難関大学合格を目指す中高一貫校生のための「大学受験」事典
中高一貫校生が、国公立大学や、早慶を始めとする私立大学など、偏差値60以上の難関大学合格を目指すときに必要な勉強の仕方や、準備の考え方を解説します。
中高一貫校の先取りカリキュラムのアドバンテージを活かすため、高校2年生の秋までには基礎固めを終え、高校2年生の冬からは受験勉強を始めましょう。
成績低迷に悩んでいる場合の大学受験ガイドはこちら
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難関大学を目指す場合でも、中高一貫校生は「学校の定期テストが第一」で問題ない
進学に強みを持つ中高一貫校では、中学の最初から、大学入試を意識した授業が展開され、定期テストも難易度の高いものになっています。
しっかりと授業についていき、定期テストで高い点数が取れていれば、志望大学合格に直結します。
また、先取りカリキュラムで、英語・数学を中心に、中高6年間分の学習を5年間で終えます。残りの1年間をじっくり、大学入試のための演習に取り組めるということです。
そのため、難関大学を目指すにせよ、高校2年生まではやることは変わらず、シンプルに「学校の定期テストが第一」と考えておきましょう。
これまでどおり、宿題・課題はもちろん、テスト勉強での問題集の周回、自主的な復習などを重ね、基礎固めを確実に行っていきます。
基礎が固まるのが早ければ、それだけ受験勉強の開始を早くできるということです。早くから特別なことをする必要はありませんので、焦らずじっくり取り組ませてください。
進学系中高一貫校の教育カリキュラム、学習システムの詳細解説
学校の成績が良くない場合は、早急にリカバリーを
中高一貫校生は、学校の定期テストが第一ですので、定期テストで良い点数が取れていないようであれば、黄色信号です。
難関大学合格を目指すのであれば、早急にリカバリーする必要があります。
時期が遅れれば遅れるほど、志望校合格の可能性は下がってしまいます。
私たち「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」は、500校以上の中高一貫校の生徒を指導してきましたが、成績低迷の原因は、自宅学習の不足であるケースが圧倒的大多数です。
- 定期テストまでに、テスト範囲を少なくとも3周する
- 数学、英語を最優先に仕上げる
- 普段の授業から日常的に準備をしておく
やるべきことは、非常にシンプルです。わかっていてもできないのであれば、学習塾の活用が現実的な選択肢となります。
成績トップ層に逆転するための具体的な勉強方法を、次の記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。
成績トップへ大逆転するための勉強法まとめ
難関大学受験を偏差値40台から成功させる完全ガイド
難関大学(旧帝大・早慶レベル)を目指す場合の英語の受験勉強ガイド
難関大学を目指す場合も、基礎固めが重要です。
まず英単語は、大学入試に必要な約3,000語をマスターします。『英単語ターゲット1900』(旺文社)『英熟語ターゲット1000』(旺文社)のような、標準レベルの単語帳で、英単語を覚えましょう。
英文法も同時並行で進めます。『関正生の英文法ポラリス1標準レベル』(KADOKAWA)、『関正生の英文法ポラリス2応用レベル』(KADOKAWA)などがおすすめです。
英単語と英文法は、授業の進み具合に合わせる必要がありません。まず英単語と英文法の土台を作ってしまうことで、圧倒的に英文が読めるようになり、世界が変わります。
基礎が固まったら、大学受験で最も配点の大きい「長文読解」。『レベル別長文問題ソルーションスタンダードレベル』(かんき出版)や『関正生のThe Rules 英語長文問題集2 入試標準』(旺文社)など、標準レベルの問題集に取り組みます。
高2の共通テスト同日模試で、得点80%が目標です。
高3からの残りの一年は、志望校の出題傾向に合わせての対策です。
詳細は次の記事で徹底解説しています。
難関大学(旧帝大・早慶レベル)を目指す高校生のための英語学習ルート 完全ガイド
難関大学(旧帝大、東京工業大学、医学部等)を目指す場合の数学の受験勉強ガイド
数学は、大学入試において点差がつきやすく、合否を分ける最重要科目と言えます。
それ相応の演習量が必要なのはもちろんのこと、難関大学を目指すのであれば、論証力・記述力が問われます。
ただ最終解答が合っているだけではだめで、答えを導く過程が、論理的に破綻なく、数学的に正しい記述ができているかが重要になってくるのです。
受験勉強の全体像としては、まず標準レベルまでの問題に確実に対応できるようにします。標準レベルの問題の配点が、最も大きいためです。
そのうえで、難関大学を狙うのであれば、応用力を身につける必要があります。
完成までに時間がかかりますので、早め早めの意識で、一つずつ取り組んでいきましょう。
【数学】難関大学を志望する中高一貫校生のための大学受験対策パーフェクトガイド
難関大学(旧帝大、東京工業大学、医学部等)を目指す場合の理科の受験勉強ガイド
