英語の勉強をしない中高一貫校生の塾選び|集団指導塾ではなく個別指導塾がベスト
子どもが英語を勉強しない…。中高一貫校は授業進度が早く、できる子との差がどんどん開いているが、どうすればいいのかわからない。
英語が苦手な生徒に必要なサポートは、成功体験を重ねることと、現状を客観視することです。
この二つが最も効率よく得られる塾選びのポイントについて、中高一貫校での約10年の教師経験から、丁寧に解説します。
このページの目次
中高一貫校のハイレベル英語でやる気をなくす生徒が出てしまう
中高一貫校の英語の授業進度は早い
中高一貫校の英語の授業は、大学受験を意識しています。当然、公立の学校よりも進度が早く、内容も難しくなります。
同程度の授業時数なのに、なぜそのようなことが可能なのでしょうか。
それは、公立の学校が授業で扱っている基礎的な内容を、生徒の自学自習によって消化しているからです。
基礎事項の説明を短縮することで時間を捻出し、標準~発展内容の充実化を図る。
この授業スタイルについていくことができれば、かなりの実力をつけることができます。
しかしその反面、ついていけないと、一気に置いてきぼりをくうことになるでしょう。
英語の自主学習では泥臭い暗記が求められる
では、中高一貫校の授業についていくための自主学習とは、何なのでしょうか。
一言で表すなら、「泥臭い暗記」です。
日本語とは大きく異なる文法と単語。
これらを懸命に覚えることから、受験英語は始まります。
学校で実施される英単語小テストは定番です。
範囲が広く、毎年多くの生徒が苦労しています。
暗記の特効薬はなく、地道に書いて発音して覚えるしかありません。
覚えてもすぐ忘れる暗記に嫌気がさす生徒が多い
生徒も、最初はがんばって文法や単語を覚えようとします。
しかし懸命に覚えても、テスト後一週間も経てば大部分を忘れていることに気づくのです。
「忘却曲線」ということばがありますが、人間はすぐに物事を忘れてしまう生き物です。
しかも、嫌々覚えたものは、脳が不要な情報だと判断してしまいます。
知識として定着させるには、覚えて忘れて覚えて忘れて覚えて……を繰り返すしかありません。
ですが、忘れることに耐える根気強さをもつ中高生は少ないもの。
嫌気がさして英語を勉強しなくなる生徒が出てきてしまうわけです。
英語に対する子どものモチベーションを上げる方法
英語の学習意欲が低い生徒は、口をそろえて次のようなことを言います。
「英語は苦手だ」「英語は全然頭に入らない」。
簡単にいえば、「英語はできないからやりたくない」と言うのです。
「自分は英語に向いていない」。
この苦手意識を改革することができなければ、英語に対するモチベーションはいつまでたっても上がらず、根本的な解決にはつながりません。
お子さんに「英語ができるかも」と思ってもらえるための、3つのステップをお話しします。
目標は低くスモールステップで
英語を勉強しない生徒の多くは、英語に対する自己肯定感が低くなっています。
そもそも、「英語を覚える」こと自体に慣れていない場合もあるでしょう。
そのような状況の生徒に、たとえば、「次の英単語小テストでは6~7割とる」という目標を立てさせるのは酷です。
「正答をひとつでも増やそう。」
これくらいの目標でかまいません。
大事なことは、たとえ1問だけであっても、正答できたことを認めてあげることです。
たとえば、私の学校の英語の小テストは、全体のうちの3割が簡単な問題になっています。
毎回0点に近い点数をとっていた生徒がいたので、呼び出して話し合い、「得点しやすい問題の対策だけをやる」と決めたところ、次のテストでは見事2割5分の点数がとれました。
少し大げさなくらい褒めると、生徒は実に嬉しそうに、「俺、覚えられた!」と言っていました。
「自分でもやればできるかも」と思ってもらうことが大切なのです。
現状を客観視させるのは成功体験ができてから
さて、英語をしっかり勉強してこなかった生徒が抱える大きな問題点がもうひとつあります。
自分が英語をどこまで理解しているかわかっていない、という問題です。
中2英語の半ばでつまずいたのか、はたまた中1英語の最初のあたりからわかっていないのか。
英語嫌いだった期間が長ければ長いほど注意が必要です。
この点をはっきりさせないかぎり、やり直さなければならないポイントを見落としてしまうことになります。
解決方法として一番簡単なのは、文法問題集と単語帳の総ざらいです。
中1レベルから、順にやっていきましょう(be動詞など、明らかに簡単なものは飛ばしてください)。
できていると思っている分野であっても、2割くらいは理解できていない事項が見つかったりするので、意外と時間の無駄にはなりません。
とにかくお子さんに自身の英語の理解度を正しく把握してもらうことが大切です。
なお、こうした現状の把握は、お子さんのモチベーションが高まっているときでないと逆効果です。
「自分はこんなにできていないのか……」となる可能性が高く、結局手が止まってしまうということになりかねません。
成功体験を積み重ね、英語に対するモチベーションを上げてから取り組んでみてください。
英語の学習習慣が身につくまでが勝負!
