中高一貫校は英語の授業進度がはやく、レベルも高め。
では、中高一貫校生が英検(実用英語技能検定)の取得を考える場合、具体的にどのような目標を立てるべきなのでしょうか。
理想は、中学生の間に準2級以上を狙うことです。
高校受験がない中高一貫校生だからこそ、英検対策に割く時間があるでしょう。
この記事では、中高一貫校生にとっての英検の位置づけを解説するとともに、合格率を高める英検対策法についてご紹介します。
このページの目次
中高一貫校生は早めに英検2級をとってしまおう!
英検3級・準2級・2級のレベル感
英検の級ごとのレベル感はこちらを参照してください。
英検3級(中学卒業程度)、英検準2級(高校中級程度)、英検2級(高校卒業程度)、英検準1級(大学中級程度)となっています。
準1級を取得している中高生は一定数存在しますが、大学受験対策を優先するなら、無理に狙う必要はありません。2級取得で十分です。
中高一貫校生は高校1年生で英検2級取得を目標にしよう!
中高一貫校の授業進度に読みかえてみましょう。
公立の学校の進度に比べ、1年以上早いのが一般的です。
年次 | 中1~中2 | 中3~高1前半 | 高1後半~高2 |
対応する級 | 3級 | 準2級 | 2級 |
理想は、授業進度よりもさらに早く、中3で準2級、高1の終わりで2級を取得することです。
一次試験において、たまたま解ける問題ばかりが出題され、実力に見合わず合格してしまうことがありますが、それではあまり意味がありません。
ギリギリ合格ではなく、余裕をもった点数で合格できるよう、真剣に対策するようにしましょう。
中学生の間に英検準2級・2級に合格できるだけの力をつけておくと大学受験で有利に
高校では、英語以外の教科に時間を使える
中学の間に英検準2級・2級に合格できるというのは、英語の土台ができあがっている証拠です。
高校に上がって数学や理科に時間をとられたとしても、リカバリーが十分にききます。
特に2級を取得している人は、英語に関して間違いなく上位層にいるでしょう。
言語分野だからこそ毎日の積み重ねが重要になる英語において、中学の間にアドバンテージを作っておくのは大変良い戦略です。
ちなみに、難関国公立大学に数多くの合格者を出している高校の中には、高1の4月時点で英検2級・準1級取得者が相当数在籍しているところがあります。
そうした意味で、英検の信頼度は高いといえるでしょう。
一部大学では、大学入試の英語の点数に影響する
全国の私立大学を中心に、一部の大学において英検のスコアを利用できる英検利用入試が存在します。
パスナビ(旺文社)にて簡単に検索することができますので、受験する可能性がある私立大学については、調べておくことをオススメします。
出願から2年以内に取得したスコアのみ有効とする大学が多いので注意が必要ですが、スコア次第では合格可能性を大幅に上げることが可能です。
英検一次対策は専用の問題集をベースにしよう!
二次対策も同様ですが、英検一次対策で使用する問題集については、実際に本屋に行って気に入ったものを使うようにしましょう。
販売サイトなどでいくら高評価がついていても、当のお子さんが気に入らないのなら、学習効果が薄まってしまいます。
リニューアルで新しい問題形式が追加
英検は2024年度第1回の検定から問題がリニューアルされました。
3級・準2級では「Eメール」を題材とした問題、2級では「要約問題」がそれぞれ追加されています。
また、リーディング問題が一部削除され、ライティング問題が増加するなど、「読む・書く・聞く」の3技能がよりバランス良く問われるようになりました。
問題形式に応じた、多様な対策が必要です。
過去問を解いて苦手な問題形式をあぶり出そう!
まずは、過去問を一通り解きましょう。
オススメは、『英検過去6回全問題集/CD シリーズ』(旺文社)です。
時間配分を意識しながら取り組むようにしてください。
自分なりの解き方が確立してくる頃には、失点しがちな問題形式が何かが見えてくるはずです。
問題形式ごとにパターン練習を重ねて得点率アップ!
