【高校化学の勉強法】平均点超えを目指す定期テスト対策を現役教師が解説!
「化学のテストで平均点を超えることができない」
「どうやって化学の勉強をすればいいか分からない」
と、高校化学について悩みを持っていませんか。
化学の定期テストで平均点を超えるためには、大きく分けて2つのポイントがあります。
- 化学の特徴を踏まえた、正しい勉強法を身につけること
- 勉強に必要な時間や、環境を確保すること
どちらかが欠けていると、平均点を超える点数を取るのは難しいでしょう。
指導歴15年の現役理科教員が、化学の定期テストで平均点を超えるための方法を詳しく解説いたします。
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このページの目次
化学で平均点を超えるために押さえておきたいポイント
まずは、化学の特徴を踏まえて、平均点を越えるためのポイントを押さえておきましょう。
化学は計算力・暗記力・考察力が求められる科目
理科3科目(物理・化学・生物)はそれぞれ特徴があります。
物理は計算主体の数学に近い科目で、生物は暗記主体の社会に近い科目です。
化学はその中間のイメージで、暗記すべきことも多く、計算や考察力も求められる科目です。
やればやるほど成績に繋がりやすい科目
化学は理論化学、無機化学、有機化学の主に3つの分野に分かれます。
各分野で学習した内容が、他の分野にも活かされるため、勉強すればするほど化学の全体像が分かってきます。
化学は努力が報われやすい科目でもあり、分かるようになってくると、安定して点数が取れる科目です。
平均点を超えるためには、化学特有の勉強法を知り、テストまでに必要な家庭学習の時間を確保する
化学は暗記や計算、考察など総合的な力が試される科目です。
そのため、化学の特性に合わせた、バランスの良い勉強方法を確立する必要があります。
ただし、学校の授業を受けているだけでは、平均点を超えるための勉強量は確保できません。
平均点を越えるためには、必要な勉強量に応じた、家庭学習の時間を確保できるかどうかがカギです。
効果的に成績を上げるための化学の勉強法
次に、化学の勉強法を確認しましょう。
暗記だけではダメ!授業ノートやプリントを使って「現象を理解する」
化学は暗記が大事ですが、それ以上に、現象を理解しなければいけない分野もあります。
例えば、「化学電池」の分野です。
覚えるというよりは、複数の化学反応のプロセスや、電子やイオンの動きを理解する必要があります。自分の言葉で説明できる状態になると、理解できると言えるでしょう。
理解できるようになるためには、学校の授業ノートやプリントを読み込みます。漠然と読むのではなく、自分の言葉で書き直したり、口頭で説明すると良いでしょう。
それでも理解できない箇所があれば、講義系の参考書(先生が授業をしているような書き方がされている参考書)を活用するのも良いです。
工夫して化学知識を「暗記する」
化学は元素記号や化学式、物質名や現象名など、暗記すべき内容が非常に多いです。
理系科目は好きだが、化学は苦手。というお子さんの中には、知識を暗記できていないお子さんもいます。
暗記のための工夫を、いくつか紹介いたします。
- 語呂合わせで覚える
- 授業のノート+赤シートを使って何度も見直す
- 穴埋め形式の問題集を使う
- 時間があればルーズリーフに書き出す
- 図表とセットで暗記する
暗記のためには、1回の勉強時間を長くするより、何回も繰り返すことが重要です。
思い出す作業が脳への刺激となり、暗記につながります。
平均点を超えるために最も大切なのは「問題集を2〜3周解く」こと
現象を理解することや、知識を暗記することはインプットの作業です。インプットしただけでは、決して定期テストで平均点を超えることはできません。
大事なのはアウトプットです。
アウトプットのためには、学校の問題集を利用して問題を解くことです。最低でも問題集を2〜3周解いて、分からない問題が無くなるまで、問題を解きましょう。
定期テストで平均点を超えることができない人は、問題集を1周以下しか解かずに、テストに臨んでいるケースもあります。
また、学校や先生によって配分は異なりますが、定期テストは問題集の問題を中心に作られることが多いです。
問題集を解くことが、定期テストの点数に直結するのです。
分野ごとの勉強のポイントを紹介
化学は大きく分けて「理論化学」「無機化学」「有機化学」の3つの分野があります。
分野によって、学習のポイントが変わります。
理論化学
