関東の高校生に人気の大学ランキング2023

大学進学を考えている高校生の中には、「大学が多すぎてどこを目指せばいいかわからない」などの悩みから、志望校を決められない人もいるでしょう。

この記事では,そんな受験生に向けて実際にどこの大学が人気なのかを紹介します。
人気の大学には人が集まる理由があり、人が集まる理由を知れば,大学選びの基準のひとつになるからです。

今回、独自の方法による点数をもとにランキングを作成しています。
ランクインした大学の特徴やイメージ、人気の大学として選ばれた理由をあわせて記載しているため、大学選びに役立ててください。

ただし、「人気」は基準のひとつです。ランキングを目安にしつつ、自身の基準で志望校を決めていけるとなお良いですね。

人気の大学ランキング(関東)

国立・私立を含めた関東で人気の大学をランキング形式で発表します。
10位から順に発表していくため、「1秒でも早く1位を知りたい!」という人は目次のリンクを利用してください。

10位 日本大学

日本大学
(出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons))

日本大学は、東京都千代田区九段南に本部を置く私立大学です。
関東私大群「日東駒専」の日に当たり、今回唯一のランクインとなりました。

日本大学の特徴は規模の大きさにあります。
学生数・キャンパス数が国内で最も多い大学です。図書館の蔵書数も私立大学の中で最大です。

人気の大学に選ばれた理由は、募集人数の多さ学部の種類の豊富さにあると考えられます。
全17の学部には法学部や理工学部のようなスタンダードなものから、芸術学部や危機管理学部といった他の大学では珍しい学部が含まれます。
学部の多さから、日本大学は学びたい内容が決まっている高校生から選ばれやすいのではないでしょうか。

なお、日本大学は,社長の輩出率が10年連続トップです。日本大学といえば「社長の大学」というイメージを持っている人もいるでしょう。

9位 中央大学

中央大学
(出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons))

中央大学は、東京都八王子市東中野に本部を置く私立大学です。
関東難関私大群の俗称「MARCH」のCにあたります。

中央大学で最も有名なのは「法学部」です。大学別司法試験合格率を見ると、中央大学法科大学院は毎年4~5位にランクインしています。
この順位は、入試の難易度が同程度の大学の中で破格です。
実際、キャンパス内には「法学部は別格」という空気感があるようです。

以上から、中央大学が人気の大学に選ばれた理由は「MARCH」の知名度と法学部の実績の高さにあると考えられます。

一方、今回ランクインした「MARCH」の中で最下位となった原因は、多摩キャンパスの立地面にあると推測できます。
最も多くの学部がある多摩キャンパスは、23区外の八王子市にあり、多摩都市モノレール線の利用が必要です。
4両編成と比較的短いモノレールは通勤通学時の混雑が予想されるため、今回の9位という順位につながったおそれがあります。

都心から離れている分、自然を感じることができる点は、中央大学にしかない魅力といえます。

8位 立教大学

立教大学
(出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons))

立教大学は、東京都豊島区西池袋に本部を置く私立大学です。
関東難関私大群「MARCH」のRにあたります。

グローバルな特色の強い大学とされる立教大学には、他大学には珍しい学部が設けられています。
たとえば、「異文化コミュニケーション学部」は、海外との交流も含めた多様性を学べることから、近年とくに人気が高い学部です。
また、新座キャンパスにある「観光学部」は観光に関する分野を学ぶことを目的としており、ANAやJTBの職員から話を聞く機会を設けるなど、観光業界を志す学生に人気です。

珍しい学部の他に、キャンパス内の雰囲気の良さもランクインした理由だと考えられます。
本部である池袋キャンパスにはレンガ造りの建物やツタが残されており、ドラマのロケ地として使われることも多いそうです。
特に食堂は教会のような荘厳さがあり、おしゃれな食事を楽しめます。

電車の最寄り駅が池袋駅という立地、アクセスの良さも、立教大学の売りのポイントとなっています。

7位 法政大学

法政大学
(出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons))

法政大学は、東京都千代田区富士見に本部を置く私立大学です。
関東難関私大群である「MARCH」のHにあたります。

法政大学には11の学部があり、MARCHの中で最多の学部数や特徴的な学部があることで知られています。
たとえば2008年に設置されたグローバル教養学部(GIS)は、「法学や社会学、経済学などの様々な分野を英語で学ぶ」というグローバルスタンダードに合わせた学部となっています。
学部の目的がはっきりしている点は、大学選びで迷っている学生にとって嬉しいポイントです。

