中高一貫校の授業の対応には家庭学習が不可欠|歴30年教師が親のサポートを解説
子供が中高一貫校に通う保護者の皆様は、学級懇談会などの折に担任の先生から
「家庭学習が不可欠です。」
と言われたことがあるはずです。子供が家で勉強している様子がなければ不安になるのではないでしょうか。
それにも関わらず、授業についていくために、「どういった勉強を、どのくらいしたらいいのか?」の実感がつかめません。
「家庭学習をしない子供をこのまま放っておいて大丈夫なのか?」
「親ができるサポートはないのか?」
気になる内容を中高一貫校教師歴30年のベテランライターが詳しく説明します。
このページの目次
大学受験に最適化された「深掘り&先取りカリキュラム」は家庭学習が前提になっている
中高一貫校の授業は進みが早く難易度も高いので、授業の理解を深めるには、予習と復習が前提になっています。
また、問題演習をしなければ、難しいテスト問題は解けません。
授業を聞いているだけでは、好成績が望めない仕組みになっているので、家庭学習が必須なのです。
中高一貫校特有の先取り&深掘りカリキュラム
学校によって多少の違いがありますが、英語と数学は先取りでカリキュラムを、国語・理科・社会は深掘りでカリキュラムを進めています。
数学・英語の先取りカリキュラム
数英に関しては、中1〜中2で中学3年分の範囲を終了。
そして、中3で高1、高1で高2、高2で高3の範囲を終了し、高3で大学入試演習をします。
公立中学→高校に比べて、1.2倍速で授業が進行。授業の進度が早いので、家庭学習なしではついていけなくなるのです。
国語・理科・社会の深掘りカリキュラム
国理社に関しては、学習内容を深掘りして、大学受験レベルまで学ぶことがあります。
例えば、中学理科で運動とエネルギーを習うと、中学生でも理解できる範囲で高校物理の内容まで学習します。
つまり、授業レベルが高く、家庭学習なしではついていけなくなります。
中高一貫校生は「授業についていく」が最も効率良い大学受験対策
中高一貫校の先取り&深掘りカリキュラムだと、高3で中高6年間のほとんどの内容を学習するので、大学入試対策が十分にできる仕組みになっています。
つまり、学校の授業についていくのが最も効率良い大学受験対策です。難関大学や医学部合格実績の大半が中高一貫校なのはこのカリキュラムのおかげです。
大学受験に最適化されたカリキュラムで学習している以上、家庭学習が前提になっているのは当然です。
問題を解いて実力をつける「演習」は家庭学習で対応する必要がある
授業についていくには予習と復習は必須。
しかし残念ながら、予習と復習をしっかりして授業を理解できても、それだけでは成績は伸びません。
なぜなら、テストの点数を上げるためには、問題を解けるようになる必要があるからです。
つまり、授業を理解したら、問題演習が大事。<授業理解+問題演習>のサイクルを意識した家庭学習が不可欠なのです。
中高一貫校生に欠かせない家庭学習は「予習・復習・宿題・演習」の4つ
- 予習、復習:授業の理解を深める
- 宿題、演習:授業で理解したことを使って問題を解く
それぞれの意図を理解して家庭学習を進めるのがポイントです。
1. 予習:授業の理解を深めるためにわからない箇所をチェック
一通り教科書に目を通して、わかない箇所をチェックします。
理解を目的にすると時間がかかりすぎるので注意が必要です。
チェックが入った箇所を中心に授業をしっかり聞きます。
例えば英語なら、教科書を読んで、英文の意味がわかるかチェックしましょう。
知らない単語を調べる、英文を全訳する、などの予習が課されるケースがあるかもしれませんが、時間がかかりすぎる場合は、まずはわからない箇所の確認だけでもOKです。
2.復習:授業を思い出しながらわからなった箇所を再確認
授業を思い出しながら、教科書やノートの見直しをします。授業でわからなかった問題は解き直しましょう。
独力で解けない場合は、学校の先生や友達に聞きましょう。
塾などで質問できる環境を整えてあげると復習がはかどります。
3.宿題/課題:授業で理解した知識をもとに問題を解く
授業で習った知識を定着させるために、問題集やプリントが宿題として課されます。
授業でわかったつもりでも、解いてみると解けなかったということはよくあります。知識の定着が不十分だからです。
授業と連動した内容が宿題に出されるので、効率よく授業内容を定着させましょう。
4.演習:定期テストを目安に問題演習を繰り返す
定期テストをマイルストーンに、授業や宿題で解いてきた問題を繰り返し演習します。
どれだけ完璧できるかで成績の伸びが変わります。成績上位者は完璧になるまで演習を繰り返しているものです。
目安は、授業後+週末+テスト前の3回繰り返し。
3回繰り返しても間違った問題は、試験期間中に解き直しましょう。
5教科の家庭学習のポイントを解説
数学:予習よりも復習重視で問題演習量が成績UPのカギ
数学は積み上げ教科。一度、わからなくなると、そこから先が分からなくなるので、家庭学習が大事です。
予習よりも復習を重視します。授業で解いた問題は、その日のうちに解き直しましょう。
最も大事なのが、問題演習です。
《おすすめの問題演習の進め方》
教科書の例題・類題→指定の問題集・プリントの順で問題演習を行います。
- 1回目:授業後
- 2回目:週末
- 3回目:定期テスト1週間前まで
- 3回目以降:定期テスト期間で間違った問題を解き直す
上記のペースを目安に、3回繰り返して演習。
苦手な人は問題の難易度を調整します。基本→標準→応用の順で、まずは基本問題を完璧にしましょう。
数学は独力で対応しづらく、一度落ちこぼれてしまうと立て直しが困難です。
苦手意識がある子供には塾を前向きに検討してください。
英語:英単語と英文法の積み残しは絶対NG
