中高一貫校で成績不振の原因について!対処法3選を紹介!
中高一貫校では授業内容が難しく、進度も公立校に比べて速いので
「学校の授業についていけない……」
「成績が一向に上がらない……」
といった悩みを抱えている保護者の方も多いのではないでしょうか。
成績不振が続いてしまうと、進級が危うくなってしまったり、最悪の場合、退学にもつながったりするリスクがあるので、事態が悪化する前に解決する必要があります。
今回は、成績不振になってしまう原因やリスク、中高一貫専門塾WAYSでの解決方法を解説していきます。
このページの目次
中高一貫校で成績不振になってしまう原因
中高一貫校で成績不振になってしまう原因は、主に次の4つです。
- 学習進度が速い
- 授業内容が難しい
- 親が勉強を管理できなくなった
- 十分に学習時間が取れない
順番に解説するので、どれがお子さんに当てはまっているかチェックしてみてください。
学習進度が速い
中高一貫校は授業進度が速いため、授業への理解が追いつかず、学習の遅れが蓄積されやすい傾向にあります。
一般的に中高一貫校の授業は、高2までに中高のすべての内容を終えるカリキュラムとなっており、6年分の勉強を5年で終わらせなくてはなりません。
そのため、一度遅れをとるとなかなか追いつけないのが現状です。
授業内容が難しい
中高一貫校で採用される教科書は、公立中学校よりも基礎的な内容が簡略化されており、高度な内容が含まれていることが多いのも成績不振になってしまう原因のひとつです。
例えば数学の場合、公立の教科書では、「等しい」関係を表す「方程式」は中学校1年生のときに習いますが、大小の関係を表す「不等式」は高校1年生のときに習います。
一方、中高一貫校では方程式の基礎に触れた後、すぐに一次不等式を学習することになり、中1の時点で高1の内容を学習することになります。
また、英語でよく使用される「New Treasure」は、扱う単語数が公立中学校の教科書の約2.5倍で、大学入試を見据えて作成されているのが特徴です。
このように、公立中学校で時間をかけて触れる基礎の部分は簡略化されており、さらに難易度の高い学習が中心になっていることで授業についていけず、成績不振になる可能性が高くなります。
親が勉強を管理できなくなった
家庭学習のサポートがしづらくなったことも成績不振の原因として考えられます。
例えば、以下のようなことから、「勉強を教えられなくなった」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
- 中学に入り学習内容が高度になり親から見ても難しい
- 反抗期を迎えたため、言うことを聞いてくれない
- 自分の頃とは学習内容や教え方が違う
特に、思春期を迎えた中学生は、親を無視したり、反抗したりする傾向が強いです。
親が直接勉強を教えるのはやや現実的ではなくなるため、塾の手を借りるなどして、対処するのがおすすめです。
WAYSでは無料学習相談を行っており、勉強方法などをアドバイスしております。
家庭ではフォローしきれないという場合は、ぜひ一度ご相談ください。
十分に学習時間が取れない
成績を維持するための学習時間が十分に取れていない可能性もあります。
中学生になると部活や委員会活動のような、授業以外での課外活動が増えます。
以下は中高一貫校生の1日のスケジュール例です。
中高一貫校生の1日のスケジュール例
6:30 起床
7:30 登校
8:10 授業
16:00 部活
19:00 下校
19:30 夕食、入浴、自由時間
22:00 勉強
23:00 就寝
部活で疲れている中、19時過ぎに帰宅して、勉強時間を確保するのは困難です。
集中力の高まる起床後や土日を有効活用し、勉強習慣を徐々につけていくとよいでしょう。
成績不振の中高一貫校生はどうなるのか
成績不振になった中高一貫性が抱えるリスクは以下の通りです。
- 志望校合格のための基礎学力が身につかない
- 公立校への転校を検討せざるを得なくなる
- 留年・退学を言い渡される
順に解説します。
難関大学合格のための基礎学力が身につかない
成績不振が続くと難関大学合格のための基礎学力が身につかず、志望校に合格できない可能性が高まります。
一般的に、中高一貫校では難関大学合格が目標として定められます。
難関大学合格を目指して中高一貫校に入学した生徒も少なくはないでしょう。
そのため、難関大学合格のためには受験生になってから頑張るのではなく、中学のうちから定期テストで高得点を取り、基礎学力を身につけていくことが必要不可欠です。