現状の把握ができたなら、あとは現状の改善です。
これには、泥臭い暗記をするしか方法がありません。
覚えて忘れて覚えて……の繰り返しになりますので、ここからが本当の勝負になります。
ここまできて、また英語が嫌になってやめてしまうようでは、元の木阿弥です。
かなり長い時間が必要になるとは思いますが、お子さんに英語の学習習慣がつくまでサポートをしてあげるのが理想でしょう。
学校の先生と協力しつつ、スマートフォンやタブレットPCの管理をしたり、声かけをしたりして、お子さんの英語学習の後押しをしてあげてください。
中高一貫校生であればプロのサポートを受けるのが非常に効果的
お子さんがモチベーションを維持し、独力で英語を勉強するのが難しいようであれば、プロのサポートを検討してください。
長期的なサポートであれば、無理なく学習習慣を身につけることが望めます。
そもそも中高一貫校生は中学受験で鍛えられており、ポテンシャルは十分です。
学習習慣さえ身につけば、順調に成績を伸ばしていけるでしょう。
プロの個別指導が最も効果的!
プロのサポートと一口に言っても種類は様々ですが、最もおすすめなのが個別指導塾や家庭教師です。
集団指導塾は、集団授業という性質上、個々の生徒の学習状況に合わせた指導を受けることはできません。
塾側が用意したカリキュラムについていくことができなければ置いて行かれます。
この点は、中高一貫校の授業と同じです。
現在完了形でつまずいているのに、過去完了形の授業をされても英語嫌いが加速するだけでしょう。
補習や追試など、定着を図る取り組みをしている塾もあるようですが、それで定着するのは、わずかな過去完了形の知識です。
少なくとも現在完了形の内容については、大きな穴が開いたままなのです。
成功体験を味わうことはできず、現状もいまいち把握できないまま、もちろん学習習慣も身につかない、ということが起こりえてしまいます。
集団指導塾は、学校での英語の成績が中の上以上の生徒(英語を学習する習慣が身についている生徒)におすすめします。
一方で個別指導塾や家庭教師は、個々の学習に合わせた指導により、丁寧な伴走が望めます。
特に、ノウハウがきちんとあるところであれば、「成功体験の積み重ね→現状の把握→学習習慣の定着」の流れで、確実にお子さんの英語嫌いを払拭してくれるはずです。
実績があり信頼できるところを選びましょう。
英語塾は受験対策には不向き!?
ところで、英語を専門に教える「英語塾」はどうなのでしょうか。
塾にもよりますが、英語塾ではリスニングやスピーキングも含めた、実用の形に近い英語を学ぶことが多いようです。
英語に触れるという意味で、効果がないわけではありませんが、英語塾で学ぶ英語は受験英語とは少し異なります。
結局受験英語に対するモチベーションが上がらず、学校の成績に直結しなかった、というケースは少なくありません。
お子さんが中高一貫校生で大学受験を見据えている以上、最も大事なのは大学受験英語の力を伸ばすことです。
であればその近道は、大学受験英語そのものに取り組むことでしょう。
中高一貫専門塾WAYSなら英語を得意科目にできる!
中高一貫校生が学校のハイレベルな英語の授業に追いつくには、専門家のサポートを受けるのが最も効果的です。
個別指導塾WAYSは、中高一貫校生専用の塾であり、指導ノウハウが中高一貫校のカリキュラムに完全対応しています。
学校の英語についていけなくなった生徒の指導実績も豊富で、多くの生徒の英語力を伸ばしてきました。
WAYSでは、講師と生徒が今後どのように勉強していくかをじっくり話し合う時間を大切にしています。
言われたことをやるだけでは、自発的に勉強しているとは言えません。
WAYSの目標は、伴走者がいなくても、お子さんが独力で英語の学力を伸ばせるようになることです。
1コマ120分のうち、90分が指導時間、30分が確認テストの時間です。
インプットとアウトプットをバランス良く交ぜることで、知識の定着を図り、お子さんの自信につなげます。
中高一貫専門塾WAYSの誇る「成功体験の積み重ね→現状の把握→学習習慣の定着」を体験し、ぜひお子さんの苦手な英語を得意教科に変えてください。
投稿者プロフィール
- 中高一貫校に勤めて10年になる中堅教師。卒業生を3度送り出し、中学生・高校生問わず指導経験が豊富です。自身も中高一貫校出身なので、中高一貫校のことを知り尽くしています。勉強に苦しむ生徒に向き合い、試行錯誤をする日々。そんな教師生活から得られた知見をお伝えし、全国の子供たちの力になれたらと思います。
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