次に、苦手分野を中心に、『英検分野別ターゲット シリーズ』(旺文社)などで演習します。
ポイントは、時間無制限でやらないこと。
過去問演習をする中で問題ごとに決めた時間配分があったはずです。その時間内に収まるように解いてください。
予想問題集でさらなる実戦演習を!
最後に、予想問題集を使って演習力を強化します。
『7日間完成 英検予想問題ドリル シリーズ』(旺文社)などがオススメです。
合格点に届くようになるまで、各種問題集で練習しましょう。
どうしてもスコアが伸び悩むようなら、英単語や文法事項に穴がある可能性があります。
演習をいったんストップし、単語力と文法力の見直しを図ってください。
英検対策用アプリを補助的に使うのもアリ
英検公式アプリである「スタディギア for EIKEN」は、残念ながら2024年3月31日をもってサービス終了してしまいました。
英検対策に使えるアプリとしては、「英検®トレーニング」(英検3級から2級に対応)などがあります。(Android用アプリはこちら)
ぜひ使ってみてください。
英検対策で成績アップ!横浜共立学園中学校2年生:リスニングで学年1位に!
英検では、面接試験を含め、多種多様な問題が出題されるため、対策は多岐にわたります。
英単語・イディオム対策をおこないながら過去問・単元別問題集・予想問題集・アプリを併用することで、独力でも合格をつかむことは十分に可能ですが、厳しいようであればプロのサポートを検討してみてください。
「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」の英検対策講座なら、英語が苦手な中高一貫校生でも、英検に合格できる力を養成できます。
今回紹介するのは、勉強量が不足していた横浜共立学園中学校2年生の事例です。
中学2年生の9月に入塾。直前の前期期末テストでは英語が50点、英語リスニングが80点でした。
家庭での学習時間は1日30分ほどしかなく、問題演習が十分ではありませんでした。
そこでWAYSでは、次の三点を軸に伴走しました。
- 一人でも自学自習ができるような勉強方法を伝える
- 「できる」まで解き直しを徹底する
- 英検対策講座の勉強法を取り入れる
英検対策により英語力が目に見えて向上したことで、次の後期中間テストでは英語が61点、英語リスニングが97点にアップしました。
詳しく見る:
「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」では、1コマ120分の指導時間を確保。
部活や課題で忙しい中高一貫校生のスケジュールに柔軟に合わせたカリキュラムで英検合格率80%以上を実現しています。
英検二次対策は専用問題集とアプリの併用で!
予想問題集でイメージをつかみながら練習を!
まずは『英検二次試験・面接完全予想問題 シリーズ』(旺文社)で、二次試験の概要をつかみましょう。
WebサイトとDVDで面接の流れをすべて確認することができるのが特長です。
また、「面接シミュレーション」も収録されているので、実際に面接委員と対面しているつもりで面接試験の練習をすることもできます。
積極的にアプリを併用しよう!
一次試験対策同様、いくつかの対策アプリがリリースされています。
「英検®トレーニング」(英検3級から2級に対応)がオススメです。
また、ELSA(エルサ)という最先端のAI英会話アプリがあります。
有料ではありますが、発音を改善しスピーチ力を大きく向上させることができます。
英検2級レベルまでなら必要ありませんが、準1級以上を受験するようであれば試す価値は十分あるでしょう。
学校や塾の先生に模擬面接をやってもらおう
自分である程度練習を重ね、面接が形になってきたのなら、学校や塾の先生に頼んでチェックをしてもらってください。
自分では気がつかなかった点を指摘してもらえるはずです。
可能であれば模擬面接を2回受け、以下の流れで仕上げていきましょう。
①模擬面接(1回目)で改善点の指摘をうける
②問題集やアプリで再練習
③模擬面接(2回目)で最終チェック
2回目の模擬面接で十分なクオリティに達しなかった場合は、もう一度問題集やアプリで練習してください。