さらに、難関大学の入試では単なる暗記ではなく、基礎を踏まえた発展的な応用力が求められます。
基礎学力が身についていないと、応用問題は解けるはずがありません。
基礎学力は付け焼刃ではなく積み重ねで身につけるものです。
手遅れになる前に成績不振を脱却しましょう。
転校の提案や留年・退学を言い渡される
あまりにも成績が悪い場合、留年や退学を言い渡されるケースもあります。
実際に中高一貫校では毎年一定数の生徒が留年や退学をしており、他人事ではありません。
どうしてもついていけないと感じる場合は、学習難易度の低い公立校への転校も検討すべきでしょう。
しかし、必死に勉強して入学した中高一貫校です。
転校するにも、子どもへの負担も大きなことから、最悪の事態を迎える前に成績不振を脱却する必要があります。
成績不振の中高一貫校生にやりがちな2つの失敗例
成績不振の中高一貫校生に親がやりがちな行動は、以下の2つです。
- 勉強量を増やすようにうるさく言う
- 精神論を言う
いずれも逆効果であるケースが多く、意識して注意する必要があります。
勉強量を増やすようにうるさく言う
「もっと勉強しなさい」と言って、子どもが勉強するようになるのは稀です。
そもそもやる気がなかったり、勉強の仕方がわかっていなかったりするからです。
口うるさく言ってしまうと、モチベーションも低下し、さらに成績が悪化するおそれもあります。
やみくもに勉強時間を増やそうとするのではなく、まずは成績不振の原因を探ることが重要です。
学習面での問題なのか、家庭環境・友人関係など心理的な問題なのかなどを把握するようにしましょう。
なお、中高一貫専門塾WAYSでは無料学習相談を行っています。
お子さんがどのように勉強量を確保すべきなのか、どのような勉強方法が効果的なのかなどをお伝えしていますので、お気軽にご相談ください。
精神論を言う
「やればできる」「もっと頑張れ」など、具体的な方法を示さず精神論だけを言ってしまうと、子どもを追い込むだけになりがちです。
そのため、子どもの気持ちに共感し、非難したり責めたりせずに寄り添うことが大切になります。
単に「頑張れ」と言うだけでなく、「勉強面で何か悩んでいることはあるのか」をヒアリングして、子どもの立場になって考えてみましょう。
中高一貫専門塾WAYSによる成績不振を解決する方法
家庭内だけで成績不振の問題を解決しようとすると、かえって親子の関係が悪化したり、勉強がより嫌いになってしまうことも多いです。
そのため、解決が難しい場合は塾や予備校などのサポートを活用するのも一つの手です。
ここからは、500校以上の中高一貫校生を指導してきたWAYSによる成績不振を解決する方法を3つ紹介します。
学校の補習を行い基礎固めを徹底する
塾独自の授業をおこなうのではなく、学校の補習を行い基礎固めを徹底します。
中高一貫校は各学校で科目の進度や難易度が異なるため、生徒が受ける定期テストに合わせた対策が必要です。
「学校は学校、塾は塾」で勉強を進めれば、別々のことを並行して行わなければならず、特に学習量の多い中高一貫校では非効率的と言えます。
学校の先生が「ここはテストに出る」と言っていた、など生徒にしかわからない情報もヒアリングしながら、テストに直結する指導を行ってるのもポイントです。
授業で使われる教科書やプリントを活用し、より成績向上につながるよう指導する
WAYSでは学校の授業で使われる教科書やプリントを活用し、効率よく成績が上がるように指導します。
中高一貫校は学校によって扱う教科書が違うため、定期テストの点数を効率よく上げるためには学校に合わせた対策が必須です。
また、学校の先生は独自の教材を使うこともあるため、教科書だけでなくオリジナル教材にも対応した対策を行っています。
「わかる」から「できる」に引き上げる勉強法を指導
「わかる」だけでなく、「できる」にする勉強法を指導します。
公式や単語の意味を覚えて「わかる」状態になっても、実際に正解を導き出せなければ、点数は取れません。
WAYSでは、正解していたとしても、「なぜその答えになったのか」を生徒に説明してもらう指導法も取り入れています。
中高一貫専門塾WAYSでは生徒一人ひとりに合った方法で指導し、成績アップをサポートしています。
120分の体験指導も実施しているので、「できる」ようになるための勉強法を体感してみてはいかがでしょうか。
成績不振から脱却して成績をアップさせた3つの事例
ここからは、成績不振に陥っていたものの、WAYSの指導を受けることで成績アップを実現した事例を3つご紹介します。
栄東中学2年生―徹底した反復と理系講師の指導で成績アップ!
