貫校生にとっての学習塾の最適解は、自習(家庭学習)をサポートできる個別指導塾となります。

集団指導塾では、

  • 苦手克服など個別の事情に対応できない
  • 学校ごとに異なるカリキュラム・教材に対応できない
  • インプットとアウトプットをバランス良く提供しており、インプット部分が余計になりがち
  • 宿題が出るため負担になってしまう

などの問題があります。

これらをすべて解決できるのが、個別指導塾です。

ただし、個別指導塾でも、1コマが80〜90分程度の指導時間の場合は、演習量が足りず、宿題を出すケースが非常に多くなります。

そんな中、私たち「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」は、宿題が多い中高一貫校の事情をしっかり理解しているため、1コマを120分指導として演習量を確保し、宿題を原則として出しません。

このように、中高一貫校生は、中高一貫校特有の環境に対応した専門塾を選びましょう。

塾に行っているのに成績が上がらない場合の対処法

補習塾タイプの個別指導塾かどうかを確認

授業についていき、定期テストでよい成績を取ることが、志望大学合格の近道となる中高一貫校生は、学校の定期テスト対策に特化した補習塾が向いています。

学習塾・個別指導塾と言っても、得意分野や、考え方も様々です。学習塾に行っているのに、なかなか成績が上がらないなら、まず、補習塾タイプの塾であるかどうかを確認しましょう。

個別指導塾に通っても成績が上がらない場合は宿題にきちんと取り組んでいるかを確認

多くの個別指導塾では、宿題が出されています。

しかし、宿題が出される意図をしっかり理解できていない場合、生徒は宿題を終えることにのみ意識がいき、やっつけで片付けたり、解答を写して終えたり、という形になりがちです。

宿題は、罰ゲームなのではなく、習った知識を定着させるためには繰り返しの演習が絶対に必要であるがために、出されているものです。

つまり、終えたかどうかではなく、しっかり取り組んだか、実際に問題を解いたかどうかに意味があります。

個別指導塾に通っていても成績が上がらないのであれば、宿題にきちんと取り組めているかどうかを確認しましょう。

また、中高一貫校生の場合は、そもそも学校からの宿題・課題が大量に出されています。

これに加えての塾からの宿題は、現実的に子どもが取り組める量に収まっているでしょうか。

そもそも無理があるのなら、宿題を出す個別指導塾は向いていない、ということです。

英語、数学、理科が苦手な場合の、中高一貫校生の塾選び

英語の勉強をしない中高一貫校生の塾選び

進学に強みを持つ中高一貫校では、英語と数学は先取りカリキュラムで、中高6年間の学習を5年間で終えるケースが多くなります。

なぜそのようなスピードアップが可能なのかといえば、公立の学校が授業で扱っている基礎的な内容を、生徒の自学自習によってカバーする形としているからです。

ついていけなくなり、成績が低迷してしまう場合があります。

英語の自主学習では、「泥臭い暗記」が必要になります。英単語と英文法という基礎が固まってこそ、英語の実力が伸びていくためです。

しかし暗記は、繰り返して少しずつ記憶の定着率を高めていく作業が必要になり、嫌気がさしてしまう生徒も多いようです。

やるべきことは明確なのに、取り組めないのであれば、やはり学習塾の活用が王道になります。いまなにを勉強すべきか、いつ・なにをやるのか、など個別指導塾を活用して指導計画を立てられれば、一気に状況が改善に向かうでしょう。

数学が苦手な中高一貫校生の塾選び

数学も先取りカリキュラムが採用されるケースが多く、授業がどんどん進む科目です。

数学は、代表的な積み上げ強化であり、前の単元の内容が、次の単元を理解するための土台となっています。

一つのつまづきが、どんどん大きな影響となり、授業内容がわからなくなってしまいます。

数学で重要なのは、いかに演習を繰り返せるかどうかです。問題集は、テスト範囲を最低3周(できれば5周)できるように計画的に勉強を進めれば、定期テストの成績も良いものになります。