人気の大学に選ばれた理由は入試の難易度と学校の認知度のバランスが取れた大学と支持されているからです。
法政大学はMARCHの中でも入試の難易度が低めとされていますが、就職活動時にはMARCH出身者(難関大学出身者)として高い評価を受けられます。
入試の難易度と就職活動時の有利な点を考慮して、入試の難易度と学校の認知度のバランスが取れた大学といえます。

なお、法政大学はスポーツに強い大学です。
アメフトやサッカーなど複数の競技で実績があり、スポーツ好きの人からの知名度が高い点も,人気につながっています。

6位 上智大学

上智大学
(出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons))

上智大学は、東京都千代田区にある私立大学です。

上智大学の設置母体はイエズス会であり、日本初のカトリック系大学です。
私立では珍しく、ほぼすべての学部が一つのキャンパス(四谷キャンパス)に集約しています。

ランクインした理由のひとつは、海外との交流に力を入れている点です。
国際色豊かな大学というだけでなく、外国語学部など私立大学でトップクラスの実績を持つ学部が揃っています。
豊富な留学制度や帰国子女専用の入試制度など、国際交流に対して積極的と評価が高まっています。

ちなみに上智大学を英語で表記する場合は「Jochi university」ではなく「Sophia university」と書きます。おしゃれな表記も人気につながっているかもしれませんね。

5位 東京大学

東京大学

東京大学は、東京都文京区本郷に本部を置く国立大学です。
日本トップの大学と認知されており、偏差値は日本の大学の中で最も高い水準です。

東京大学の学部1,2年までは「前期課程」と呼ばれ、特定の分野に絞らず幅広い学びを通じて、興味を持つ分野について模索する期間となっています。
3年生からは「後期課程」と呼ばれ、学部学科で選択した分野に没頭する期間です。
上記から、東京大学は,幅広い基礎力を持ちつつ専門性のある学生を育む教育に力を入れていることがうかがえます。

東京大学が人気の大学に選ばれた理由は、圧倒的な実績からだと考えられます。
難易度もそうですが、輩出した卒業生の実績は多岐にわたります。
研究者や官僚など、著名人の多くは東京大学出身です。

なお、東京大学に校歌はありません。
あるのは「応援歌」と「運動会歌」だけだそうです。

4位 慶應義塾大学

慶應義塾大学

慶應義塾大学は、東京都港区三田に本部を置く私立大学です。
難易度、実績ともに日本の私立大学のトップに位置する大学です。

慶應義塾大学の創設者である福沢諭吉の理念を現在も受け継いでおり、「実学」を重視しています。
慶應義塾大学SFCと呼ばれる「総合政策学部」「環境情報学部」は、実学を重視した実践的なカリキュラムに定評があります。

人気の大学に選ばれた理由は、就職活動への強さだと考えられます。
慶應義塾大学はOB・OGとのつながりが強く、交流を目的としたイベントが頻繁に行われているため、先輩から就職に関する有益な情報をもらう機会もあるでしょう。

慶應義塾大学のOB・OGのコミュニティの例として挙げられる「三田会」は,日本最大の学閥だそうです。

2位(同点) 明治大学

明治大学
(出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons))

明治大学は、東京都千代田区神田駿河台に本部を置く私立大学です。
関東難関私大群「MARCH」のMにあたります。

約3万人の学生が通っている、MARCHで最も規模の大きい大学で、学生の多さからか活発なイメージを持たれています。

人気の大学として選ばれた理由は、近年変化しつつあるイメージと考えられます。

かつて明治大学は,荒々しい男子学生が多かったことから「バンカラ」のイメージが強かったようです。
ところが最近では、「明治大学といえばおしゃれ」なイメージが強くなっています。

イメージが変化した理由は、東京を見渡せるリバティタワーの建設、新学部の創設、入試制度の追加など、様々な学生を受け入れるための改革です。
改革自体も理由の一つですが、イメージ一新により多種多様な学生を受け入れた結果、おしゃれなイメージを持つに至ったと考えられます。