理論化学は、無機化学にも有機化学にもつながる土台となる分野です。
現象の理解、暗記、問題演習のどれもが必要です。
特に計算が多く、計算問題が解けないと点数が取れないため、工夫しながらミスなく計算しましょう。
例えば、単位を書きながら計算すると、計算の意味が理解でき、ミスが少なくなります。
無機化学
無機化学は、高2以降の理系で扱うため、高1や文系のお子さんには関係ありません。
無機化学は覚えるべき量がとにかく多いです。
なんとなく覚えると、なかなか暗記できないので、有名な語呂合わせを利用しましょう。
また、色を覚えることも多いので、図表を利用して、色をセットで覚えると効果的です。
無機化学では、知識を暗記した上で、考察問題が出題されます。
ある程度暗記したら、問題集を解きながら知識の定着を図ることで、効率よく勉強できます。
有機化学
有機化学も、高2以降の理系で扱うため、高1や文系のお子さんには関係ありません。
有機化学では、炭素を中心とした物質の構造を学びます。
まずは覚えることが多くあります。そして、覚えたことを利用して、物質の構造決定問題を解くことになります。
覚えていないと全く問題が解けないため、最初は苦労するかもしれません。
しかし、大学入試では、有機化学は比較的安定して点数がとりやすい分野です。定期テストでしっかり取り組みましょう。
定期テストで平均点超えを目指す、化学の勉強スケジュール
定期テストで点数を取るためには、必要な勉強時間を確保し、正しく勉強する必要があります。
いつ、どのくらい勉強する必要があるかを把握しておきましょう。
日々の授業後に必ず復習。予習は必要なし。
化学の授業では、予習は必要ありませんが、復習は絶対に必要です。
覚えることが多く、授業の都度覚えていかなければ、授業についていけなくなります。
また、テスト直前に覚えようとすると、問題集を解く時間がなくなります。
そこで、授業があった日に必ず復習を行いましょう。
1回の復習に多くの時間をかける必要はありません。
5〜10分程度でも大丈夫です。1回の時間が短くても、目に触れる機会を多くすることが重要です。
できれば、前の授業前に学習した内容も、見返す程度にやっておくと良いでしょう。
とにかく目に触れる回数を増やすことが大切です。
学校の問題集対策で十分!テスト1〜2週間前から問題集に取り組む
定期テストは、学校の問題集の利用で十分対策可能です。
余計な問題集を購入すると、やることが増えて中途半端になるので、1つの問題集に集中しましょう。
ただし、平均点以上を取るには、問題集を最低でも2〜3周繰り返すことが必要です。
2〜3周こなすには、テスト1〜2週間前に解き始め、少なくともテスト前日までに、問題集を1周解き終えることがカギです。
1周目で解けなかった問題には必ず印をつけ、ひとまず解答・解説を読み、理解するように努めましょう。
テスト直前の対策として、問題集2〜3周目に取り組む
テスト直前には、問題集の2〜3周目に取り組みます。
1周目で印をつけた問題を解き直し、自力で解けなければ、解答を真似て解答を作りましょう。
自力で解けるまで繰り返すことが大事です。
そして、分からない問題を極力減らした状態でテストを受けることで、平均点超えを目指せます。
平均点を取れない人は、2〜3周目に取り組めていないことが多いです。
ただし、発展・応用問題は難しく、難易度が高い大学入試レベルの問題も少なくありません。
あまりこだわりすぎると、答えを「暗記」しようとしてしまうこともあります。ただ、答えを暗記してもその場しのぎにもなりません。
暗記しないとできないような問題は諦めて、努力して理解できる問題に注力することも大事です。
化学で平均点を超えるための学習習慣の作り方
勉強法を知っていても、勉強時間を確保できなければ意味がありません。
勉強時間を確保するために、学習習慣を身につけましょう。
自主学習ができるよう、勉強する時間と場所を決める
学習習慣を身につけるためには、勉強する「場所」と「時間」を決めることが大事です。
おすすめの場所は、他人の目がある場所。家庭ならリビング、家庭外ではカフェや自習室・図書館などです。
自室での学習はおすすめしません。
また、おすすめの時間は、帰宅直後です。
お風呂などでリラックスした後に、気持ちを切り替えて勉強するのは、大人でも難しいですよね。
帰宅直後、まだ緊張感が残った状態で勉強するのがおすすめです。
家庭学習が苦手な場合、個別指導塾を利用するのも最善策の1つ。集団授業塾はおすすめしない。
定期テストで平均点を超えることができないお子さんは、家庭学習が苦手で、勉強量が足りていないケースがほとんどです。