《中高一貫校現役教師の経験談・実例紹介》 勤務校の英検の実態を紹介します。合格者の傾向を紹介するので、英検対策の参考にしていただけたらと思います。 中学卒業段階(中3の3回目時点)で、おおよそ上位5〜10%が2級・上位40%程度が準2級、ほぼ全員が3級に合格します。 学校では『NEW TREASURE』(ニュートレジャー)を使用。ニュートレジャーステージ3(中3で使用)だと、高校レベルの英文を扱うので、授業についていけると、準2級は合格レベルに到達します。 (ニュートレジャーと英検の長文レベルはこちらの記事を参考にしてください) 英検1週間前から、「英検ウイーク」と銘打って、希望者は放課後に英検用の演習をします。授業で英語力自体を伸ばして、直前の演習で合格を勝ち取る仕組みです。 さて、スコアを分析すると、リーディングのスコアには大差はないのですが(言い換えるとリーディングのスコアが低いと合格していません)、2級、準2級に合格する生徒はリスニングとライティングのスコアが高い傾向がわかります。 ニュートレジャーのKey Points(重要例文)は暗唱し、Read(英語長文)は音読するように指導します。英文暗唱はライティング、音読はリスニングに効果があるからです。 リーディングだけでなく、リスニング、ライティングまで勉強している生徒が上位級に合格しています。 是非、普段からリスニングとライティングを意識して勉強に取り組んでみてください。 ひろ先生(教師歴約30年)
WAYSで英検対策&英語力アップに成功した事例
英語の4技能を鍛える英検対策カリキュラムをもつ「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」のサポートを受けた中高一貫校生が、英検取得や定期テストの成績アップに成功した実例を紹介します。
佼成学園女子中学校3年生:英検準2級に合格しテストは62点→93点へアップ
入塾前の定期テストでは英語62点だった生徒が、クラストップの英語93点に成績を伸ばし、英検準2級にも合格した事例です。
この生徒は高校の留学コースを志望しており、英検準2級の取得と評定7以上が必要だったのですが、成績が伸び悩んでいました。
元々英語が苦手なわけではないので、WAYSでは理解が曖昧な部分や苦手な問題に絞って演習量を増やす方向で学習を行うことにしました。
学校教材に対応している問題集を中心に3冊ほど選定し、苦手な単元に絞って英文法の演習を3周実施。
英検と学校の定期テスト両方への対策を継続し、英検準2級に合格し、定期テストではクラス1位の得点を獲得しました。
その結果、志望していた留学コースへ無事進学でき、留学に向けてさらに英語力を磨いています。
芝浦工業大学附属中学校3年生:英語36点→86点にアップし英検準2級取得も視野に
最後に紹介するのは、中高一貫校生によくある「中だるみ」の状態から回復し、英語(コア)の成績を36点から86点に大幅アップした事例です。
入塾前は自宅での学習習慣が全くなく、中学受験後は自発的な学習ができていない状態でした。
WAYSでは学習時間の確保だけでなく、スケジュール管理も生徒に任せることで、取り組むべき学習を自分で判断できるようになってもらいます。
また、この生徒の場合、主体的に学習する姿勢を身に着けてもらう必要もあったため、わからない問題はどんどん講師に質問するようにしました。
わからない問題に出会うために、多くの問題を解いたり、何がわからないか言語化したりすることで、学習姿勢を変容させます。
徐々に前向きに勉強するようになり、宿題には学校で取り組んで、WAYSでわからない問題の質問をするように変化しました。
その結果、英語(コア)だけでなく数学も点数が大幅にアップしました。
今後は、大学への推薦項目に英検準2級があるため、早い段階で取得できるよう積極的に学習しています。
「中高一貫専門 個別指導塾WAYS」なら、英検に合格する英語力を養成できる!
英検では、読む・書く・聞く・話すの4技能が求められます。
対策も多岐にわたるため、計画的に学習を進める必要があるでしょう。
「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」の英検対策講座は、読む・書く・聞く・話すの4技能すべてに完全対応しており、一次試験から二次試験面接までをトータルサポートします。
下記は、英検講座の5つの特長です。
- 大問ごとの正答率を管理
- 頻出の英単語/英熟語を徹底暗記
- 点数を稼げるリスニング対策も充実
- 独学では難しい二次試験対策もサポート
- 最短合格へ!1週間〜の短期集中講座
500校以上の中高一貫校生を指導してきたノウハウを反映しています。
そして英検合格後も、定期テスト対策・大学受験対策を通じてお子さんの成績アップを実現します。
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