中高一貫校の内部進学と指定校推薦はどう違う?難易度や対策法伝授
大学受験の方法は、大きく分けて一般受験・内部進学・推薦の3つがあります。
その中でも、付属の中高一貫校生にとって身近な内部進学と指定校推薦について、今回は掘り下げてご紹介します。
一般入試と比べ、比較的楽なイメージのある内部進学や指定校推薦。
しかし、何もせずに合格できるわけではありませんし、人気の学部に入るのが困難な場合もあります。
そこでこの記事では、それぞれの特徴とメリット・デメリットをご紹介します。
志望校選びに悩んでいる中高一貫校生は、ぜひ参考にしてください。
このページの目次
中高一貫校の内部進学とは?
まずは、系列大学への内部進学について、ご紹介します。
通常、学校ごとに何割程度の生徒を内部進学させるかが決まっています。
内部進学率が高いことで有名なのは、慶応義塾大学や早稲田大学の付属校。
中には、100%に近い割合で進学している中高一貫校もあります。
逆に、50%程度しか進学しない場合もあり、自分自身の学校が何割内部進学できるのかをまず調べる必要があるでしょう。
内部進学の条件
内部進学は、希望すればできるわけではなく、条件を満たしていなければなりません。
【内部進学の条件】
① 高校3年間の定期テストの成績が一定水準を満たしている
② 内部進学試験で一定の成績を修める
③ ①②の両方
同じ大学でも、学部によって条件が異なります。
たとえ、希望の学部への条件を満たしていたとしても、より成績のよい生徒が多く志望していれば、進学できない可能性もあります。
そのため、人気の学部を志望する場合は、かなり上位の成績をとっている必要があるでしょう。
内部進学のメリット・デメリット
内部進学の条件が厳しい学校でも、一般入試よりもメリットが多いとの判断から、内部進学を希望する生徒は少なくありません。
【内部進学のメリット・デメリット】
メリット | デメリット |
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内部進学は、合格すれば安心ですが、万が一合格しなかった場合の進路変更が難しく、場合によっては浪人も視野に入れなければなりません。
一般的に内部進学を確保すると、多くの大学では外部大学の受験ができないことになっています。
最近では、内部進学の権利をもったまま、外部の受験ができる大学も増えてきていますが、国公立大学のみ・系列大学にない学部のみといった制限があることがほとんどです。
中高一貫校の指定校推薦とは?
中高一貫校は、通常の高校と比べ指定校推薦が多い傾向があります。
その分チャンスが多くありそうですが、そもそも1校に割り振られる大学・学部の推薦枠はそれほど多くありません。
例外はありますが、大学1校につき数名といったところ。
指定校推薦は、少ない枠を6年間ともに過ごした仲間から、勝ち取らなければなりません。
そのため、内部進学よりは難易度が高くなります。
指定校推薦を受ける条件
指定校推薦は、自分が通う中高一貫校からの推薦が必要です。
出願条件として、「評定平均4.0」というように基準が設けられ、それを満たさなければ校内選考も突破できません。
加えて、部活動や課外活動の状況が評価されることや、小論文・面接などが行われることもあります。
募集人数が少なく狭き門ですが、校内選考さえ突破すれば合格する可能性の高い推薦方法です。
指定校推薦のメリット・デメリット
指定校推薦のメリット・デメリットも確認しておきましょう。
指定校推薦は、内部進学同様に高1からの成績が重要なため、早めに対策を開始する必要があります。
【指定校推薦のメリット・デメリット】
メリット | デメリット |
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このほかに指定校推薦は、大学へ入学後「楽して入った」と思われがちです。
もちろん入学後にどう過ごすかが最も大事で、気にすることはありませんが、口に出していわれる可能性もあり、覚悟が必要です。
中高一貫校生の内部進学・指定校推薦対策
では中高一貫校生が、内部進学や指定校推薦を狙う場合、どのような対策が有効でしょうか?
3つの方法をご紹介します。
高1から定期テストで気を緩めない
内部進学・指定校推薦ともに、定期テストの成績が関わってくるのは高校1年の定期テストから。
人気のある学部や、推薦枠の少ない大学を狙う場合は、集中的に定期テスト対策を行い、上位の成績を狙わなければなりません。
そのためにも、日ごろから授業には集中して臨み、予習・復習と合わせて、基礎学力を定着させましょう。
これまでのテストがあまり望ましい結果ではなかった方は、挽回できるように上位を目指して頑張りましょう。
部活動・課外活動に参加する
定期テスト以外に注目される部活動や課外活動に参加することも対策のひとつ。
ただし、内部進学や指定校推薦で高評価を受けるためだけに、これらの活動に参加するのはおすすめしません。
中高一貫校は、高校受験もなく中学・高校と6年間部活動に打ち込めるメリットがあります。
生徒会活動を頑張るのもよいでしょう。
6年間という限られた時間を楽しみながら、内部進学・指定校推薦対策ができるとよいですね。
欠席・遅刻をなるべく避ける
学校によって、推薦をとるために必要な出席日数が決められています。
あまりにも遅刻や欠席ばかりしていると、進学してからも、まじめに通学しないのではないか、健康状態に不安があるのではないかと思われる可能性があります。
マイナスのイメージをもたれるようなことは極力避け、健康に気を配りながら学校生活を送りましょう。
まとめ
中高一貫校は、内部進学や指定校推薦といった一般入試以外の大学進学方法が多く取り入れられています。
どちらも一般入試よりもメリットがあり、狙っている人も多いでしょう。
しかし、内部進学や指定校推薦は、定期テストの成績を常にベストな状態に保たなければなりません。
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投稿者プロフィール
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