しかしこれも、やるべきことは明確でありながら、なかなか自宅でそこまで計画的に勉強できないという生徒も多いでしょう。

だからこそ学習塾の出番となるわけです。

理科(物理・化学・生物)が苦手な中高一貫校生の塾選び

公立中学では、1人の先生が物理・化学・生物・地学を全て担当する形が一般的ですが、中高一貫校では、各分野ごとに専門の先生が指導するなど、内容が濃くなります。

実験を積極的に行うケースも増えます。

しかし、実験が多いということは、その分、知識を定着させるための演習の時間が減るということです。

演習はやはり、家庭学習に委ねられることになります。また、知識の暗記も、学校の授業だけでは到底覚えきれませんから、家庭学習が前提です。

理科の場合も、計画的な問題演習が必要になります。

英語・数学が優先になりがちで、いつ理科の勉強をすればいいのかわからないという生徒も少なくないでしょう。

学習計画をサポートしてくれる個別指導塾を活用したいところです。

大学受験を控える中高一貫校生の塾選び

中高一貫校なら塾なしでの難関大学受験も可能だが、おすすめではない理由

中高一貫校での指導歴30年のベテラン教師の寄稿によれば、「塾なし受験はおすすめできない」が本音だと言います。

なぜなら、学力が伸び悩んでいる場合に、志望校とのレベル差を埋めるために、プロの視点からのサポートを提供してくれる学習塾は、心づよいためです。

また、学校として、「時間外の補講」「わかるまで指導する」といった方針を打ち出しにくくなっているとも言います。教師の働き方改革の影響です。

大学受験メインの中高一貫校では、高3になる頃には、ほぼ全員が通塾しているのが現場での感覚と言われます。

大学受験を控える中高一貫校生が塾に行く4つのパターン

  1. 定期テストの点数が平均点を下回っているとき
  2. 志望校のレベルと自分の学力レベルの間に大きな差があるとき
  3. 勉強方法や優先順位のつけ方がわからないとき
  4. お子さんが自分から塾に通いたいと言ったとき

やはり勉強が順調とは言えず、模試などで成績が伸び悩んでいる場合は、中高一貫校生と言えども、学習塾の活用が現実的な選択肢となります。

中高一貫校生の受験勉強は、先取りカリキュラムの恩恵を最大限に活かすなら、高2の秋までに基礎を固め、高2の冬から受験勉強を開始する形が理想です。

遅れを取っているようであれば、早急な対策が望まれます。

理系の大学を目指す場合の塾選び

理系科目の得点力は、なによりも「演習」の量で左右されます。

公式や、暗記事項を覚えるだけでなく、実際に解く練習を重ねて始めて、テストで点数が取れる実力に変わります。

成績が思うように伸びていない場合も、難関大学を目指してテストでの得点力を磨きたい場合も、方針は同じです。

しっかり演習に取り組める塾を選びましょう。

医学部を志望する中高一貫生の塾選び

2023年度のデータでは、国公立大学の医学部医学科の合格者は、上位11校中7校が中高一貫校出身です。

それだけ中高一貫校のカリキュラムが優れており、大きなアドバンテージがあるということ。

そのため、医学部医学科の合格を目指すのであれば、最重要なのは、学校の定期テストで高得点を取れるよう、日々の学習を頑張ることです。

さまざまに解説してきているとおり、進学に強みを持つ中高一貫校の授業・定期テストに対応するには、家庭学習が欠かせません。

宿題はもちろんのこと、テスト勉強での問題集の周回、自主的な復習などに取り組みましょう。

なかなかこうした学習サイクルを確立できない場合は、中高一貫校特有の環境にしっかり対応した、学校の授業を邪魔しない専門塾の活用が最適です。

中高一貫校に完全対応の専門塾WAYSで92.9%が成績アップを実現

私たち「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」は、中高一貫校の授業を邪魔することなく、定期テストでしっかり高得点を上げるためのサポートに特化した専門の個別指導塾です。

500校以上の中高一貫校の指導実績があり、92.9%の成績アップを実現しています。

400件以上の成績アップ事例を紹介していますので、左下の虫眼鏡マークより、「成績アップ 学校名」で検索してみてください。お子さんが通う中高一貫校の事例も見つかるかもしれません。

WAYSでは、無料学習相談を受け付けています。まずはお子さんの学習の課題、勉強の悩み事などを、何でもお気軽にご相談ください。

Webで今すぐ予約が可能です。

投稿者プロフィール

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中高一貫校専門 個別指導塾WAYS 編集部
中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
中高一貫校用教材に対応することで各中高一貫校の定期テストの点数に直結した指導を行います。
低料金で長時間指導が受けられるため、家で勉強できない中高一貫校生でも塾の指導時間内で成績を上げることが可能です。
英語、数学をメインに指導を行っています。

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