なお、1929年に「女子部」を設置して以降、女性の教育に力を入れており、日本初の女性弁護士や女子裁判長は明治大学の卒業生だそうです。

2位(同点) 青山学院大学

青山学院大学
(出典:フォトスク)

関東難関私大群「MARCH」のAにあたる青山学院大学は、東京都渋谷区渋谷に本部を置く私立大学です。

青山学院大学の特徴は、メディアへの露出が多い点です。
アナウンサーには青山学院大学出身者が多く,学祭(青山祭)で行われるミスコンは「女子アナの登竜門」と呼ばれています。
最近では、大学駅伝で連覇記録を達成した陸上部が話題になり、スポーツの面でも露出が増えています。

人気の大学に選ばれた理由は、メディアへの露出による知名度の高さと立地です。
青山キャンパスは渋谷駅や表参道駅から近く、近辺にはブティックやカフェ、高級ブランドの路面店が多く見られます。
青山という立地もあり、「おしゃれな大学といえば青山学院大学」というイメージが定着しています。

「青山学院大学といえば青山キャンパス」というイメージになりがちですが、実は相模原キャンパスも優美なキャンパスです。
中央にある「ウェスレー・チャペル」には十字架が掲げられた塔やステンドグラスがあり、厳かな空気が漂っています。

1位 早稲田大学

早稲田大学
(出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)

早稲田大学は、東京都新宿区戸塚町に本部を置く私立大学です。
4位の慶應義塾大学と並ぶ「私大の雄」であり、入試の難易度は日本の私立大学で最高レベルとして知られています。

大学の規模が大きく、日大に次いで2位の学生数を誇ります。
卒業名簿に政治家や芸能人,小説家、スポーツ選手など,様々な著名人が名を連ねていることでも有名な大学です。

人気の大学として選ばれた理由は、多様性を尊重していること入試方式にあります。
まず、早稲田大学は、留学生の受入数が日本一です。
様々な国籍の学生が個性を発揮するキャンパスライフは、自らの個性を伸ばしたい高校生の憧れの的となっているのでしょう。

次に、入試方式です。
早稲田大学は私立の中で最難関に位置していますが、小論文必須の慶應と異なり、基本的に3科目で受験可能です。
科目が少ないため、入試の対策を取りやすく、別の大学との併願もしやすくなります。

なお、早稲田大学はサークルの種類が日本一の大学として知られています。
「キャンパス内の猫の世話をするサークル」や「バンザイの研究をするサークル」など、ユニークなサークルが数多くある点も、ランクインした理由です。

大学選びのポイント

大学選び ポイント関東

大学選びの際に考えるべきポイントは,大きく3つに分けられます。

・研究内容
・立地
・校風

一つ目の「研究内容」は、公式HPなどに記載されている教授や講師、その大学の研究成果を参照すれば調べられます。
自身のやりたい分野に強い大学や自身に合う専攻を設けている大学を見つけましょう。
「好きな学問分野の著名人が教鞭をとっている大学」という視点も、大学選びに効果的です。

次に、「立地」は、生活圏から通学圏内であるかどうかが基準です。
一人暮らしが可能であれば、選択肢は広がるでしょう。一人暮らしが難しい場合には、奨学金制度が充実している大学を選ぶのも良いでしょう。
人によっては、駅からの距離や近隣施設の充実度も評価基準です。

最後に、「校風」については、大学へ足を運んでみることをおすすめします。
とくにオープンキャンパスや学祭などは、学校の特色を知れる機会です。
OBOGの雰囲気がそのまま大学の雰囲気を表していることもあるため、著名な卒業生を調べるのも良いでしょう。

仮に、やりたいことや行きたい大学を決められない場合は、大学選びの前に解決すべき問題を抱えているおそれがあります。
以下の記事を参照して、自身の状態を確認してください。
高校生の勉強に関する悩みとは?その原因と解決策を徹底解説!

なお、自身に合った大学を選んだ後は、「偏差値」を確認しましょう。
偏差値によって入試難易度を明確にすれば、達成の可否を含めて目標までの道のりを決められます。
点数で目標設定・学習計画して、偏差値・合格判定でやる気維持せよ!

まとめ

「大学に対するイメージ」「難易度の高さ」「卒業後の進路」など、人気の大学に選ばれた理由には様々な要素が複雑に影響し合っています。
今回ランキングとともに紹介した大学選びのポイントを参照して、納得できる志望校を見つけられると良いですね。

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