私立中学校から公立中学校に転校するメリット・デメリットと手続き方法をご紹介!


「私立中学校から公立中学校へ転校したいと相談されたけれど、どうしたらよい?」
「授業についていけず、不登校になってしまった子どもを公立中学校へ転校させたいけれど、手続き方法がわからない」

上記のようなお悩みを抱いている親御さんも、いらっしゃるのではないでしょうか。

可能であれば、転校を望むお子様の気持ちを尊重してあげたいですよね。

この記事では、多くの生徒の成績向上を実現している個別指導塾「WAYS」が、私立中学校から公立中学校へ転校するメリット・デメリットと、転校の手続き方法を解説します。

私立中学校から公立中学校への転校を検討している親御さんは、ぜひご覧ください。

私立中学校から公立中学校へ転校するメリット

「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」によれば、何かしらの理由で中学校を長期欠席しているお子様の数は、23万2,875人です。

また、長期欠席している要因は「無気力になった・不安を感じている」などの声が多いことも、明らかになっています。

親御さんの中には、お子様が中学校へ行けなくなり、私立中学校から公立中学校への転校を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

まずは、私立中学校から公立中学校へ転校するメリットを解説します。

お子様の不登校にお悩みの親御さんは、ぜひご一読ください。

学費を節約できる

まずは、親御さん側のメリットとして、学費を節約できる点があげられます。

私立中学校の1年間の学費は、約140万円です。

一方、公立中学校で1年間にかかる学費は、約50万円で差額は90万円にも及びます。

年間で90万円も節約できれば、お子様の将来のために個別指導塾や家庭教師を検討することも可能です。

また、電子化の進む現代ならではの、パソコンやタブレットを用いた学習法の導入も検討できます。

私立中学校から公立中学校へ転校すれば学費を節約でき、お子様の将来のために使えるお金が増えるのが利点です。

通学時間が短縮される

ここからは、お子様にとってのメリットをご紹介します。

私立中学校から公立中学校へ転校すれば、通学時間が短縮されます。

なぜなら、公立中学校は学区で決定されるため、ご自宅から中学校までの距離が近くなるからです。

私立中学校へ通うために、朝早く起きてバスや電車に乗ることに疲れてしまったお子様もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、眠い目をこすり、バスや電車の中でテキストを広げて勉強しているお子様もよく見かけます。

公立中学校であれば通学時間は短くなるため、お子様の睡眠時間が増えて疲労感も軽減されるでしょう。

不登校でも卒業できる

不登校でも卒業できるのも、公立中学校へ転校するメリットです。

中学校は義務教育のため、不登校でも卒業できます。

しかし私立中学校の場合、不登校のままでは卒業できません。
卒業させるために、一部の私立中高一貫校では、留年制度を設けているケースがあります。

不登校や体調不良によって出席日数や単位が不足している場合、留年して卒業を目指すのです。
その点公立中学校へ転校すれば、不登校でも留年することなく卒業できます。

出席日数や単位を気にせずに中学校を卒業できれば、お子様のプレッシャーも軽減されるでしょう。

学習レベルが適切になる

文部科学省が公表している「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」によれば、勉強についていけず不安を感じているお子様は1万9,977人となっています。

私立中学校から公立中学校へ転校すれば、学習レベルが適切になるため、お子様の不安も解消されるでしょう。

一例をあげると、英語の授業において教師オリジナルの教材を使用し、生徒に英語で演劇させて学習レベルを上げる私立中学校が存在します。

しかし、教科書で予習しているお子様にとって、オリジナルのテキストを使用し英語で演劇する場合、実力が備わっていなければ難しいかもしれません。

一方、公立中学校では、教科書どおりの内容を教えるといったシンプルな授業が大半です。

お子様によっては、公立中学校の授業の方が内容を把握しやすいケースも考えられます。

私立中学校の授業についていけずお悩みのお子様も、公立中学校であれば楽しく勉学に励めるでしょう。

私立中学校から公立中学校へ転校するデメリット

公立中学校への転校は、お子様や親御さんにとってメリットの多い選択肢です。

しかし、転校を決定する前にデメリットを把握し、対策を立てておきましょう。

学校に馴染めない可能性がある

転校することでお子様を取り囲む環境が一変するため、中学校に馴染めない可能性があります。

しかし、環境の変化に慣れるのはお子様自身であるため、時間が解決してくれるのを待つしかないかもしれません。

また、どうしてもお子様が中学校に馴染めない場合は、教育センターや教育相談所など公的機関への相談をおすすめします。

不登校の解決になるとは限らない

中学校自体に不信感を抱いているお子様の場合、私立中学校から公立中学校へ転校しても不登校の解決になるとは限りません。

そのため、転校しても通学できないお子様が、いらっしゃることも認識しておくことが大切です。

転校後も中学校へ通えない場合は、民間団体が運営するフリースクールの活用も視野に入れてみましょう。

また、不登校児童生徒の保護者会や、民間の相談所などを利用し、さまざまな意見を取り入れるのもおすすめです。

私立中学校から公立中学校へ転校する際の手続き方法

メリット・デメリットを考慮したうえで、私立中学校から公立中学校への転校を決めた親御さんは、手続き方法を把握しておきましょう。

次にご紹介する方法どおりに進めれば、スムーズに転校手続きができます。

在籍中の私立中学校から必要書類をもらう

まずは、お子様が在籍している私立中学校から以下の書類をもらってください。

・在学証明書
・教科書給与証明書

ただし、必要書類の準備には時間がかかります。

遅くても転校する1か月前には、担任の先生に連絡しておきましょう。

お住まいの地域の役所に必要書類を提出する

必要書類の準備が整えば、お住まいの地域の役所に「在学証明書」を提出します。

その後、転校の際に必要な「転入学通知書」が役所から発行されます。

「転入学通知書」は、教育委員会が定めた指定校への転入学を許可する内容の書類です。

ただし、いじめなどが原因でお子様が不登校になった場合、転校が認められないケースもあるため注意してください。

転校したい公立中学校に必要書類を提出する

以下の3つの書類を揃えて、転校したい公立中学校に提出しましょう。

・在学証明書
・教科書給与証明書
・転入学通知書

以上で手続きは完了です。

また、お子様が転校初日に困らないよう、教科書や制服なども準備しておきましょう。

一方、公立中学校から私立中学校へ転校したい場合は「私立中学校へ編入するときのメリット・デメリットは?手続き方法もご紹介!」をご覧ください。

まとめ

私立中学校から公立中学校へ転校するメリット・デメリットをご紹介しました。

転校すれば、悩みが解決され再び中学校へ通うお子様の姿を見られる可能性も期待できます。

また、私立中学校よりも公立中学校の方が、1年間の学費は90万円も節約できるため、お子様のために使えるお金も増えるでしょう。

お子様から公立中学校への転校を相談された方や、不登校のお子様を公立中学校へ転校させたい親御さんは、本記事でご紹介したメリット・デメリットを参考にご家族で話し合ってください。

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