中高一貫校「化学」の定期テスト&大学受験で高得点を取るためのおすすめ問題集3冊
いざ理系に進んだものの、定期テストで化学の点数が全然とれない……。そんな状況のお子さんは少なくありません。
中高一貫校の定期テストは一般的に難度が高く、生半可な勉強は通用しません。
中高一貫校の教師として高校生の進路指導に長らく携わる中で、化学に苦しむ多くの生徒を見てきました。
そうした生徒たちに共通するのは、正しい勉強法が分かっていないということです。決して、化学が苦手だから点数がとれないわけではないのです。
一方で、化学の成績を順調に伸ばす生徒たちもいます。
実際に成功している彼ら彼女らの勉強法を参考にするなら、中高一貫校の化学の定期テストで高得点をとるために有効なのは、
「基礎を押さえたうえで『重要問題集』(数研出版)と『化学の新演習』(三省堂)を周回し、完成度を高める」
という勉強法です。
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このページの目次
中高一貫校の化学の定期テストは「国公立大学」二次試験レベルへの対応が必要
大学受験を意識した授業が行われる=定期テストのレベルも高い
定期テストは、授業内容の理解度を測るためのものです。
したがって、大学受験を意識した授業を行う中高一貫校では、定期テストでも大学受験を念頭においた問題セットが出題されます。
国公立大学二次試験や模擬試験の過去問などを用いた、ハイレベルな試験なのです。
教科書の内容をしっかり押さえるだけでは良い点はとれない
教科書レベルの基礎事項を完璧にすれば、大学入学共通テストレベルの問題はほぼ解けるようになります。
定期テストの成績も悪い点ではなくなるでしょう。
しかし、高得点をとれるかというと、それだけでは厳しいのが中高一貫校の定期テストです。
公立の学校とは異なり、国公立大学二次試験レベルの問題が解けなければ、結局点数は頭打ちになってしまいます。
これで「国公立大学」二次試験レベルに対応OK!問題集を使った勉強法3ステップ
ステップ1:基礎を完璧にする教科書準拠問題集
まず大事にするべきは基礎基本。教科書レベルの内容を押さえます。
最近の教科書は構成・内容ともに非常に充実しているので、教科書をベースに勉強するとよいでしょう。
化学に限らずですが、繰り返しインプットしたあと、正しくアウトプットできるようになれば完成です。
『リードα』(数研出版)などの教科書準拠問題集を使ってアウトプットの練習をしましょう。
後述の『重要問題集』(数研出版)や『化学の新演習』(三省堂)も同様ですが、1回解いて終わりではなく、泥臭く周回するようにしてください。
1周目で問題なくできた問題には〇、できなかった問題には△や×をつけます。
2周目では、△と×がついた問題だけをやりましょう。そこで新たに解けるようになった問題に〇をつけます。
3周目以降も同様の作業を繰り返し、すべての問題に〇がついたらクリアです。
ただし、時間が経過すると〇がついている問題でも解けなくなることは十分ありえます。
模擬試験などをきっかけに適宜復習するのがよいでしょう。
ステップ2:「国公立大学」二次試験レベルを攻略『重要問題集』(数研出版)
定期テストの試験範囲について、教科書準拠問題集を仕上げたら、次はいよいよ国公立大学二次レベル。
『重要問題集』(数研出版)の登場です。
他の教科もあるなかで、この問題集を独力で周回して仕上げるのはかなりの負担になります。
しかし、このプロセスを踏むか踏まないかで、定期テストの点数はかなり違ってきます。
『重要問題集』を試験前にどれだけやっていたかを尋ねるのは、私の生徒面談の鉄板の質問です。
1周しかできなかった生徒と、きちんと2周した生徒とでは、如実に点数差がつきます(1周すらできなかった生徒の点数は、例外なく平均点を下回っていました)。
試験1週間前から取り組み始めても間に合いませんので、早めに対策に乗り出す必要があるでしょう。
ステップ3:応用力に磨きをかける『化学の新演習』(三省堂)
あともう一冊紹介したいのが、『化学の新演習』(三省堂)という問題集です。
この問題集は応用レベルの問題が数多く掲載されており、単科大学の医学部対策にも使うことができる良書です。
順番としては『重要問題集』を完成させたあとに取り組むことになりますので、定期テスト対策として採用するなら、相当前から化学の勉強を本格的に始めておかなければならないでしょう。
得意分野をさらに伸ばす、という使い方をオススメします。
学習習慣がない/自学自習が苦手なら、プロのサポートも選択肢
学校外での自学自習が求められ、難易度が高い