化学の難関大学受験対策
化学は、暗記すべきことも多いですが、化学現象がなぜ起こるのか?どのような仕組みで起こるのか?と化学現象を理解できるかどうかが最重要です。
現象の理解が伴わない暗記だけでは、問題が複雑になったり、毛色が変わったりしたときに対応できません。
まずは学校の授業や参考書で、現象をしっかり理解します。
そしてレベルにあった問題集を周回して完成度を高めていきましょう。
- 基礎知識を理解し、覚える
- 教科書内容を学ぶ高1・2で、定期テスト対策を怠らない
- 志望大学に合ったレベルの問題集(入試標準レベル+入試応用レベル)を完成させる
- 過去問で志望校対策を行う
【化学】難関大学を志望する中高一貫校生のための大学受験対策パーフェクトガイド
物理の難関大学受験対策
物理は、数学に近い科目ではありますが、公式の丸暗記は通用しません。
物理現象をしっかりイメージし「なぜ、その現象が起こるのか」を理解できるかどうかが、得意・不得意を決めます。
演習の量のがモノを言いますので、学校の授業で理解し、定期テストごとにしっかり問題集の周回を行って、効率よく実力をつけていきましょう。
- 教科書内容を学ぶ高1・2で、定期テスト対策を怠らない
- 志望大学に合ったレベルの問題集(入試標準レベル+入試応用レベル)を完成させる
- 過去問で志望校対策を行う
【物理】難関大学を志望する中高一貫校生のための大学受験対策パーフェクトガイド
生物の難関大学受験対策
生物では、知識問題、論述問題、実験・考察問題の全てで、知識が必要です。
しかし暗記だけで対応できるわけではなく、論理的思考力や判断力も求められます。
覚えれば解答できるレベルの問題であれば、得点は伸びやすいですが、高難度になると初見の実験問題などが出題され、簡単ではありません。
暗記というとインプットが注目されがちですが、覚えた知識は、使うことによって初めて定着していきます。アウトプットとのバランスが大事になります。
やはり定期テストの機会をうまく使いながら、問題集を周回し、演習の量を確保できるようにしましょう。
- 教科書・参考書を利用し、生物の内容を理解・暗記することが最も重要
- 高1・2で、定期テスト対策を怠らない
- 志望大学に合ったレベルの問題集(入試標準レベル+入試応用レベル)を完成させる
- 過去問で志望校対策を行う
【生物】難関大学を志望する中高一貫校生のための大学受験対策パーフェクトガイド
中高一貫校生が難関大学受験をする場合の学習塾活用の考え方
進学に強みを持つ中高一貫校では、進学実績を確認して、志望校(あるいは同レベルの大学)が多数含まれている場合は、学習塾を利用しなくても大学受験は可能です。
しかし、いくつかの条件がつきます。
- 学校の授業に自力でついていき、定期テストで高い点数が取れていること
- 得点力が弱い部分や、基礎が固まっていない部分を、そのつど判断して、計画的に勉強を進められること
- 志望校対策を自分で判断し、進められること
つまり中高一貫校は、難関大学合格のための環境としては必要十分ですが、それを100%活用できるかどうかは、自分次第・家庭次第ということになります。
実際、中高一貫校での指導歴30年のベテラン教師の視点では、「塾なし受験は不可能ではないが、けっしておすすめできない」が本音であると言います。
大学受験メインの中高一貫校では、高3になる頃には、ほぼ全員が通塾している感覚という話もあり、学習塾の利用は珍しいことではありません。
【中高一貫校】塾なしで難関大学受験は可能?歴30年のベテラン教師が本音で解説
中高一貫校特有の環境に完全対応!大学受験のプロのサポートなら専門塾WAYSで
私たち「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」は、500校以上の中高一貫校の指導実績がある、専門塾です。
大学入試を意識した授業が展開される中高一貫校では、定期テストでよい点数授業を取ることこそが、難関大学合格に直結します。
WAYSは、中高一貫校の授業を邪魔せず、定期テストの成績向上をサポートしています。自力ではなかなか難しい、弱点のカバーや、苦手の克服など、一人ひとりにの状況に合わせた指導計画をご提案します。
難関大学を目指す場合も、ぜひお任せください。志望校合格までのロードマップを作成し、志望校の大学入試の傾向なども踏まえながら、プロの視点でサポートしています。
大学合格実績や、料金体系は、無料でダウンロードできるWebパンフレットで確認できますので、ぜひご覧ください。
投稿者プロフィール
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中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
中高一貫校用教材に対応することで各中高一貫校の定期テストの点数に直結した指導を行います。
低料金で長時間指導が受けられるため、家で勉強できない中高一貫校生でも塾の指導時間内で成績を上げることが可能です。
英語、数学をメインに指導を行っています。