中高一貫校で内部進学を目指すデメリット!ほかの大学を受験できない!?
大学進学が楽だからと、お子さんを大学付属の中高一貫校へ入学させたものの、さまざまな理由から内部進学を不安に感じる方もいらっしゃいます。
内部進学にはメリットがある一方で、希望の学部に行けない可能性やほかの大学を受験できないといったデメリットがあります。
大学選びは、将来に大きく関わるため、不安要素に対しては確かな情報が知りたいと思われる方が大半でしょう。
この記事では、大学付属中高一貫校生が、内部進学を目指すデメリットとメリット、進路で後悔しないためにできることを紹介します。
後悔したまま高校卒業を迎えないためにも、進路について、考えるきっかけにしてみてください。
このページの目次
中高一貫校生が系列大学への内部進学を目指すデメリット
中高一貫校生が系列大学への内部進学を目指したとしても、そう簡単に希望の学部に入れるわけではありません。
まずは、内部進学を目指すデメリットを確認してみましょう。
ほかの大学を受験できない
内部進学を志望することで、ほかの大学への受験資格がなくなることが考えられます。
多くの付属中高一貫校では、内部進学の権利を得られると、ほかの大学の受験ができません。
入学後、ほかの大学へ行きたいと思っても、内部進学率の高い大学の場合、受験対策が満足にできないこともあるでしょう。
進路を限定されることにデメリットを感じる方もいるかもしれません。
進学基準となる成績でなければ推薦がとれない
内部進学といっても、誰でも簡単にできるわけではなく「推薦枠〇パーセント」といったように、学校ごとに進学基準が定められています。
全生徒の中から、他校を受験する生徒を除いた人数で、この枠内に収まる成績をとっていなければ、内部進学はできません。
また、自分の希望する学部に入れないおそれもあります。
入りたい学部がない
付属の中高一貫校に入学してみたものの、大学進学を考えたときに、入りたい学部がない可能性もあります。
中学・高校と多感な時期は、目指すものや興味ががらりと変わることがあります。
入学当初は「この学部」と決めていても、さまざまな経験から興味が移ってしまい、結果入学したい学部が系列大学内にないことも珍しくありません。
途中から進路変更しにくい
内部進学を目指していたものの、志望学部がないことや学力的な問題などが理由で、途中で外部進学に切り替えることがあります。
しかし、内部進学率が高い学校の中には、外部進学対策が十分にされていない学校もあります。
その場合、自分自身で受験対策を行わなければなりません。
内部進学をしないと決める時期が遅くなれば、その分対策も遅れ、合格が難しくなります。
中高一貫校生が系列大学への内部進学を目指すメリット
デメリットばかりご紹介しましたが、内部進学を目指すことにはそれなりのメリットもあります。
次は、内部進学を目指すメリットを確認してみましょう。
一般受験よりも難易度が低い
定期テストの対策がしっかりできていれば、内部進学はそれほど怖くありません。
通常、大学を一般受験する場合は、高校で学んだ全範囲が対象になります。
とくに、国公立大学の対策をする場合、基本的に5科目すべてを学習しなければなりません。
しかし、定期テストは範囲が限られており、出題されるのも教科書や問題集など限られた問題ばかりです。
大学を一般受験することに比べ、はるかに対策しやすく、難易度は低くなります。
内部進学を確保し外部受験できる場合がある
内部進学の権利を得ることで外部の大学を受験できなくなると説明しましたが、近年少しずつその傾向が変わってきています。
学校にもよりますが、入りたい学部が系列大学にない場合や国公立大学に限り、内部進学の権利を維持したまま受験できる大学や、どの大学・学部も自由に受験できる大学なども出てきました。
気になる方は、今一度、内部進学の条件を確認してみましょう。
深いつながりをもった仲間ができる
これは、内部進学できた場合のメリットですが、中高一貫校生がそのまま系列大学へ進学すると、中・高・大と10年間同じ仲間と過ごすことになります。
部活動や委員会など苦楽を共にした仲間は、かけがえのない存在となるでしょう。
また、先輩・後輩とも親密になりやすく、そのつながりが就職に役立つこともあります。
中高一貫校からの内部進学のデメリット対策|後悔しない大学選び
内部進学をする・しないに関わらず、最も重要なのはお子さん本人が「どこで」「何を」学びたいと考えているかです。
後悔しない大学選びのコツをご紹介しますので、今一度ご家族で考えてみてください。
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外部進学も考えてみる
まずは、あらためて内部進学の基準を調べてみましょう。
さらに、お子さんが将来やりたいことがその系列大学でできるのか確認します。
やりたいことはあるけれど、それを学べる学部がないから仕方なく別の学部を選ぶ場合も、本当にそれでよいのか考えてみましょう。
外部進学の道があるならば、それをふまえて考えてみるのも、ひとつの方法です。
周りの意見に左右されない
仲のよい仲間ができると、自分の希望よりも友達と一緒だからといった理由で志望校を決めてしまいがちです。
また、内部進学率が高いと、そこまでテストの点がよくなくても「なんとかなるだろう」と考える生徒も増えてきます。
同じように考えてしまうと、テストの成績も落ち、志望学部へ内部進学できなくなるかもしれません。
自分の現状を見極め、周りに流されないよう定期テストの対策に集中しましょう。
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まとめ
大学付属の中高一貫校生の多くが考える内部進学。
決して簡単なものではありませんが、一般受験するよりも難易度の高い大学に進学できるチャンスです。
ただし、どの学部を目指すかは、よく考える必要があります。
本当に学びたいことを学べる学部を目指せるよう、保護者の方もお子さんとよく話し合ってみてください。
内部進学で行きたい学部があるけれど内申点が心配な場合や、周りに流されがちで勉強が手につかない場合は、「中高一貫校専門個別指導塾WAYS」へ、ご相談ください。
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投稿者プロフィール
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