以下の手順を踏めば、中高一貫校であっても化学の定期テストで結果を出すことができます。
①教科書の内容をインプットする(覚えて忘れて覚えて、の繰り返し) ②すべての問題に〇がつくまで教科書準拠問題集を周回する ③すべての問題に〇がつくまで『重要問題集』を周回する (④『化学の新演習』に取り組む) |
書いてしまうとたったこれだけのことなのですが、大抵の人が③の途中で力尽きてしまいます。
化学の学習習慣が身に付いていない場合は、①②すら厳しいかもしれません。
独力でやろうとすると、どうしても必要以上に時間がかかってしまうのです。
生徒のなかには、学校の先生にピンポイントで質問し、効率よく疑問点を解消して③まで終わらせる、という猛者もいますが、そうした振る舞いができる生徒はごく少数です。
こうした状況の改善には、プロのサポートが非常に効果的でしょう。
疑問点の解消だけでなく、進捗の管理や進め方のアドバイスなどを受けることで、学習効果が倍増します。
大学入試対策も同様。理科二教科を自力で完成させるのは負担が大きい
ところで、定期テストに限らず、大学入試対策でも上記の①~③の流れをたどることになります。
もっといえば、志望大学によっては理科二教科が必要になるかもしれません。
物理や生物でも、①暗記事項のインプット→②教科書準拠問題集の完成→③国公立大学二次標準レベルの問題集の完成(→④国公立大学二次応用レベルの問題集の完成)という流れは同様です。
これまで多くの生徒を見てきましたが、現役で理科二教科を完成させるのは、至難のわざです。
「物理は全分野が得点源だけれど、化学は有機化学が……」、「化学は完璧なのに、生物の遺伝分野が……」という声をよく耳にします。
そういうとき、苦手分野として生徒が挙げる分野というのは、まず間違いなく進捗が遅れていて、③が不十分な状態になっているのです。
合否に大きく関わる理科を効率よく処理するために、プロのサポートを受けるというのは非常に良い選択だといえます。
選ぶなら「教材持ち込み」に対応した中高一貫校専門の個別指導塾が最適
中高一貫校生に「集団指導塾」はデメリットが多い場合も
取り組むべき問題集が決まっていて、そのうえでプロのサポートを受けて効率をあげる、ということであれば、集団指導塾はやめておいた方がよいでしょう。
集団指導塾の指導スタイルは、塾独自のカリキュラムと教材を通して生徒の成績をあげる、というものです。
定期テストの試験範囲とは無関係の勉強が追加される可能性が高く、逆に定期テストの点数が下がる恐れがあります。
また、集団授業はあくまでインプットの場であり、アウトプットにはなりえません。
しかし、最も時間がかかるのはアウトプットです。
集団授業の時間をアウトプットに回した方が効率がよい、というケースは少なくありません。
やるべき問題集が決まっているなら「個別指導塾」が最適
中高一貫校の定期テストの成績に直結するのは、やはり個々の学習状況に合わせた個別指導です。
化学の場合はやるべき教材が決まっていますので、新たに塾の教材を求める必要もありません。
疑問点を素早く解消しながら、自分の力だけでアウトプットする練習を重ねていきましょう。
中高一貫専門+教材持ち込み自由だから、定期テストの点数を着実に伸ばせる!
プロの個別指導にも様々な選択肢がありますが、そのなかで最もオススメなのが「中高一貫専門 個別指導塾WAYS」です。
90分の指導時間に加え、ラスト30分の解き直し+次回指導冒頭での確認テストにより、授業時間内で学習内容をしっかりと押さえます。
教材の持ち込みは自由。化学の定期テストの成績を上げるために欠かせない、中高一貫校が指定する教科書・教科書準拠問題集や、『重要問題集』『化学の新演習』にも対応しています。
次の定期テストまでにテスト範囲を3周できるように指導計画を立て、着実に演習を重ねることができるので、定期テストの点が伸びていくのです。
WAYSのノウハウと実績を詳しく知りたい方は、ぜひ下記の記事も合わせてご覧ください。
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投稿者プロフィール
- 中高一貫校に勤めて10年になる中堅教師。卒業生を3度送り出し、中学生・高校生問わず指導経験が豊富です。自身も中高一貫校出身なので、中高一貫校のことを知り尽くしています。勉強に苦しむ生徒に向き合い、試行錯誤をする日々。そんな教師生活から得られた知見をお伝えし、全国の子供たちの力になれたらと思います。
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