英語は数学と並んで積み上げ教科です。数学同様、しっかり家庭学習をして授業に対応しましょう。
英語が得意な人は予習メイン、苦手な人は復習メインの家庭学習がオススメ。
教科書に出てくる単語と文法を完全にマスターしなければいけません。
英単語
家庭学習では、授業の進み具合に合わせて、新出の単語を必ず覚えます。
「発音」「意味」「スペル」の3つを覚える必要があります。
中2までに中学単語、中3までに高校基礎単語を覚えることになります。
単語帳を使った方が覚えやすい人は、
- 【中1〜中2】『ターゲット中学英単語1800』 / 『キクタン[中学英単語]高校入試レベル』
- 【中3】『英単語ターゲット1200』 / 『システム英単語Basic』
を使ってもOKです。もちろん、学校指定の単語帳があれば、その単語帳を完璧にしましょう。
英文法
中3までに高校基礎英文法(=大学入試必須レベル)を学習します。
英文法の理解が不十分だと、英文読解がメインになる高校英語で必ず苦労します。
《おすすめの英文法学習の進め方》
次の順で、家庭学習を進めます。
- 教科書の文法例文の理解・暗唱
- 指定の問題集、プリントの演習
- 1回目:授業後
- 2回目:週末
- 3回目:定期テスト1週間前まで
- 3回目以降:定期テスト期間で間違った問題を解き直す
語学はスポーツと似ていて、やり方を理解するだけでは不十分です。
英文法は自分に染み込むまで何度も練習するのがポイントです。定着しないのは練習不足が原因です。
音読
理解した英文を、頭の中で意味を取りながら音読します。
英語の語順のまま理解できると、読解スピードが上がります。
また、発音できない音は聞き取れません。発音が上達するとリスニング力がつきます。
中高一貫校生のための英語の勉強方法はこちらの記事で詳しく解説しています。英単語や英文法の具体的な勉強法を知りたい方はぜひチェックしてください。
国語・理科・社会:授業+宿題で効率良く学習
家庭学習では、積み上げ教科で先取りカリキュラムの数学・英語をメインにします。そのため、国理社は授業でしっかり理解するのが重要です。
宿題は、授業内容に連動しており、定期テストで出題されるポイントです。
宿題が出された場合は、しっかりこなして効率良く学習しましょう。
“家庭学習ができない” 悩みは「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」なら解決できる
家庭学習が大事なのはわかっていても独力で対応できない現実
中高一貫校は、授業と家庭学習で成績が上がる仕組みになっています。
家庭学習をこなせなず、授業についていけない人がいるのも現実です。
するべきことが多く、難易度も高いので、計画的に取り組まないと家庭学習が上手く機能しません。
そもそも、子どもがやる気を失っていたり、思春期で反発していたり、毎日が忙しすぎるなどの背景があったりして、家庭のサポートも限界があるかもしれません。
しかし「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」なら、家庭学習の悩みを解決できる可能性があります。
家庭学習を塾でこなす。学校の授業についていくことに特化した中高一貫校専門塾
一般的な学習塾でも、苦手科目の克服はできるはずです。
しかし、克服している間も、中高一貫校では授業がどんどん先に進み、宿題や課題が出されています。
これだと、いつまで経っても学校の授業には追いつけません。家庭学習の時間を確保できなくなり、成績は低迷。やがてモチベーションを失います。
しかしWAYSは違います。WAYSは学校の授業に沿った指導をするのが特徴です。
500校以上の中高一貫校の生徒の指導実績があり、データを一元管理しているので、使用している教科書やその進度、テストの出題傾向、学校オリジナルプリントまで把握しています。
指導内容はシンプル。学校の勉強(=授業理解+家庭学習)をフルサポートします。定期テストをマイルストーンに、試験範囲の演習を3周します。
子供にとっては、WAYSの指導で宿題・課題・演習を全てこなすので負担は増えません。
それでいて成績が上がるので家庭学習が機能していない人にはベストサポートです。
子供に家庭学習の口出しをしても反発されるならプロのサポートを
入試をパスした中高一貫校生の場合は、成績低迷は学力の問題ではなく、勉強不足。
つまり、家庭学習が機能していない可能性が大です。
定期テストで平均点を下回るようであれば要注意。厳しい言い方ですが、授業についていけてません。
思春期のこの時期は親が口出ししても反発されるものです。勉強はプロに任せてください。
塾と聞くと子供は嫌がるかもしれません。ただでさえ負担が大きい中高一貫校の勉強に、これ以上、塾の負担を増やされたくないと思うからです。
でも、WAYSは違います。
学校の授業と家庭学習をサポートするので、むしろ家庭学習の負担が減ります。学校の授業と家庭学習をサポートして成績UPに導くのがWAYSの強みです。
WAYSの指導方法をもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
なぜ成績が伸びるのか、成績アップ実績、料金体系や入塾までの流れなどが書かれたパンフレットをインターネットで無料で請求できます。
投稿者プロフィール
- 中高一貫校指導歴30年のベテラン教師です。勉強が得意な生徒から苦手な生徒までたくさんの生徒を指導してきました。念願叶っての中高一貫校だと思います。充実した6年間を過ごして欲しいものです。ベテランならではの視点で悩みに寄り添ったアドバイスを心がけます。ちなみに2人の子供も中高一貫校に通っています。保護者としての目線も大事にします。
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