入塾から3ヶ月間、当塾で学習していくことで、数学のテストが47点→94点に大きくアップした生徒をご紹介します。
この生徒は、数学の成績がどうしても上がらないということでWAYSに入塾しました。
課題は、間違えた問題を上手く処理できていないことでした。
間違えた問題に印をつけているものの、解き直すタイミングや回数を決めていなかったのです。
そこで、WAYSでは、120分の授業の中で、間違えた問題はその日のうちに解き直すことを徹底しました。
さらに、『体系問題集』のLevelCや総合問題の演習を繰り返し、応用力も高めていきました。
その結果、入塾から3ヶ月経った後の3学期期末テストでは、数学が94点と、大幅な成績アップを実現できたのです。
ただ答えを教えてもらうのではなく、時には一緒に考えながら難問に粘り強く挑戦できたことも、大幅に成績が上がった要因です。
東京都市大学付属中学校2年生―学習時間の確保と定着で成績アップ!
英語(リーディング)が44点→72点、数学代数が58点→76点、数学幾何が68点→77点にアップした生徒をご紹介します。
この生徒は入塾時、英語は教科書の和訳を一度やるくらいで、数学もテキストを一通り終わらせる程度で学習量が不足していました。
そこでWAYSに入塾し、週3回通塾したことにより、学習時間が増え、習慣化されるとともに、勉強に対しての抵抗がなくなりました。
英語では、和訳はもちろんのこと、文法の確認や付属のCDを聞く時間も確保。
数学に関しても、テスト範囲の問題集を3周することで演習量を積みました。
その結果、3教科それぞれで点数アップを実現しました。
学習時間を増やして試験範囲の学習を完全網羅すると同時に、学習習慣を定着させてことが点数アップの鍵です。
湘南白百合学園中学校1年生―問題演習のスピード改善で成績アップ!
数学(幾何)が41点→72点と大きく成績アップした生徒をご紹介します。
この生徒は、小学校の頃から数字に対して苦手意識を持っており、自学自習をするにも考えこむことに多くの時間を割いてしまっていました。
1時間で3~4問しか問題演習が進まないことも多く、とても非効率な勉強をしていました。
そこでWAYSでは、わからない問題に直面した時に考えこむ時間を最長2分に設定し、問題演習を進めるよう指導。
その結果、テストの10日前までに問題演習1周、テスト本番までには問題演習3周を終えることができ、数学(幾何)の点数も41点から72点に大きく跳ね上がりました。
スピード感を持って問題演習に取り組み、分からなかった問題はその日のうちにその場でできる問題にしてから帰宅するようにしていたことが、点数アップのポイントです。
まとめ|中高一貫校で成績不振になってしまった場合は塾のサポートを受けよう
中高一貫校は公立に比べ授業進度が速く難易度も高いため、成績不振になる生徒が一定数います。
成績不振の状態を放置すると難関大学合格が遠のいたり、転校や留年、退学になったりする可能性もあるため、少しでも早く立て直すことが重要です。
しかし、小学校までとは違い成績不振を家庭内で解決するのは至難の業です。
取り返しがつかなくなってからでは遅いので、中高一貫校で成績不振にお困りの場合は塾や家庭教師などのサポートを受けるのも手です。
WAYSの無料学習相談では、お子さんの現在の状況をヒアリングし、課題を特定し、最適な解決方法をお伝えしています。
「子供を成績不振から脱却させたい!」と考えている方はお気軽にお問い合わせください。
投稿者プロフィール
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AO入試(総合型選抜)で大阪大学に現役合格。
入試制度の解説や、ライバルに差を付けられる勉強方法など、総合型選抜全般に関する情報をお伝えしています。
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