家庭学習が苦手なお子さんは、個別指導塾で勉強する習慣を作ることも良い選択です。
塾であれば、大手予備校などの集団授業塾もあります。
大学入試を目指して、学校の学習内容を超える内容を求める場合は、集団授業塾も向いています。
ただし、定期テスト対策としてはあまりおすすめしません。
集団授業塾ではインプットが中心です。ですが、定期テストのためのインプットは、学校の授業だけで十分です。
平均点超えには、インプットした内容を復習で定着を図り、アウトプットする時間を作ることが必要なのです。
個別指導塾では、時間の使い方を独自に決めることができるので、定期テスト対策には個別指導塾が向いています。
中高一貫校に通うお子さんには、中高一貫校専門塾「WAYS」がオススメ
中高一貫校に通うお子さんには、中高一貫校専門の個別指導塾が良いでしょう。
中高一貫校専門の個別指導塾なら「WAYS」がおすすめです。
1コマ120分の授業で、家庭学習が苦手な中高一貫校生に最適
中高一貫校の化学は、高3の1学期〜2学期には教科書の内容が終わる学校が多いです。これは公立高校に比べて1.2倍程度、授業進度が速いのです。
また、大学入試を意識して定期テストが作られるため、テストがハイレベルです。
そのため、中高一貫校では、より一層の勉強時間の確保が求められます。
一般的な個別指導塾では、80〜90分指導が中心であり、十分な演習の時間を確保できませんので、宿題を出してカバーせざるを得ません。これは、ただでさえ勉強量が多く、家庭学習が苦手な中高一貫校生にとって大きな負担です。
WAYSの指導時間は、1コマ120分です。
120分の長い指導時間の中で、十分な演習が可能なので、WAYSでは、塾からの宿題は基本的にありません。
家庭学習が苦手な中高一貫校生にとって、ぴったりな環境です。
WAYSでは学校の問題集を使い、個人に合わせた最適なカリキュラムを作成できる
定期テストで平均点を超えるためには、学校の問題集で対策をすることが1番の近道です。
WAYSでは、指導時間内で、学校の問題集に取り組むこともできます。きちんとこなすだけではなく、内容もしっかり理解・定着させることができます。
また、500校以上の中高一貫校生の指導実績があり、中高一貫校に精通したプロが、お子さんに最適なカリキュラムを作成します。
これにより、定期テストの点数に直結した勉強ができるのです。
化学で成績アップを達成した四天王寺高校1年生の事例:36点から85点に大幅アップ
化学の成績が大幅に上がった四天王寺高校の事例を紹介します。
この生徒は、入塾してから1年間で化学の成績が36点から85点(平均+41点)と大きく成績を伸ばしました。
WAYSでは、この生徒には効率的に問題集に取り組むことが必要だと考えました。
そこで、1つの問題に悩みすぎないよう、分からない問題は積極的に質問するように促し、テストまでに問題集を3〜4周できるようになりました。
塾で積極的に質問できるのも、中高一貫校に精通した講師の存在が大きいですね。
まとめ:中高一貫校専門塾「WAYS」で、化学の定期テストの平均点超えを目指す
中高一貫校生が化学の定期テストで平均点超えを目指すには、化学の特性に合わせた暗記や、問題演習を行うこと、そして時間の確保が必須です。
WAYSならば、120分の指導時間、宿題なしで、学校の教材を使用することができます。そのため、家庭学習が苦手なお子さんでも、化学の定期テストの点数を伸ばすことが可能です。
中高一貫校では、内容もハイレベルなため、授業や定期テストでしっかりと勉強を続けることで、大学受験対策にもつながります。
今からの定期テスト対策が、1年後・2年後のお子さんの未来に確実につながります。
WAYSの定期テスト対策のノウハウは、無料の資料で詳しく紹介しています。30秒程度で資料請求できるので、お気軽にお申し込みください。
投稿者プロフィール
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中高一貫校で15年間指導してきました。10年間は高校3年生の大学受験指導を、次の5年間は主に中学で指導してきましたので、大学受験を見据えた中学からの学力形成に知見があります。私自身も中高一貫校を卒業しました。
せっかく努力されて入学した学校なので、充実した時間を過ごせるよう情報発信という形でサポートしていきます。
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